JPS6053411B2 - 透明導電性膜の製造法 - Google Patents

透明導電性膜の製造法

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JPS6053411B2
JPS6053411B2 JP16321279A JP16321279A JPS6053411B2 JP S6053411 B2 JPS6053411 B2 JP S6053411B2 JP 16321279 A JP16321279 A JP 16321279A JP 16321279 A JP16321279 A JP 16321279A JP S6053411 B2 JPS6053411 B2 JP S6053411B2
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transparent conductive
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film
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昭造 河添
孝雄 松井
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Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この本発明は透明導電性膜の製造法に関する。
詳しくはプラスチックを基材としてこれに酸化イ・ンシ
ウムと酸化スズとを主体とする透明導電性膜を形成する
方法に関する。一般に、可視光線領域で透明であり、か
つ導電性を有する薄膜は、液晶ディスプレイ、エレクト
ロ●クロミックディスプレイ、エレクトロ●ルミネッセ
ンスディスプレイなどの新しいディスプレイ方式におけ
る透明電極のほか、透明物品の帯電防止や電磁波遮断な
どのために利用されている。
従来、このような透明導電性膜としてガラス上に酸化第
二スズ膜や酸化インジウム膜などの形成してなるものが
知られている。しかるにこの種の膜は基材がガラスであ
るために可撓性、加工性などに劣り用途によつては好ま
しくない。そこで近年、プラスチック基材とした透明導
電性膜が可撓性、加工性、耐衝撃性、重量などの面で優
れているものとして脚光を浴びるようになつてきた。と
ころがこのような透明導電性膜は、基材であるプラスチ
ックが耐熱性に劣るため、その製造法としてガラスを基
材としたものと同様の方法を採ることができなかつた。
ガラスを基材とする従来の方法は、数百度の高温に加熱
されたガラス上に四塩化スズの塩酸水溶液を吹付けた後
、高温度て酸化処理して酸化第二スズからなる薄膜を形
成する方法である。
また最近では酸化インジウムなどを蒸発源とし、これを
通常300℃ないし350℃程度に加熱されたガラス上
に10−4〜10−5wnHg程度の高真空下で真空蒸
着する方法も知られている。明らかなように、いずれの
方法もガラス基材を高温に加熱しておかなければならな
い。
これはまた前述の真空蒸着に際して系内に水蒸気もしく
は水蒸気を含むガスを導入するようにした他の公知の方
法においてもいえることである。この方法は低抵抗、た
とえば100Ω/Clt以下の導電性膜を得ることを目
的としているが、この場合でもやはりガラス基材を30
0℃ないし350℃に加熱することが必要とされている
。このようにガラスを基材とした従来の方法はいずれも
基材を高温に加熱することを不可欠とし、これによらな
ければ所望する導電性膜を形成できなかつた。
よつてこれらの方法を耐熱性に劣るプラスチック基材と
したものに適用することはできなかつたのである。そこ
でこの問題を克服するために今日まで種々の改良法が提
案されてきた。
これらの提案法はほぼんど真空蒸着法を利用したもので
あり、一般に酸化インジウムを主たる蒸発源としたもの
と、金属インジウムを主たる蒸発源としたものとに大別
できる。前者の酸化インジウムを主たる蒸発源とする方
法は、特公昭51−35431号公報や特公昭51−3
7667号公報などにみられるように、プラスチック基
材上に酸化インジウムを蒸着させるに当たり、基材を全
く加熱しないかあるいはプラスチック基材に許容しうる
適度な温度に加熱しながら、1X10−3wnHg以下
、通常1×10−4〜1×10−577!77!Hg程
度の高真空下で真空蒸着させ、この真空蒸着後さらに酸
化処理、主に酸化性ガス雰囲気中での加熱処理を行なう
ものである。
ところがこの提案法では真空蒸着後の酸化処理して相当
苛酷な条件が要求される。
たとえば空気中での加熱処理によるきは実用時間での最
適温度が通常200℃ないし250℃もしくはそれ以上
の温度となる。酸化処理の目的は真空蒸着時に酸化イン
ジウムが低次の酸化物に分解するためこれを酸化処理に
よつて高次の酸化物に変換することにあるが、上述のよ
うな苛酷な条件では使用するプラスチック基材の材質に
自ずと制限を受ける。しかもこの方法によると蒸発源が
酸化物であるため蒸発源の加熱温度を1300℃以上、
通常1500〜2100℃程度の高温にしなければなら
ない。
その結果蒸発源の容器として特殊処理した高価なるつぼ
などが必要とされる。また蒸発源とプラスチック基材と
