JPS6056225B2 - 亜鉛系基材の表面処理方法 - Google Patents

亜鉛系基材の表面処理方法

Info

Publication number
JPS6056225B2
JPS6056225B2 JP10293878A JP10293878A JPS6056225B2 JP S6056225 B2 JPS6056225 B2 JP S6056225B2 JP 10293878 A JP10293878 A JP 10293878A JP 10293878 A JP10293878 A JP 10293878A JP S6056225 B2 JPS6056225 B2 JP S6056225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
zinc
carbon atoms
aqueous solution
aliphatic hydrocarbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10293878A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5531417A (en
Inventor
正雄 栗原
鎮朗 木全
秀明 井村
尚彦 成瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP10293878A priority Critical patent/JPS6056225B2/ja
Publication of JPS5531417A publication Critical patent/JPS5531417A/ja
Publication of JPS6056225B2 publication Critical patent/JPS6056225B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば、亜鉛、亜鉛合金、電気亜鉛メッキ、
溶融亜鉛メッキ体などの亜鉛系基材表面に被覆を施す際
の下地処理方法に係る。
従来、亜鉛系基材表面被覆の下地処理方法としては、シ
ョットブラスト、脱脂処理とリン酸塩化成処理またはア
ルカリ金属の水酸化物か水酸化アンモニウムを含有する
溶液での処理が一般に用いられていた。
しかし、リン酸塩化成処理では、処理工程が繁雑であり
、処理時間がかかるという欠点がある。また、アルカリ
金属の水酸化物か水酸化アンモニウムを含有する溶液で
の処理では処理が簡便であり、かつ密着性がすぐれてい
るが、耐蝕性において充分な効果が得られないという欠
点がある。本発明は、上記の処理方法にくらべ、亜鉛系
基材の表面に被覆を施す際にすぐれた塗膜の密着性と耐
蝕性を与え、かつ処理操作も簡便な亜鉛系基材の表面被
覆下地処理方法を提供するものてある。
すなわち、本発明は、亜鉛系基材の表面をアルカリ金属
の水酸化物の水溶液で処理したる後、一般式1CR−+
CH2)n′)MSi−X,一.で示される有機ケイ素
化合物の水溶液または水分散体もしくは有機溶剤溶液で
処理するかまたは処理せずして、一般 ■−1′S4−
(Yn2y一勺Wn一式■ I
で小される高級脂肪族炭化水素アミノ酸の水溶液または
ハロゲン化炭化水素溶液て処理することを特徴とする亜
鉛系基材の表面処理方法てある。
ここで一般式1に於いて、mは1〜3の整数であり、n
は0または1〜3の整数であり、nが0.のときはRは
アルケニル基であり、nが1〜3の整数であるときは、
Rはアミノ基、アルキレンジアミノ基、炭素数1〜5の
