JPS6055531B2 - 耐熱耐屈曲性ゴムの製造方法 - Google Patents
耐熱耐屈曲性ゴムの製造方法Info
- Publication number
- JPS6055531B2 JPS6055531B2 JP8499377A JP8499377A JPS6055531B2 JP S6055531 B2 JPS6055531 B2 JP S6055531B2 JP 8499377 A JP8499377 A JP 8499377A JP 8499377 A JP8499377 A JP 8499377A JP S6055531 B2 JPS6055531 B2 JP S6055531B2
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- JP
- Japan
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- weight
- resistant
- polymerization
- conjugated diene
- rubber
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- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は耐熱耐油耐屈曲性ゴムの製造方法に関する。
さらに詳しくは、共役ジエン、α,β−不飽和ニトリル
化合物α,β−不飽和カルボン酸エステルからなるモノ
マー混合物を乳化重合し、特定の重合転化率に達した段
階で共役ジエン、α,β−不飽和ニトリル、分子量調節
剤を後添加する方法に関するものである。
化合物α,β−不飽和カルボン酸エステルからなるモノ
マー混合物を乳化重合し、特定の重合転化率に達した段
階で共役ジエン、α,β−不飽和ニトリル、分子量調節
剤を後添加する方法に関するものである。
近年、ゴムの使用環境はますます過酷なものになつてお
り、ゴムの性能向上が望まれている。
り、ゴムの性能向上が望まれている。
例えばアクリロニトリル−プタジエン共重合ゴム(以下
NBRと略称する)は耐油性、耐寒性、機械的性質にす
ぐれ、かつ加工性にもすぐれているので、燃料ホース、
パッキン、ガスケットなどに広く使用されているが、耐
熱性が不十分であることが欠点であり、用途が制限され
ている。NBR以外で耐熱性、耐油性にすぐれたゴムと
してヒドリンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴムなどが知
られているが、それぞれに加工性あるいは物性において
欠陥があり、コスト的にも高価なものとなつている。し
たがつてNBRの性能を保持したままで耐熱性の改良さ
れたゴムの開発が強く求められている。また最近では耐
熱性に加えて動的特性にす・ぐれたゴムも強く望まれて
いる。この要求を満たすゴムについて研究した結果ブタ
ジエンの一部またはブタジエンとアクリロニトリルの一
部を不飽和カルボン酸エヌテルで置換することにより、
NBRの特性を保持したまま耐熱)性が改良されたいわ
ゆるプタジエン−アクリロニトリル−アルキルアクリレ
ート多元共重合ゴムが得られることを見出した。
NBRと略称する)は耐油性、耐寒性、機械的性質にす
ぐれ、かつ加工性にもすぐれているので、燃料ホース、
パッキン、ガスケットなどに広く使用されているが、耐
熱性が不十分であることが欠点であり、用途が制限され
ている。NBR以外で耐熱性、耐油性にすぐれたゴムと
してヒドリンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴムなどが知
られているが、それぞれに加工性あるいは物性において
欠陥があり、コスト的にも高価なものとなつている。し
たがつてNBRの性能を保持したままで耐熱性の改良さ
れたゴムの開発が強く求められている。また最近では耐
熱性に加えて動的特性にす・ぐれたゴムも強く望まれて
いる。この要求を満たすゴムについて研究した結果ブタ
ジエンの一部またはブタジエンとアクリロニトリルの一
部を不飽和カルボン酸エヌテルで置換することにより、
NBRの特性を保持したまま耐熱)性が改良されたいわ
ゆるプタジエン−アクリロニトリル−アルキルアクリレ
ート多元共重合ゴムが得られることを見出した。
しカルながら、この多元共重合ゴムを従来の重合方式で
製造しようとすると生産上あるいは物性上の問題がある
ことがわ5かつた。即ち、一般に乳化重合法では生成ゴ
ムの加工性、物性などを考離して重合転化率60〜70
%で重合を停止することが行なわれているが、不飽和カ
ルボン酸エステル単量体は臭気が強く、水に対する溶解