の間の一般的に適用される距離では、輻射によりプラス
チック基材が高温度に加熱されるおそれが多分にあり、
この点からも使用できるプラスチック基材が限られてし
まう。一方後者の金属インジウムを主たる蒸発源とする
方法は、一般に真空系内に酸化性ガスを導入した2×1
0−2〜1×10−4顛Hg程度の比較的低い真空度で
金属インジウムをその酸化物に変換しながらプラスチッ
ク基材上に真空蒸着させようとするものである。
たとえば特公昭40−14304号公報には上記の真空
蒸着に当たりプラスチック基材を予め100℃以上、通
常110〜150℃程度の温度に加熱することによつて
金属インジウムの酸化物への変換を助ける方法が開示さ
れている。また特公昭43一8137号公報には同様の
真空蒸着に当たり蒸着速度を16A/秒以上、通常15
0A/秒以上の高速度にして蒸着膜厚を薄くする一方、
金属インジウムの酸化物への変換を補促するために真空
蒸着後一般に100℃前後の温度に数時間加熱処理する
工程を附加した方法が開示されている。明らかなように
、これらの方法ではプラスチック基材は全く加熱されな
いかもしくは比較的低い温度に加熱されるだけである。
また蒸発源の加熱も低いため、輻射によつて蒸発源から
受ける熱も僅かといえる。さらに真空蒸着後に加熱処理
する場合てもその温度は種々のプラスチック基材に対し
て充分許容できる温度である。このように金属インジウ
ムを主たる蒸発源とする方法は、使用するプラスチック
基材にはほとんど制限を受けないという大きな利点があ
る。
しかるにこの発明者らは、これらの方法を詳細に検討し
た結果、これらの方法では得られる導電性膜の特性、と
くに透明性が充分に満足しうるものとならないことを知
つた。たとえば酸化性ガスとして酸素ガスを使用して前
記いずれかの方法で得た膜厚が1000A以上の比較的
厚い透明導電性膜の600r1mの可視光線透過率を調
べると、一般に約30%から約50%程度の透過率しか
示さない。また上記同様の酸化性ガスを使用しとくに特
公昭43−8137号公報に準じて膜厚を300A程度
の比較的薄くした透明導電性膜では上記に較べてやや透
率は向上してくる。しかしこの場合でも約70〜80%
程度の透過率が限度であつて、これより高い透明性を得
ることは困難である。この発明者らは、このような事情
に照らして、金属インジウムを主たる蒸発源とする真空
蒸着法により、この蒸着法の前記の利点、つまり熱的見
地からみて使用するプラスチック基材にほとんど制限を
受けないという利点を損うなうことなく、膜特性とくに
透明性に優れる導電性膜を得ることを目的として鋭意検
討を続けてきた。
一般の真空蒸着法においては真空系内に水蒸気が存在す
るとは均一て品質に優れる蒸着膜を形成するのに有害で
あると信じられ、その排除のための努力がなされてきた
もちろん前述したように非常に特殊な例として高温に加
温されたガラス板上に酸化インジウムなどの蒸着膜を形
成する場合に蒸着膜の表面抵抗を非常に低くする目的て
真空系内に水蒸気を導入させるという提案はなされてい
る。しかしこの場合でも水蒸気の導入は膜の透過性を損
なうものと考えられていた。ところがこの発明者らは、
前記の目的を達成するための研究過程において、金属イ
ンジウムを蒸発源としてこれを酸化性ガス雰囲気中でプ
ラスチック基材上に真空蒸着させる場合は真空系内にむ
しろ水蒸気が適当量存在することが望ましいことが判つ
た。
すなわちこの方法で真空蒸着させた後さらに空気中での
加熱処理のような酸化処理を施こしたとき蒸着膜の透明
性が著るしく改善されるという驚くべき事実を見出した
。またこの発明者らの別の知見によると、酸化性ガス雰
囲気中で真空蒸着させた後、さらに酸化処理する方法で
は、酸化性ガスして酸素ガスと窒素、アルゴンのような
不活性ガスとの混合ガスを使用した方が望ましく、酸素
ガスを単独て使用する酸化処理工程での透明性の向上が
低くなる傾向がみられた。
しかるに前記の方法て酸化性ガス雰囲気中に水蒸気を所
定量混入させるようにすると、酸化性ガスとして酸素ガ
スを単独で使用する場合でも酸化処理による透明性の向
上が顕著に認められた。
すなわち膜厚が1000Å以上の厚いものでも通常60
〜80%の透過率が得られた。また300A程度の薄い
ものでは約80%以上の透過率が得られることが判明し
た。このように、この発明者らは金属インジウムを主た
る蒸発源とし、これを酸化性ガスからなる雰囲気中でプ
ラスチック基材上に真空蒸着させるに当たり、上記の酸
化性ガスとして酸素ガスを単独lで使用するとともにこ
のガス中に水蒸気を含ませ、さらにこの真空蒸着により
形成された蒸着膜に酸化処理を施こすことにより、熱的
見地からみて使用するプラスチック基材にほとんど制限
を受けるとなく、膜特性とくに透明性にすぐれる導電7
性膜を得ることに成功した。
一方この方法により得られる明導電性膜はこれを空気中
に放置したときにその表面抵抗が経時的に高くなる傾向
が認められた。
この傾向はとくに膜厚を薄くしたときに顕著となる。た
とえば膜厚フを300Aにした明導電性膜を空気中(暗
室)に放置したきの経時変化は、図面の曲線−bで表わ
される。明らかなように、24叫間後には初期値の約1
.7倍程度に、また60(転)間後には初期値の約2.