アルカノールアミノ基、α,β一不飽和脂肪族カルボン
酸残基、エポキシ基を有するアルコキシ基、またはエポ
キシ基・を有するシクロアルキル基である。
またxは炭素数1〜5のアルコキシ基、アルコキシアル
コキシ基(各アルコキシ基の炭素数は1〜5である)、
飽和脂肪族カルボン酸残基、ヒドロキシル基、および炭
素数1〜5のアルキル基からなる群より選ばれた少なく
とも1種の基であるが、すべてのxがアルキル基である
ことはない。また、一般式■に於いて、R゛は炭素数6
以上の飽和または不飽和の脂肪族炭化水素基であり、ア
ミノ基( ↓ )はカルボキシル基(一COOH)に対
してα一の位置にないものであ層る。
またyは2以上の整数である。一般に金属被塗装物は、
塗装に先立ち有機溶剤脱脂またはアルカリ脱脂を行ない
金属表面を清浄化するのが一般的であるが、本発明に於
いては、必要ならばか)る処理を行つた亜鉛系基材の表
面をアルカリ金属の水酸化物、例えば苛性カリ、苛性ソ
ーダの水溶液でまず処理する。
この場合亜鉛系基材の表面層を活性化させるのみならず
、亜鉛系基材の表面に水酸化亜鉛被膜を生成できるよう
に処理する事が望ましい。これらのアルカリ水溶液の濃
度は高いほど処理に要する時間は短時間ですむが、余り
濃度が高いと処理が過度となり、亜鉛系基材表面の消耗
が大きく、また処理液中へのスラッジが蓄積し薬品の消
耗も多くなるので、10%以下で行なうのが望ましい。
また処理液温度も高いほど処理時間が短かくてすむので
処理液を加温して処理することも出来る。たとえば、ア
ルカリ濃度8ないし10%、温度5(代)で、2ないし
3分間、アルカリ濃度4ないし6%、温度7(代)で、
3ないし5分間、アルカリ濃度3%以下、温度9CfC
で5ないしl紛間等の処理を行なうのが工程管理の面か
ら好ましい。この処理の目的は、亜鉛系基材の表面に亜
鉛活性被膜を生成せしめることである。
本発明に於いて、アルカリ金属の水酸化物の水溶液によ
るこの処理において、前記の如きアルカリ脱脂工程を兼
用していても差支えない。
アルカリ金属の水酸化物の水溶液で処理する場合、亜鉛
系基材表面に均一な水酸化亜鉛層が生成するまで処理す
べきであるが、該基材の表面が不均一であつたり、また
は空気中で酸化されたりしている場合、脱脂、洗浄、活
性化、および水酸化物被膜の形成が、不均一、不充分な
場合がある。
この場合、一般式■で示される高級脂肪族炭化水素アミ
ノ酸で処理する前に、水または有機溶剤に分散または溶
解させた一般式1で示される有機ケイ素化合物の0.0
1ないし10%液に浸漬することにより亜鉛系基材に対
する上塗り塗料の密着性、耐蝕性がさらに向上する。一
般式1で示される有機ケイ素化合物の一方の末端基Xは
アルカリ金属の水酸化物で生成した水酸化亜鉛と反応し
て強力な結合手を供する反応基であり、一方の末端基は
この後で処理する一般式Hで示される高級脂肪族炭化水
素アミノ酸または最終的に塗装される上塗り塗料中の樹
脂成分と化学結合する反応基である。
か)る有機ケイ素化合物て処理せすして直接次の処理、
即ち一般式■で示される高級脂肪族炭化水素アミノ酸で
処理してもよい。本発明において一般式1CR−<CH
2)n)..5i一X4−.で示される有機ケイ素化合
物を用いる場合の有機ケイ素化合物について説明する。
先ず、〔R−(CH2+。〕について説明する。nが0
のときのRはアルケニル基であり、その代表的かつ好適
な基の例はビニル基であり、又プロペニル基、、アリル
基、ブテニル基などの低級アルケニル基が好ましく用い
られる。nが1〜3の整数てあるとき、すなわち−+.