性が大きいので、ゴム中に残存した場合には作業環境を
悪化し、またゴムを回収する際廃水中に混入して廃水処
理を困難にする。また未反応単量体は一般に重合体ラテ
ックスのスチームストリツピングおよび凝固乾燥時に除
去されるが、大量に残存する場合は完全な除去が困難で
あり、廃水中への混入の問題は避けられない。このよう
な生産上の問題の解決策として重合体ラテックスおよび
廃水をアルカリ処理して未反応単量体を加水分解し臭い
の少ない物質に変換する方法、重合転化率を上げて未反
応単量体を減らす方法および両者の組合せなどが考えら
れる。、前者の方法としては、アルカリとして水酸化カ
リウムを未反応単量体に対し過剰に加えることにより臭
気を防止することが見出されたが、同時にゴム自体に好
ましくない変化をひき起こすことも判明した。また後者
の方法では多量の不溶解性重合体(ゲル)が生成し機械
的性質が劣つてくる。次に物性上の問題点についてはま
ず動的特性の不足があげられる。重合転化率60〜70
%で重合を停止した重合体、それをアルカリで処理した
重合体または重合転加率を80%以上にして得られる重
合体は、いずれも耐屈曲性が不十分であり、多元共重合
体が他の優れた性質を保有しているにもかかわらず、こ
れら重合体の利用を制約される欠点となつている。そこ
で本発明者らは耐熱性を有する多元共重合ゴムにみられ
るかかる生産上、物性上の問題点を一解決すべく鋭意努
力を重ねた結果、共役ジエン、不飽和ニトリル化合物お
よび不飽和カルボン酸エステルの乳化重合において共役
ジエンの一部または共役ジエンと不飽和ニトリル化合物
の一部および分子量調節剤を後添加重合することにより
重合,転化率を90%以上にしても、ゲルの生成はなく
、残存不飽和カルボン酸エステルの除去がきわめて容易
であり、多元共重合体としてのすぐれた耐熱性を有し、
かつ驚くべきことに従来欠点とされていた耐屈曲性が著
しく改良されることを見出し本z発明に到達した。
製造しようとすると生産上あるいは物性上の問題がある
ことがわ5かつた。即ち、一般に乳化重合法では生成ゴ
ムの加工性、物性などを考離して重合転化率60〜70
%で重合を停止することが行なわれているが、不飽和カ
ルボン酸エステル単量体は臭気が強く、水に対する溶解
性が大きいので、ゴム中に残存した場合には作業環境を
悪化し、またゴムを回収する際廃水中に混入して廃水処
理を困難にする。また未反応単量体は一般に重合体ラテ
ックスのスチームストリツピングおよび凝固乾燥時に除
去されるが、大量に残存する場合は完全な除去が困難で
あり、廃水中への混入の問題は避けられない。このよう
な生産上の問題の解決策として重合体ラテックスおよび
廃水をアルカリ処理して未反応単量体を加水分解し臭い
の少ない物質に変換する方法、重合転化率を上げて未反
応単量体を減らす方法および両者の組合せなどが考えら
れる。、前者の方法としては、アルカリとして水酸化カ
リウムを未反応単量体に対し過剰に加えることにより臭
気を防止することが見出されたが、同時にゴム自体に好
ましくない変化をひき起こすことも判明した。また後者
の方法では多量の不溶解性重合体(ゲル)が生成し機械
的性質が劣つてくる。次に物性上の問題点についてはま
ず動的特性の不足があげられる。重合転化率60〜70
%で重合を停止した重合体、それをアルカリで処理した
重合体または重合転加率を80%以上にして得られる重
合体は、いずれも耐屈曲性が不十分であり、多元共重合
体が他の優れた性質を保有しているにもかかわらず、こ
れら重合体の利用を制約される欠点となつている。そこ
で本発明者らは耐熱性を有する多元共重合ゴムにみられ
るかかる生産上、物性上の問題点を一解決すべく鋭意努
力を重ねた結果、共役ジエン、不飽和ニトリル化合物お
よび不飽和カルボン酸エステルの乳化重合において共役
ジエンの一部または共役ジエンと不飽和ニトリル化合物
の一部および分子量調節剤を後添加重合することにより
重合,転化率を90%以上にしても、ゲルの生成はなく
、残存不飽和カルボン酸エステルの除去がきわめて容易
であり、多元共重合体としてのすぐれた耐熱性を有し、
かつ驚くべきことに従来欠点とされていた耐屈曲性が著
しく改良されることを見出し本z発明に到達した。
即ち、本発明は下記を提供するものである。共役ジエン
、α,β一不飽和ニトリル化合物およびα,β一不飽和
カルボン酸エステルからなるモノマー混合物を乳化重合
し、重合転化率が50〜80%に達した段階で、共役ジ
エン又は共役ジエンとα,β一不飽和ニトリル化合物の
両者および分子量調節剤を後添加し、重合を継続するこ
とを特徴とする耐熱、耐屈曲性ゴムの製造方法。本発明
