JPS6054221B2 - エレベ−タ制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエレベータ制御装置に係り、特にかご呼びによ
つてエレベータが停止するときの運転方向を効率がよい
エレベータ運転を可能とする方向に設定するのに好適な
エレベータ制御装置に関する。

最近、エレベータ、特に、群管理エレベータにおいては
、ホール待客の待時間を短かくしようとする気運が高ま
つてきており、予約方式などの種々の方式が採用されつ
ゝある。

走行中のエレベータが、乗客の要求によるホール呼びや
かご呼びを検出して減速し、停止後開扉する場合、次の
運転方向を早期に点灯表示し、待客に到着を知らせるこ
とが必要である。

このことは、待客がいない場合、すなわちかご呼びで到
着した場合も同様である。なんとなれば、エレベータが
到着後、そのエレベータを利用しようとしてかけ込んだ
乗客にも運転方向を知らせる必要があるからである。″
ところで、従来、このかご呼びで到着時の次の運転方
向を設定する方法として、到着時に進行方向に予約した
サービス呼び（ホール呼びあるいはかご呼び）がある場
合はその進行方向を維持し、進行方向のサービス呼びが
ない場合は、その進行門方向と反対方向に反転する方法
が採用されていた。

しかし、この反転する方法は、反転を決定したあと、新
たに発生する進行方向のホール呼びには応答できない。

そのため、新たに発生したホール呼びは、長持ちとなら
ざるを得ない。第１図ａはこのことを説明するための図
で、いま、エレベータが４階のかご呼びによつて上昇し
、すでに、３階下降ホール呼びが登録されている場合を
示してある。この場合、エレベータが４階への減速開始
位置に達しても上昇を要求する進行方向のホール呼びが
ないときは、反対方向の下降を示すホールランタンが点
灯する。そして点灯後、６階下降ホール呼びが発生して
も、エレベータは７階で反転し、３階下降ホール呼びに
応答する。したがつて、６階下降ホール呼びは長持ちと
なつてしまう。また、第２図ａはエレベータがＡ−Ｃの
３台からなる群管理の場合の図で、上記したように、エ
レベータＢが４階に減速を開始し、次の運転方向を下降
と決定すると、４階の下降側ホールランタンを点灯する
と同時に、各エレベータのサービスゾーンは、実線から
の破線の如きサービスゾーンに切替る。

すなわち、エレベータＢは、４階減速前は４，５皆上昇
、６〜４皆下降のホール呼びのサービスが可能であつた
ものが、４階の下降のホーール呼びのみとなり、他はエ
レベータＡが受け持つことになる。したがつて、このサ
ービスゾーンの切替り後に発生した５階または６階ホー
ル呼びは、エレベータＡがサービスすることになり、エ
レベータＢがサービスした場合に比較して、待客Ｊは長
く待たなければならない。本発明の目的は、上記した従
来技術の欠点をなくし、エレベータがかご呼びで減速後
発生した減速時と同一方向のホール呼びの待時間を短縮
することができるエレベータ制御装置を提供すること３
にある。

本発明の特徴は、エレベータ停止後の運転方向を設定す
る次運転方向設定手段にエレベータが登録されたかご呼
びによつて停止するときに、減速時の運転方向を維持す
る手第を具備させた点にあ４る。

以下本発明を第３図ないし第５図に示した実施例および
第１図、第２図を用いて詳細に説明する。

まず、第１図ｂを用いて、本発明におけるエレベータの
運転動作について説明する。

第１図ｂは、第１図ａと同様、エレベータが４階のかご
呼びによつて上昇し、すでに、３階下降ホール呼びが登
録されている場合を示してある。エレベータが４階のか
ご呼びによつて上昇し、４階への減速開始位置に達した
とき、その時点でさらに上昇を要求する進行方向のホー
ル呼びがなくとも本発明においては、パ上昇用のホール
ランタンを点灯さフせるようにしている。このため、４
階に減速停止し、開扉再び閉扉するまでの間に４階より
上の階、例えば、６階にホール呼びが発生すると、その
ホール呼びに対して予約を可能とし、６階ホール呼びを
短かい待時間でサービスするようにする・ことができる
。また、開扉後再び閉扉するまでの間に４階より上の階
にホール呼びが発生しないときは、閉扉後３階呼びを予
約し応答するようにする。したがつて、３階の待客に対
する待時間は従来と変らない。第２図ｂは、本発明にお
けるエレベータがＡ〜Ｃの３台からなる群管理の場合の
エレベータの運転動作の説明図で、エレベータＢが４階
に減速開始したとき、本発明においては、次の運転方向
を上昇ど設定するようにしているので、サービスゾーン
の切替りがなく、４階に減速停止し、開扉後再び閉扉す
るまでの間に４階より上の階、例えば、６階にホール呼
びが発生すると、エレベータＢがそのホール呼びをサー
ビスするから、待客の待時間を短縮することができる。