CH2+−。がメチレン基、エチレン基またはトリメチ
レン基であるときのRは、アミノ基、例えばエチレンジ
アミノ基、プロピレンジアミノ基、などのアルキレンジ
アミノ基、例えばジエタノールアミノ基などの低級アル
カノールアミノ基、例えばアクリル酸、メタクリル酸、
クロトン酸などのα,β一不飽和脂肪族カルボン酸の残
基(カルボン酸残基とはカルボン酸のカルボキシル基か
ら水素原子を除いた基をいう。以下残基とは同様のこと
を意味する。)、例えばグリシドキシ基などのエポキシ
基を有するアルコキシ基または例えばエポキシシクロヘ
キシル基などのエポキシ基を有するシクロアルキル基で
あり、mが2または3のきの〔R+.CH2+−。〕は
同じ基でも異なつた基であつてもよい。一方の基Xは、
例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキ
シ基、ペンチルオキシ基の如き炭素数1〜5のアルコキ
シ基、例えばメトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基
、ブトオキシエトキシ基などアルコキシアルコキシ基、
例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸などの飽和脂肪族カル
ボン酸の残基、ヒドロキシル基および例えばメチル基、
エチル基、プロピル基などの炭素数1〜5のアルキル基
からなる群より選ばれる。
mが2または1のときのXはすべて同じ基でもあるいは
それぞれ異なつた基でもよいが、mが3である場も含め
てすべてのxがアルキル基である有機ケイ素化合物又は
上記各炭素数が6以上の場合のものでは、水酸化亜鉛と
の反応性の点から使用に適しない。上記一般式で示され
る有機ケイ素化合物の例を示すと次の通りである。
ビニルトリエトキシシラン CH2=CH−Si(0CH2−CH3)3、ビニルト
リス(β−メトキシエトキシ)シランCH2=CH−S
i(0CH2CH.−0CH3)3、ビニルトリアセト
キシシランγ−アミノプロピルトリエトキシシラン H2N(CH2)3−S1(0CH2−CH3)3、β
−アミノエチルトリエトキシシランH2N(CH2)2
−Si(0CH2−CH3)3、アミノメチルトリエト
キシシランH2NCH2−Si(0CH2−CH3)3
、γ−アミノプロピルトリメトキシシランH2N(CH
2)3−Si(0CH3)3、N−β(アミノエチル)
γ−アミノプロピルトリメトキシシランH2N−(CH
2)2NH(CH2)3−Si(0CH3)3、゛N−
β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキ
シシランH2N(CH2)2NH(CH2)3−Si(
CH3)(0CH3)2、γ−メタクリルオキシプロピ
ルトリメトキシシランーγ−N,N−ジエタノールアミ
ノプロピルトリエトキシシラン(HOCH2CH2)2
N(CH2)3−Si(0CH2CH3)3、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシランβ−(3,4エポ
キシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランなど。
また上記の各シランに対応する各シラノール例えばビニ
ルシラノール、α−アミノプロピルシラノール、β−ア
ミノエチルシラノール、アミノメチルシラノール、N−
β一(アミノエチル)−γ−アミノプロピルシラノール
などが挙げられる。
これらの有機ケイ素化合物は、水溶液または水分散体に
おいては長期ランニング使用においては加水分解するお
それがあるので、すみやかに使用することが好ましい、
。長期ランニグ使用する場合には、メタノール、エタノ
ール、ブタノールなどのアルコール、アセトン、メチル
エチルケトンなどのケトン、酢酸エチル、酢酸ブチルな
どのエステル、トリクロルエチレン、パークロルエチレ
ン、1,1,1−トリクロルエタン、四塩化炭素、クロ
ロホルムなどのハロゲン化炭化水素、トルエンなどの芳
香族炭化水素、その他の有機溶剤あるいはそれらと水と
の混合物に、有機ケイ素化合物を0.01〜10%好ま
しくは0.1ないし5%溶解させ、室温ないし6(代)
の処理条件で浸漬処理することが簡便であり、また均一
に処理できる最適条件である。また有機ケイ素化合物は
分散体の形体で用いることもできる。有機ケイ素化合物
が0.01%未満の濃度では上塗り塗料とのカップリン
グ効果が少なくなり、耐蝕性の向上は望めなくなる傾向
