JPS605434Y2 - 複合型煙感知器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、イオン式と散乱光式とを組み合せた複合型
煙感知器に関する。

イオン式と散乱光式とを組み合せた複合型煙感知器は、
同一筐体内に両方式を配置し構成するため、形状が大き
くなるという欠点があった。

従来、この欠点を解消するために、同一の煙監視チャン
バー内に両方式を配置する方法がとられていた。

この場合、散乱光式チャンバーの条件として、外部光の
入射や、チャンバー内壁での発光源からの反射光を防止
するために複雑なラビリンス状の通気口を有する暗箱が
要求される。

このような複雑な形状の暗箱は、金属では一体戊型が難
しく、コストもかさむので、通常成型し易い合成樹脂が
用いられるが、しかしながらイオン式のチャンバーにお
いては、外側を外部電極として用いる必要があり、その
ため導電性のない合成樹脂を用いることができないとい
う問題が生じる。

この考案は、上記の問題を解決するために考えられたも
のであって、次にこの考案の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。

第１図は、この考案の複合型煙感知器の縦断面図、第２
図は、第１図のＡ−Ａ線断面図であって、煙の侵入しう
る複数のラビリンス状通気口１１を有する合成樹脂製の
暗箱１と、暗箱１に近接して設けられた外部電極２と、
中間電極３と、放射線源４を有する内部電極５とから戒
り、内部電極５と中間電極３とで内部イオン室６が形成
され、中間電極３と外部電極２とで暗箱１内に外部イオ
ン室７が形成されている。

そして、暗箱１及び外部電極２は、プリント基板１３を
シールドするシールドケース１２に着脱自在に取付けら
れている。

シールドケース１２及び中間電極３には、放射線源４か
らの放射線が通過し、外部イオン室７をイオン化させる
ための孔１４．１５が穿設されている。

暗箱１内の外部イオン室７には、光源８及び受光器９と
、光源８の光束が直接受光器９に入射しないように置か
れた遮蔽板１０とが、シールドケース１２上に設置され
ている。

この散乱光式において、外部光は暗箱１のラビリンス状
通気口１１によって外部イオン室７内に入射するのを防
止し、光源８からの反射光は暗箱１の壁面に当って吸収
され、ノイズ光の発生を抑止している。

以上のように構成されたこの考案のイオン式と散乱光式
の煙検出部を組み合せた複合型煙感知器は、複数のラビ
リンス状通気口１１を有する暗箱１に近接して、イオン
式における外部電極２を設け、暗箱１内に外部イオン室
７を形成させ、この外部イオン室７内に散乱光式の光源
８及び受光器９等を設置したものであるから、感知器全
体をコンパクトにでき、また、暗箱１を合成樹脂で一体
戊型できると共に組立製造が容易にでき、従ってコスト
も低減できる等々の優れた作用効果を奏するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の複合型煙感知器の実施例を示す縦
断面、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図である。 １・・・暗箱、２・・・外部電極、３・・・中間電極、
４・・・放射線源、５・・・内部電極、６・・・内部イ
オン室、７・・・外部イオン室、８・・・光源、９・・
・受光器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外部電極と中間電極とで囲繞された煙が侵入し得る外部
   イオン室および上記中間電極と内部電極とで囲繞された
   内部イオン室からなるイオン式煙感知器と、上記外部イ
   オン室内に設置された光源、受光器および上記光源から
   光束が上記受光器に直接入射しないようにする遮光板か
   らなる散乱光式煙感知器とを組合せた複合型煙感知器に
   おいて、上記外部電極の内側に複数のラビリンス状通気
   口を有する暗箱を設けたことを特徴とする複合型煙感知
   器。