JPS6051899B2 - 歯科用ドリルとその製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は仕切板を有する割り頭部を組み入れた空気で作
動する歯科用ドリルにかかわる。

仕切板は、本発明の歯科用ドリルの作動を改良するため
に複数個の機能を果たす。本発明の歯科用ドリルは重量
は軽いが、先行技術の歯科用ドリルで得られなかつたト
ルクの増加と作動の円滑を達成して比較的高速で作動す
るという改良された性能を有する。本発明の歯科用ドリ
ルはまた、患者の口の中を照らすために使用される取り
はずし可能の光の供給源を含んでいる。

光の供給源はまた歯科医が使用したくないとき容易に取
りはずすことができる。本発明の歯科用ドリルはまた、
歯科用ドリルの構造物に剛性を与えるために種々な機素
をいつしよに固定する改良された方法を含んでいる。

しかし、固定方法は、歯科用ドリルをいかなる修理また
は手入れのためにも容易に分解できるようにする。ドリ
ルの頭部はまた、空気モータを組み入れる歯科用ドリル
の頭部を完全に整合させるために仕切板を整合ジグとし
て使用して機械加工される。治療のために歯科医によつ
て一般に使用される歯科用ドリルの一つの形式は、高速
の空気で作動する歯科用ドリルである。

これらのドリルは、非常な高速が得られそ已て空気モー
タすなわちタービンが実際にドリルの頭部の中に置かれ
るという利点を持つている。これらの空気で作動する歯
科用ドリルは、それらの高速、安全、および信頼性によ
つて歯科分野にかなり受け入れられたが、これらのドリ
ルの多くは非常にかさばつて重く、そして頭部は全く大
きいので患者の口の諸部分に近づけにくい。したがつて
、ドリルの速度と力を維持すると同時にできるだけ頭部
の大きさを減らすことが望ましい。本発明によれば、非
常に小さい頭部を有するが、異なる荷重の下でドリルに
円滑に動力を伝達して高速で作動させる、空気で作動す
る歯科用ドリルが得られる。

本発明の歯科用ドリルは、実際先行技術の歯科用ドリル
よりも大きいトルク出力で円滑に作動させ、そして独特
の設計の構造物によつてこれらの利点を提供し、その構
造物は軽量で大きさが小さい。明確に述べると、本発明
の歯科用ドリルは割りハウジングとしてつくられた頭部
を含み、仕切板が割りハウジングの二つの部分を相互に
接続している。

仕切板は、歯科用ドリルの高速と円滑な出力を達成する
ために回転子の羽根によりよい空気の流れを与えるよう
に、空気が回転子に通るとき実際にそれを分割するなど
、多くの独特の特徴を持つている。仕切板はまた頭部の
二つの部分をいつしよに固定し、そしてハウジング部材
、回転子、および種々な軸受部材とシールを含む頭部の
中のすべての部品を整合させるために、割りハウジング
の二つの部分の間の整合板として働く。空気が回転子の
羽根から排出されるとき、排気の騒音を減らし、そして
本発明の歯科用ドリルの作動を静かにするために、空気
は仕切板によつて拡散される。本発明の歯科用きりはま
た、空気の流れから回転子の回転に円滑に力を伝達し、
そしてドリル自）体を回転させるために、空気に接触す
る羽根の面積を増すように形づくられている。

回転子の羽根は、回転子の羽根に通つてそれらに作用す
る空気の効果を最大にするために実際二つの方向に湾曲
している。５ 頭部の上記構造物のほかに、頭部または
白熱電灯のような取りはずし可能の光の供給源に低圧電
力を供給するための環部材を含んでいる。

光の供給源は、頭部をしつかりつかんて低電圧環部材に
接触するためにつかみ部材として作られている。θ光の
供給源は低圧電力を受けると患者の口の中に比較的多量
の光を与える。光の供給源自体は、ドリルの作動を妨げ
ないように比較的小さい構造物になつている。先行技術
の空気で作動する歯科用ドリルの大部分は、それらの種
々な部材をいつしよに圧力ばめされている。