にあり、一方10%を.越える濃度で処理した場合、上
塗り塗料の塗装面にハジキの発生が生じる傾向にある。
ヘキシルーβ−アミノ酪酸 しかし、被処理される亜鉛系基材の表面が均一であり、
アルカリ金属の水酸化物処理により金属表面が若干灰色
に変色する程度に活性化できるなら、これらの有機ケイ
素化合物で処理せずして、直接一般式■で示される高級
脂肪族炭化水素アミノ酸で処理することにより、本発明
の目的が達成される。
本発明においては、上記の如き有機ケイ素化合物で処理
するか処理しない亜鉛系基材の表面を一ノ般式■で示さ
れる高級脂肪族炭化水素アミノ酸で処理するのであるが
、か)る化合物で処理することにより上塗りする塗料と
の密着性、耐蝕性等を向上させるものである。
八 −11−!y■2y?3しWnか
)る一般式■ L で示される高級脂
肪族炭化水素アミノ酸のR″は炭素数6以上の飽和また
は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、たとえばヘキシル
基、オクチル基、ス゛テアリル基、ドデシル基、オレイ
ル基などであり、アミノ基( 占 )はカルボキシル基
(一COOH)に対してα一の位置にはなく、β−,γ
−,δ・・・などの位置にあり、yは2以上の整数たと
えば−C2H4−,−C3H6−,−C,H8−などで
ある。
R″が炭素数5以下の飽和または不飽和の脂肪族炭化水
素基の場合、アミノ基がカルボキシル基に対してα−の
位置にある場合、yが1の場合すなわち ]
−の場合は、いずれも塗膜 Hの密着性、耐蝕性の
向上に寄与しない。
上記一般式■で示される高級脂肪族炭化水素アミノ酸と
しては、例えば次のものが挙げられる。
ヘキシルーβ−アミノプロピオン酸ドデシルーγ−アミ
ノ吉草酸 ドデシルーδアミノ吉草酸 ドデシルーβ−アミノカプロン酸 オレイルーβ−アミノ酪酸 など。
これらの高級脂肪族炭化水素アミノ酸の末端カルボキシ
ル基(−COOH)は、アルカリ金属の水酸化物水溶液
て処理された亜鉛系基材の表面に生成した水酸化亜鉛と
反応して被膜層を形成し、一方のアミノ基(T!! )
は最終的に塗装される上塗り塗料中の樹脂成分ど化学結
合すると推定され、これらの高級脂肪族炭化水素アミノ
酸は亜鉛系基材の表面と上塗り塗料層との両方に対しカ
ップリング効果を示すので、本発明処理方法で処理され
た亜鉛系基材と上塗り塗料が強力に化学結合し、密着性
、耐蝕性、耐久力のきわめてすぐれたものになる。
なお、有機ケイ素化合物による前処理を行なつた楊合は
、その有機ケイ素化合物の種類によつては、高級脂肪族
炭化水素のアミノ基( ^ )が有機ケイ素化合物と反
応し、末端カルボキシル基(−COOH)の方が上塗り
塗料中の樹脂成分と化学結合する反応が起きていること
も推定される。
これらの高級脂肪族炭化水素アミノ酸による処理は、水
またはハロゲン化炭化水素溶剤に高級脂肪族炭化水素ア
ミノ酸を0.1ないし10%好ましくは1〜5%の濃度
で溶かした溶液に亜鉛系基材を浸漬するか、またはその
溶液を亜鉛基材に噴霧塗付することによりなされ得る。
ハロゲン化炭化水素溶剤としては、トリクロルエチレン
、パークロルエチレン、1,1,1−トリクロルエチレ
ン、四塩化炭素、クロロホルムなどが用いられる。これ
らの高級脂肪族炭化水素アミノ酸の濃度は1ないし5%
溶液が最適であり、5(代)ないし水またはハロゲン化
炭化水素溶剤の沸点に加温して使用しても良好な結果を
もたらす。浸漬または噴霧塗付の時間は1ないし2紛が
好ましい。この高級脂肪族炭化水素アミノ酸の濃度が0
.1%未満の場合、上塗り塗料とのカップリング効果が
少なくなり、耐蝕性の向上は望めなくなる傾向にあり、
一方10%を越えるとその高級脂肪族炭化水素アミノ酸
の溶液に泡が生じる傾向にある。これらの高級脂肪族炭
化水素アミノ酸で処理された亜鉛系基材の上にはカルボ
キシル基、ヒドロキシル基、メチロール基、アルコキシ
メチロール基又はエポキシ基をもつ架橋反応性の粉体塗
料および溶剤型塗料あるいはポリアルケニル基をもつ紫
外線もしくは電子線硬化用の無溶剤塗料が塗装されて、
密着性、耐蝕性、耐久性の優れた塗膜が形成される。
本発明の要旨を実施例によりその一例を説明する。
なお実施例および比較例において部および%は重量基準
である。実施例1 トリクロルエチレン蒸気で脱脂した溶融亜鉛メッキ平板
(JISG3l4l冷間圧延鋼板ダルに80ミクロン溶
融亜鉛メッキしたもの、70WR×15−×1.2Tf
a厚さ)を7(代)に加熱した6%カセイカリ水溶液中
に5分間浸漬した後、流水で5分間水洗してから100