において共役ジエンとしては、ブタジエン、イソプレン
、2,3−ジメチルブタジエン、ヒペリレン、1,3−
ヘキサジエンなどが用いられるがこれらのうちでブタジ
エンがとくに好まし)い〜 α,β一不飽和ニトリル化合物としてはアクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル
などが用いられる。
、α,β一不飽和ニトリル化合物およびα,β一不飽和
カルボン酸エステルからなるモノマー混合物を乳化重合
し、重合転化率が50〜80%に達した段階で、共役ジ
エン又は共役ジエンとα,β一不飽和ニトリル化合物の
両者および分子量調節剤を後添加し、重合を継続するこ
とを特徴とする耐熱、耐屈曲性ゴムの製造方法。本発明
において共役ジエンとしては、ブタジエン、イソプレン
、2,3−ジメチルブタジエン、ヒペリレン、1,3−
ヘキサジエンなどが用いられるがこれらのうちでブタジ
エンがとくに好まし)い〜 α,β一不飽和ニトリル化合物としてはアクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル
などが用いられる。
これらの中ではアクリロニトリルが好ましい。α,β一
不飽和カルボン酸エステルの具体例としては、アクリル
酸、メタクリル酸、フマール酸、イタコン酸などのメチ
ルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、n−
ブチルエステル、n−ヘキシルエステル、n−オクチル
エステル、2−エチルヘキシルエステルなどがあげられ
る。
不飽和カルボン酸エステルの具体例としては、アクリル
酸、メタクリル酸、フマール酸、イタコン酸などのメチ
ルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、n−
ブチルエステル、n−ヘキシルエステル、n−オクチル
エステル、2−エチルヘキシルエステルなどがあげられ
る。
好ましいカルボン酸エステルはアクリル酸エチル、アク
リル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルなど
であり、その中でもアクリル酸n−ブチルが特に好まし
い。本発明の共重合ゴムの製造方法において単量体の組
成比は特に限定されないが、NBRと同等の加硫性、物
性を有しなおかつNBRよりも耐熱性を更に改良すると
いう点で共重合体の組成比は、共役ジエン
5〜5鍾量%α,β不飽和ニトリル化合物
10〜4轍量%α,β不飽和カルボン酸エステル10〜
85重量%が好ましい。
リル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルなど
であり、その中でもアクリル酸n−ブチルが特に好まし
い。本発明の共重合ゴムの製造方法において単量体の組
成比は特に限定されないが、NBRと同等の加硫性、物
性を有しなおかつNBRよりも耐熱性を更に改良すると
いう点で共重合体の組成比は、共役ジエン
5〜5鍾量%α,β不飽和ニトリル化合物
10〜4轍量%α,β不飽和カルボン酸エステル10〜
85重量%が好ましい。
更に共重合体の総合的な物性のバランスから特に好まし
い共重合体の組成比は、共役ジエン
15〜45重量%α,β不飽和ニトリル化合物 1
5〜35重量%α,β不飽和カルボン酸エステル30〜
5踵量%である。また上記のような組成の重合体を製造
するためには、重合に先立つて仕込モノマーの組成を次
のようにして重合することが好ましい。
い共重合体の組成比は、共役ジエン
15〜45重量%α,β不飽和ニトリル化合物 1
5〜35重量%α,β不飽和カルボン酸エステル30〜
5踵量%である。また上記のような組成の重合体を製造
するためには、重合に先立つて仕込モノマーの組成を次
のようにして重合することが好ましい。
即ち、全仕込モノマー組成比は、共役ジエン
5〜5唾量%α,β不飽和ニトリル化合物
10〜4瀘量%α,β不飽和カルボン酸エステル20
〜85重量%であることが好ましい。具体的には初期モ
ノマー量を上記各全仕込モノマーに対して、不飽和カル
ボン酸エステの全量、 共役ジエンの10〜7鍾量%、好ましくは20〜60重
量%不飽和ニトリル化合物の30〜100重量%、好ま
しくは50〜10リn量%とし、後添加するモノマー量
を 共役ジエンの30〜9睡量%、好ましくは40〜80重
量%、不飽和ニトリル化合物の0〜7鍾量%、好ましく
は0〜5リ敷量%とすることが好ましい。
5〜5唾量%α,β不飽和ニトリル化合物
10〜4瀘量%α,β不飽和カルボン酸エステル20
〜85重量%であることが好ましい。具体的には初期モ