部材のこの圧力ばめは、修理または手入れのためにドリ
ルを分解することを困難にする。本発明の歯科用ドリル
は両端にねじを切られた空気取入れ管を使用し、その管
は種々な機素をいつしよに引いて堅固な構造物にするた
めに、一端で頭部部材にねじ込まれ、そして他端で接続
子部材にねじ込まれている。しかし、空気管をねじ戻す
と種々な部材が分離されるので、本発明のドリルを分解
することは比較的簡単である。本発明の空気で作動する
歯科用ドリルの製作中、仕切板はまた割りハウジングの
二つの部分をいつしよに保持するための取付具として使
用される。

こうして仕切板によつていつしよに保持された割りハウ
ジングの二つの部分を含む頭部の機械加工は、同じ仕切
板を機械加工の取付具として、また頭部の実際の構造物
の最終部品として、それら両方に使用することによつて
頭部構造物を完全に整合させる。本発明は、次の説明と
図面によつていつそうよく理解されるであろう。

第１図に外部の管を取り付けた管接続子に接続された本
発明の歯科用ドリルの外形を示す。

歯科用ドリルは歯科医の握るすベリ止めのついた地帯１
２を有するハンドル１０を含んでいる。頭部１４は、仕
切板２０によつて分離された１対の割りハウジング部材
１６と１８によつて形成されている。ドリル２２は頭部
１４の中で回転するようにチャック２４によつて保持さ
れている。絶縁された低電圧環２６は白熱電灯のような
光！源に低圧電力を供給し、そしてアース部分２８がハ
ンドル１０の端につくられている。

すベリ止めのついた部分を含みアース部分２８を除くハ
ンドル１０の外面は、めつきまたは陽極処理によつて外
面仕上げされている。アース部分２８は、白熱３電灯の
光源を電気的に接地するために露出している。管集合体
３０は管接続子３２に接続され、そして管集合体３０は
通常たわみ材料３４の外装でおおわれている。

第７図に示すように、管集合体は４・４本の管部材３６
，３８，４０、および４２から成り、それらのすべては
内部空所５２をつくるようにウェブ４４，４６，４８、
および５０によつて結合されている。管３８は通常空気
を供給し、そして管３６は空気モータから排出された空
気の戻り道となる。

管４０は別の空気を供給し、管４２は水のような冷却液
を供給し、そしてその組合せは本発明の空気で作動する
ドリルの使用中、きりもみ個所に空気と水の混合物を向
ける。本発明はまた白熱電灯の光源を使用しており、そ
して２本の細い電線５４と５６が複数個の管３６−４２
の間につくられた空所５２の中に置かれている。

電線５６のような１本の線は管接続子３２に実際に接地
され、そして６または１２ボルトの低電圧を運ぶもう１
本の線はドリルを通つて延びて、第１図に示す低電圧環
２６に接続されている。第３、６図は、管と管接続子３
２との接続を示す。

管接続子３２は、部材６０の外面に沿つて自由にすべる
ことのできる雌ねじを切られた部材５８を含んでいる。
部材６０は管接続子のボデーを形成し、そして管３６−
４２に対応する複数個の穴を含み、そして管部材６２−
６８は部材６０の穴の中に恒久的に受けられている。た
わみ管３６−４２は管部材６２−６８の上にはまつてい
る。管部材６６は図示されていないが管部材６８とほぼ
同じであつて、たわみ管４０を受けている。ボデー部材
６０はまた、低電圧線５４を受ける穴７０を含んでいる
。地線５６ははぼだづけなどによつてボデー部材６０の
くぼみの部分７２に取り付けられている。低電圧線５４
も絶縁スリーブ７６によつて部材６０から絶縁されたピ
ン接続子７４に結合されている。こうして、低電圧線５
４は歯科用ドリルに低圧電力を供給する。ボデー部材６
０はまた、ねじを切られた部材５８の協力する部分の止
めとして働くフランジ部分７８を含んでいる。歯科用ド
リルの接続子端は、種々な管と電線のすべてが歯科用ド
リルの内部を通つて頭部に延びるように管接続子３２と
協力するように設計された接続部分を含んでいる。