℃で2紛乾燥した。
乾燥後、各種高級脂肪族炭化水素アミノ酸の3%水溶液
中に9(代)で5分間浸漬してから自然乾燥した。
用いた高級脂肪族炭化水素アミノ酸は次の各種である。
(a)ヘキシルーβ−アミノプロピオン酸(b)ヘキシ
ルーβ−アミノ酪酸 (c)オクチルーβ−アミノ酪酸 (d)ラウリルーβ−アミノ酪酸 (e)ドデシルーβ−アミノ酪酸 (f)N−ココーβ−アミノ酪酸 (R″は炭素数12〜13のヤシ油脂肪族炭化水素基)
(g)ステアリルーβ−アミノ酪酸(h)ドデシルーγ
−アミノ酪酸 (1)ドデシルーβ−アミノ吉草酸 (j)ドデシルーγ−アミノ吉草酸 (k)ドデシルーδ−アミノ吉草酸 (1)ドデシルーβ−アミノカプロン酸 (m) オレイルーβ−アミノ酪酸 次いで、前記の処理をした溶融亜鉛メッキ平板に、静電
塗装法によりジヒドラジツト硬化型エポキシ樹脂粉体塗
料(東亜合成化学工業(株)製メルタツクE−100)
を塗装し雰囲気温度200℃で1紛間焼付硬化させた後
、放冷により冷却し約50ミクロンの塗膜を得た。
でき上つた塗板に1w0n角10×10=100マスの
ゴバン目を切り、平板素地からはがれないで残つている
マス目の数を勘定することにより密着性を評価した。
また80′Cに保つた5%食塩水溶液中に浸漬して一定
期間毎に取り出し、表面状態を観察することにより耐蝕
性を評価した。
これらの結果を表−1に示す。比較例1 各種高級脂肪族炭化水素アミノ酸の3%水溶液による処
理を行なわなかつた他は実施例1と同様に行つた結果を
表−1に示す。
比較例2 6%カセイカリ水溶液による処理、流水による水洗、お
よび1000℃て2紛のの乾燥を行なわなかつた他は実
施例1と同様に行つた結果を表−1に示す。
実施例2および実施例3 トリクロルエチレン蒸気て脱脂した電気亜鉛メッキ平板
(JISG3l4l冷間圧延鋼板ダルに7ミクロン電気
亜鉛メッキしたもの70?×15−×0.8顛厚さ)を
25℃の10%カセイソーダ水溶液中に2分間浸漬した
後、流水で5分間水洗してから100℃で2紛乾燥した
乾燥後、実施例2については有機ケイ素化合物N−β−
(アミノエチル)一γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ランの5%水溶液中に25℃で5分間浸漬してから自然
乾燥した。
実施例3については、この有機ケイ素化合物による処理
を行なわずに次の工程に進んだ。
次いで実施例2および実施例3とも、N−ココーβ−ア
ミノ酪酸(実施例1に示す(f))の5%ト”りクロル
エチレン溶液を60′Cで2分間噴霧塗付してから自然
乾燥した。
その後、前記の処理をした電気亜鉛メッキ平板を雰囲気
温度200℃で1紛間予熱してから流動浸漬法によりジ
カルボン酸硬化型アクリル樹脂粉体塗料(東亜合成化学
工業(株)製メルタツクA−200)を塗装し、雰囲気
温度200℃で1紛間焼付硬化させた後、放冷により冷
却し、約280ミクロンの塗膜を得た。
でき上つた塗板の密着性および耐蝕性を実施例1と同様
に求めた結果を表−2に示す。
比較例3 有機ケイ素化合物による処理およびN−ココーβ−アミ
ノ酪酸による処理をいずれも行なわなかつた他は実施例
2および3と同様に行なつた結果を表−2に示す。
比較例4 10%カセイソーダ水溶液による処理、流水による水洗
および100℃で2紛の乾燥を行なわなかつた他は実施
例2と同様に行つた結果を表−2に示す。
比較例5 10%カセイソーダ水溶液による処理、流水による水洗
および100℃で2紛の乾燥を行なわなかつた他は実施
例3と同様に行つた結果を表−2に示す。
実施例4および実施例5 トリクロルエチレン蒸気で脱脂した一般用圧延亜鉛板(
JISH432l7Om×150Tn!NxO.6Tn
厚さ)を90℃に加熱した1%カセイソーダ水溶液中に
1吟間浸漬した後流水で5分間水洗してから自然乾燥し
た。
乾燥後、実施例4については有機ケイ素化合物γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシライの0.1%トリク
ロルエチレン溶液中に40℃で5分間浸漬してから自然
乾燥した。
実施例5については、この有機ケイ素化合物による処理
を行なわずに次の工程に進んだ。
次いで実施例4および5とも、ドデシルー8−アミノ吉
草酸(実施例1に示す(k))の4%水溶液に90′C
で1吟間浸漬してから自然乾燥した。
その後、前記の処理をした一般用圧延亜鉛板に、アクリ
ル系溶剤型クリアー塗料を塗布し、雰囲気温度180℃
