JPS6054118B2 - 微粉状廃棄物の処理方法 - Google Patents

微粉状廃棄物の処理方法

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JPS6054118B2
JPS6054118B2 JP54042415A JP4241579A JPS6054118B2 JP S6054118 B2 JPS6054118 B2 JP S6054118B2 JP 54042415 A JP54042415 A JP 54042415A JP 4241579 A JP4241579 A JP 4241579A JP S6054118 B2 JPS6054118 B2 JP S6054118B2
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JP
Japan
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fine powder
powder waste
waste
ash
calcium
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JP54042415A
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美津雄 遊佐
千秋 五十嵐
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Ebara Corp
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Ebara Infilco Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、微粉状廃棄物を固化し、且つ重金属など有害
物質の溶出を防止することのできる処理方法に関するも
のである。
一般に微粉状廃棄物例えば都市ゴミ、下水汚泥、各種木
処理工程から排出される汚泥、ヘドロ、各種産業廃棄物
等の焼却処理により生じた焼却灰、鉄、非鉄金属の冶金
工程、ボイラ、加熱炉、焼却炉等の排ガス清浄工程から
排出される微粉状廃棄物、又は無機質を主成分とする汚
泥状の廃棄物即ち上水汚泥、メッキスラッジ、鉱滓、赤
泥などの汚泥状の廃棄物の処理処分は、陸上投棄、直接
埋立が主流であつたが、微粉状であるために取扱いが厄
介であり運搬途中や埋立地において飛散、流出が著しく
、さらに微粉状廃棄物中に含まれる重金属など有害物質
の等比が生じるなど改善されなければならない点が多く
ある。
また、微粉状廃棄物の取扱いを容易にし、重金属などの
有害物質の溶出を防止するために各種の固化技術が提案
されているが、従来の固化技術としてはセメント、アス
ファルトなどの固化剤を添加する方法や、焼結固化また
は溶融固化などがある。
これらのうち固化剤を添加する方法は、有害物質の封じ
込めや埋立地の土質の改善等にかなり効果はあるが、必
ずしも充分ではなくしかも固化剤の価額が高く、日々排
出される前記廃棄物の全量を固化することは困難である
。一方、焼結固化や溶融固化は廃棄物の体積が著しく減
少し粒状若しくは塊状になるために取扱いが容易で、重
金属などの有害物質を封じ込めることもでき、かなりす
ぐれた方法でであると一般に考えられているが、前者は
1000〜1100℃、後者は1200〜150σCの
高温に加熱保持する必要があり、エネルギを大量に使用
する点で難があるばかりでなく、強熱下における重金属
等有害物質の揮散を防止することはかなり困難である。
このように、従来の微粉状廃棄物の処理方法には解決し
なければならない問題が数多くあり、省J資源、省エネ
ルギの観点から新しい技術を開発する必要にせまられて
いるのが現状である。
本発明は、かかる現状に対して微粉状廃棄物を低コスト
、省エネルギ的に固化して取扱いを容易にし重金属など
の有害物質の溶出を適確に防止すSることが可能な有効
な処理方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、微粉状廃棄物を、水で溶解せしめ該微粉状廃
棄物中の加水分解性金属塩を加水分解生成物となすPH
領域にPH調整し、さらに分離工程にてアルカリ金属の
塩化物を除去して得た微粉状残渣をカルシウム成分の存
在下で固化せしめることを特徴とする微粉状廃棄物の処
理方法である。
