JPS6053662B2 - 厨芥処理機の脱水かご - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は流しのごみ投棄口から投棄される厨芥を破砕
し脱水して排出するようなした厨芥処理機の脱水かごに
関する。

従来、ユニット式の流し台においては流しの一部に排
水兼用のごみ投棄口を設けるとともにごみ投棄口の下部
に脱水かご等の水切用のごみ受けを装備し、ごみ投棄口
に装設した弾性体に抗して厨芥を押入投棄するようにし
たものがあつたが、ごみ受けに溜つた厨芥はごみ受けを
取り出して廃棄しなければならず、汚なく悪臭を放ち非
衛生的であるとともにその処理が面倒なものであつた。

そのため近年、特に密集施設等においては、流しのご
み投棄口から投棄される厨芥を処理するのに、主に厨芥
を微粉砕して排水とともに下水に放流する方式の厨芥処
理機（デイスポーザ）が使用され出した。

しカルこの場合、放流水が極めて汚濁され放流水■几規
制等に抵触するおそれがあり、しかも放流された厨芥に
よつて下水から腐敗臭その他の悪臭が発生することにな
り、下水処理の必要が生じる等行政上種々の問題がある
。 そこで、最近では、流しのごみ投棄口から投棄され
る厨芥を破砕室内において破砕し、破砕したものを破砕
室の下部外方へ送出して脱水し、脱水したものをケーシ
ング−部の排出口から排出して厨芥収納容器等に収容す
ることにより、厨芥を下水に放流することなく処理する
ことが検討されており、本発明者においても、上記のよ
うな方式の厨芥処理機として、ケーシング内における破
砕室の下部外方に、逆截頭円錐形の脱水かごを装備する
とともに、脱水かごの内周に沿つて回動し得る羽根を備
え、破砕室から送出される破砕厨芥を、羽根の回動によ
り脱水かご内を周回動させてその遠心力により脱水かご
上方の排出口から排出するようにしたものを提供しよう
としたものである。 本発明は、上記のような厨芥処理
機に使用する脱水かごであつて、この脱水かご内を回動
する羽根の保持を確実良好になしかつその回動を安定化
でき、上記方式の厨芥処理機の機能保持に好適なるよう
発明したものである。その実施例を図面に基いて以下に
説明する。１は流し、２は流しのごみ投棄口、３はごみ
投棄口２を形成すべく流し１の開口に取着したフランジ
で、フランジ３の筒部３ａ内にはウォータトラップ４と
開閉自在なキャップ５を備えた水抜き栓６が着脱自在に
装着されている。

７は厨芥処理機のケーシング、８はごみ投棄口２から投
棄される厨芥を破砕すべくごみ投棄口２の下方において
少なくとも下半部がケーシング７内に位置するよう設け
た破砕室であり、この破砕室８の底部にはケーシング外
のモータ９により破砕室８の軸心を中心に回転する室底
兼用の回転盤１０を備え、さらに破砕室８の周側壁１１
の下部内周に固定刃１２を、前記回転盤１０上に固定刃
１２と対応する打撃刃１３，１３を備えるとともに、周
側壁１１の下部所要個所に破砕厨芥の送出孔１４を有し
、回転盤１０の回転に伴なう打撃刃１３，１３の回動に
よつて破砕室８内に投棄される厨芥を破砕して下部外方
へ送出できるようにしている。

１５は上記破砕室８の下部外方即ち周側壁１１の下部と
回転盤１０の外方に設けた逆截頭円錐形の脱水かご、１
６は脱水かご１５の内周に沿つて回動し得るよう装備し
た羽根、１７はケーシング７のうち脱水かご１５の上方
側面に開口した排出口であり、破砕室８から送出される
破砕厨芥を、羽根１６の回動により脱水かご１５内を周
回動させて徐々に上方へ移行させ排出口１７より外部一
、排出するよう構成している。

