JPS605396B2 - サブマ−ジア−ク溶接用溶融型フラツクス - Google Patents

サブマ−ジア−ク溶接用溶融型フラツクス

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JPS605396B2
JPS605396B2 JP51072465A JP7246576A JPS605396B2 JP S605396 B2 JPS605396 B2 JP S605396B2 JP 51072465 A JP51072465 A JP 51072465A JP 7246576 A JP7246576 A JP 7246576A JP S605396 B2 JPS605396 B2 JP S605396B2
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JP
Japan
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flux
weld metal
welding
basicity
submerged
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JP51072465A
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睦夫 中西
憲夫 勝本
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、鋼のサプマージアーク溶接において、高鋤性
溶接金属を得ることのできる溶接用フラツクスに関する
近年、高張力鋼などのサプマージアーク溶接においては
、熔接金属に高級性を要求されることが多く、このため
使用するフラツクスとしては、溶接金属内の酸素含有量
を低くできる塩基度1以上の高塩基性フラックスが必要
とされている。
ところで、サブマージアーク溶接用フラックスは、これ
を大別すれば、焼成型フラックスと溶融型フラックスの
二種類に分けられ、前者は粉状のフラックス原材料を水
ガラスと混合し、乾燥後粉化してつくるものであり、後
者は、原材料を加熱溶融し、ガラス状に凝固させたもの
を粉砕粒化してつくるものである。そして、高塩基性フ
ラックスとしては焼成型フラックスが実用されているの
がほとんどである。これは、溶融型フラックスをつくる
場合、高塩基性原材料は高融点物質の混合比率が高くな
り、加熱しても溶融し簸た〈、溶融しても冷却の際にガ
ラス化しないという問題があり、ガラス化せずに結晶化
した場合は粉砕粒化しても適当な粒度構成が得られず、
溶接作業が著しく悪くなるので、溶融型フラックスは高
塩基性フラックスとして使用されないのが通例であった
一方、焼成型フラックスは、フラックス製造法に起因し
て、成分の完全な均一化がなされ難いためフラックスの
組成が局部的に異り、一般に溶接作業性とビード外観に
劣り、溶接速度もlm/分以下に制限されるばかりでな
く、溶接金属の性能のばらつきも大きい等の問題があっ
た。
以上述べた理由から、従来は高塩基性組成でかつ熔接作
業性が良好であり、さらに均一な高靭性溶接金属を得ら
れるフラックスは実用化されてし、なかつた。
そこで本発明は、これらの欠点をなくした、高塩基性で
ガラス化されているため作業性が良好であり、又フラッ
クス中に&03を均一に含有するため、均一な高靭性溶
接金属を得ることが出来る溶融型フラツクスを提供しよ
うとするものである。
即ち、フラックス組成と溶融型フラツクス製造過程での
冷却時におけるガラス化の度合との関係を詳細に検討し
た結果、高塩基性の成分組成でも、フラックス組成原料
の熔融、ガラス化が容易に行われる組成範囲を見出し、
高塩基性溶融型フラックスの実用化を可能にした。冷却
の際の溶融フラックスのガラス化には、フラックス組成
要素であるSi02量、N203量および塩基度が大き
く影響しており、これらを適当な値にコントロールする
ことにより上記のガラス化の問題点が解決されたのであ
る。
そして本発明のもう一つの大きな特徴はこのガラス化を
容易にしたフラツクス中に、ボロンを&03としてフラ
ツクス原料中に添加して加熱溶融し、それがガラス状に
凝固した後に粉砕粒化することにある。
B203はフラックス溶解時融点を下げフラックスのガ
ラス化を促進する以外にフラックス中に全く均一に含有
されるので溶接金属中のB含有量も均一になり、安定し