で2紛間焼付後放冷により冷却し約15ミクロンの塗膜
を得た。ここで用いたアクリル系溶剤型クリアー塗料は
、アクリル酸エチル4娼、スチレン4(2)、N−メチ
ロールアクリルアミド18部、アクリル酸2部、メタノ
ール35部およびブタノール90W)の存在下で通常の
溶液重合を行つた後、メラミン樹脂25部を配合したも
のである。
でき上つた塗板の密着性を実施例1と同様にして求めた
また耐蝕性の評価は50℃に保つた5%食塩水水溶液中
に浸漬することにより行なつた。
これらの゛結果を表−3に示す。比較例6 有機ケイ素化合物による処理およびドデシルーδ−アミ
ノ吉草酸による処理をいずれも行なわなかつた他は実施
例4および5と同様に行つた結果・を表−3に示す。
比較例7 1%カセイソーダ水溶液による処理および流水による水
洗を行なわなかつた他は実施例4と同様に行つた結果を
表−3に示す。
比較例8 1%カセイソーダ水溶液による処理および流水による水
洗を行なわなかつた他は実施例5と同様に行つた結果を
表−3に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 亜鉛系基材の表面をアルカリ金属水酸化物の水溶液
    で処理した後、下記一般式IIで示される高級脂肪族炭化
    水素アミノ酸の水溶液またはハロゲン化水素溶液で処理
    することを特徴とする亜鉛系基材の表面処理方法。 一般式II ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R′は炭素数6以上の飽和又は不飽和の脂肪族
    炭化水素基であり、アミノ基▲数式、化学式、表等があ
    ります▼はカルボキシル基(−COOH)に対してαの
    位置にないものである。 またyは2以上の整数である)2 亜鉛系基材の表面を
    アルカリ金属水酸化物の水溶液で処理した後、下記一般
    式 I で示される有機ケイ素化合物の水溶液または水分
    散体もしくは有機溶剤溶液で処理し、更に下記一般式I
    Iで示される高級脂肪族炭化水素アミノ酸の水溶液また
    はハロゲン化水素溶液で処理することを特徴とする亜鉛
    系基材の表面処理方法。一般式 I 〔R■CH_2)_
    n〕_mSi−X_4_−_m(但し、mは1〜3の整
    数であり、nは0または1〜3の整数であり、nが0の
    ときはRはアルケニル基、nが1〜3の整数のときはR
    はアミノ基、アルキレンジアミノ基、炭素数1〜5のア
    ルカノールアミノ基、α,β−不飽和脂肪族カルボン酸
    残基、エポキシ基を有するアルコキシ基、またはエポキ
    シ基を有するシクロアルキル基である。 又、Xは炭素数1〜5のアルコキシ基、アルコキシアル
    コキシ基(各アルコキシ基の炭素数は1〜5である)、
    飽和脂肪族カルボン酸残基、ヒドロキシル基および炭素
    数1〜5のアルキル基から選ばれた少なくとも1種の基
    であるが、Xが全てアルキル基であることはない。)一
    般式II ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R′は炭素数6以上の飽和又は不飽和の脂肪族
    炭化水素基であり、アミノ基(▲数式、化学式、表等が
    あります▼)はカルボキシル基(−COOH)に対して
    αの位置にないものである。 またyは2以上の整数である)
JP10293878A 1978-08-25 1978-08-25 亜鉛系基材の表面処理方法 Expired JPS6056225B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10293878A JPS6056225B2 (ja) 1978-08-25 1978-08-25 亜鉛系基材の表面処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10293878A JPS6056225B2 (ja) 1978-08-25 1978-08-25 亜鉛系基材の表面処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5531417A JPS5531417A (en) 1980-03-05
JPS6056225B2 true JPS6056225B2 (ja) 1985-12-09

Family

