JPS6053535B2 - 電磁クラツチ，ブレ−キ付モ−タ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は電磁クラッチ装置及び電磁ブレーキ装置を内
蔵するいわゆる電磁クラッチ、ブレーキ付モータに関す
るもので、ことに上記各装置の効果的な冷却を目的とす
るものである。

電磁クラッチ、ブレーキは高頻度な運転停止や、半クラ
ッチ動作によるスリップ低速運転が頻繁に行われるため
、各装置（モータ・クラッチ・ブレーキ）は電気損失熱
や摩擦熱により特に電磁クラッチは大巾な温度上昇が見
込まれ、効果的な通風冷却が必要であり各装置の容量、
サイズの決定に大きな要素となつている。

また本装置（電磁クラッチ・ブレーキ付モータ）は主に
工業用ミシン駆動用として使用される場合が多いため、
作業者が近くにいることや比較的静かな環境な中で使用
されることなどから冷却風の騒音について充分注意を払
う必要があるし、またさらに冷却風が作業者の人体に直
接当らないようにモータの反負荷’側に排気されないこ
とが望ましい。（工業ミシンの操作はモータの反負荷側
に作業者のひざが位置される）。この発明は上記の事項
を考慮し、電磁クラッチ・ブレーキ付モータの各装置、
特に電磁クラッチ装置の効果的な通風冷却を得ることを
目的とするもので、以下図面で詳記する。

図はこの発明の一実施例を示す電磁クラッチ、ブレーキ
付モータの構造断面図であるが図中１はフレーム、２は
モータの固定子、３はモータの回転子、４はモータ軸、
５，６はモータ軸４を支承する軸受、７はエンドカバー
、８はファンガイドで、エンドカバー７には外気の吸入
窓７ａが、フレーム１には、モータ軸４を支持するブラ
ケット部１ａ通風窓１ｂと、固定子２を支持する円筒部
１ｃに通風路１ｄが設けられている。

９はモータ軸４の他方を支持する中間ブラケットで、軸
受６と支持する軸箱部９ａとフレーム１に固着される外
周インロー部９ｂとが数個のリブ９ｃによつて継がれス
ケルトン状のブラケットとして形成されさらにこの数個
のリブ９ｃに電磁クラッチ装置２０の固定子ヨーク２１
としてコの字断面形の円筒板が形成されている。

そしてこの固定子ヨーク２１に円筒形の巻付された電磁
クラッチコイル２２が収納されている。２３はモータ軸
４に固着され一体に常時回転する電磁クラッチ装置２０
のドライブメンバーで上記ヨーク２１の外・内周面と図
の右側端面の各磁路面に、わずかな磁気空隙を有して上
記ヨーク２１を外表面を覆つて対向しはすみ車としての
働きをしている。

このドライブメンバー２３の外周部にはいわゆるファン
の働きをするために数個の羽根２３ａが設けられ、さら
に補助的なファン効果を得るため、円周端面部を通風穴
２３ｂと補強リブを兼ねた羽根２３ｃが設けられている
。またハズミ車２３の右側端面部にはクラッチ摩擦板２
４が固着され、これとわずかな空隙をもつて後述の出力
軸１０のスプライン軸１０ａに軸方向移動自．在に連結
されたクラッチ用アーマチュア２５が対向配置されてい
る。１０は電磁クラッチ・ブレーキ装置を収納する負荷
側ブラケットで数個の排気窓１１ａが設けられている。

１０は出力軸で１０ａはスプライン．軸、１０ｂは負荷
と連結する軸端部がある。

１２，１３は上記出力軸１０を支承する軸受である。

３０が電磁ブレーキ装置で、３１は固定子ヨーク、３２
がブレーキコイル、３３がブレーキ摩擦・板、３４がブ
レーキ用アーマチュアでクラッチ用アーマチュア２５と
同時にブレーキ摩擦板３３とわずかな空隙をもつて上記
出力軸１０のスプライン軸１０ａに軸方向移動自在に連
結保持されている。

そしてこのクラッチ用及びブレーキ用アーマチュア２５
，３４は補助用冷却ファンと放熱フィンをかねた羽根２
５ａ，３４ａと通風穴２５ｂ，３４ｂが各々同様に設け
られている。尚４０は上記電磁クラッチ２０と電磁ブレ
ーキ３０の電気的制御のために出力軸１０の回転速度を
検出する速度検出装置である。

