JPS6054187B2 - 印字装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は印字装置に関するものである。

印字装置における花弁形タイプホィールの脱着操作性を
向上すること及びタイプホィールの保存性を向上するた
めにタイプホィールのカセット化が本出願人により提案
された。

しカルながらこの種の印字装置では、タイプホィールを
駆動するための軸と、カセット内に収容されたタイプホ
ィールとの、結合をおこなう際の相対的位置決めをいか
におこなうかが技術的課題であつた。

本発明は上記の課題を解決することを目的とし、具体的
にはタイプホィールに中心穴を設ける”とともに、タイ
プホィールを収容するカセットに中心穴と係合する突起
を有する可動部材を設けることにより達成した。

本発明の詳細を図に示す実施例により説明する。

第１図及び第２図において、活字１を担持するフィンガ
ー２が多数放射状に設けられた花弁形タイプホィール３
が箱型カセット４内に収容される。

カセット４にはタイプホィール３を挿入する開口部５が
設けられ、該開口部５の外側において活字１が図示しな
い印字ハンマーにより打撃される。

打撃される活字が図示しないプランテン上の紙に当たる
ように、カセット４には活字１が出入りするに十分な印
字窓６が設けられている。タイプホィール３のボス７（
突出部）はカセット４の軸穴８（第２の開口部）にガタ
（あそび）をもつた状態て差し込まれ保持されている。
カセット４には第３図に示すように活字選択モータ９に
カセット４が装着された際に、活字選択モータ９の軸１
０にピン１１等により固定された係合手段としての連結
アーム１２が回転するに十分な駆動開口部１３が軸穴８
を設けた第１の面としての前壁４ａとは反対側の第２の
面である後壁４ｂに設けられている。カセット４の前壁
にはプランテンと対向し紙のガイドをなすガイド凹面１
牡図示しないカセットホルダーに差込むガイド溝１５が
設けられている。

更に前壁４ａには弾性体よりなる可動部材としてのホー
ムポジション保持スプリング１６が取付けられている。
ホームポジション保持スプリング１６は第４図に示すよ
うにカシメ穴１７が２個形成され、リベット１８により
前壁にカシメ止めされることができる。

この場合、ホームポジション保持スプリング１６の一端
部は自由状態にあり、その自由端に保持爪１９が板を折
り曲げた状態で形成されている。保持爪１９の形状、位
置は第４図に例に限定されるものでなく、任意に選定す
ることができる。又保持爪１９の前壁４ａに取付ける方
法も図の例に限定されるものではない。ホームポジショ
ン保持スプリング１６には軸穴８の中に突入するように
先細り形状を有する突起２０が設けられ、タイプホィー
ル３がタイプホィール駆動手段としての活字選択モータ
９の軸１０に装着されない状態では突起２０がタイプホ
イーール３の中心穴２１に突入している。

カセットの前壁４ａにはホームポジション保持スプリン
グ１６の保持爪１９が突入する開口部２２が設けられて
いる。

タイプホィール３が軸１０に装着されにい状態では保持
爪１９は開口部２２から更に内部に突入し、タイプホィ
ール３に形成された連結穴２３に第２図に示すようには
まり込む。斯くしてタイプホィール３は常にカセット４
の中においてホームポジションに保持される。カセット
装着時には連結アーム１２がホームポジションに停止保
持されているモータ９に対しカセット４が接着される。
したがつてタイプホィール３の中心穴２１に軸１０が差
込まれるとき、連１結アーム１２の連結爪２４がタイプ
ホィール３の連結穴２３にスムーズに差込まれ、軸１０
の回転が連結アーム２を介してタイプホィール３に確実
に伝達される。軸１０の先端部１０ａはテーパー状に先
細りに形成され半径方勾にタイプホィール３の位置が多
少ずれていても簡単にかつ確実に軸１０が中心穴に挿入
できるようにしてある。

タイプホィール３にモータ軸１０が差込まれるとき軸１
０の先端がホームポジション保持スプリ”ング１６の突
起２０を押し出す。

即ちホームポジション保持スプリング１６は可動するよ
うになつている。したがつて保持スプリング１６は撓み
を生じ、このとき保持爪１９がタイプホィール３の連結
欠２３からはずれる。保持爪１９の連結穴２３に対する
出入りと連結アーム１２の連結爪２４の連結穴２３に対
する出入りがタイミングよく行なわれるように設定され
る。図の例では、軸１０のタイプホィール３の中心欠２
１への挿入、引抜きにしたがいホームポジション保持ス
プリング１６の突起２０が押し出され、もしくは弾性に
より突入され、その際の保持スプリング１６の撓み量に
したがい保持爪１９の連結穴２３への突入量が変化する
。一方保持爪１９の連結穴２３への突入量の変化を補完
するような関係て連結爪２４の連結穴２３への突入量が
変化する。この構成によりタイプホィール３の連結穴２
３には連結爪２４と保持爪１９のうちの一方が少なくと
も係合しているので、タイプホィール３はカセット４の
活字選択モータ９に対する接着時離脱時の別なく常にホ
ームポジションに保持される。本発明により、カセット
内に収容されたタイプホィールの中心穴の位置をカセッ
トに設けた可動部材の突起により特定の位置に定めるこ
とができるので、カセット装着時にはタイプホィールを
回転駆動させるための軸と、カセット内のタイプホィー
ル中心穴との係合を容易に実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るカセット型タイプホィールの斜視
図、第２図は縦断面図、第３図は活字選択モータ軸に装
着した状態を示す縦断面図、第４図はホームポジション
保持スプリングの斜視図である。 １・・・活字、２・・・フィンガー、３・・・タイプホ
ィール、４・・・カセット、４ａ・・・前壁（第１の面
）、４ｂ・・・後壁（第２の面）、９・・・活字選択モ
ータ、１０・・・軸、１２・・・連結アーム（係合手段
）、１６・・ホームポジション保持スプリング（保持部
材）、１９・・・保持爪、２０・・・突起、２１・・・
中心穴、２２・・・開口部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 活字を設けた複数のフィンガーを有するタイプホィ
   ールと、プランテンと、前記活字を打撃するための印字
   ハンマーと、前記タイプホィールを駆動するための軸を
   有するタイプホィール駆動手段とからなる印字装置にお
   て、前記タイプホィール駆動手段の軸を挿入するために
   前記タイプホィールに設けられた中心穴と、前記タイプ
   ホィールを収容するカセットと、該カセットの前記タイ
   プホィール駆動手段側の壁に前記タイプホィール駆動手
   段の軸を前記タイプホィールの中心穴に挿入しうるよう
   に設けられた第１の開口部と、該第１の開口部が設けら
   れた壁に対向した壁に設けられた第２の開口部と、前記
   タイプホィールの中心穴付近に設けられた前記第２の開
   口部にあそびをもつて差し込まれる突出部と、前記第１
   の開口部の設けられた壁に対向して設けられ一部が前記
   カセットに固定された可動部材と、該可動部材に前記カ
   セットの内側の方け突出し前記タイプホィールの中心穴
   に入るように設けられた突起とを設け、前記タイプホイ
   ールに設けられた中心穴に前記タイプホィール駆動手段
   の軸が挿入されるとき、この軸が前記可動部材に設けら
   れた突起を直接押して該突起を移動せしめ、前記軸を前
   記タイプホィールに設けられた中心穴から引き抜いたと
   きは、前記突起が前記タイプホィールに設けられた中心
   穴に復帰することを特徴とする印字装置。