ID=14340769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10293878A Expired JPS6056225B2 (ja) 1978-08-25 1978-08-25 亜鉛系基材の表面処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6056225B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6325517A (ja) * 1986-07-17 1988-02-03 Japan Electronic Control Syst Co Ltd 燃料タンクの残量演算装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI65862C (fi) * 1982-10-11 1984-07-10 Instrumentarium Oy Nmr-avbildningsapparat
JPS59151045A (ja) * 1983-02-18 1984-08-29 Toshiba Corp 核磁気共鳴映像装置
DE3726046A1 (de) * 1987-08-06 1989-02-16 Bruker Analytische Messtechnik Elektronenspinresonanz-spektrometer
US4992736A (en) * 1989-08-04 1991-02-12 General Electric Company Radio frequency receiver for a NMR instrument

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6325517A (ja) * 1986-07-17 1988-02-03 Japan Electronic Control Syst Co Ltd 燃料タンクの残量演算装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5531417A (en) 1980-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6132808A (en) Method of treating metals using amino silanes and multi-silyl-functional silanes in admixture
JP4138253B2 (ja) ウレイドシランおよび多シリル官能性シランを混合して用いる、金属を処理する方法
JP4865632B2 (ja) 金属基体の腐食防止用の方法及び組成物
JP4043784B2 (ja) 混合シランコーティング
JP4376972B2 (ja) シランを使用した金属の腐食を防ぐ方法
EP1153089B1 (en) Method of treating metals using vinyl silanes and multi-silyl-functional silanes in admixture
KR101277607B1 (ko) 표면 처리제, 당해 표면 처리제를 이용한 도금 강판의 제조 방법 및 도금 강판
EP1097259B1 (en) Corrosion prevention of metals using bis-functional polysulfur silanes
RU2426818C2 (ru) Композиции и способ нанесения на поверхности металлов алкоксисилановых покрытий
JPS6056225B2 (ja) 亜鉛系基材の表面処理方法
JP2599467B2 (ja) 亜鉛めっき鋼材の表面処理方法および表面処理組成物
JPS6056226B2 (ja) 亜鉛系基材の表面処理方法
US1549411A (en) Material and process for preparing metal for painting
EP0118490B1 (en) Compositions for rust treatment
US2853406A (en) Metal coating
JP2023049913A (ja) 表面処理剤、表面処理方法及び皮膜形成方法
CN112725777A (zh) 氟改性有机成膜剂、铝材及其表面皮膜化处理方法
JP2006111912A (ja) 銀鏡用活性化処理液および銀鏡皮膜の形成方法
JP2001059194A (ja) 防錆剤組成物