ノマー量を上記各全仕込モノマーに対して、不飽和カル
ボン酸エステの全量、 共役ジエンの10〜7鍾量%、好ましくは20〜60重
量%不飽和ニトリル化合物の30〜100重量%、好ま
しくは50〜10リn量%とし、後添加するモノマー量
を 共役ジエンの30〜9睡量%、好ましくは40〜80重
量%、不飽和ニトリル化合物の0〜7鍾量%、好ましく
は0〜5リ敷量%とすることが好ましい。
また分子量調節剤についてはとくに制限されないが例え
ば、ターシヤリー、セカンダリー、ノルマのドデシルメ
ルカプタン、オタチルメルカプタン、ジイソプロピルキ
サントゲンジスルフイドなどがあげられる。分子量調節
剤の使用量は全単量体100重量部に対し0.1〜3重
量部、好ましくは0.3〜1重量部であり、そのうちの
20〜80重量%、好ましくは30〜6鍾量%が後添加
される。後;添加は一時にあるいは連続的にあるいは分
割して行なうことができる。後添加するモノマー量が上
記範囲をはすれると最終重合転化率を高く、例えば80
%より多い場合にはゲルが生成し、また加工性および物
性が低下し優れた重合体を得難い。ま,た後添加するモ
ノマーはその全量又は一部を被添加系の重合転化率が5
0〜85%、好ましくは60〜80%の間に添加するこ
とが必要である。被添加系の重合転化率が50%より少
ない場合には重合体中のα,β一不飽和カルボン酸エス
テル含量が少なく4なり、本発明の効果を充分得られな
いしまた85%より多い場合にはゲルが生成しやすくな
り好ましくない。本発明の方法によれば、ゲルの生成な
しに最終重合転化率を80%以上100%近くまで上げ
ることができ、なおかつ得られる重合体の動的特性、特
に耐屈曲性を著しく改良することができる。
ば、ターシヤリー、セカンダリー、ノルマのドデシルメ
ルカプタン、オタチルメルカプタン、ジイソプロピルキ
サントゲンジスルフイドなどがあげられる。分子量調節
剤の使用量は全単量体100重量部に対し0.1〜3重
量部、好ましくは0.3〜1重量部であり、そのうちの
20〜80重量%、好ましくは30〜6鍾量%が後添加
される。後;添加は一時にあるいは連続的にあるいは分
割して行なうことができる。後添加するモノマー量が上
記範囲をはすれると最終重合転化率を高く、例えば80
%より多い場合にはゲルが生成し、また加工性および物
性が低下し優れた重合体を得難い。ま,た後添加するモ
ノマーはその全量又は一部を被添加系の重合転化率が5
0〜85%、好ましくは60〜80%の間に添加するこ
とが必要である。被添加系の重合転化率が50%より少
ない場合には重合体中のα,β一不飽和カルボン酸エス
テル含量が少なく4なり、本発明の効果を充分得られな
いしまた85%より多い場合にはゲルが生成しやすくな
り好ましくない。本発明の方法によれば、ゲルの生成な
しに最終重合転化率を80%以上100%近くまで上げ
ることができ、なおかつ得られる重合体の動的特性、特
に耐屈曲性を著しく改良することができる。
さらに本発明の方法によれば、多元共重合ゴムの有する
優れた耐熱性を損うことなく、NBRに比べて著しく優
れた耐熱性を有する共重合体が得られる。また本発明の
方法によれば最終重合転化率を80%以上にすることが
できるため、回収モノマー量を少なくすることができ、
多元共重合ゴムの生産性を極めて高いものにすることが
できる。
優れた耐熱性を損うことなく、NBRに比べて著しく優
れた耐熱性を有する共重合体が得られる。また本発明の
方法によれば最終重合転化率を80%以上にすることが
できるため、回収モノマー量を少なくすることができ、
多元共重合ゴムの生産性を極めて高いものにすることが
できる。
次に本発明を実施例によつて説明する。
なお、物性の測定は次の方法に従つた
1 引張試験JISK63Ol−3
2かたさ試験JISK63Ol−5スプリング式か
たざ試験機A型3老化試験JISK63Ol
−6 4耐油試験JISK63Ol−12 5耐寒試験JISK63Ol−14衝撃ぜい化試験6耐
屈曲試験JISK63Olのうち亀裂生長が
2.0顛から15.0顛に至るまでの
屈曲回数7耐熱試験JISK63Ol 8組成分析 元素分析法 重合処方は次のとおりである。
たざ試験機A型3老化試験JISK63Ol
−6 4耐油試験JISK63Ol−12 5耐寒試験JISK63Ol−14衝撃ぜい化試験6耐
屈曲試験JISK63Olのうち亀裂生長が
2.0顛から15.0顛に至るまでの
屈曲回数7耐熱試験JISK63Ol 8組成分析 元素分析法 重合処方は次のとおりである。
重合開始後、所定の転化率に達したところで、ジメチル
ジチオカルバミン酸ナトリウム0.5重量部を加えて重
合停止した。