た高鋤性溶接金属が得られるのである。即ち従来のよう
に金属ボロンやボロン合金鉄を、他の原料と焼成したり
、単に混合するのみであると焼成後にボロン含有量の多
い粒や金属ボロン、ボロン合金鉄の比重が重いため運搬
乾燥等で境拝されると下方に沈降しフラツクス中の含有
量のばらつきが多くなり、その結果溶接金属中のB含有
量もばらつき、均一な高靭性が得られず、又散布時の沈
降により、選択消費されることになり、残りフラックス
を回収して使用するとB量が少く溶接金属の鰍性が劣化
する欠点を有していたが、本方法であると溶融時に完全
に均一に含有されるためフラックスは均一な比重をもち
これらの欠点を解消出来均一な高鞠性な溶鍍金属が得ら
れるのである。以下、本発明フラツクスの特徴を示すと
重量パーセントでSj0215〜30%、Mn02〜1
5%、Cao15〜30%、Mg03〜20%、Ti0
22〜10%、Al2035〜25%、CaF23〜1
3%、舷01〜5%および&030.3〜1.5%を主
成分として含有し、これに更に&030.3〜1.5%
を添加し、かつ塩基度=Ca○(重量%)十Mg○(重
量%)が1.0〜2.0であるサSi02G重量%)フ
マージアーク溶接用フラツクスである。
ここで、各成分組成と塩基度の値を限定した理由は次の
ようである。
Si02は、15%未満ではフラックスのガラス化が困
難になり、30%を越えると塩基度が下って溶接金属の
鋤性が低下する。Mn0は、スラグの流動性を良くし、
ビード外観を滑らかにするために必要であるが、2%未
満では効果が得られず、15%を越えると溶接金属の鞠
性が低下する。Ca0は、15%未満では塩基度が低く
なり過ぎ、よって溶接金属の靭性が低下し、30%を越
えると溶接作業性が悪化する。
Mg0は、3%未満ではCa○と同様に塩基度の低下に
よる溶接金属の鞠性劣化がおこり、20%を越えると融
点が高すぎて熔接作業性が悪化する。
Ti02は、スラグの融点と流動性を調整するのに必要
であるが、2%未満では効果がなく、10%を越えると
溶接金属の鞠性が低下する。山203は、溶接作業性の
向上およびフラックス製造時のガラス化の点かな重要な
成分であるが、5%未満では効果がなく、25%を越え
ると熔接金属の鞠性が低下するとともにビード外観が悪
くなる。
CaF2は、スラグの流動性を調整し熔接金属の酸素含
有量を低減することによって鋤性の向上に有効であるが
3%未満だとその効果がなく、13%を越えるとァーク
が不安定になってビード外観が悪化する。
母0は、スラグの融点と流動性を調整するのに必要であ
るが、1%未満では効果がなく、5%を越えるとビード
外観が悪化する。
B203は、フラックス溶解時融点を下げ、フラックス
のガラス化を促進すると共に、フラックス中に均一に分
布し、溶接金属中で還元されてBとなり、このBが溶接
金属の焼入性を高め、微細な均一組織にするため高靭化
が計れる。
高塩基性フラックスの酸素含有量低減効果と&03添加
効果を併用することにより、より一層安定した高数一性
溶接金属を得ることができる。しかし、B203量は0
.3%未満ではその効果がなく、1.5%を越えると溶
接金属に割れを発生させるので好ましくない。塩基度=
Caq重量%)十Mg○(重量%単についSi02Q重
量%)ては、1.0未満では高轍性溶接金属が得られず
、20を越えるとフラックス製造時のガラス化が困難と
なり、フラックス使用時の溶接作業性が著しく悪化する
本発明のフラックスは、上記組成の原料を混合し、加熱
熔融して後にガラス状に凝固せしめ、これを粉砕粒化し
て製造するものであって、溶接金属への高靭性付与成分
としてのB203を、フラックス中に極限的な均一分布
状態で溶け込ませるものであるから、溶接作業時に溶接
金属へ安定してBを添加せしめ、よって目的とする高靭
性が確実安定して得られるのである。
次に本発明を実施例により説明する。
本実施例においては、第1表に表示する15重類**の
フラックスを用い、従来例フラックスと改良フラツクス
および本発明例フラックスとをそれぞれ使用したサブマ
ージアーク溶接を施したときの溶接金属の性質、ビード
外観に及ぼす影響を比較した。
従釆例フラックスはNO.1〜6であり、No.1、2
、3が溶融型フラツクス、NO.4、5、6が焼成型フ
ラックスである。NO.7〜13のフラツクスは従来の
問題点を解決せんとした改良フラツクスであり、No.
