JPS6056273B2 - 点火回路における高圧コ−ドの抵抗検出方法および装置 - Google Patents
点火回路における高圧コ−ドの抵抗検出方法および装置Info
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- JPS6056273B2 JPS6056273B2 JP55136889A JP13688980A JPS6056273B2 JP S6056273 B2 JPS6056273 B2 JP S6056273B2 JP 55136889 A JP55136889 A JP 55136889A JP 13688980 A JP13688980 A JP 13688980A JP S6056273 B2 JPS6056273 B2 JP S6056273B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
- F02P17/00—Testing of ignition installations, e.g. in combination with adjusting; Testing of ignition timing in compression-ignition engines
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、内燃機関の運転状態において、該内燃機関な
どの点火回路の二次回路に配設される抵抗入り高圧コー
ド等の抵抗状態を検出する、点火回路における高圧コー
ドの抵抗検出方法及び装置に関する。
どの点火回路の二次回路に配設される抵抗入り高圧コー
ド等の抵抗状態を検出する、点火回路における高圧コー
ドの抵抗検出方法及び装置に関する。
高電圧点火法による内燃機関等の点火回路は、一般的に
エンジンの運転時に点火コイルの二次側から発生される
数1OKVの高電圧をコイルコードによつてデイストリ
ビユータ内の分配器に供給し、分配器の回転によつてエ
ンジンの気筒別に分配し、プラグコードを介して各気筒
の点火栓に供給し、点火栓に火花を発生させるための高
圧回路を有する。
エンジンの運転時に点火コイルの二次側から発生される
数1OKVの高電圧をコイルコードによつてデイストリ
ビユータ内の分配器に供給し、分配器の回転によつてエ
ンジンの気筒別に分配し、プラグコードを介して各気筒
の点火栓に供給し、点火栓に火花を発生させるための高
圧回路を有する。
前記高電圧を供給するためのコイルコード及びプラグコ
ードは高絶縁性のケーブルで形成されている。近年、こ
れらの高圧回路を形成しているコイルコード及びプラグ
コードには、該コイルコード及びプラグコードに点火コ
イルから発生される高電圧を通電して点火栓に火花を発
生させる場合に、これらのコードから放射される電波雑
音を抑制するために数KΩから数10KΩの抵抗がコー
ド内に併設されている。
ードは高絶縁性のケーブルで形成されている。近年、こ
れらの高圧回路を形成しているコイルコード及びプラグ
コードには、該コイルコード及びプラグコードに点火コ
イルから発生される高電圧を通電して点火栓に火花を発
生させる場合に、これらのコードから放射される電波雑
音を抑制するために数KΩから数10KΩの抵抗がコー
ド内に併設されている。
即ち、近年のコイルコード及びプラグコードの芯線は、
炭素粒子が塗布された細いガラスファイバーをたばねて
形成され、炭素粒子の塗布量により、数KΩから数10
KΩの抵抗を有している。該炭素粒子の塗布されたファ
イバー芯線は、高絶縁性のゴムなど′!ζより被覆され
て、高圧コードとして適用されている。従つて、これら
の高圧コードは高電圧が供給され、点火栓に火花が発生
される極めて短い時間内において、該高圧コードに極め
て高い周波数成分を有する高圧電流が流れるため電波雑
音が放射されるが、前記高圧コードの適当な内部抵抗に
よつて高圧電流が抑えられて、該高圧コードから放射さ
れる電波雑音を抑制する効果を有している。なお、該高
圧コードはエンジンへの点火回路の配設態様によりその
長さは多種多様となつているため、個々の高圧コードの
有する抵抗値も多種多様である。一般的には駆Ωから2
0KΩの値が採用され、前記電波雑音の抑制効果を果た
している。しかし、該高圧コードの経年劣化や損傷など
により、該高圧コードの抵抗値が上昇すると、電波雑音
を抑制するための高圧電流の抑制効果が大きくなり、点
火栓へ供給される高圧電流値が低下し、点火栓での火花
発生が弱くなる。
炭素粒子が塗布された細いガラスファイバーをたばねて
形成され、炭素粒子の塗布量により、数KΩから数10
KΩの抵抗を有している。該炭素粒子の塗布されたファ
イバー芯線は、高絶縁性のゴムなど′!ζより被覆され
て、高圧コードとして適用されている。従つて、これら
の高圧コードは高電圧が供給され、点火栓に火花が発生
される極めて短い時間内において、該高圧コードに極め
て高い周波数成分を有する高圧電流が流れるため電波雑
音が放射されるが、前記高圧コードの適当な内部抵抗に
よつて高圧電流が抑えられて、該高圧コードから放射さ
れる電波雑音を抑制する効果を有している。なお、該高
圧コードはエンジンへの点火回路の配設態様によりその
長さは多種多様となつているため、個々の高圧コードの
有する抵抗値も多種多様である。一般的には駆Ωから2
0KΩの値が採用され、前記電波雑音の抑制効果を果た
している。しかし、該高圧コードの経年劣化や損傷など
により、該高圧コードの抵抗値が上昇すると、電波雑音
を抑制するための高圧電流の抑制効果が大きくなり、点
火栓へ供給される高圧電流値が低下し、点火栓での火花
発生が弱くなる。
従つて該高圧コードの抵抗値が異常に大きいと点火栓で
の火花を弱め、ひいてはシリンダ内の混合気体を着火さ
せることができなくなり、エンジンに対して失火を誘起
する原因となる。以上の問題から、高圧コードの抵抗状
態又は抵抗値を常に規定値以内に維持して、放射雑音の
抑制効果と、点火栓への高圧電流供給を共に正常に保つ
必要があり、該高圧コードの抵抗値を車両の点検時など
において適時検査、測定することは重要なことである。
の火花を弱め、ひいてはシリンダ内の混合気体を着火さ
せることができなくなり、エンジンに対して失火を誘起
する原因となる。以上の問題から、高圧コードの抵抗状
態又は抵抗値を常に規定値以内に維持して、放射雑音の
抑制効果と、点火栓への高圧電流供給を共に正常に保つ
必要があり、該高圧コードの抵抗値を車両の点検時など
において適時検査、測定することは重要なことである。
従来、これら高圧コードの抵抗値は、エンジンの点火回
路から該高圧コードをエンジン外部に取り外し、サーキ
ットテスターなどによつて一本一本測定されていた。
路から該高圧コードをエンジン外部に取り外し、サーキ
ットテスターなどによつて一本一本測定されていた。
従つて高圧コードをエンジン外部に取り外した上で、特
に、多気筒エンジンにおいては、一本一本測定しなけれ
ばならず、長時間を要し、作業性が悪いという欠点があ
つた。
に、多気筒エンジンにおいては、一本一本測定しなけれ
ばならず、長時間を要し、作業性が悪いという欠点があ
つた。
また近年排気ガス対策の一手段として点火回路の信頼性
を向上させてエンジンの失火などを防止するため、点火
回路にはいくつかの信頼性向上手段が施こされている。
を向上させてエンジンの失火などを防止するため、点火
回路にはいくつかの信頼性向上手段が施こされている。
前記高圧回路においては、高圧コードの接触不良、即ち
点火コイルの二次端子とコイルコードとの接続点、該コ
イルコードとデイストリビユータ分配器の中心電極部と
の接続点および分配器の外側電極とプラグコードとの接
続点などにおける接触不良と、これらの接続点からコイ
ルコードや、プラグコードなどがエンジン稼動中におけ
る振動などによつて容易に外れないようにするため、前
記接続法が強化されている。従つて、従来法のサーキッ
トテスターによつてこれら高圧コードの抵抗値を測定す
る場合には、該高圧コードが容易に外さないため、測定
作業が極めて低下するという問題があつた。なお、前記
点火回路の信頼性向上対策の実施に伴ない、近年の車両
点検、整備においては特に必要な時以外(例えばこれら
高圧コードの交換時など)には、該高圧コードを取り外
してはならないとされている。
点火コイルの二次端子とコイルコードとの接続点、該コ
イルコードとデイストリビユータ分配器の中心電極部と
の接続点および分配器の外側電極とプラグコードとの接
続点などにおける接触不良と、これらの接続点からコイ
