JPS6054536B2 - ダンパ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシヨツクアプソーバー等に使用されるダンパー
に関するもので、ストロークの大きいところでは大きな
減衰力を発生することができ、ストロークの小さいとこ
ろでは小さな減衰力となるようにしたものである。

シヨツクアプソーバー等に使用されるダンパーは、たと
えばオートバイや自動車の場合、通常の路面走行時には
僅かなストロークの伸縮で充分な緩衝効果が得られるが
、悪路等を走行する場合には、大きなストロークの伸縮
となるものである。

この場合において従来のものは、ストロークの大小に関
係なく常に一定の減衰力を発生する構造であったため、
使用上不便があつた。本発明はこの点に鑑みてなされた
もので、その一実施例を図について説明すると、第１図
において１はダンパーであり、左方が上部に、また右方
が下方に向いて使用されるものである。

オートバイに使用される場合には、アウターチューブ２
に設けられた円弧部３に車軸が装着され、前輪が支持さ
れることになる。アウターチューブ２の内部にはインナ
ーチューブ４が摺動自在に嵌挿されており、そのインナ
ーチューブ４の内部には一側に圧縮スプリング５の一端
を当接させたピストン６が嵌挿されている。

そしてこのピストン６の他側にはセンターパイプ７の一
端が取り付けられている。センターパイプ７の他端はア
ウターチューブ２に固定されている。そしてセンターパ
イプ７には孔８が設けられ、このセンターパイプ７の内
部とアウターチューブ４の内部との間には油液が充填さ
れている。センターパイプ７の外周部には、筒状で中央
部が最も小径で両端部に向かうに従がつて徐々に大ｊ径
になる鼓状の外周部９を有するセンターピース１０が摺
動自在に嵌挿されている。そしてこのセンターピース１
０の外周部９に向けて、インナーチューブ４の内端部に
弁体１１が取り付けられている。１２は圧側減衰力バル
ブ、１３はピストン・リング、１４はオイルシール、１
５、１６はサークリツプである。

なお、オイルシール１４はフリクションにより、センタ
ーピース１０を所定の位置におく作用をする。このよう
に構成されたこのダンパー１は、通常の路面走行時のよ
うに小きざみの僅かなストロークの伸縮時には、弁体１
１がセンターピース１０の中央部分に位置し、油液の流
通状態がよいこの部分で減衰力を発生させるため、充分
な緩衝効果が得られることになる。

弁体１１の位置は、図の上方がダンパー１の縮少時を、
また下方が伸長時をそれぞれ示している。次に、悪路等
を走行するときのように大きなストロークの伸縮をする
ときには、第２図の上方と下方とに分けて示すように、
弁体１１はセンターピース１０の両端部分の間で大きく
移動するので、前述の場合より油液の通過抵抗が大きく
なり、したがつて大きな減衰力が得られることになる。

なお、図中１７はオイルロック時のオイルチャンバーで
ある。本発明はこのように構成したことにより、ストロ
ークと減衰力との間に第３図１のような関係が生じて、
これらの間の関係が２のように直線的な従来のダンパー
に比較し、非常に使用性のよいダンパーを得ることがで
きる。

そして初期荷重が変つても、ストロークの中心にセンタ
ーピース１０が移動するため、常にストローク中心位置
で上記作用を行なう利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は第１図の
ものの異なつた状態を示す断面図、第３図は作動状態を
示すグラフである。 １・・・ダンパー、２・・・アウターチューブ、４・・
・インナーチューブ、５・・・スプリング、６・・・ピ
ストン、７・・・センターバイブ、８・・・孔、９・・
・外周部、１０・・・センターピース、１１・・・弁体
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ アウターチューブの内部にインナーチューブを摺動
   自在に嵌挿し、該インナーチューブの内部に、一側に圧
   縮スプリングの一端を当接させたピストンを嵌挿し、該
   ピストンの他側にセンターパイプの一端を取り付け、セ
   ンターパイプに孔を設けて、前記アウターチューブの内
   部に油液を充填してなるダンパーにおいて、前記センタ
   ーパイプの外周部に、筒状で中央部が最も小径で両端部
   に向かうに従がつて徐々に大径となる鼓状の外周部を有
   するセンターピースを摺動自在に嵌挿し、前記インナー
   チューブの内端部に、前記センターピースの外周部に向
   けた弁体を取り付けたことを特徴とするダンパー。