しかして、上記逆截頭円錐形の脱水かご１５は、多数の
排水孔１８を有した円錐面部１９の上一端部に排水孔を
有さない垂直面部２０を連成するとともに、垂直面部２
０の上端に外方への突出縁２１を形成し、この突出縁２
１をケーシング７の内側面に有する凹部２２に挿入係合
することにより、上端部をケーシング７に内接させて破
砕室８と同心的に固定できるようになしたものである。

例えは、第１図および第２図の実施例では、ケーシング
７を上部体７ａと下部体７ｂとに分割形成し、両者の突
合せ部分の隙間を凹部２２となし、この凹部２２に突出
縁２１を挿入して上下部体７ａ，７ｂにて挟着している
。なお、垂直面部２０上端の突出縁２１は、円周に連続
したもののほか、断続状あるいは円周の等分位置の数個
所に突出形成したものであつてもよく、この場合ケーシ
ング７内側面の凹部２２もそれに対応して断続状あるい
は等分位置の数個所に形成しておけばよい。また脱水か
ご１５は円錐面部１９にスリット状の排水孔を有したも
のおよびその他の脱水可能なスクリーンにより形成され
たものであつてもよい。何れにしても脱水かご１５の上
端部例えば垂直面部２０をケーシング７に内接させるよ
うにする。そして、脱水かご１５内を回動する羽根１６
・は、第２図のように破砕室８の室底を構成する回転盤
１０の周縁における１８（７）向位置その他の等分位置
に連設した横断面コ字形の羽根保持部材２３内に遊嵌し
て、外方へ変位可能に保持するほか、第４図のように羽
根保持部材２３と回転盤１０との連結部分をバネ部２４
として形成し、羽根１６を羽根保持部材２３に対しピン
２５にて軸支して取付けるか、または第５図のように羽
根１６自体をプラスチック等の可撓性のある素材にして
形成し、その基部のバネ部２６を介して直接回転盤１０
に取付けることにより、バネ部２４および２６の弾性に
抗して外方へ変位できるように保持する。

何れの場合にも、羽根１６を脱水かご１５の円錐面部１
９および垂直面部２０に対応した屈曲状に形成するとと
もに、羽根１６のうち脱水かご１５より上方へ突出した
部分とケーシング７内側面との間に間隙αを保有させ、
羽根１６の遠心力の合力を脱水かご１５の垂直面部２０
にて受支するように設定する。特に羽根１６を羽根保持
部材２３に遊嵌して保持する場合には、羽根１６の上端
がケーシング７内上面に近接あるいは軽く接する程度に
設け、羽根１６の上方への抜け出しや傾きを防止するの
に好適なるようにするとともに、脱水かご１５の下端に
内フランジ２７を突設し羽根１６の落脱を防止すること
が望ましい。２８はケーシング７の排出口１７から排出
される厨芥を収容すべく設けた厨芥収納容器であり、排
出口１７の外端部周囲外方に着脱自在に装着されている
。

この厨芥収納容器２８に代え合成樹脂製のごみ袋やバケ
ツ等で排出口１７から排出される厨芥を受けるようにし
てもよい。２９は排水管を示す。本発明は上記のように
構成されており、厨芥を処理する際、水抜き栓６を取外
した状態て流し１のごみ投棄口２から厨芥を投棄すると
、その厨芥は破砕室８内に入り、回転盤１０上に溜まる
。