2倍以上にも増大しその後も増大する傾向を示す。この
ように経時変化の大きいものでは、この種の膜をたとえ
ば透明電極、ヒータのような一定の抵抗値が要求される
用途に適用する場合に大きな問題となる。この発明者ら
は、かかる観点からさらに研究を続けた結果、蒸発源と
しての金属インジウムに特定量の金属スズを加えて、こ
れを所定の膜厚得るに必要なりだけ蒸発源容器にセット
して、これを少なくとも金属インジウムを蒸発させうる
初期の加熱工程と引き続く昇温加熱工程とによつて、蒸
発速度が終始一定となるようにプラスチック基材上に真
空蒸着させるようにしたとき、両金属の酸化物からなる
蒸着膜中の金属インジウムに対する金属スズの重量比率
が膜厚方向に連続的に変化した特定構造の明導電性膜が
形成され、これが表面抵抗の経時特性に対して非常に好
結果を与えるものであることを知つた。
第1図は蒸発源としての金属インジウムに1唾量%の金
属スズを加えてこれを酸素スズに水蒸気を含ませた酸化
性ガス雰囲気中で上述したような加熱手段で真空蒸着せ
、さらにその後酸化処理して得た後記実施例1に係る膜
厚300Aの透明導電性膜に関し、縦軸を酸化物蒸着膜
中の金属インジウムに対する金属スズの重量比率(以下
、単にSn/In比と称する)、横軸を膜厚として、膜
厚方向へのSn/In比の変化を表わしたものである。
この図から明らかなように、Sn/In比は膜厚方向に
連続的に変化して膜内面側が膜全体の平均比率(第1図
の点線位置)に較べて著るしく低くなつて高濃度酸化イ
ンジウム層を構成する一方、J膜外面側か膜全体の平均
比率に較べて著るしく高くなつて高濃度酸化スズ層を構
成している。そして第2図中曲線−aはかかる構成にさ
れたこの発明に係る透明導電性膜の抵抗安定性を示した
ものであつて、この図から判るように24峙間!後の表
面抵抗は初期値の約1.2倍程度に抑えられており、そ
の後は安定している。なお第2図は縦軸にRO(初期の
抵抗値)/Rt(経時後の抵抗値)を、横軸に空気中(
暗室)での放置時間をとつて表わしたものであり、また
曲線−aは金属ス4ズを2.0重量%の割合で使用した
後記の実施例3の方法で得た膜厚300Aの透明導電性
膜の結果である。このような抵抗安定性の効果がいかな
る理由に基づくものであるかは必らずしも明らかとはい
えないが、おそらく膜外面側におけるSn/In比が膜
全体の平均Sn/In比に較べて著るしく高くなつて高
濃度酸化スズ層を構成していることから、この外面層が
酸化による抵抗変化に対してバリヤー層として作用する
ためであると思われる。
この発明は、以上の知見を基にしてなされたものであつ
て、その要旨とするころは、金属インジウム60〜95
重量%と金属スズ40〜5重量%とからノなる蒸発源を
所定の膜厚を得るに必要な量だけ蒸発源容器にセットし
、これを酸素ガス単独つまり実質的に不活性ガスを含ま
ない酸素ガス中に水蒸気を含ませてなる酸化性ガス雰囲
気中で少なくも金属インジウムを蒸発させうる初期の加
熱工程と引き続く昇温加熱工程とによつて、蒸発速度終
始一定となるようにプラスチック基材上に真空蒸着させ
、さらにかかる真空蒸着により形成された蒸着膜に酸化
処理を施こすことを特徴とする透明導電性膜の製造法に
ある。この発明の製造法においては、前述したように、
金属インジウムと金属スズとからなる蒸発源を所定の膜
厚を得るに必要な量だけ蒸発源容器をセットして、これ
を少なくも金属インジウムを蒸発させうる初期の加熱工
程と引き続く昇温加熱工程とによつて蒸発速度が終始一
定となるようにプラスチック基材上に真空蒸着させる方
法を採用する。
この方法は金属インジウムと金属スズとの蒸気圧の差を
利用したものであり、蒸発源の加熱に際してます所定の
蒸発速度に対応する初期の加熱温度を設定して一定時間
加熱したときに、金属インジウムの蒸気圧が金属スズの
それの較べてかなり高いことから、プラスチック基材上
に主として金属インジウム主体とする酸化物が形成され
る。
そしてこの初期の加熱温度をそのまま維持していると金
属インジウムの蒸発に伴なつて蒸着速度が低下してくる
が、この蒸着速度が一定となるように徐々に昇温してい
くと逐次金属スズの蒸発量が多くなつて最終的は金属ス
ズ主体の酸化物が形成されることになる。以下、この蒸
着法を採用したこの発明の製造法につき詳細に説明する
この発明において用いられるプラスチック基材は、熱的