ルコードや、プラグコードなどがエンジン稼動中におけ
る振動などによつて容易に外れないようにするため、前
記接続法が強化されている。従つて、従来法のサーキッ
トテスターによつてこれら高圧コードの抵抗値を測定す
る場合には、該高圧コードが容易に外さないため、測定
作業が極めて低下するという問題があつた。なお、前記
点火回路の信頼性向上対策の実施に伴ない、近年の車両
点検、整備においては特に必要な時以外(例えばこれら
高圧コードの交換時など)には、該高圧コードを取り外
してはならないとされている。
本発明は前記従来の欠点を解消するべくなされたもので
、次のような目的を有する。
、次のような目的を有する。
即ち、まず第1に、点火回路の高電圧回路から高圧コー
ド全体を取り外すことなく、容易且つ迅速に高圧コード
の抵抗状態及び抵抗値を検出表示できる高圧コードの抵
抗検出方法及び装置を提供する。
ド全体を取り外すことなく、容易且つ迅速に高圧コード
の抵抗状態及び抵抗値を検出表示できる高圧コードの抵
抗検出方法及び装置を提供する。
次に、点火回路の信頼性向上対策の施行されている高圧
コードの接続点は全く取り外すことなく、エンジン点火
回路の実装状態のままで、エンジンをアイドリング運転
して、複数の高圧コードの抵抗をエンジンの点火順序に
従い、順次測定し、点火回路の信頼性を損なうことなく
、且つ作業性を極めて向上させることができる高圧コー
ドの抵抗検出方法及び装置を提供する。
コードの接続点は全く取り外すことなく、エンジン点火
回路の実装状態のままで、エンジンをアイドリング運転
して、複数の高圧コードの抵抗をエンジンの点火順序に
従い、順次測定し、点火回路の信頼性を損なうことなく
、且つ作業性を極めて向上させることができる高圧コー
ドの抵抗検出方法及び装置を提供する。
第3に、高圧コードの抵抗を極めて簡単な作業により自
動的に測定し、該測定結果から高圧コードの良否を判定
して作業者に指示し、該高圧コードの検査、判定を作業
者の勘にたよることなく、定量的に測定、判定すること
を可能にする高圧コードの抵抗検出方法及び装置を提供
する。
動的に測定し、該測定結果から高圧コードの良否を判定
して作業者に指示し、該高圧コードの検査、判定を作業
者の勘にたよることなく、定量的に測定、判定すること
を可能にする高圧コードの抵抗検出方法及び装置を提供
する。
本発明は、点火コイルと点火栓との間に分配器を有し、
これらを互いに高圧コードを介して接続した内燃機関の
運転状態において、該内燃機関の点火回路から二次電圧
信号を検出し、該二次電圧信号のうち誘導放電域におけ
る二次電圧信号を微分して点火栓の放電破壊以後の放電
時定数を抽出し、該放電時定数から点火回路の高圧コー
ドの抵抗状態を検出するようにして、前記目的を達成し
たものである。
これらを互いに高圧コードを介して接続した内燃機関の
運転状態において、該内燃機関の点火回路から二次電圧
信号を検出し、該二次電圧信号のうち誘導放電域におけ
る二次電圧信号を微分して点火栓の放電破壊以後の放電
時定数を抽出し、該放電時定数から点火回路の高圧コー
ドの抵抗状態を検出するようにして、前記目的を達成し
たものである。
又、本発明は、点火コイルと点火栓との間に分配器を有
し、これらを互いに高圧コードを介して接続した内燃機
関において、該内燃機関の点火回路から二次電圧信号を
検出する検出手段と、検出された二次電圧信号を微分信
号に変換する微分手段と、該微分信号のうち点火栓の放
電破壊以後の微分信号を選択して誘導放電域の放電時定
数を抽出する波形整形手段と、該波形整形手段の出力を
高圧コードの抵抗として表示する表示手段とを備えるこ
とにより、同じく前記目的を達成したものである。
し、これらを互いに高圧コードを介して接続した内燃機
関において、該内燃機関の点火回路から二次電圧信号を
検出する検出手段と、検出された二次電圧信号を微分信
号に変換する微分手段と、該微分信号のうち点火栓の放
電破壊以後の微分信号を選択して誘導放電域の放電時定
数を抽出する波形整形手段と、該波形整形手段の出力を
高圧コードの抵抗として表示する表示手段とを備えるこ
とにより、同じく前記目的を達成したものである。
又、前記表示手段を、点火回路のコイルコード及びプラ
グコードからなる高圧コードの抵抗を複合して、全気筒
同時に、或いは、気筒別に表示するものとしたものであ
る。
グコードからなる高圧コードの抵抗を複合して、全気筒
同時に、或いは、気筒別に表示するものとしたものであ
る。
或いは、前記表示手段を、点火回路のプラグコ..−ド
単体の抵抗を気筒別に表示するものとしたものである。
単体の抵抗を気筒別に表示するものとしたものである。
又、前記表示手段を、点火回路のコイルコード及びプラ
グコードからなる高圧コードの抵抗と、分配器の空気間
隙及び点火栓の間隙における火花放電抵抗とを総合し、
高圧回路の全抵抗として、全気筒同時に、或いは、気筒
別に表示するものと.したものである。以下、本発明の
高圧コードの抵抗検出方法及び装置を実施例に基づいて
詳細に説明する。実施例の説明に先立ち、一般的火花点
火式内燃機関に適用されている点火回路を第1図に基づ
き−説明する。
グコードからなる高圧コードの抵抗と、分配器の空気間
隙及び点火栓の間隙における火花放電抵抗とを総合し、
高圧回路の全抵抗として、全気筒同時に、或いは、気筒
別に表示するものと.したものである。以下、本発明の
高圧コードの抵抗検出方法及び装置を実施例に基づいて
詳細に説明する。実施例の説明に先立ち、一般的火花点
火式内燃機関に適用されている点火回路を第1図に基づ
き−説明する。
第1図において、バッテリEBlスイッチSWl点火コ
イルICの一次コイル、イグナイターIGから構成され
る一次回路において、これらの要素の作用によつて発生
される数100Vの一次電圧V1は点火コイルICの誘
導作用によつて、該点火コイルICの二次コイルに高電
圧の二次電圧V2(数10KV)としわ誘起されるとと
もに、該二次電圧V2は前記点火コイルICの二次出力
端P1に出力される。
イルICの一次コイル、イグナイターIGから構成され
る一次回路において、これらの要素の作用によつて発生
される数100Vの一次電圧V1は点火コイルICの誘
導作用によつて、該点火コイルICの二次コイルに高電
圧の二次電圧V2(数10KV)としわ誘起されるとと
もに、該二次電圧V2は前記点火コイルICの二次出力
端P1に出力される。
該二次電圧V2は、コイルコードCCを介して分配器R
Oの中心電極端P2に供給され、エンジンの回転と連動
する中心電極の回転によつて該分配器ROの気筒別の外
側電極部P3に分配される。L該外側電極部P,に分配
供給された二次電圧V2はプラグコードPCを介して、
エンジンEの各気筒毎に装置されている点火栓PLに供
給され、該点火栓PLに火花を発生させて、エンジンシ
リンダ内の混合気体を着火燃焼させエンジンを駆動する
ものである。以上の構成、動作による点火回路において
、点火コイルICから出力される二次電圧V2が印加さ
れる高圧回路は、点火コイルICの二次コイル出力端と
コイルコードCCとの接続点P1、該コイルコードCC
と分配器ROの中心電極との接続点P2、該分配器RO
とプラグコードPCとの接続点P,、該プラグコードP
Cと点火栓PLとの接続点P,の各接続点を有し、それ
ぞれ、高絶縁性のゴムや樹脂材で被覆、あるいはシール
ドされており、高電圧の二次電圧V2がエンジン本体な
どに漏れないように構成されている。しかし、前記高圧
回路において、分配器ROの中心電極と外側電極間およ
び点火栓PLは、それぞれ空気間隙を有し、該空気間隙
は二次電圧V2による放電破壊によつて火花放電結合さ
れ、前記高圧回路のループが形成される。従つて、該空
気間隙は二次電圧V2の極めて短時間内における放電破
壊が生じ、前記高圧回路には、高い周波数成分を有する
高圧電流が流れるため、該空気間隙やコイルコードCC
及びプラグコードPCなどの周辺には、電波が放射され
、その結果、家庭のラジオ、テレビ等に電波雑音として
、害を与えている。現在一般的にはおれらの電波雑音を
抑えるために前記高圧コードに所定の抵抗を持たせて前
記高圧回路を流れる高圧電流を抑制している。しかし、
該高圧コードは、前記放射電波を抑制すると同時に、点
火栓PLに火花を発生させ、シリンダ内の混合気体を着
火燃焼させるに十分な二次電圧V2を前記高圧コードの
抵抗に拘らず、点火栓PLに伝送する必要がある。従つ
て、該高圧コードの抵抗値は以上の目的を達成するため
に数KΩから数10KΩの適当な値が一般的に定められ
、用いられており、しかも、継続してその抵抗値を維持