ただし、本発明による場合、最上階で上昇ホールランタ
ンが、最下階で下降用ホールランタンが点灯すると、待
客が混乱する可能性があるので、最上階、最下階の最端
階においては、減速時の運転方向と反対方向の運転方向
を設定し、最上階では下降用ホールランタンを、最下階
ては上昇用ホールランを点灯するようにしている。

次に本発明の具体的手段を第３図〜第５図に示した実施
例を用いて説明する。

なお、照面中の符号の意味は次の通りである。１１；上
昇運転時オンするリレーの接点 １２；下降運転時オンするリレーの接点 １３；各階に共通して減速不可能位置で オンする接点 ２１：上昇運転選択リレーおよびその接 点 ２２；下降運転選択リレーおよびその接 点 ２３：停止する階のホール上昇呼び検出 リレーおよびその接点 ５２４：停
止する階のホール下降呼び検出 リレーおよびそ
の接点 ２５；停止する階のかご呼び検出リレー およびその接点 ２６；減速指令リレーおよびその接点１′２６Ｔ；減速
指令リレーに遅れてオンする 減速補助リレーの
接点 ３１；上昇運転設定リレーの接点 ３２；下降運転設定リレーの接点 ４１〜４４；１階ないし４階の減速距離を含Ｌ
んだ位置検出リレーの接点１Ｃ〜４Ｃ；１階ないし４階
のかご呼びリレーの 接点１Ｕ〜４Ｕ；１階ない
し３階のホール上昇呼びリ レーの接点
２２Ｄ〜４Ｄ；２階ないし４階のホール
下降呼びリ レーの接点Ｄ１〜Ｄ３：整流素子 １４：ドアが閉じているときオンするリ レーの接点 ２１ＵＨＬ
〜３ＵＨＬ；１階ないし３階上昇用ホール ラン
タン２ＤＨＬ〜４ＤＨＬ；２階ないし４階下降用ホール
ランタンただし、図において、］Ｌはメイク接
点、ｒはブこレイク接点、休はトランスファ接点を示す
。

また、図は１〜４階の建物に就役する１台のエレベータ
の場合を示す。次に動作について説明する。（１）ケー
ジが１階に待機中、３階のかご呼びによ；る運転の場合
第３図において、位置検出リレー接点４１一３，４１−
４が閉路しているから、（＋）−１２−１−２２−１−
３２−１−２１−４４−２４４−１−４３−４−４３−
３−３Ｃ−（一）−の回路により、上昇運転選択リレー
２１がオンし、上昇運転リレー１１（図示省略）がオン
して、エレベータが上昇運転される。

かごが３階に至り、位置検出リレー接点４３−１〜４３
一４が閉路すると、（＋）−１１−２−２６−１３−１
−Ｄ１−４３−２−３Ｃ−（−）の回路により、減速指
令リレー２６がオンし、減速指令接点２６−１が閉路し
てエレベータが停止するまで自己保持され、減速を開始
する。また、減速指令リレー２６より少し遅れて減速補
助リレー２６Ｔ（図示省略）がオンし、その接点２６Ｔ
−１が閉路するので、停止する階のかご呼び検出リレー
２５がオンする。第４図において、かご呼び検出リレー
接点２５−３と上昇運転リレー接点１１−３が閉路する
と、（＋）−３１−１１−３−２５−３−（−）の回路
により、上昇運転設定リレー３１がオンし、その接点３
１−３が閉路するので、開扉後再び閉扉してリレー接点
１４−１が開路するまで自己保持される。第５図におい
て、上昇運転設定リレー３１のオンにより、その接点３
１−４が閉路すると、（＋）−３１−４−４３−５−３
ＵＨＬ−（−）の回路により、３階の上昇用ホールラン
タン３ＵＨＬが開扉後再び閉扉するまで点灯する。

なお、第３図において、リレー接点３１−１が開路する
ので、下降運転選択リレー２２は、３階より下にホール
呼びがあつてもオンできないが、上昇運転選択リレー２
１は４階のホール呼びがあればオン可能である。２）か
ごが１階待機中、４階（最上階）のかご呼びによる運転
の場合第３図において、位置検出リレー接点４１−３，
４１−４が閉路しているから、（＋）−１２−１−２２
−１−３２−１−２１−４４−２一４Ｃ−（−）の回路
により、上昇運転選択リレー２１がオンし、上昇運転リ
レー１１がオンして、上昇運転リレー１１がオンし、エ
レベータが上昇運転される。