見地からみてその材質にほとんど制限を受けるとはない
後述するように真空蒸着時にプラスチック基材が100
℃を超える温度に加熱されることはなく、また蒸発源が
金属インジウムおよび金属スズであるため蒸発源からの
輻射熱も僅かである。さらに酸化処理も比較的穏やかな
条件で足りるからである。したがつてこの発明では従来
公知の各種のプラスチックを任意に使用できる。
具体的にはポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン
、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリバラパン酸、ポ
リアミドイミド、ポリベンゾイミダゾール、トリアセテ
ート、ポリアクリル、セルロース樹脂、フッ素樹脂など
がある。これらのプラスチックはこれを基材として使用
するに当つて適宜シート、フィルム、その他の成型品と
して用いられる。またこれらのプラスチック基材は真空
蒸着に先立つて、溶剤洗浄、超音波洗浄などにより除塵
、清浄し、必要ならば蒸着膜とプラスチック基材との接
着性が耐摩擦性を向上させるために下塗り層を形全した
り、表面処理を施こすこともできる。
下塗り層の形成は酸化処理過程における基材と蒸着膜と
のひずみを緩和するためにも有効である。下塗り層を形
成するには、通常有機溶剤型、エマルジョン型、無溶剤
型などの樹脂塗料を調製して、これを使用するプラスチ
ック基材上に所定厚みに塗工し、次いて加熱、常温硬化
もしくは電子線・紫外線照射などの適宜の手段で乾燥さ
せればよい。ここに用いられる樹脂には、たえばエポキ
シ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド
樹脂、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル樹
脂などの公知の樹脂が広く包まれる。
また塗工手段とてはグラビヤロールコーテイング、マイ
ヤバーコーテイング、ドクターブレードコーティング、
リバースロールコーティング、ディップコーティング、
エアーナイフコーティング、キスコーテイング、ニップ
コーティング、フアンテンコーテイングなどの方法が採
用される。表面処理を施こす方法としては、コロナ放電
処理、火炎処理、スパッタリング処理、紫外線照射処理
、電子線照射処理、化成処理、酸化剤処理などがある。
これらの表面処理はとくにプラスチック基材と蒸着膜と
の接着性を向上させるのに有効な手段となる。この発明
において、用いられる蒸発源は金属インジウムと金属ス
ズであり、場合により上記の金属にカドミウム、モリブ
テンのような他の金属を少量ドーピングさせたものも使
用できる。
金属インジウムと金属スズとの割合は、前者が60〜9
5重量%、後者が40〜5重量%、とくに好適には前者
が65%〜9踵量%、後者が35〜1唾量%となるよう
にするのがよい。金属スズが5重量%より少なくなると
得られる透明導電性膜の抵抗安定性か得られない。また
4睡量%より多くなると透明性が低下してしまう。これ
らの金属は当初から合金とされていてもよいし、単体の
金属とし使用してもよい。またその形状はとくに制限は
なく、棒状、フィルム状、粒状、粉末状などの任意の形
状で用いられる。この発明においては、このような蒸発
源を酸化性ガスからなる雰囲気中で前述したプラスチッ
ク基材上に真空蒸着させるに当たり、少なくとも酸化性
ガスとして酸素ガスを単独で使用するとともにこのガス
中に水蒸気を含ませなければならない。
ここで酸素ガスを単独で使用する理由は酸素ガスと窒素
、アルゴンなどの不活性ガスとの混合ガスを使用したの
ではこの発明の目的とする透明性に優れる導電性膜が得
られないからというわけではない。
この方法もまた非常に有効な方法であり、この発明と異
なる発明として別途出願中である。この発明者らはその
理由として次の二点をとくノに強調したい。
第一は、先にも触れたとおり、水蒸気を系内に含ませな
いで真空蒸着させる場合は酸化性ガスとして酸素ガスを
単独で使用すると、この蒸着後さらに酸化処理を施こし
ても蒸着膜の透明性の向上はそれほど認められない。こ
れに対・しこの発明により真空内に水蒸気を含ませるよ
うにすると、酸素ガスを単独で使用するときでもその後
の酸化処理によつて透明性を大きく向上できたからであ