本発明においては処理されるべき微粉状廃棄物からアル
カリ金属の塩化物を除去しその微粉状残渣をカルシウム
成分の存在下で固化せしめることである。即ち、微粉状
廃棄物を水で溶解せしめたのち、該微粉状廃棄物中の加
水分解性金属塩を加水分解生成物となるPH領域におい
てPH調整し、これを分離工程にて分離しアルカリ金属
の塩化物を除去した微粉状残渣としてこれをカルシウム
成分の存在下で固化せしめるが、前記微粉状残渣即ち被
固化物中にカルシウム成分の存在が肝要である。予めカ
ルシウム成分が充分存在する場合は申し分ないが、不充
分な場合には新たにカルシウム成分を添加すると良く、
添加量が少量でも効果はあるが望ましく被固化物中に含
まれるカルシウム成分の割合が、生石灰換算で1鍾量%
を越えるように添加量を決めと一層効果的である。この
添加するカルシウム成分の形態としては、消石灰、生石
灰、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム
など種々考えられいずれも効果的であるが、とりわけ消
石灰の効果が著しく場合によつてはカルシウム成分を含
有する焼却残渣や上水汚泥も効果的に用いることができ
る。さらにカルシウムを主成分とする物質としては、石
灰石やドロマイトなどの鉱石やカーバイト滓などの工業
廃棄一物、貝殼、卵殻などの農水産廃棄物なども使用す
ることができ、これらの物は反応性を増すためにある程
度微細化し添加場所も種々考えられ、微粒子間を結合す
る結合剤としての役を果すだけでなく場合によつては、
加水分解反応のPH調節や枦過.助剤の役割をも同時に
果すことができる。なお、前記被固化物中に前記カルシ
ウム成分が充分存在しても固化しにくい場合には、硅藻
土、硅華、硅酸白土、硅石、石英、硅酸質ガラス、水ガ
ラス、砂などの硅質物質、カオリナイト、ベンートナイ
ト、パーライト、ゼオライト、ハロイサイトなどの粘土
鉱物類、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウムなどの
アルミニウム化合物さらに上記物質を含む赤泥などの廃
棄物を固化促進剤として単独または併用するため選んで
適当量、例えば1〜30]I[1%、好ましくは10〜
3鍾量%を添加して処理するのが効果的である。
特に強固な固化物を生成せしめる必要がある場合には、
このように組成を調整された微粉末を微粉同士の接触点
数を増加させるために混合し成型するが、この成型方法
には、加圧、転動、押し出しなど従来の技術をそのまま
利用できる。
なお成型物を放置すれば時間の経過と共に強固”な固化
物となる。
この場合短時間に強度を高め、且つ重金属等有害物質の
溶出を一層確実に防止するためには、前記成型物を水蒸
気を媒体として用いるオートクレーブ中に納め、加圧水
蒸気の存在下に放置することにより固化する。なお、オ
ートクレーブ内の圧力(1〜30k9f/Cll)や処
理時間(10〜30紛)によつても、生成する固化物の
強度、重金属の溶出性は複雑に変化するが、処理目的な
らびに経済性によつて適宜選定することができる。また
反応させるPH領域は処理対象物によつてそれぞれ異な
るが、アルカリ側領域又は酸性側領域若しくは中性領域
で反応処理することを選び、必要に応じPH調整剤を適
宜選んで用いて処理するものである。現在までのところ
、オートクレーブ中における固化の機構は明らかではな
いが、カルシウム成分と硅酸成分とによるカルシウムシ
リケート水和物の生成あるいはカルシウム成分とアルミ
ニウム成分とによるカルシウムアルミネート水和物の生
成により、固体同士が強固に結びつけられるものと思わ
れる。
以上述べた様に、本発明は微粉状廃棄物を、前記手法で
固化するものであり、特に強固な固化物を生成せしめる
には被固化物を成型して放置すれば時間の経過と共に強
固な固化物となる。
さらに前記成型物を水蒸気オートクレーブ処理すれば、
成型物は短時間にその強度が高まり重金属lど有害物質
の溶出を確実に防止することができるほか、必要に応じ
て用いる消石灰、ドロマイト、カオリンなどはセメント
などの固化剤を比較するとはるかに安価であり、かつ添
加する量も少なくしかもオートクレーブ処理に用いる水
蒸気をつくるために要する熱源は、焼結固化や溶融固化
に比較すると非常に少なく省エネルギ的にもすぐれてお
り、且つ230C程度以下の低温処理あるため重金属等
有害物質の揮散をかなり効果的に抑止することが可能で