かごが４階に至り、位置検出リレー接点４４−１，４４
−２が開路すると、上昇運転選択リレー２１がオンして
、（＋）−１１−２−２６−１３−１−Ｄ２−２１−２
−４４−１−４Ｃ−（一）の回路により、減速指令リレ
ー２６がオンし、その接点２６−１が閉路してエレベー
タが停止するまで自己保持される。

同時にリレー接点２６−２の閉路により、停止する階の
ホール下降呼び検出リレー２４がオンする。第４図にお
いて、検出リレー２４のオンにより、その接点２４−２
が閉路すると、（＋）一３２−３１−２−２４−２−（
−）の回路により、下降運転設定リレー３２がオンする
。

第５図において、下降運転設定リレー３２のオンにより
、その接点３２−４が閉路すると、（＋）−３２−４−
４４−６−４ＤＨＬ−（−）の回路により、４階下降用
ホールランタン４ＤＨ１．が開扉後再び閉扉するまで点
灯する。

このようにして最上階では、上昇用ホールランタンが点
灯することがない。本発明の実施例によれば、上記した
ように、エレベータがかご呼びで停止するときは、エレ
ベータの進行方向維持を要求する呼びがなくとも、次の
運転方向をそのエレベータの減速時の運転方向と同一の
運転方向に維持するので、開扉罪再び閉扉するまてに運
転方向と同一方向に発生するホール呼びに対する持時間
を短縮することができる。

そして開扉後再び閉扉するまでに運転方向と同一方向に
ホール呼びが発生しないときは、閉扉寺に運転方向が図
示しない回路によつて反転されるので、すでに発生して
いた運転方向と反対方向のホール呼びに対する待時間も
従来通りである。これらのことは群管理エレベータにお
いても同様であり、同一の効果がある。なお、第５図の
実施例では、運転方向を表示するのに、ホールランタン
を用いたが、インジケータを用いるようにしてもよい。

以上説明したように、本発明によれば、エレベータがか
ご呼びで減速後発生した減速時と同一方向のホール呼び
の待時間を短縮できるという顕著な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はエレベータの運転動作説明図で、第１図ａは従
来の場合、第１図ｂは本発明による場合の図、第２図は
群管理エレベータの運転動作説明・図で、第２図ａは従
来の場合、第２図ｂは本発明による場合の図、第３図な
いし第５図は本発明のエレベータ制御装置の一実施例を
示す回路図である。 １１，１２・・・・・・それぞれ上昇、下降時オンする
リレーの接点、１４・・・・・・ドアが閉じているとき
オンするリレーの接点、２１，２２・・・・それぞれ上
昇、下降運転選択リレー、２３，２４・・・・・それぞ
れ停止階のホール上昇、下降呼び検出リレー、２５・・
・・・・停止階かご呼び検出リレー、２６・・・・・・
減速指令リレー、２６Ｔ・・・・・・減速補助リレー接
点、３１，３２・・・・・それぞれ上昇、下降運転リレ
ー、４１〜４４・・・・・・位置検出リレー接点、１Ｃ
〜４Ｃ・・・・かご呼びリレー接点、１Ｕ〜３Ｕ，２Ｄ
〜４Ｄ・・それぞれホール上昇、下降呼びリレー接点、
１ＵＨＬ〜３ＵＨＬ，２ＤＨＬ〜４ＤＨＬ・・・・・そ
れぞれ上昇用、下降用ホールランタン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ホール呼びを登録するホール呼び登録装置と、かご
   呼び登録装置と、前記登録されたホール呼びとかご呼び
   に応じてエレベータの運転方向を選択する運転方向選択
   手段と、前記エレベータ停止後の運転方向を設定する次
   運転方向設定手段とを備え、前記運転方向選択手段によ
   つて選択された方向に前記エレベータを運転し、前記登
   録されたホール呼びおよびかご呼びをサービスするよう
   にした制御装置において、前記次運転方向設定手段は前
   記エレベータが前記登録されたかご呼びによつて停止す
   るときに減速時の運転方向を維持する手段を備えている
   ことを特徴とするエレベータ制御装置。 ２ 次運転方向設定手段で決定された運転方向を優先し
   てサービスするようにしてある特許請求の範囲第１項記
   載のエレベータ制御装置。 ３ ホールにホールランタンを備え、該ホールランタン
   で次運転方向設定手段で維持された運転方向を表示する
   ようにしてある特許請求の範囲第１項または第２項記載
   のエレベータ制御装置。 ４ 次運転方向設定手段は最端階においては減速時の運
   転方向と反対方向の運転方向を設定するようにしてある
   特許請求の範囲第１項または第２項または第３項のエレ
   ベータ制御装置。