させる必要がある。次に本発明に係る点火回路における
高圧コードの抵抗検出方法を第2図及び第3図を用いて
説明する。
Oの中心電極端P2に供給され、エンジンの回転と連動
する中心電極の回転によつて該分配器ROの気筒別の外
側電極部P3に分配される。L該外側電極部P,に分配
供給された二次電圧V2はプラグコードPCを介して、
エンジンEの各気筒毎に装置されている点火栓PLに供
給され、該点火栓PLに火花を発生させて、エンジンシ
リンダ内の混合気体を着火燃焼させエンジンを駆動する
ものである。以上の構成、動作による点火回路において
、点火コイルICから出力される二次電圧V2が印加さ
れる高圧回路は、点火コイルICの二次コイル出力端と
コイルコードCCとの接続点P1、該コイルコードCC
と分配器ROの中心電極との接続点P2、該分配器RO
とプラグコードPCとの接続点P,、該プラグコードP
Cと点火栓PLとの接続点P,の各接続点を有し、それ
ぞれ、高絶縁性のゴムや樹脂材で被覆、あるいはシール
ドされており、高電圧の二次電圧V2がエンジン本体な
どに漏れないように構成されている。しかし、前記高圧
回路において、分配器ROの中心電極と外側電極間およ
び点火栓PLは、それぞれ空気間隙を有し、該空気間隙
は二次電圧V2による放電破壊によつて火花放電結合さ
れ、前記高圧回路のループが形成される。従つて、該空
気間隙は二次電圧V2の極めて短時間内における放電破
壊が生じ、前記高圧回路には、高い周波数成分を有する
高圧電流が流れるため、該空気間隙やコイルコードCC
及びプラグコードPCなどの周辺には、電波が放射され
、その結果、家庭のラジオ、テレビ等に電波雑音として
、害を与えている。現在一般的にはおれらの電波雑音を
抑えるために前記高圧コードに所定の抵抗を持たせて前
記高圧回路を流れる高圧電流を抑制している。しかし、
該高圧コードは、前記放射電波を抑制すると同時に、点
火栓PLに火花を発生させ、シリンダ内の混合気体を着
火燃焼させるに十分な二次電圧V2を前記高圧コードの
抵抗に拘らず、点火栓PLに伝送する必要がある。従つ
て、該高圧コードの抵抗値は以上の目的を達成するため
に数KΩから数10KΩの適当な値が一般的に定められ
、用いられており、しかも、継続してその抵抗値を維持
させる必要がある。次に本発明に係る点火回路における
高圧コードの抵抗検出方法を第2図及び第3図を用いて
説明する。
第2図は第1図における点火回路の高圧回路部の電気的
等価回路を、第3図は、点火コイルICの出力端P1に
おけるエンジン稼動時の二次電圧V2の波形をそれぞれ
示す。
等価回路を、第3図は、点火コイルICの出力端P1に
おけるエンジン稼動時の二次電圧V2の波形をそれぞれ
示す。
第2図は、点火コイルICから出力される二次電圧V2
によつて点火栓PLが火花放電されて、高圧回路が通電
され、放電電流1が流れている時の等価回路である。該
等価回路において点火コイルICを、抵抗Rilインダ
クタンスLilキャパシタンスC。で表わし、又、コイ
ルコードCCの抵抗をRCl分配器ROの空気間隙にお
ける放電抵抗をRrlプラグコードコードPCの抵抗を
Rp、点火栓PLにおける放電抵抗をRgでそれぞれ表
わしてある。一般的な自動車の点火回路におけるこれら
の数値として点火コイルICの抵抗R1は8〜12KΩ
、インダクタンスL,は30〜70H1キャパシタンス
COは30〜70ρFてあり、コイルコードCCの抵抗
Rcは数KΩ、プラグコードPCの抵抗R,は数KΩ〜
数+KΩとなつている。又、分配器ROにおける放電抵
抗R,と点火栓PLにおける放電抵抗Rgは、ほぼ等し
く、分配器ROの空気間隙、及び点火栓PLの電極間隙
が火花放電される10−3〜10−8秒間における容量
放電域ではR.:R,:100Ωとなり、容量放電の後
に続く10−7秒以上の誘導放電域ては数KΩとなるこ
とが一般的に知られている。本発明に係る高圧コードの
抵抗検出方法では、前記第2図の等価回路において、分
配器ROおよび点火栓PLの誘導放電域における、各要
素の数値を用いることを原理としている。
によつて点火栓PLが火花放電されて、高圧回路が通電
され、放電電流1が流れている時の等価回路である。該
等価回路において点火コイルICを、抵抗Rilインダ
クタンスLilキャパシタンスC。で表わし、又、コイ
ルコードCCの抵抗をRCl分配器ROの空気間隙にお
ける放電抵抗をRrlプラグコードコードPCの抵抗を
Rp、点火栓PLにおける放電抵抗をRgでそれぞれ表
わしてある。一般的な自動車の点火回路におけるこれら
の数値として点火コイルICの抵抗R1は8〜12KΩ
、インダクタンスL,は30〜70H1キャパシタンス
COは30〜70ρFてあり、コイルコードCCの抵抗
Rcは数KΩ、プラグコードPCの抵抗R,は数KΩ〜
数+KΩとなつている。又、分配器ROにおける放電抵
抗R,と点火栓PLにおける放電抵抗Rgは、ほぼ等し
く、分配器ROの空気間隙、及び点火栓PLの電極間隙
が火花放電される10−3〜10−8秒間における容量
放電域ではR.:R,:100Ωとなり、容量放電の後
に続く10−7秒以上の誘導放電域ては数KΩとなるこ
とが一般的に知られている。本発明に係る高圧コードの
抵抗検出方法では、前記第2図の等価回路において、分
配器ROおよび点火栓PLの誘導放電域における、各要
素の数値を用いることを原理としている。
以下本発明の原理を第2図、第3図によつて説明する。
第3図は、二次電圧V2の波形で、分配器ROの空気間
隙における放電破壊電圧ν,と、点火栓PLの放電破壊
電圧ν9及び該点火栓PLでの放電維持電圧ν8を含む
。該二次電圧■2において、前記容量放電域とは、ν,
及びν9が最大値を示す極めて短い時間であり、誘導放
電域とは、ν,−ν,間及びν9以後の数μSec以上
の長い放電期間を云う。そして、該誘導放電域では、前
記分配器RO及び点火栓PLにおける、放電抵抗Rr及
びRpが安定している。この安定した誘導放電域におい
て、点火コイルICの出力端P1における二次電圧■2
の、点火栓PLの放電破壊(ν,の最大値)以後の放電
時定数τは、点火コイルICのキャパシタンスC。と、
コイルコード抵抗RO、分配器ROの放電抵抗R,、プ
ラグコード抵抗R,、点火栓PLの放電抵抗R,からな
る放電回路抵抗との積に比例する。即ち、放電時定数τ
は次式で表わされる。 聯vυ 〜
竪4ep1晶16ノこの式において、CO,R、,
Rgは変化する要山は小さく、車種やエンジン型式など
によつて一定な値と考えられる。
第3図は、二次電圧V2の波形で、分配器ROの空気間
隙における放電破壊電圧ν,と、点火栓PLの放電破壊
電圧ν9及び該点火栓PLでの放電維持電圧ν8を含む
。該二次電圧■2において、前記容量放電域とは、ν,
及びν9が最大値を示す極めて短い時間であり、誘導放
電域とは、ν,−ν,間及びν9以後の数μSec以上
の長い放電期間を云う。そして、該誘導放電域では、前
記分配器RO及び点火栓PLにおける、放電抵抗Rr及
びRpが安定している。この安定した誘導放電域におい
て、点火コイルICの出力端P1における二次電圧■2
の、点火栓PLの放電破壊(ν,の最大値)以後の放電
時定数τは、点火コイルICのキャパシタンスC。と、
コイルコード抵抗RO、分配器ROの放電抵抗R,、プ
ラグコード抵抗R,、点火栓PLの放電抵抗R,からな
る放電回路抵抗との積に比例する。即ち、放電時定数τ
は次式で表わされる。 聯vυ 〜
竪4ep1晶16ノこの式において、CO,R、,
Rgは変化する要山は小さく、車種やエンジン型式など
によつて一定な値と考えられる。
従つて、 五l \ ● 晶TkJノ
\屯昌1)Vl)?′〜ノとなり、抵抗時定数
τは、コイルコード抵抗1;とプラグコード抵抗Rpの
和に比例する。
\屯昌1)Vl)?′〜ノとなり、抵抗時定数
τは、コイルコード抵抗1;とプラグコード抵抗Rpの
和に比例する。
以上の理論的な解析結果により、第3図に示した二次電
肚■2の放電時定数Tを測定すれば、高圧回路のコイル
コードCCとプラグコードPCからなる高圧コードの抵
抗が検出されることが理解される。
肚■2の放電時定数Tを測定すれば、高圧回路のコイル
コードCCとプラグコードPCからなる高圧コードの抵
抗が検出されることが理解される。
即ち、本発明に係る点火回路における高圧コードの抵抗
検出方法及び装置は、点火コイルICの出力端P1に出
力される二次電圧■2の誘導放電域における放電時定数
τを測定することにより、これを信号処理して高圧コー
ドの抵抗値として表示するものてある。