そこで厨芥の投棄と同時にモータを駆動して回転盤１０
を回転させ打撃刃１３，１３を回動させて、打撃刃１３
，１３と周側壁１１に有する固定刃１２とにより厨芥を
ある程度の大きさに破砕する。このとき適量の水を流し
続ける。そのため破砕厨芥は打撃刃１３，１３の回動に
伴なう回動水流の遠心力により水とともに周側壁１１の
下部に有する送出孔１４から外方へ送出され、逆截頭円
錐形の脱水かご１５内に入る。脱水かご１５の軸心を中
心に回転する回転盤例えは破砕室８の室底を構成する回
転盤１０の周縁には脱水かこ１５の内周に沿つて回動し
得る羽根１６を保持させてあるので、破砕室８から送出
されて脱水かご１５内周に付着せんとする破砕厨芥は回
転盤１０の回転に伴なつて回動する前記の羽根１６によ
り掻き取られかつ脱水かご１５内を周回動させられる。
この周回動による遠心力と脱水かご１５の逆截頭円錐形
状とが相まつて破砕厨芥が円錐面部に沿つて回動しなが
ら徐々に上方へ移行し、この間、遠心力によつて水切り
（脱水）が行なわれる。脱水かご１５より上方へ移行し
た破砕厨芥はケーシング７一部の排出口１７から外部へ
排出され、厨芥収納容器２８等に収容される。また排水
はケーシング７下部の排水管２９より下水に放流される
。しかして、本発明の脱水かごは、円錐面部の上端部に
垂直面部を連成するとともに、垂直面部の上端に外方へ
の突出縁を形成してなるものであるから、前記突出縁を
ケーシング内側面に有する凹部例えば実施例のごとくケ
ーシングの上部体と下部体との突合せ部に挿入係合する
ことにより上端部の垂直面部の外周をケーシングに内接
させた状態に容易に固定できる。

特に垂直面部があるために、羽根が回動による遠心力に
より外方へ変位して脱水かこの内周面に積極的に押接せ
しめられる構造のものであつても、その遠心力の方向と
は直角方向の垂直面にて羽根を確実に受支でき、羽根が
脱水かごの円錐面部に沿つて上方及び外方へ飛び出そう
とするのを防止てきる。しかも羽根を脱水かごの円錐面
部と垂直面部とに相応する屈曲形状に形成することによ
り、回動時の羽根の遠心力の合力を脱水かごの垂直面部
にて受支するようにすること及び羽根とケーシング内側
面とが接しないように構成することも可能であり、その
結果、羽根は常に脱水かご内周面に接した状態で安定よ
く回動し得て、脱水かこ内周面に付着せんとする破砕厨
芥の掻きとり作用を確実に行なえることになる。さらに
脱水かごの垂直面部は破砕厨芥が上方へ移行する際の抵
抗となり、破砕厨芥が脱水かごの上方へ脱するのを遅ら
せることができ、破砕厨芥の水切り（脱水）効果を高め
ることができる。従つて、本発明の脱水かごを使用すれ
ば、流しのごみ投棄口から投棄される厨芥を破砕室内に
おいて破砕し、破砕したものを破砕室の下部外方へ送出
し、送出された破砕厨芥を羽根の回動により周回動させ
てその遠心力により脱水するとともに脱水かご上方から
排出する方式の厨芥処理機において、脱水作用及び排出
作用を確実良好に行なえるものであり、特に羽根を外方
へ変位可能に支持する場合に極めて好適なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す縦断面図、第２図は羽根
の支持構造部分の拡大断面図、第３図は・前図■−■線
の横断平面図、第４図および第５図はそれぞれ別な実施
例を示す断面図である。 １・・・・・・流し、２・・・・・・ごみ投棄口、７・
・・・・・ケーシング、８・・・・・・破砕室、１５・
・・・・・脱水かご、１６・・・・・羽根、１７・・・
・・排出口、１９・・・・・円錐面部、２０・・・・・
・垂直面部、２１・・・・・・突出縁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 流しのごみ投棄口から投棄される厨芥を破砕して外
   方へ送出できるようなした破砕室をケーシング内に設け
   、ケーシング内における破砕室の下部周囲外方に、逆截
   頭円錐形の脱水かごを装備するとともに脱水かごの内周
   に沿つて回動し得る羽根を備え、破砕室から送出される
   破砕厨芥を、羽根の回動により脱水かご内を周回動させ
   てその遠心力により脱水かご上方の排出口から排出する
   ようにした厨芥処理機において、脱水かごの円錐面部の
   上端部に垂直面部を連成するとともに垂直面部の上端に
   突出縁を形成し、この突出縁をケーシングの内側面の凹
   部に挿入係合することにより上端部をケーシングに内接
   させて固定できるようにしたことを特徴とする厨芥処理
   機の脱水かご。