あつて公害防止上極めて多大な効果を有するものである
次に本発明方法の実施例を示す。
実施例1 某都市ゴミ焼却処理施設で発生したEP灰の重金属等の
分析結果(単位:Ppm)はであつた。
このEP灰の10%スラリ(EP灰100y+H2O9
OOy)をFsINaOHにてPHを10.5に調整し
、35Ocにて3紛間攪拌しつ凝沈反応後ろ過する。
ケーキは洗浄比2.0にて1回水洗浄を行なつた。その
結果EP灰中のCl94.5%は枦液中に移動し、T−
Hg,Cd,Zn,Cu,Mn,Fe,Asは100%
、Pbは99.96%、T−Crは99.89%がケー
キ中に残つた。
この脱水処理生成物(乾燥重量:63f)に、某下水処
理場で発生した下水汚泥焼却灰とカオリンを加え三者の
重量比を1:1:1とした。
ここ下水汚泥焼却灰の組成(単位:%)はであり、 カオリンの組成(単位:%)は であつた。
上記のように組成を調整された試料に、水を加えてペー
スト状に練つて野外に放置したところ、時間の経過と共
に固化した。
実施例2 実施例1の処理において、EP灰の水酸化処理を省略し
以後の処理を実施例1と全く同じにしたところ、最終生
成物は固化せず時間の経過と共にボロボロに崩壊した。
実施例3実施例1のEP灰を実施例1と同一条件で水酸
化処理し、さらに脱水処理した生成物に試薬の無水硅酸
と消石灰を加え、三者の重量比を2:2:1としたもの
を混合し少量の水をスプレーし成型圧40k9f/Ci
で直径3『、高さ2『の円柱形に成型したところ、圧潰
強度155k9f/Cilの固化物を得た。
また上記固化物の溶出試験(昭和5拝3月14日付、環
境庁告示第5号)を行なつたところ次の結果(単位Pp
m)を得た。
但し実施例1の某都市ゴミ焼却処理施設で発生するEP
灰について、−ケ月間実施例3と同一の処理をして溶出
試験をしたところT−Crの溶出量は必ずしも基準値(
1.5ppm)をクリアせず、時に超過することがぜあ
る。
これはEP灰のT−Cr含有量が変動することもその一
因である。実施例3の処理条件を改善すれば、T−Cr
の溶出量が、基準値を確実にクリアするようにできるか
どうか現段階では明らかでないが可能性は充分ある。実
施例4 某都市ゴミ焼却処理施設で発生したマルチサイクロン灰
の重金属等の分析結果(単位:Ppm)はであつた。
このマルチサイクロン灰を実施例1と同一条件で水酸化
処理し、さらに脱水処理しその脱水生成物に某浄水場の
排泥を脱水し乾燥したものを1:2の重量比に混合した
この浄水汚泥の組成(単位:%)は であつた。
上記のように組成を調整した試料に、さらに消石灰を1
5.踵量%(生石灰換算12重量%)添加し水分を加え
、アイリツヒ(西独)ミキサにて造粒し径10m程度の
造粒物を選び出した。
造粒物の含水率は16.7%(湿基準)であつた。上記
造粒物を圧力20k9f/Cltの水蒸気オートクレー
ブ中に2時間保持したところ、圧潰強度200kgf/
ペレットの個化物が得られた。この固化物について環境
庁告示第5号に基づいて溶出試験を行なつたところ、次
の結果(単位:Ppm)を得た。
なお、上記オートクレーブで同時に大量の固化物(ペレ
ット)を作り、長期にわたつて溶出試験を繰り返して来
た。
6ケ月経過した現在でも溶出量は殆んど変化がない。
実施例5 実施例4の処理において、マルチクロン灰の水酸化処理
を省略し以後の処理を実施例4と全く同じにしたところ
、最終生成物は固化せずオートクレーブ内で崩壊してし
まつた。
実施例6 実施例1のEP灰を、実施例4と同一条件で処理したと
ころ、圧潰強度230kgf/ペレットの固化物が得ら
れた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 微粉状廃棄物を、水で溶解せしめ該微粉状廃棄物中
    の加水分解性金属塩を加水分解生成物となすpH領域に
    pH調整し、さらに分離工程にてアルカリ金属の塩化物
    を除去して得た微粉状残渣をカルシウム成分の存在下で
    固化せしめることを特徴とする微粉状廃棄物の処理方法
JP54042415A 1979-04-07 1979-04-07 微粉状廃棄物の処理方法 Expired JPS6054118B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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