検出方法及び装置は、点火コイルICの出力端P1に出
力される二次電圧■2の誘導放電域における放電時定数
τを測定することにより、これを信号処理して高圧コー
ドの抵抗値として表示するものてある。
第2図におけるプラグコードPCの抵抗Rpを変化させ
た時の第3図における二次電圧V2の放電時定数τの変
化様相を第4図に示す。
た時の第3図における二次電圧V2の放電時定数τの変
化様相を第4図に示す。
これは、プラグコード抵抗Rpを正規の葎Ωから11K
Ω、21KΩ、32KΩ、44KΩ、68KΩに変化さ
せた時の放電時定数rの一例である。第4図から、放電
時定数τはプラグコード抵抗Rpに比例して大きくなつ
てゆくことが明らかである。以上の論理的解析および実
験的事実から発明者は、エンジン稼動時に点火コイルI
Cの出力端から出力される二次電圧V2の誘導放電域に
おける・放電時定数τを測定することにより、高圧コー
ドの抵抗として表示できる、極めて簡便、且つ、有効な
点火回路における高圧コードの抵抗検出方法及び装置を
発明したものである。
Ω、21KΩ、32KΩ、44KΩ、68KΩに変化さ
せた時の放電時定数rの一例である。第4図から、放電
時定数τはプラグコード抵抗Rpに比例して大きくなつ
てゆくことが明らかである。以上の論理的解析および実
験的事実から発明者は、エンジン稼動時に点火コイルI
Cの出力端から出力される二次電圧V2の誘導放電域に
おける・放電時定数τを測定することにより、高圧コー
ドの抵抗として表示できる、極めて簡便、且つ、有効な
点火回路における高圧コードの抵抗検出方法及び装置を
発明したものである。
次に本発明に係る点火回路における高圧コードの検出装
置の第1実施例を、第5図、第6図を用いて説明する。
置の第1実施例を、第5図、第6図を用いて説明する。
第5図は、装置のブロック線図を、第6図は、第5図の
装置における信号のタイムチャートをそれぞれ示す。こ
の第1実施例における各構成要素の機能、作用を説明す
る。検出回路1は、自動車等のエンジン点火回路から、
高電圧の二次電圧V2(通常+数KV)を検出する手段
である。該検出回路1は、前出第3図に示した二次電圧
■2の真の信号波形を忠実に検出するために、抵抗素子
を使つた分圧回路や、コンデンサ結合による分圧回路に
よつて構成され、一般の演算増幅器等で信号処理できる
低電圧の信号(第6図−a)に変換する作用を有する。
該検出回路1の出力は微分回路2に入力される。該微分
回路2は、前記二次電圧■2中の放電時定数τを抽出す
る作用を行なう。即ち、該微分回路2における微分定数
を、高圧コードの抵抗が正規の場合(第6図抵抗小)の
放電時定数γ1に近似した値に設定して微分すれば、T
1に近似した微分出力(第6図−b)が検出まれ、二次
電圧V2中に含まれる他の信号成分は微小な直流信号に
変換される。従つて、高圧コードの検出が正規より大き
い場合の放電時定数γ2 (第6図抵抗大)は、時間巾
の広い微分出力(第6図−b)に変換される。次に該微
分回路2の微分出力は、波形整形回路3に入力される。
該波形整形回路3は、微分信号の時間巾に比例したパル
ス信号(第6図−c)に変換する作用を行なう。従つて
、波形整形出力(第6図一c)のパルス時間巾(t1及
びT2)は、前記二次電圧V2の放電時定数(τ1及び
τ2)にほぼ等しくなり、二次電圧■2の放電時定数τ
を、これに比例した時間巾のパルス信号に変換できる。
次に波形整形回路3の出力は積分回路4に入力される。
該積分回路4は、前記波形整形出力(第6図一c)をそ
のパルス巾に比例した電圧信号(第6図.−d)に変換
する作用を行なう。即ち、該積分回路4は、定電流積分
回路を使つて、前記波形整形回路3の出力をそのパルス
信号の時間巾(t1及びT2)に比例した電圧信号(e
1及びE2)に変換する。次に積分回路4の出力は、ピ
ークホールド回路5に入力され、その最大値が一定期間
保持される。該ピークホールド回路5における前記電圧
信号(e1及びE2)の保持期間は、リセット信号発生
回路6から出力されるリセット信号のタイミングによつ
て決められる。該リセット信号発生回路6は、エンジン
点火回路の一次回路に発生する一次電圧■1信号を入力
とし、これを処理してリセット信号を作つている。該リ
セット信号は前記二次電圧V2の周期に同期しておれば
ピークホールド回路5のリセット信号として供すること
ができるので、二次電圧信号自体を処理してリセット信
号を発生させても良いし、トランジスタ方式の点火回路
では、分配器に装備されている電気ピツクアツ”プ出力
などを処理して、リセット信号を作つても良いことは云
うまでもない。次にピークホールド回路5の出力(第6
図一d)は、表示回路7へ入力され、該表示回路7は、
アナログメータなどによつて高圧コードの抵抗値として
アナログ的に表示したり、或いは、高圧コードの抵抗値
に判定基準値を設定して、0K..NGなどの判定結果
をディジタル的に表示する。
装置における信号のタイムチャートをそれぞれ示す。こ
の第1実施例における各構成要素の機能、作用を説明す
る。検出回路1は、自動車等のエンジン点火回路から、
高電圧の二次電圧V2(通常+数KV)を検出する手段
である。該検出回路1は、前出第3図に示した二次電圧
■2の真の信号波形を忠実に検出するために、抵抗素子
を使つた分圧回路や、コンデンサ結合による分圧回路に
よつて構成され、一般の演算増幅器等で信号処理できる
低電圧の信号(第6図−a)に変換する作用を有する。
該検出回路1の出力は微分回路2に入力される。該微分
回路2は、前記二次電圧■2中の放電時定数τを抽出す
る作用を行なう。即ち、該微分回路2における微分定数
を、高圧コードの抵抗が正規の場合(第6図抵抗小)の
放電時定数γ1に近似した値に設定して微分すれば、T
1に近似した微分出力(第6図−b)が検出まれ、二次
電圧V2中に含まれる他の信号成分は微小な直流信号に
変換される。従つて、高圧コードの検出が正規より大き
い場合の放電時定数γ2 (第6図抵抗大)は、時間巾
の広い微分出力(第6図−b)に変換される。次に該微
分回路2の微分出力は、波形整形回路3に入力される。
該波形整形回路3は、微分信号の時間巾に比例したパル
ス信号(第6図−c)に変換する作用を行なう。従つて
、波形整形出力(第6図一c)のパルス時間巾(t1及
びT2)は、前記二次電圧V2の放電時定数(τ1及び
τ2)にほぼ等しくなり、二次電圧■2の放電時定数τ
を、これに比例した時間巾のパルス信号に変換できる。
次に波形整形回路3の出力は積分回路4に入力される。
該積分回路4は、前記波形整形出力(第6図一c)をそ
のパルス巾に比例した電圧信号(第6図.−d)に変換
する作用を行なう。即ち、該積分回路4は、定電流積分
回路を使つて、前記波形整形回路3の出力をそのパルス
信号の時間巾(t1及びT2)に比例した電圧信号(e
1及びE2)に変換する。次に積分回路4の出力は、ピ
ークホールド回路5に入力され、その最大値が一定期間
保持される。該ピークホールド回路5における前記電圧
信号(e1及びE2)の保持期間は、リセット信号発生
回路6から出力されるリセット信号のタイミングによつ
て決められる。該リセット信号発生回路6は、エンジン
点火回路の一次回路に発生する一次電圧■1信号を入力
とし、これを処理してリセット信号を作つている。該リ
セット信号は前記二次電圧V2の周期に同期しておれば
ピークホールド回路5のリセット信号として供すること
ができるので、二次電圧信号自体を処理してリセット信
号を発生させても良いし、トランジスタ方式の点火回路
では、分配器に装備されている電気ピツクアツ”プ出力
などを処理して、リセット信号を作つても良いことは云
うまでもない。次にピークホールド回路5の出力(第6
図一d)は、表示回路7へ入力され、該表示回路7は、
アナログメータなどによつて高圧コードの抵抗値として
アナログ的に表示したり、或いは、高圧コードの抵抗値
に判定基準値を設定して、0K..NGなどの判定結果
をディジタル的に表示する。
以上の構成による本発明の第1実施例によれば、前記第
1図によつて説明した、コイルコードCCとプラグコー
ドPCとの高圧コード抵抗をアナログメータに表示でき
、且つ、多気筒の場合は、いずれかの気筒の高圧コード
抵抗が規定値より大きくなつておれば、ディジタル的に
NGの判定表示を容易に出すことができる。
1図によつて説明した、コイルコードCCとプラグコー
ドPCとの高圧コード抵抗をアナログメータに表示でき
、且つ、多気筒の場合は、いずれかの気筒の高圧コード
抵抗が規定値より大きくなつておれば、ディジタル的に