ジチオカルバミン酸ナトリウム0.5重量部を加えて重
合停止した。
次に安定剤としてアルキル化ジフェニルアミン混合物1
重量部を加え、水蒸気蒸留によつて未反応単量体を除去
し、硫酸アルミニウムを加えて重合体を析出させた。析
出した重合体は水洗し、100℃で1時間乾燥した。重
合体のムーニー粘度、モノマー組成比、仕込モノマー量
、重合転化率を表1に示す。また重合体を次の配合処方
で160℃加熱ブレス法で2紛間硫した。
重量部を加え、水蒸気蒸留によつて未反応単量体を除去
し、硫酸アルミニウムを加えて重合体を析出させた。析
出した重合体は水洗し、100℃で1時間乾燥した。重
合体のムーニー粘度、モノマー組成比、仕込モノマー量
、重合転化率を表1に示す。また重合体を次の配合処方
で160℃加熱ブレス法で2紛間硫した。
加硫物の物性を表2に示す。実施例1〜5上記の処方に
従い、α,β一不飽和カルボン酸エステルとしてアクリ
ル酸n−ブチル(BA)、アクリル酸エチル(EA)、
アクリル酸2−エチルヘキシルエステル(EH)を用い
、共役ジエンとしてブタジエン(BD)、イソプレン(
n))を用いて重合を行なつた。初期添加モノマーの重
合転化率が65%に達した時点で、第1回目のモノマー
後添加を行ない重合を継続した。更に実施例2以外につ
いては、重合系の転化率が80%に達した時点で、第2
回目のモノマー後添加をして重合を継続した。結果を表
1,2に示す。比較例1,2 単量体及び分子量調節剤を後添加することなく最初から
全量添加した以外は、実施例1と同様にして重合を行な
つた。
従い、α,β一不飽和カルボン酸エステルとしてアクリ
ル酸n−ブチル(BA)、アクリル酸エチル(EA)、
アクリル酸2−エチルヘキシルエステル(EH)を用い
、共役ジエンとしてブタジエン(BD)、イソプレン(
n))を用いて重合を行なつた。初期添加モノマーの重
合転化率が65%に達した時点で、第1回目のモノマー
後添加を行ない重合を継続した。更に実施例2以外につ
いては、重合系の転化率が80%に達した時点で、第2
回目のモノマー後添加をして重合を継続した。結果を表
1,2に示す。比較例1,2 単量体及び分子量調節剤を後添加することなく最初から
全量添加した以外は、実施例1と同様にして重合を行な
つた。
結果を表1,2に示す。比較例3,4単重体組成におい
て書量の多いものおよび即量の多いものについて、実施
例1と同様にして重合した。
て書量の多いものおよび即量の多いものについて、実施
例1と同様にして重合した。
結果を表1,2に示す。比較例5
後添加時に分子量調節剤を使用しない以外は、実施例1
と同様にして重合した。
と同様にして重合した。
結果を表1,2に示す。比較例6,7
単量体の後添加時期を初期仕込モノマーの転化一率が4
5%(比較例6)、90%(比較例7)とした以外は、
実施例2と同様にして重合した。
5%(比較例6)、90%(比較例7)とした以外は、
実施例2と同様にして重合した。
結果を表1,2に示す。参考例1
市販NBR(結合書含量35%、ムーニー粘度.ML,
lu45)を上記配合処方で加硫した。
lu45)を上記配合処方で加硫した。
結果を表2に示す。参考例2
市販アクリルゴム(東亜ペイント社製:トアクロンAR
6Ol)を次の配合処方及び加硫条件で加硫した。
6Ol)を次の配合処方及び加硫条件で加硫した。
加硫物の物性を表2に示す。〔配合処方〕
本発明の方法により製造した多元共重合ゴムは転化率を
90%に上げてもゲルを生成することなく、常態物性、
耐屈曲性にすぐれている。
90%に上げてもゲルを生成することなく、常態物性、
耐屈曲性にすぐれている。
これに反して、比較例1に示すように、後添加すること
なく転加率90%まで重合するとゲルを生成し、常態物
性、耐屈曲性が低下してくる。比較例2で示すように転
化率を70%とするとゲルを抑制でき、また常態物性は
改良できるが、単量体の後添加をしないため耐屈曲性は
改良できない。また比較例3,4よりポリマー中のAお
よび囮組成が本発明の範囲を越えると、耐寒性、耐熱性
にそれぞれ悪影響が生じることがわかる。
なく転加率90%まで重合するとゲルを生成し、常態物
性、耐屈曲性が低下してくる。比較例2で示すように転
化率を70%とするとゲルを抑制でき、また常態物性は
改良できるが、単量体の後添加をしないため耐屈曲性は
改良できない。また比較例3,4よりポリマー中のAお
よび囮組成が本発明の範囲を越えると、耐寒性、耐熱性
にそれぞれ悪影響が生じることがわかる。
比較例5より後添加時に分子量調節剤を加えることが本
発明を達成するための必須条件であることがわかる。比
較例6,7より後添加の時期が本発明で規定する時期よ