る。第二は、水蒸気を含ませる場合でも、酸化性ガ)ス
として酸素ガスを単独で使用するかあるいは窒素、アル
ゴンなどの不活性ガスと混合して使用するかにより、真
空蒸着ないしその後の酸化処理の条件が多少相違すると
いうことである。
これについては以下の説明のなかで必要に応じて触れる
ことにする。次にこのような酸素ガス中に水蒸気を含ま
せるには、酸素ガスを水槽ないし一定湿度雰囲気内を通
過させればよい。
もちろん他の加湿手段を採ることもできる。水蒸気量は
酸素ガスからなる酸化ス性ガスの相対湿度が約30%以
上、好適には約50%以上となるようにするのがよい。
相対湿度が低すぎるとこの発明の効果、つまり酸化処理
による透明性の向上をほとんど期待できないか、あるい
は酸化処理の条件を相当苛酷に、たとえば空気中200
℃以上の加熱処理としなければならず不適当である。こ
の発明の真空蒸着法によれば、まずベルジヤのような蒸
着装置内の蒸発源容器に所定の膜厚を得るに必要な量の
蒸発源をセットして、装置内をあらかじめ10−ー5w
tHg程度の高真空とし、その後に前記の加湿ガスを導
入して適度の真空度に調整する。
この真空度は得られる透明導電性膜の特性に大きく影響
する。この発明におけるもつとも好適な真空度としては
装置内の雰囲気圧が5×10−1〜5×10−3T!r
!!LHgとなるようにするのがよい。真空度が低くな
りすぎると、とくに5×10−1w!NHgより低い真
空度になると、蒸発源が速かに酸化されて蒸発操作に支
障をきたしやすく、また蒸着効率も悪くなる。さらに蒸
着膜の表面が凹凸になつてその後に酸化処理を行なつて
も透明な膜が得られなくなる。一方真空度が高くなりす
ぎても好ましくなく、高度の真空系では酸化処理による
透明性の顕著な向上は認められなくなる。このような適
度な真空度下で蒸発源を抵抗加。熱、電子ビーム、誘導
加熱などの適宜の手段により蒸発させてプラスチック基
材上に蒸着させるが、この際、予め設定された蒸着速度
が得られるように少なくとも金属インジウムを蒸発させ
うる初期の加熱温度を設定して一定時間加熱する初期.
加熱工程と、その後徐々に昇温して蒸着速度が一定とな
るように制御する昇温加熱工程とを設ける。設定される
蒸着速度は一般に1〜16A/秒の範囲にあるが、望む
ならこれにより高速度にすることも可能である。とくに
好適には2〜10A/秒・の蒸着速度に設定して対応す
る初期の加熱温度を600〜90℃程度とするのがよい
。またこの真空蒸着に当たり、プラスチック基材はあら
かじめ加熱しておく必要は全くない。
後記の実施例にも示されるように基材の加熱は透明性の
向上に却つて悪影響をおよぼす傾向が認められる。この
ためプラスチック基材が蒸発源から輻射熱によつてある
程度加熱されるおそれがある場合、たとえば蒸発源から
の距離が非常に短かい場合、この基材をむしろ冷却ロー
ルなどの簡単な手で強制的に冷却した方がより望ましい
しかしながら基材の加熱温度が100℃までの温度てあ
れば目的1とする透明度は充分に得られる。したがつて
基材の温度が上記の温度より高くならないように、と七
に好適には80℃を越える温度にならないようにすれば
、この発明の実施にほとんど支障をきたすことはない。
このようにして得られる蒸発膜は、プラスチック基材表
面に均一にかつ強固に付着し、主として低次の酸化物で
ある酸化インジウムと酸化スズからなり黒褐色で一般に
は低い透明性を有するものである。
この蒸着膜の厚さは通常60〜2000Aであるが、必
要ならこれより薄くしあるいは厚くしても差し支えない
。薄い膜厚は酸化処理の条件をより緩和にしかつ酸化処
理後の可視光線透過率および表面抵抗を高くするのに有
効である。また厚い膜は表面抵抗を逆に低くするのに有
効である。しかし膜厚があまりに薄くなりすぎると局部
的に欠陥を生じやすい。逆に厚くなりすぎると酸化処理
を苛酷な条件、たえば高温度で長時間の加熱処理としな
ければならず好ましくない。次にこの発明においては上
記の蒸着膜を酸化処理する。
この処理によつて始めて真空蒸着時に水蒸気を含ませた
とによる効果としての膜の透明性を大きく向上できる。
なおこのような果が得られる理由については現在のとこ
ろ必ずしも解明されているとはいえない。酸化処理は一
般に空気や酸素、オゾンなどの酸化性雰囲気下で加熱処
理することによつて実施される。
もちろん他の酸化処理として陽極酸化処理、化成処理、