NGの判定表示を容易に出すことができる。
更に、本発明によれば、エンジン点火回路から高圧コー
ドを外すことなく、エンジンのアイドリング運転状態で
高圧コードの異常を発見できることから、作業性にも優
れ、有効な高圧コードの抵抗検出装置を提供できるもの
である。次に本発明の第2実施例を第7図、第8図によ
つて説明する。
ドを外すことなく、エンジンのアイドリング運転状態で
高圧コードの異常を発見できることから、作業性にも優
れ、有効な高圧コードの抵抗検出装置を提供できるもの
である。次に本発明の第2実施例を第7図、第8図によ
つて説明する。
第7図は、第2実施例のブロック線図を、第8図は、そ
の具体的な電気回路例をそれぞれ示す。
の具体的な電気回路例をそれぞれ示す。
前記第1実施例と同一の構成、作用効果を呈する要素に
は、同一記号を発明の詳細な説明は省略する。エンジン
のアイドリング運転時における点火コイルICから出力
される二次電圧■2は、検出回路1によつて低電圧の信
号に変換され、微分回路2へ入力される。
は、同一記号を発明の詳細な説明は省略する。エンジン
のアイドリング運転時における点火コイルICから出力
される二次電圧■2は、検出回路1によつて低電圧の信
号に変換され、微分回路2へ入力される。
該微分回路2は、前記二次電圧信号中の放電時定数τ部
を微分、抽出し、次段波形整形回路3に入力して、放電
時定数τに比例したパルス信号に変僅する。該波形整形
回路3の出力は、積分回路4に入力され、パルス信号の
時間巾に比例した電圧信号に変換され、その最大値が次
段ピークホールド回路5によつて保持される。ピークホ
ールド回路5は、点火コイルICの一次側に発生する一
次電圧■1をリセット信号発生回路6によつて処理した
出力されるリセット信号の周期に応じて、その保持内容
が更新され、点火周期毎の二次電圧V2の放電時定数τ
に比例した直流電圧信号に変換され出力される。該ピー
クホールド回路5の出力は次段サンプルホールド回路8
に入力される。該サンプルホールド回路8は、前記ピー
クホールド回路5から出力されるエンジン全気筒に対応
した、二次電圧V2の放電時定数Tに相当する直流信号
を、エンジンの気筒別に分離する作用を行なう。即ち、
前記リセット信号発生回路6から出力される全気筒に対
応したリセット信号の一方のセレクト回路10に入力し
、エンジンの第1気筒のみに対応した第1気筒信号を同
期信号発生回路9によつて検出し、これをセレクト回路
10の他方に入力することによつて、該セレクト回路1
0は、第1気筒信号を基準として、前記リセット信号発
生回路6の出力を各気筒に分離し、サンプリング信号を
発生する。従つて該サンプリング信号を前記サンプルホ
ールド回路8に入力することによつて、該サンプルホー
ルド回路8は、エンジン各気筒の個別のサンプリング信
号が入力された時のみ、前記ピークホールド回路出力を
通過させ、保持することによつて、該サンプルホールド
回路8の出力には、各気筒に対応した、二次電圧V2の
放電時定数τに対応した直流電圧信号が出力される。次
に、サンプルホールド回路8の出力は表示回路7に入力
され、該表示回路7はアナログメータなどによつて高圧
コードの抵抗値を気筒別にアナログ的に表示したり、或
いは高圧コードの抵抗値に判定基準値を設定して、高圧
コードの抵抗異常を気筒別に判定し0K..NGなどの
判定結果をディジタル的に表示する。以上の構成による
本発明の第2実施例によれば、エンジン点火回路におけ
る気筒毎の高圧コードの抵抗値或いは異常を極めて容易
に検出し、表示でき、高圧コードの抵抗検出方法として
、作業性に優れた有効な手段を提供できるものである。
を微分、抽出し、次段波形整形回路3に入力して、放電
時定数τに比例したパルス信号に変僅する。該波形整形
回路3の出力は、積分回路4に入力され、パルス信号の
時間巾に比例した電圧信号に変換され、その最大値が次
段ピークホールド回路5によつて保持される。ピークホ
ールド回路5は、点火コイルICの一次側に発生する一
次電圧■1をリセット信号発生回路6によつて処理した
出力されるリセット信号の周期に応じて、その保持内容
が更新され、点火周期毎の二次電圧V2の放電時定数τ
に比例した直流電圧信号に変換され出力される。該ピー
クホールド回路5の出力は次段サンプルホールド回路8
に入力される。該サンプルホールド回路8は、前記ピー
クホールド回路5から出力されるエンジン全気筒に対応
した、二次電圧V2の放電時定数Tに相当する直流信号
を、エンジンの気筒別に分離する作用を行なう。即ち、
前記リセット信号発生回路6から出力される全気筒に対
応したリセット信号の一方のセレクト回路10に入力し
、エンジンの第1気筒のみに対応した第1気筒信号を同
期信号発生回路9によつて検出し、これをセレクト回路
10の他方に入力することによつて、該セレクト回路1
0は、第1気筒信号を基準として、前記リセット信号発
生回路6の出力を各気筒に分離し、サンプリング信号を
発生する。従つて該サンプリング信号を前記サンプルホ
ールド回路8に入力することによつて、該サンプルホー
ルド回路8は、エンジン各気筒の個別のサンプリング信
号が入力された時のみ、前記ピークホールド回路出力を
通過させ、保持することによつて、該サンプルホールド
回路8の出力には、各気筒に対応した、二次電圧V2の
放電時定数τに対応した直流電圧信号が出力される。次
に、サンプルホールド回路8の出力は表示回路7に入力
され、該表示回路7はアナログメータなどによつて高圧
コードの抵抗値を気筒別にアナログ的に表示したり、或
いは高圧コードの抵抗値に判定基準値を設定して、高圧
コードの抵抗異常を気筒別に判定し0K..NGなどの
判定結果をディジタル的に表示する。以上の構成による
本発明の第2実施例によれば、エンジン点火回路におけ
る気筒毎の高圧コードの抵抗値或いは異常を極めて容易
に検出し、表示でき、高圧コードの抵抗検出方法として
、作業性に優れた有効な手段を提供できるものである。
以下、第8図にもとつき、第2実施例の好適な電気回路
例を説明する。検出回路1は、抵抗100,101、コ
ンデンサ102から成る分圧回路1aと、抵抗103,
104、コンデンサ105、106、演算増幅器(以下
オペアンプと称する)107から成るローパスフィルタ
回路1bから構成される。エンジン点火回路の点火コイ
ルICの出力端に分圧回路1aの抵抗100の入力端が
接続され、十数KVの二次電圧V2は、該抵抗100と
他方の抵抗101との分圧作用によつて、低電圧の信号
に変換される。コンデンサ102は、分圧回路1aにお
ける高周波特性を補償する役目を持つ。分圧回路1aの
出力は次段ローパスフィルタ1bに入力され、二次電圧
信号中に含まれる必要以外の高周波雑音が除去され、雑
音成分に含まない二次電圧信号に変換される。
例を説明する。検出回路1は、抵抗100,101、コ
ンデンサ102から成る分圧回路1aと、抵抗103,
104、コンデンサ105、106、演算増幅器(以下
オペアンプと称する)107から成るローパスフィルタ
回路1bから構成される。エンジン点火回路の点火コイ
ルICの出力端に分圧回路1aの抵抗100の入力端が
接続され、十数KVの二次電圧V2は、該抵抗100と
他方の抵抗101との分圧作用によつて、低電圧の信号
に変換される。コンデンサ102は、分圧回路1aにお
ける高周波特性を補償する役目を持つ。分圧回路1aの
出力は次段ローパスフィルタ1bに入力され、二次電圧
信号中に含まれる必要以外の高周波雑音が除去され、雑
音成分に含まない二次電圧信号に変換される。
次にローパスフィルタ1bの出力は、コンデンサ200
、抵抗201、オペアンプ202から構成される微分回
路2に入力される。該微分回路2のコンデンサ200、
抵抗201から成る微分定数は、点火回路における高圧
コードの抵抗が正常な場合の二次電圧■2の放電時定数
τに近似させることにより、高圧コードの抵抗が大きい
場合には、その微分出力に大きな差を持たすことが可能
となる。次に微分回路2の出力は、抵抗300,301
,303、オペアンプ302から構成される波形整形回
路3に入力される。該波形整形回路3は、前記微分出力
を、その時間巾に比例したパルス巾のパルス信号に変換
する作用を行なう。次に波形整形回路3の出力はダイオ
ード400、抵抗401、コンデlンサ402から構成
される積分回路4に入力される。該積分回路4は、前記
波形整形回路3のパルス出力のパルス巾に比例した電圧
信号に変換する作用を行ない、抵抗401とコンデンサ
402とによる積分定数は、前記高圧コードの抵抗測定