り早くても遅くても本発明の目的を達成できないことが
わかる。
発明を達成するための必須条件であることがわかる。比
較例6,7より後添加の時期が本発明で規定する時期よ
り早くても遅くても本発明の目的を達成できないことが
わかる。
表1および2の結果から、本発明の方法によれば多元共
重合ゴムのもつすぐれた耐熱性をそこなうことなく、N
BRにくらべ著しく耐熱性および耐屈曲性が向上したゴ
ムを製造できることがわかる。
重合ゴムのもつすぐれた耐熱性をそこなうことなく、N
BRにくらべ著しく耐熱性および耐屈曲性が向上したゴ
ムを製造できることがわかる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 共役ジエン、α,β−不飽和ニトリル化合物および
α,β−不飽和カルボン酸エステルからなるモノマー混
合物を乳化重合し、重合転化率が50〜80%に達した
段階で、共役ジエン又は共役ジエンとα,β−不飽和ニ
トリル化合物の両者および分子量調節剤を後添加し、重
合を継続することを特徴とする耐熱、耐屈曲性ゴムの製
造方法。 2 全仕込モノマー組成比が共役ジエン5〜50重量%
、α,β−不飽和ニトリル化合物10〜40重量%およ
びα,β−不飽和カルボン酸エステル20〜85重量%
からなり、そのうち後添加するモノマー量を共役ジエン
のうちの30〜90重量%およびα,β−不飽和ニトリ
ル化合物のうちの0〜70重量%とする特許請求の範囲
第1項に記載の耐熱、耐屈曲性ゴムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8499377A JPS6055531B2 (ja) | 1977-07-18 | 1977-07-18 | 耐熱耐屈曲性ゴムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8499377A JPS6055531B2 (ja) | 1977-07-18 | 1977-07-18 | 耐熱耐屈曲性ゴムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5420091A JPS5420091A (en) | 1979-02-15 |
JPS6055531B2 true JPS6055531B2 (ja) | 1985-12-05 |
Family
ID=13846145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8499377A Expired JPS6055531B2 (ja) | 1977-07-18 | 1977-07-18 | 耐熱耐屈曲性ゴムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6055531B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62122882A (ja) * | 1985-11-22 | 1987-06-04 | ヤマハ発動機株式会社 | 自動二輪車のエアクリ−ナケ−ス |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5725342A (en) * | 1980-07-22 | 1982-02-10 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | Rubber composition |
JPS58117209A (ja) * | 1981-12-29 | 1983-07-12 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 架橋ゴム状重合体の製造方法 |
JP5652205B2 (ja) * | 2008-09-30 | 2015-01-14 | 日本ゼオン株式会社 | 架橋性ゴム組成物および架橋物 |
-
1977
- 1977-07-18 JP JP8499377A patent/JPS6055531B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62122882A (ja) * | 1985-11-22 | 1987-06-04 | ヤマハ発動機株式会社 | 自動二輪車のエアクリ−ナケ−ス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5420091A (en) | 1979-02-15 |
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