以上のような構成で、次にこの冷却方法について述べる
。

常時回転するはずみ車２３の羽根２３・ａによつて圧力
が発生し矢印Ｂｍのように外気を反負荷側（図の左側）
のエンドカバー７の吸入窓７ａから吸入し、ますモータ
内部２を通風冷却しその冷却風Ｂｍはファンガイド８と
電磁クラッチ２０のヨーク２２の背面の間を流れ、さら
にヨーク２２の外周を覆うドライブメンバー２５の外周
面を流れて電磁クラッチ装置２０に発生する熱を効率よ
く冷却し、そして電磁ブレーキ３０のヨーク３１の外周
面を通風冷却し、負荷側ブラケット１１の排気窓１１ａ
より負荷側（図の右側）外部に排気し、常時通風冷却す
る。さらに、ドライブメンバー２３の内周端面部に設け
られた羽根２３ｃにより点線で書いた矢印？で示す補助
的冷却風Ｂｓが主冷却風Ｂｍと分流しはずみ車２３の通
風穴２３ｂすなわちドライブメンバー２３内周面→クラ
ッチ用アーマチュア２５の通風穴２５ｂ→クラッチ用ア
ーマチュア２５とブレーキ用アーマチュア３４の両背面
間を流れ、主にクラッチ・ブレーキ両アーマチュア２５
，３４に発生する摩擦熱を冷却し、再び主冷却風Ｐｍと
分流し、排気窓１１ａより排気し通風冷却する。

そしてクラッチ連結時には出力軸１０も回転しクラッチ
●ブレーキ両アーマチュア２５，３４に設けられた羽根
２５ａ，３４ａの回転によりこの補助的冷却風βＳはよ
ソー層強化されより強力に冷却する。尚、クラッチ連結
時すなわち負荷連結時に於いては負荷の運転騒音が比較
的大きくモータの騒音はほとんど問題にされない。以上
の様なこの発明の効果をまとめると以下のようになる。

１外部より吸入した外気をモータ内部、電磁クラッチ装
置、電磁ブレーキ装置と各装置の各発熱部にまんべんな
く通風してから外部に排気し効率の良い通風冷却ができ
る。

２ またその冷却風を反負荷側端部より吸入し、負荷側
端部に排気するので工業ミシン駆動用として使用される
場合、モータ反負荷側に位置する作業者に排気風による
不快感を与えない。

ドライブメンバー２３及びクラッチアーマチュア２５に
設けた通風窓２３ｂ，２５ｂと羽根２３ｃによつて補助
冷却Ｗ３ｓを流し、摩擦熱を発生するクラッチ、ブレー
キ用アーマチュア２５，３４をその外側部からだけでな
く、内側部からも冷却でき、内外両側からクラッチ装置
とブレーキ装置の両者を全体に均等に冷却できる。また
さらにモータ騒音を余り問題にされない負荷連結時には
、上記アーマチュア２５，３４に設けた羽根２５ａ，３
４ａの回転によりこの通風冷却をより強力にできる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示す断面図である。 ９・・・・・中間ブラケット、１０・・・・・・出力軸
、２０・・・・電磁クラッチ装置、２１・・・・・ヨー
ク、２２・・・・コイル、２３・・・・・・ドライブメ
ンバー、２３ａ・・・・・・羽根、２３ｂ・・・・・・
通風孔、２３ｃ・・・・・・羽根、２５・・・・・・ア
ーマチュア、２５ａ・・・・・・羽根、２５ｂ・・・・
・・通風穴、３０・・・・・・電磁ブレーキ装置、３１
・・・ヨーク、３２・・・・・コイル、３４・・・・・
・アーマチュア、３４ａ・・・・・・羽根。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電磁クラッチ装置、電磁ブレーキ装置を一体内蔵す
   る電磁クラッチ、ブレーキ付モータにおいて、反負荷側
   からモータ要素、ドライブメンバーとコイルとヨークお
   よびアーマチュアから成る電磁クラッチ装置、アーマチ
   ュアとヨークおよびコイルとからなる電磁ブレーキ装置
   を配置し、上記ドライブメンバーには、その外周部に位
   置して第１の羽根を設ける一方、その内周面には第１の
   通風穴と第２の羽根とをそれぞれ設け、上記電磁クラッ
   チ装置と電磁ブレーキ装置の各アマチュアにはそれぞれ
   第３の羽根と第４の羽根を設けるとともに、電磁ブレー
   キ装置のアーマチュアには上記ドライブメンバーの第１
   の通風穴と対応する位置に第２の通風穴を設け、上記モ
   ータ要素、電磁クラッチ装置、電磁ブレーキ装置の各々
   外周部には、上記第１の羽根にて反負荷側外部より吸入
   された外気が通され該部の外周を順次通風冷却する外側
   風路を形成し、かつ上記電磁クラッチ装置のアーマチュ
   アの内周部には、第２の羽根により吸入された外気が上
   記第１の通風穴から電磁クラッチ装置のアーマチュアに
   向けて送られるための内側通路を形成し、さらに上記電
   磁クラッチ装置と電磁ブレーキ装置のアーマチュア相互
   間には、その各アーマチュアを冷却するために上記第３
   、第４の羽根によつて上記内側通路から第２の通風穴を
   通して冷去用の空気が導入される空間を形成してなる電
   磁クラッチ、ブレーキ付モータ。