範門囲の最大値に相当するパルス信号の時間巾に設定す
ることが望ましい。次に、該積分回路4の出力は、ゲー
ト素子501とオペアンプ500とから構成されるピー
クホールド回路に入力され、その最大値がリセット信号
発生回路6から出力される)リセット信号がゲート素子
501へ印加されるまで保持される。なお該ピークホー
ルド回路5の、ホールド作用を行なうコンデンサとして
前記積分回路4のコンデンサ402がその機能を果して
いる。次に、ピークホールド回路5の出力は、ゲー卜素
子800、コンデンサ801、オペアンプ802から構
成されるサンプルホールド回路8に入力され、セレクト
回路10から出力される気筒別のサンプリング信号がゲ
ート素子800へ印加されるまで保持される。該サンプ
ルホールド回路8の出力は、次に抵抗700とメータ7
01から成るアナログ表示部7aと、抵抗702,70
3,705、オペアンプ704から成る判定回路部7b
と、抵抗706,708、トランジスタ707、発光ダ
イオード709から成るディジタル表示部7cとから構
成される表示回路7に入力される。アナログ表示部7a
は、前記サンプルホールド回路8の出力を高圧コードの
抵抗値としてそのままアナログ表示する。又、判定回路
部7bには、抵抗703を介して高圧コード抵抗の基準
値が入力されており、該基準値以上の出力が前記サンプ
ルホールド回路8から抵抗702を介して入力されると
出力“゜1゛を出力して、ディジタル表示部7cの発光
ダイオード709を点灯し、高圧コードの抵抗が異常で
あることを表示する。次にリセット信号発生回路6は、
エンジン点火回路の点火コイルICの一次コイル側から
一次電圧V1を検出するための抵抗600,601から
成る分圧回路6aと、抵抗602,603,604,コ
ンデンサ605,606、オペアンプ607から成るロ
ーパスフィルタ回路6bと、抵抗608,609、ダイ
オード611、オペアンプ610から成る波形整形回路
6cと、コンデンサ613、抵抗61牡集積回路(以下
1Cと称する)612から成る第1のモノマルチ回路及
びコンデンサ616、抵抗617、■C6l5から成る
第2のモノマルチ回路とから成るモノマルチ回路6dと
から構成されている。分圧回路6aは、点火コイルIC
の一次コイル側から発生する一次電圧V1が数百Vの高
電圧であるためこれを、低.電圧の信号に分圧する作用
を行なう。ローパスフィルタ回路6bと波形整形回路6
cは、複雑な様相を呈す一次電圧信号V1を、矩形波信
号に変換する作用を行ない、その出力は次段モノマルチ
回路6dに入力される。該モノマルチ回路6dの第・1
のモノマルチ回路は、波形整形回路6cの出力の立ち下
り部に同期して、コンデンサ613と抵抗614との時
定数によつて定まる一定時間巾のパルス信号を発生し、
該パルス信号は、リセット信号として、前記ピークホー
ルド回路5のゲート素子501及びセレクト回路10の
カウンター回路部1000へクロック信号として入力さ
れる。一方、第2のモノマルチ回路は、前記波形整形回
路6cの出力の立ち上り部に同期して、コンデンサ61
6と抵抗617とによつて定まる一定時間巾のパルス信
号を発生し、該パルス信号は、次段セレクト回路10の
アンド回路1002の一方の入力端に入力される。次に
、同期信号発生回路9は、エンジン点火回路の第1気筒
のプラグコードPCから電磁誘導を応用したコイル90
0によつて第1気筒を指示する同期信号を検出するため
の、検出コイル9aと、ダイオード901、抵抗902
から成る整流回路9bと、抵抗903,904,905
、コンデンサ906,907、オペアンプ908から成
るローパスフィルタ回路9cと、抵抗909,910,
ダイオード912、オペアンプ911から成る波形整形
回路9dと、コンデンサ914、抵抗915、IC9l
3から成るモノマルチ回路9eとから構成されている。
、抵抗201、オペアンプ202から構成される微分回
路2に入力される。該微分回路2のコンデンサ200、
抵抗201から成る微分定数は、点火回路における高圧
コードの抵抗が正常な場合の二次電圧■2の放電時定数
τに近似させることにより、高圧コードの抵抗が大きい
場合には、その微分出力に大きな差を持たすことが可能
となる。次に微分回路2の出力は、抵抗300,301
,303、オペアンプ302から構成される波形整形回
路3に入力される。該波形整形回路3は、前記微分出力
を、その時間巾に比例したパルス巾のパルス信号に変換
する作用を行なう。次に波形整形回路3の出力はダイオ
ード400、抵抗401、コンデlンサ402から構成
される積分回路4に入力される。該積分回路4は、前記
波形整形回路3のパルス出力のパルス巾に比例した電圧
信号に変換する作用を行ない、抵抗401とコンデンサ
402とによる積分定数は、前記高圧コードの抵抗測定
範門囲の最大値に相当するパルス信号の時間巾に設定す
ることが望ましい。次に、該積分回路4の出力は、ゲー
ト素子501とオペアンプ500とから構成されるピー
クホールド回路に入力され、その最大値がリセット信号
発生回路6から出力される)リセット信号がゲート素子
501へ印加されるまで保持される。なお該ピークホー
ルド回路5の、ホールド作用を行なうコンデンサとして
前記積分回路4のコンデンサ402がその機能を果して
いる。次に、ピークホールド回路5の出力は、ゲー卜素
子800、コンデンサ801、オペアンプ802から構
成されるサンプルホールド回路8に入力され、セレクト
回路10から出力される気筒別のサンプリング信号がゲ
ート素子800へ印加されるまで保持される。該サンプ
ルホールド回路8の出力は、次に抵抗700とメータ7
01から成るアナログ表示部7aと、抵抗702,70
3,705、オペアンプ704から成る判定回路部7b
と、抵抗706,708、トランジスタ707、発光ダ
イオード709から成るディジタル表示部7cとから構
成される表示回路7に入力される。アナログ表示部7a
は、前記サンプルホールド回路8の出力を高圧コードの
抵抗値としてそのままアナログ表示する。又、判定回路
部7bには、抵抗703を介して高圧コード抵抗の基準
値が入力されており、該基準値以上の出力が前記サンプ
ルホールド回路8から抵抗702を介して入力されると
出力“゜1゛を出力して、ディジタル表示部7cの発光
ダイオード709を点灯し、高圧コードの抵抗が異常で
あることを表示する。次にリセット信号発生回路6は、
エンジン点火回路の点火コイルICの一次コイル側から
一次電圧V1を検出するための抵抗600,601から
成る分圧回路6aと、抵抗602,603,604,コ
ンデンサ605,606、オペアンプ607から成るロ
ーパスフィルタ回路6bと、抵抗608,609、ダイ
オード611、オペアンプ610から成る波形整形回路
6cと、コンデンサ613、抵抗61牡集積回路(以下
1Cと称する)612から成る第1のモノマルチ回路及
びコンデンサ616、抵抗617、■C6l5から成る
第2のモノマルチ回路とから成るモノマルチ回路6dと
から構成されている。分圧回路6aは、点火コイルIC
の一次コイル側から発生する一次電圧V1が数百Vの高
電圧であるためこれを、低.電圧の信号に分圧する作用
を行なう。ローパスフィルタ回路6bと波形整形回路6
cは、複雑な様相を呈す一次電圧信号V1を、矩形波信
号に変換する作用を行ない、その出力は次段モノマルチ
回路6dに入力される。該モノマルチ回路6dの第・1
のモノマルチ回路は、波形整形回路6cの出力の立ち下
り部に同期して、コンデンサ613と抵抗614との時
定数によつて定まる一定時間巾のパルス信号を発生し、
該パルス信号は、リセット信号として、前記ピークホー
ルド回路5のゲート素子501及びセレクト回路10の
カウンター回路部1000へクロック信号として入力さ
れる。一方、第2のモノマルチ回路は、前記波形整形回
路6cの出力の立ち上り部に同期して、コンデンサ61
6と抵抗617とによつて定まる一定時間巾のパルス信
号を発生し、該パルス信号は、次段セレクト回路10の
アンド回路1002の一方の入力端に入力される。次に
、同期信号発生回路9は、エンジン点火回路の第1気筒
のプラグコードPCから電磁誘導を応用したコイル90
0によつて第1気筒を指示する同期信号を検出するため
の、検出コイル9aと、ダイオード901、抵抗902
から成る整流回路9bと、抵抗903,904,905
、コンデンサ906,907、オペアンプ908から成
るローパスフィルタ回路9cと、抵抗909,910,
ダイオード912、オペアンプ911から成る波形整形