グロー放電酸化処理、オートクレーブ処理などの方法を
採用することもできる。この発明においては酸化処理の
条件を苛酷にする必要は全くない。たとえば空気中での
加熱処理によるきは通常200℃までの温度とすればよ
い。膜厚を比較的厚くするときは好適には空気中150
〜200℃の処理温度を選ぶのがよい。また膜厚を薄く
するときは上記に較べて低いたとえば130〜150℃
程度の温度を選ぶのがよい。なお酸化性ガスとして酸素
ガスと不活性ガスとの混合ガス使用したこの発明者らの
他の発明方法と対比すれば、やや酷しい条件とした方が
よい。処理時間は上記の加熱温度で通常30〜60分程
度の短時間で足りる。もちろん必要ならこれ以上の処理
時間としてもよい。かくして得られる透明導電性膜は、
Sn/In比が厚み方向に連続的に変化し膜内面側のS
n/In比か膜全体の平均比率よりも著るしく低いとと
もに、膜外面側のSn/In比が膜全体の平均比率より
も著るしく高い構造を有しており、この構造によつて表
面抵抗の経時特性が高度に改善されたものとなる。
また上記の構造によると耐摩耗性や耐薬品性などの面で
も好結果が得られる。なお第1図に示されるSn/In
比の厚み方向の変化曲線は前記構造のひとつの例にすぎ
ず、真空蒸着時の条件によつては上記とは異なる変化曲
線を示すものもあるが、前記の構造にされている限り抵
抗安定性などの改善効果を得ることができる。またかか
る透明導電性膜の初期の表面抵抗は通常0.5〜1Cf
′KΩ/CTI程度である。
さらに600r1mの可視光線透過率は一般に500〜
2000A程度の比較的厚い膜厚て60%以上、とくに
好ましい実施態様−によれば70%以上で通常80%程
度まで、また一般に60〜500A程度の比較的薄い膜
厚で75%以上、通常は80%以上でとくに好ましい態
様で90〜100%となり、従来のものに較べて非常に
良好な透明性を有している。なお膜厚をさらに薄くした
もの.ではより高い透過率ないし表面抵抗が得られるし
、逆にさらに厚くしたものでは表面抵抗のより低い導電
性膜が得られる。このようにこの発明法により形成され
る透明導電性膜は、導電性および透明性に優れかつ抵抗
安!定性にすぐれているため、基材がプラスチックであ
ることによる可撓性、加工性、耐衝撃性、重量などの面
での長所が活かされて、新しいディスプレイ方式におけ
る透明電極などのような透明性と抵抗安定性が要求され
る用途に適している。その・他透明物品の帯電防止や電
磁波遮断などの種々の用途に有効に利用することができ
る。なおこの利用に当つて透明導電性膜の摩耗を防いだ
り、耐湿性を持せたるめに、必要ならばこの膜上に保護
コーティングを従来知られている方法で施こしてもよい
また導電性膜に接着性などを附与するために、必要なら
ばこの膜上にさらに適宜の加工を施こすこともできる。
以下に、この発明を実施例に基づいてより具体的に説明
する。
なおこの発明はこれらの実施例になんら限定されるもの
ではない。実施例1 ベルジヤ内を1×10−5Tf1mHgに排気した後、
相a対湿度約95%の酸素ガスを導入して、3.0×1
0−2w!!THgの真空度に調整した。
次にタングステンボートに装填された金属インジウムと
金属スズからなる蒸発源(金属スズ1鍾量%)0.02
gを抵抗加熱によつてまず約800℃に加熱して、蒸発
源から約9cmの距離にセットされた厚さ100μのポ
リエステルフィルム上に6A/秒の蒸着速度で真空蒸着
させた。その後上記の蒸着速度を一定に保つように徐々
に昇温して約1100℃まで加熱するとにより全量を蒸
着させた。得られた蒸着膜は厚さが300Aで、表面抵
抗が2×10−3KΩ/Cltl6OOnmの可視光線
透過率が74%であつた。
なお可視光線透過率は蒸着膜を形成しないポリエステル
フィルムを補償光路に入れて測定した。この明細書に記
載される可視光線透過率はすべて上記の方法に準じて測
定したものである。次に上記の蒸着膜を空気中130℃
で60分間加熱処理してこの発明の透明導電性膜を得た
この膜の表面抵抗は10KΩ/d1可視光線透過率は8
2%であつた。またこの膜を空気中(暗室)に10日間
放置したときの表面抵抗は185KΩ/Cltて、この
ときのRO(初期の抵抗値)/Rt(経時後の抵抗値)
は0.81であつた。さらにかかる特性を有する膜をス
パッタリングによつて少しづつエッチング処理し、各厚