14、15は本発明のフラツクスであって、特に良好な
結果が得られたものである。第 1 表 扮 塩基度= ○a○十Mg○ Si02 但し、単位は重量% (夫*)ピ−ド外観 ○良好、△やや悪い×悪い 溶接は第2表に示す成分組成を有する板厚14帆の鋼板
に、深さ5側の70度V型開先を加工し、該開先部に同
第2表に示すワイヤ一成分を有する2本のワイヤ一を用
いて、一層のタンデム溶接を行った。
溶接条件を第3表に示す。第 2 第3表 熔接試験結果は、使用フラックスに対応して第1表に示
されている。
なお、同表の衝撃値はJISZ 3112による試験結
果である。第1表の試験結果によればNO.1のフラッ
クスは塩基度が低いため溶接金属の含有酸素量が多く衝
撃値は低い。
NO.2はN203が含まれていないために、フラック
ス製造時のガラス化が十分行われておらず、溶接作業性
が悪いため得られたピードの外観はや)悪い。No.3
は塩基度が高過ぎ溶接作業性が悪く、得られたビードは
凸型で悪く、アンダーカットも発生している。No.4
〜6は焼成型フラックスであるが、ともに衝撃値は良好
であるとしても、ビード外観が悪くなっている。
No.7〜13は改良になるフラックスであるが、使用
後得られたビードは衝撃値、ビード外観とも好ましい結
果を示している。
そして本発明のフラックスNo.14、15は&03を
0.5%、1.2%添加した場合であり、溶接金属の靭
性は添加しないものに比べ特に良好となっている。
以上説明したように、本発明のサブマージアーク溶接用
フラックスは従釆のフラックスに比べ、溶接作業性が良
好で、しかも溶接金属に高鞠性を付与するための成分で
あるB203が、フラックス製造過程中のガラスイQ段
階でフラックス全体に均−して溶け込み、その添加状態
は分子的段階にまで極限的な均一分布を保ち、よって溶
接金属に安定した高靭性を確保せしめることができるの
で、工業的価値が大である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量パーセントでSiO_2:15〜30%、Mn
    O:2〜15%、CaO:15〜30%、MgO:3〜
    20%、TiO_2:2〜10%、Al_2O_3:5
    〜25%、CaF_2:3〜13%、BaO:1〜5%
    およびB_2O_3:0.3〜1.5%を主成分として
    含有し、かつ次式で示される塩基度が1.0〜20であ
    ることを特徴とする鋼のサブマージアーク溶接用溶融型
    フラツクス。 塩基度=(CaO(重量%)+MgO(重量%))/(
    SiO_2(重量%))
JP51072465A 1976-06-18 1976-06-18 サブマ−ジア−ク溶接用溶融型フラツクス Expired JPS605396B2 (ja)

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JPS5945098A (ja) * 1982-09-08 1984-03-13 Sumitomo Metal Ind Ltd 多電極サブマ−ジア−ク溶接法
JPS61180694A (ja) * 1985-02-05 1986-08-13 Kobe Steel Ltd サブマ−ジア−ク溶接用溶融型フラツクス
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JPS5115819A (en) * 1974-04-17 1976-02-07 Outokumpu Oy Haikisare mataha kitaiojutensareta seibunotojiruhoho oyobi sochi

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