回路9dと、コンデンサ914、抵抗915、IC9l
3から成るモノマルチ回路9eとから構成されている。
検出コイル9aによつて検出された高周波の第1気筒の
同期信号は、整流回路9b1ローパスフィルタ回路9C
1波形整形回路9dによつて矩形波信号に変換され、該
矩形波信号の立ち上り部に同期して、一定時間巾のパル
ス信号がモノマルチ回路9eから出力され、セレクト回
路10のカウンター回路1000のリセット端子へ入力
される。次にセレクト回路10は、カウンター機能を有
するIClOOO、切換えスイッチ1001、抵抗10
03及びアンド回路1002から構成されている。
同期信号は、整流回路9b1ローパスフィルタ回路9C
1波形整形回路9dによつて矩形波信号に変換され、該
矩形波信号の立ち上り部に同期して、一定時間巾のパル
ス信号がモノマルチ回路9eから出力され、セレクト回
路10のカウンター回路1000のリセット端子へ入力
される。次にセレクト回路10は、カウンター機能を有
するIClOOO、切換えスイッチ1001、抵抗10
03及びアンド回路1002から構成されている。
カウンター回路1000のクロック入力は、前記リセッ
ト信号発生回路6から出力されるエンジン点火毎のリセ
ット信号であり、該カウンター回路1000のリセット
入力は、前記同期信号発生回路9から出力される第1気
筒を指示する同期信号であることから、該カウンター回
路1000からは、例えば4気筒エンジンの場合には、
その点火順序(例えば1−3−4−2)に従つて、各気
筒の点火に同期したパルス信号が個別に出力される。該
カウンター回路1000から出力される各気筒信号は、
切換えスイッチ1001によつて選択され、アンド回路
1002の一方の端子へ入力される。該アンド回路10
02の他方の端子には前記リセット信号発生回路6から
出力される全気筒の点火に対応したパルス信号が入力さ
れるので、切換えスイッチ1001によつて選択した気
筒信号と、一致した気筒に相当するパルス信号がアンド
回路1002を通過し、前記サンプルホールド回路8の
ゲート素子800へサンプリング信号として供給される
。従つて、セレクト回路10は切換スイッチ1001の
操作によつて任意気筒のサンプリング信号を出力し、サ
ンプルホールド回路8へ供給でき、点火回路における高
圧コードの抵抗を気筒別に表示回路7に表示できる。以
上、本発明の第1実施例及び第2実施例について、第5
図〜第8図にもとづき具体的に説明したが、点火回路か
ら二次電圧V2を検出する方法はいずれも、第1図に示
す点火コイルICの出力端P1からエンジンのアイドリ
ング運転時に検出するものであつた、しかし、本発明の
二次電圧V2の検出位置は、前記点火コイルIC出力端
P1だけ限定されず、コイルコードCCと分配器ROと
の接続点P2、或いは、分配器ROの外側電極とプラグ
コードPCとの接続点P3でも可能なことは云うまでも
ない。
ト信号発生回路6から出力されるエンジン点火毎のリセ
ット信号であり、該カウンター回路1000のリセット
入力は、前記同期信号発生回路9から出力される第1気
筒を指示する同期信号であることから、該カウンター回
路1000からは、例えば4気筒エンジンの場合には、
その点火順序(例えば1−3−4−2)に従つて、各気
筒の点火に同期したパルス信号が個別に出力される。該
カウンター回路1000から出力される各気筒信号は、
切換えスイッチ1001によつて選択され、アンド回路
1002の一方の端子へ入力される。該アンド回路10
02の他方の端子には前記リセット信号発生回路6から
出力される全気筒の点火に対応したパルス信号が入力さ
れるので、切換えスイッチ1001によつて選択した気
筒信号と、一致した気筒に相当するパルス信号がアンド
回路1002を通過し、前記サンプルホールド回路8の
ゲート素子800へサンプリング信号として供給される
。従つて、セレクト回路10は切換スイッチ1001の
操作によつて任意気筒のサンプリング信号を出力し、サ
ンプルホールド回路8へ供給でき、点火回路における高
圧コードの抵抗を気筒別に表示回路7に表示できる。以
上、本発明の第1実施例及び第2実施例について、第5
図〜第8図にもとづき具体的に説明したが、点火回路か
ら二次電圧V2を検出する方法はいずれも、第1図に示
す点火コイルICの出力端P1からエンジンのアイドリ
ング運転時に検出するものであつた、しかし、本発明の
二次電圧V2の検出位置は、前記点火コイルIC出力端
P1だけ限定されず、コイルコードCCと分配器ROと
の接続点P2、或いは、分配器ROの外側電極とプラグ
コードPCとの接続点P3でも可能なことは云うまでも
ない。
前者、即ち、接続点P2から二次電圧■2を検出し、そ
の放電時定数τを測定すれば、コイルコードCCの抵抗
R。を除いたプラグコードPCの抵抗Rpだけを気筒別
に検出でき、更に後者、即ち、接続点P3から二次電圧
V2を測定すれば気筒別に接続点P3を変更する手間は
かかるが、分配器ROの火花抵抗R、も除かれ、プラグ
コードPCの抵抗Rpが安定して検出される。又、第2
図によつて説明した如く、二次電圧■2の放電時定数τ
は、前出(1)式で表わされることから該放電時定数τ
の測定結果から、コイルコードCCの抵抗RO、分配器
ROの火花抵抗R、、プラグコードPCの抵抗RPl点
火栓PLの火花抵抗R,を全て加味した、高圧回路の全
抵抗を表示しても良いし、前述した如く、火花抵抗Rr
及びRgを一定値として、ReとRpとの高圧コードの
抵抗として表示しても良い。更に、一般的にコイルコー
ドCCの抵抗Rcは、一定値となる場合も多いことから
、プラグコードPCの抵抗R,のみで気筒別に表示して
も良い。或いは、二次電圧■2の放電時定数τをそのま
ま時間表示し、その時間巾の大小から高圧コードの抵抗
等の良否判定を行なうことも可能である。又、前記実施
例においては、いずれも、本発明の原理をなる二次電圧
■2の放電時定数τの検出には、第3図によつて説明し
た如く、点火栓PLの放電破壊電圧ν9以後の誘導放電
域を用いていたが、分配器ROの空間間隙の放電破壊電
圧ν,と前記ν9との間の誘導放電域における放電時定
数を用いることもできる。
の放電時定数τを測定すれば、コイルコードCCの抵抗
R。を除いたプラグコードPCの抵抗Rpだけを気筒別
に検出でき、更に後者、即ち、接続点P3から二次電圧
V2を測定すれば気筒別に接続点P3を変更する手間は
かかるが、分配器ROの火花抵抗R、も除かれ、プラグ
コードPCの抵抗Rpが安定して検出される。又、第2
図によつて説明した如く、二次電圧■2の放電時定数τ
は、前出(1)式で表わされることから該放電時定数τ
の測定結果から、コイルコードCCの抵抗RO、分配器
ROの火花抵抗R、、プラグコードPCの抵抗RPl点
火栓PLの火花抵抗R,を全て加味した、高圧回路の全
抵抗を表示しても良いし、前述した如く、火花抵抗Rr
及びRgを一定値として、ReとRpとの高圧コードの
抵抗として表示しても良い。更に、一般的にコイルコー
ドCCの抵抗Rcは、一定値となる場合も多いことから
、プラグコードPCの抵抗R,のみで気筒別に表示して
も良い。或いは、二次電圧■2の放電時定数τをそのま
ま時間表示し、その時間巾の大小から高圧コードの抵抗
等の良否判定を行なうことも可能である。又、前記実施
例においては、いずれも、本発明の原理をなる二次電圧
■2の放電時定数τの検出には、第3図によつて説明し
た如く、点火栓PLの放電破壊電圧ν9以後の誘導放電
域を用いていたが、分配器ROの空間間隙の放電破壊電
圧ν,と前記ν9との間の誘導放電域における放電時定
数を用いることもできる。
以上説明したとおり、本発明によれば、点火回”路の高
電圧回路から高圧コード全体を取り外すことなく、容易
且つ迅速に高圧コードの抵抗状態及び抵抗値を検出表示
できる。
電圧回路から高圧コード全体を取り外すことなく、容易
且つ迅速に高圧コードの抵抗状態及び抵抗値を検出表示
できる。
又、点火回路の信頼性向上対策の施行されている高圧コ
ードの接続点は全く取り外すことなく、エンジン点火回
路の実装状態のままで、エンジンをアイドリング運転し
て、複数の高圧コードの抵抗をエンジンの点火順序に従
い順序測定し、点火回路の信頼性を損なうことなく、且
つ作業性を極めて向上できる。更に、高圧コードの抵抗
を極めて簡単な作業により自動的に測定し、該測定結果
から高圧コードの良否を判定して作業者に指示し、該高
圧コードの検査、判定を作業者の勘にたよることなく、
定量的に測定、判定することが可能になる。又、本発明
による高圧コードの抵抗検出装置によれば、コイルコー