みにおける金属インジウムと金属スズとの含量をEle
ctrOnSpectrOscOpyfOrChemi
calArlalysis(以下、ESCAと称する)
によつて測定して各Sn/In比を調べたところ、厚み
方向の変化は第1図に示れるとおりであつた。
実施例2 酸化処理の条件を150℃で60分にした以外は、実施
例1と全く同様にしてこの発明の透明導電性膜を得た。
この膜の表面抵抗は11KΩ/Cri、可視光線透過率
は90%であつた。またこの導電性膜を空気(暗室)中
に10日間放置したきの表面抵抗は13.5KΩ/Cl
tで、RO/Rtは0.81であつた。実施例3金属イ
ンジウムと金属スズからなる蒸発源の金属スズ含量を2
鍾量%にした以は、実施例2と全く同様にしてこの発明
の透明導電性膜を得た。
この膜の表面抵抗は18KΩ/Crll可視光線透過率
は87%であつた。またこの導電性膜を空気(暗室)中
に放置して表面抵抗の経時変化を調べたところ、RO/
Rtは図面の曲線−aで表わされるとおりであつた。な
お10日間放置後の表面抵抗は22KΩ/Ci,で、こ
のときのRO/Rtは0.83であつた。さらにESC
AによるSn/In比の厚み方向の変化は第1図に示さ
れるものと同様であつた。比較例1 蒸発源として金属インジウムを単独で使用した以外は、
実施例2と全く同様にして透明導電性膜を得た。
の膜の表面抵抗は42KΩ/Cdl可視光線透過率は9
0%であつた。またこの導電性膜を空気一(暗室)中に
放置して表面抵抗の経時変化を調べたところ、RO/R
t図面の曲線−bで表わされるとおりであつた。なお1
0日間放置後の表面抵抗は69)(Ω/Cltで、この
ときのRO/Rtは0.61であつた。実施例4 酸化処理の条件を1500Cで30分、150℃で12
0分、200℃で30分および200℃で60分にした
以外は、実施例1と全く同様にして四種の透明導電性膜
を得た。
これらの膜の表面抵抗はそれぞれ12KΩ/Clill
lKΩ/Cltll7KΩ/CTIおよび1■Ω/dで
あつた。
また可視光線透過率はそれぞれ89%、90%、97%
および97%であつた。また表面抵抗の経時変化を調べ
たところ、10日間後のRO/Rtはいずれも実施例2
とほとんど同じであつた。実施例5 実施例2において蒸着雰囲気の真空度を変えて、真空度
と得られる透明導電性膜の表面抵抗および可視光線透過
率との関係を調べた。
結果は下記の第1表に示されるとおりであつた。この表
からも明らかなようにこの発明においては雰囲気圧が5
×10−1〜5×10−3TK!!THgとなるように
するのがとくに望ましいことが判る。実施例6 実施例2において蒸着雰囲気の相対湿度を変えて、相対
湿度と得られる透明導電性膜の表面抵抗および可視光線
透過率との関係を調べた。
結果は下記の第2表に示されるとおりであつた。この表
からも明らかなように、この発明においては相対湿度が
約30%以上、とくに好適には約50%以上となるよに
するのがよいことが判る。実施例7 実施例2において金属インジウム金属スズの蒸着時にプ
ラスチック基材であるポリエステルフィルムを加熱して
、基材の加熱温度と得られる透明導電性膜の表面抵抗お
よび可視光線透過率との関係を調べた。
結果は下記の第3表に示れるとおりであつた。なお基材
の加熱手段はセラミックヒーターにより、また加熱温度
の測定はサーモラベルとサーモカップルにより行なつた
。表中非加熱(実施例2に相当する)の場合の基材温度
は約35℃であつた。上表から明らかなように、この発
明においてはプラスチック基材をむしろ加熱しない方が
可視光線透過率に好結果が得られている。
また100℃、とくに80℃までの加熱温度であれば充
分に満足できる透明性が得られていることが判る。実施
例8 ベルジヤ内を1×10−5T1r!NHgに排気した後
、相対湿度約95%の酸素ガスを導入して、3×10−
2T0nHgの真空度に調整した。
次にタングステンボードに装填された金属インジウムと
金属スズからなる蒸発源(金属スズ1鍾量%)0.06
6gを抵抗加熱によつてまず約700℃に加熱して、蒸
発源から約9cmの距離にセットされた厚さ100μの
ポリエステルフィルム上に3A/秒の蒸着速度で真空蒸
着させた。この後上記の蒸着速度を一定に保つように徐
々に昇温して約1000℃まで加熱することにより全量
を蒸着させた。得られた蒸着膜は厚さが1000Aで、
黒褐色不透明であつた。
表面抵抗は4KΩ/Cltl可視光線透過率は29%で
あつた。次に上記の蒸着膜を空気中150℃、200℃
でそれぞれ6紛間加熱処理してこの発明の二種の透明性
導電膜を得た。これらの膜の表面抵抗はそれぞれ1.5
KΩ/Cltll.6KΩ/C7lflまた可視光線透
過率はそれぞれ75%、77%であつた。さらに10日
間空気(暗室)中に放置後の表面抵抗を調べたところ、
それぞれ1.8KΩ/Ciill.9KΩ/dとなり、
このときのRO/Rtはそれぞれ0.82、0.83で
あつた。またESCAによるSn/In比の厚み方向の
変化はいずれも実施例1とほとんど同であつた。比較例
2 蒸発源として金属インジウムを単独で使用した以外は、
実施例8と全く同様にして二種の透明導電性膜を得た。
この膜の表面抵抗はそれぞれ5.6KΩ/Cltl2.
氷Ω/d、また可視光線透過率はそれぞれ75%、77
%であつた。さらに10日間空気(暗室)中に放置後の
表面抵抗を調べたところ、それぞれ?Ω/CFl!、3
.5KΩ/Cfiとなり、このときのRO/Rtはそれ
ぞれ0.62、0.63であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明法によつて製造された透明導電性膜に
おけるSn/In比の厚み方向の変化の一例を示す特性
図、第2図は透明導電性膜の表面抵抗の経時変化を示す
特性図てある。 曲線−a・・・・・・この発明法に係る透明導電性膜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属インジウム60〜95重量%と金属スズ40〜
    5重量%とからなる蒸発源を所定の膜厚を得るに必要な
    量だけ蒸発源容器にセットし、これを実質的に不活性ガ
    スを含まない酸素ガス中に水蒸気を含ませてなる酸化性
    ガス雰囲気中で少なくとも金属インジウムを蒸発させう
    る初期の加熱工程と引き続く昇温加納工程とによつて、
    蒸発速度が終始一定となるようにプラスチック基材上に
    真空蒸着させ、さらにかかる真空蒸着により形成された
    蒸着膜に酸化処理を施すことを特徴とする透明導電性膜
    の製造法。 2 真空蒸着時の雰囲気圧を5×10^−^1〜5×1
    0^−^3mmHgとした特許請求の範囲第1項載の透
    明導電性膜の製造法。 3 酸化性ガスの相対湿度が約30%以上となるような
    水蒸気量とした特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の透明導電性膜の製造法。 4 酸化性ガスの相対湿度が約50%以上となるような
    水蒸気量とした特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の透明導電性膜の製造法。 5 真空蒸着時のプラスチック基材の温度が100℃以
    下となるようにした特許請求の範囲第1〜4項のいずれ
    かに記載の透明導電性膜の製造法。 6 真空蒸着時のプラスチツク基材の温度が80℃以下
    となるようにした特許請求の範囲第1〜4項のいずれか
    に記載の透明導電性膜の製造法。 7 真空蒸着時の蒸着速度を1〜16Å/秒とした特許
    請求の範囲第1〜6項のいずれかに記載の透明導電性膜
    の製造法。 8 蒸着膜の厚さを60〜2000Åとした特許請求の
    範囲第1〜7項のいずれかに記載の透明導電性膜の製造
    法。 9 酸化処理として酸化性ガス雰囲気中での加熱処理を
    採用した特許請求の範囲第1〜8項のいずれかに記載の
    透明導電性膜の製造法。 10 酸化性ガス雰囲気中での加熱処理を空気中200
    ℃までの加熱温度で行なう特許請求の範囲第9項記載の
    透明導電性膜の製造法。 11 酸化性ガス雰囲気中での加熱処理を空気中150
    〜200℃の加熱温度で行なう特許請求の範囲第9項項
    載の透明導電性膜の製造法。 12 透明導電性膜の可視光線(600nm)透過率が
    60%以上、表面抵抗が0.5〜10^5KΩ/cm^
    2である特許請求の範囲第1〜11項のいずれかに記載
    の透明導電性膜の製造法。
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