ドCCやプラグコードPCの断線、或いは、点火コイル
■CとコイルコードCCとの接続点P1、コイルコード
CCと分配器ROとの接続点P2、分配器ROとプラグ
コードとの接続点P3及びプラグコードPCと点火栓P
Lとの接続点P4などにおける接触不良が存在すると、
かかる断線個所及び接触不良個所に空気間隙が発生し、
火花放電抵抗が生じるため、これらを高圧コードの抵抗
上昇の現象から検出することも可能となる等の優れた効
果を有する。
ードの接続点は全く取り外すことなく、エンジン点火回
路の実装状態のままで、エンジンをアイドリング運転し
て、複数の高圧コードの抵抗をエンジンの点火順序に従
い順序測定し、点火回路の信頼性を損なうことなく、且
つ作業性を極めて向上できる。更に、高圧コードの抵抗
を極めて簡単な作業により自動的に測定し、該測定結果
から高圧コードの良否を判定して作業者に指示し、該高
圧コードの検査、判定を作業者の勘にたよることなく、
定量的に測定、判定することが可能になる。又、本発明
による高圧コードの抵抗検出装置によれば、コイルコー
ドCCやプラグコードPCの断線、或いは、点火コイル
■CとコイルコードCCとの接続点P1、コイルコード
CCと分配器ROとの接続点P2、分配器ROとプラグ
コードとの接続点P3及びプラグコードPCと点火栓P
Lとの接続点P4などにおける接触不良が存在すると、
かかる断線個所及び接触不良個所に空気間隙が発生し、
火花放電抵抗が生じるため、これらを高圧コードの抵抗
上昇の現象から検出することも可能となる等の優れた効
果を有する。
第1図は、一般的な火花点火式内燃機関に適用される点
火回路を示す電気回路図、第2図は、第1図に示される
点火回路の高圧回路部の電気的等価回路を示す電気回路
図、第3図は、同じく点火コイルの出力端におけるエン
ジン稼動時の二次電圧の波形を示す線図、第4図は、プ
ラグコードの抵抗を変化させたときの二次電圧の放電時
定数の変化様相を示す線図、第5図は本発明に係る点火
回路における高圧コードの検出装置の第1実施例の全体
構成を示すブロック線図、第6図は、前記第1実施例の
各部波形を示す線図、第7図は、本発明に係る点火回路
における高圧コードの抵抗検出装置の第2実施例の全体
構成を示すブロック線図、第8図は、前記第2実施例の
具体的な電気回路例を示す電気回路図である。 IC・・・点火コイル、CC・・・コイルコード、RO
・・・分配器、PC・・・プラグコード、PL・・・点
火栓、1・・・検出回路、2・・・微分回路、3・・・
波形整形回路、4・・・積分回路、5・・ゼークホール
ド回路、6・・・リセット信号発生回路、7・・・表示
回路、8・・・サンプルホールド回路、9・・・同期信
号発生回路、10・・・セレクト回路。
火回路を示す電気回路図、第2図は、第1図に示される
点火回路の高圧回路部の電気的等価回路を示す電気回路
図、第3図は、同じく点火コイルの出力端におけるエン
ジン稼動時の二次電圧の波形を示す線図、第4図は、プ
ラグコードの抵抗を変化させたときの二次電圧の放電時
定数の変化様相を示す線図、第5図は本発明に係る点火
回路における高圧コードの検出装置の第1実施例の全体
構成を示すブロック線図、第6図は、前記第1実施例の
各部波形を示す線図、第7図は、本発明に係る点火回路
における高圧コードの抵抗検出装置の第2実施例の全体
構成を示すブロック線図、第8図は、前記第2実施例の
具体的な電気回路例を示す電気回路図である。 IC・・・点火コイル、CC・・・コイルコード、RO
・・・分配器、PC・・・プラグコード、PL・・・点
火栓、1・・・検出回路、2・・・微分回路、3・・・
波形整形回路、4・・・積分回路、5・・ゼークホール
ド回路、6・・・リセット信号発生回路、7・・・表示
回路、8・・・サンプルホールド回路、9・・・同期信
号発生回路、10・・・セレクト回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 点火コイルと点火栓との間に分配器を有し、これら
を互いに高圧コードを介して接続した内燃機関の運転状
態において、該内燃機関の点火回路から二次電圧信号を
検出し、該二次電圧信号のうち誘導放電域における二次
電圧信号を微分して点火栓の放電破壊以後の放電時定数
を抽出し、該放電時定数から点火回路の高圧コードの抵
抗状態を検出することを特徴とする点火回路における高
圧コードの抵抗検出方法。 2 点火コイルと点火栓との間に分配器を有し、これら
を互いに高圧コードを介して接続した内燃機関において
、該内燃機関の点火回路から二次電圧信号を検出する検
出手段と、検出された二次電圧信号を微分信号に変換す
る微分手段と、該微分信号のうち点火栓の放電破壊以後
の微分信号を選択して誘導放電域の放電時定数を抽出す
る波形整形手段と、該波形整形手段の出力を高圧コード
の抵抗として表示する表示手段とから成ることを特徴と
する点火回路における高圧コードの抵抗検出装置。 3 前記表示手段が、点火回路のコイルコード及びプラ
グコードから成る高圧コードの抵抗を複合して、全気筒
同時に、或いは、気筒別に表示するようにされている特
許請求の範囲第2項に記載の点火回路における高圧コー
ドの抵抗検出装置。 4 前記表示手段が点火回路のプラグコード単体の抵抗
を気筒別に表示するようにされている特許請求の範囲第
2項に記載の点火回路における高圧コードの抵抗検出装
置。 5 装置表示手段が、点火回路のコイルコード及びプラ
グコードから成る高圧コードの抵抗と、分配器の空気間
隙及び点火栓の間隙における火花放電抵抗とを総合し、
高圧回路の全抵抗として、全気筒同時に、或いは、気筒
別に表示するようにされている特許請求の範囲第2項に
記載の点火回路における高圧コードの抵抗検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55136889A JPS6056273B2 (ja) | 1980-09-30 | 1980-09-30 | 点火回路における高圧コ−ドの抵抗検出方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55136889A JPS6056273B2 (ja) | 1980-09-30 | 1980-09-30 | 点火回路における高圧コ−ドの抵抗検出方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5762965A JPS5762965A (en) | 1982-04-16 |
JPS6056273B2 true JPS6056273B2 (ja) | 1985-12-09 |
Family
ID=15185914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55136889A Expired JPS6056273B2 (ja) | 1980-09-30 | 1980-09-30 | 点火回路における高圧コ−ドの抵抗検出方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6056273B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6426165A (en) * | 1987-07-22 | 1989-01-27 | Shimadzu Corp | Speed detecting device |
JPH05346435A (ja) * | 1992-06-16 | 1993-12-27 | Railway Technical Res Inst | 速度検出方法 |
-
1980
- 1980-09-30 JP JP55136889A patent/JPS6056273B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6426165A (en) * | 1987-07-22 | 1989-01-27 | Shimadzu Corp | Speed detecting device |
JPH05346435A (ja) * | 1992-06-16 | 1993-12-27 | Railway Technical Res Inst | 速度検出方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5762965A (en) | 1982-04-16 |
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