これは第２図の部品分解配列図と、第３，６図の断面図
てわかる。ケーブル接続子３２に接続する歯科用ドリル
の接続子端は、部材５８の雌ねじを切られた部分を受け
る雄ねじを切られた部分８２を有する部材８０を含んで
いる。複数個の穴８４−９２は部材８０を貫いて延び、
それらの穴はボデー部材６０の中の穴に対応している。
管状部材９４は穴８４の中に受けられて、穴８４の中の
段の部分９６によつて決められる特定の距離だけ穴８４
の中に延びている。これは第６図でわかる。段の部分１
００とねじを切られた部分１０２を有する管状部材９８
は、穴８６の中に受けられている。穴８６の中の段の部
分分１０４は、管状部材９８の段の部分１００とともに
穴８６の中の管状部材９８の止めとなつている。管状部
材９８のねじを切られた部分１０２は、本明細書のあと
の部分で述べるよう１に、歯科用ドリルの種々な部材を
固定するために歯科用ドリルの中の主空気供給管の雌ね
じを切られた部分と協力する。穴９２は絶縁スリーブ１
０６を受け、スリーブ１０６は次いで電気接続子の管状
部材１０８を受，けている。

電気接続子の管状部材１０８は、したがつて部材８０の
中に保持されるが、部材８０と、歯科用ドリルの他の部
分から絶縁されている。取りはすし可能のピン部材１１
０は、歯科用ドリルの接続子端の中の電気接続子部材１
０８、を、ケーブル接続子３２の電気接続子部材７４と
相互に接続するために使用されている。もしピン１１０
が取りはずされると、歯科用ドリルの端は電線５４のよ
うに低圧電力を供給しない基準ケーブルの接続子ととも
に使用できる。ピン１１０が挿入されると、歯科用ドリ
ルの端は低圧電力を含むようにされた接続子３２ととも
に使用することができる。管状部材９４と９８は歯科用
ドリルの端から延び、そして管部材３８から空気を供給
して管部材３６に空気を戻すようにケーブル接続子３２
の中の協力する穴にはまつている。

歯科用ドリルは、部材８０の中の穴８８と９０を通り、
そして管状接続子３２の中の協力する穴の中に受けられ
て歯科用ドリルの端を通つて延びる管状部材１１２と１
１４を含んでいる。

したがつて、管部材４０と４２によつて供給される空気
と水は、歯科用ドリルの中で管状部材１１２と１１４に
通る。空気を受ける管状部材１１２は曲がつた部分１１
６を含み、そして管状部材１１４は曲がつた部分１１６
で細くなつて、管状部材１１２と同心に部材１１２の中
を通つている。空気と水の混合物は、第３図に示すよう
に同心の管からきりもみ個所に供給される。歯科用きり
の接続子端はまた柔らかい絶縁部材１１８を含み、絶縁
部材１１８は諸部材を互いに絶縁しそして管状接続子３
２と歯科用ドリルの接続子端を密封するために管状部材
９４と９８、管状部材１１２と１１４およびピン部材１
１０の端にはまる複数個の穴を含んでいる。

空気供給管１２０は、穴８６の中に受けられる大きくな
つた端１２２を含んでいる。大きくなつた端１２２は、
管状部材９８の雄ねじを切られた部分１０２にねじ込ま
れる雌ねじを切られた部分１２４を含んでいる。そのう
え、穴８６は大きくなつた部分１０２の端の止めとなる
段の部分１２６を含んでいる。二つの管状部材９８と１
２０を互いにねじ込むことによつて歯科用ドリルの種々
な構成部分の一端を固定し、そして段の部分１０４と１
２６は、ねじを切られた部分１０２と１２４が互いにね
じ込まれる望ましい距離を決める。歯科用ドリルは、第
１図に示すように使用中ドリルの握りをよくするために
すベリ止めのついた部分１２を有する外方ハウジング１
２８を含んでいる。先細になつた絶縁部材１３０がドリ
ルのハウジングの中に置かれて、ドリル使用中確実に絶
縁する。外方ハウジング１２８も先細になつていて、頭
部は、患者の口の中でドリルを使用するときの融通性を
増すために位置１３２である角度で片寄つている。管状
部材１２０，１１２、および１１４のほかに、外方ハウ
ジング１２８はまた電気接続子１０８と低電圧環２６を
接続する電線１３４を含んでｊいる。

こうして、低圧電力は線５４から管状接続子３２を通り
、歯科用ドリルの接続子端の部材８０を通り、そして低
電圧環２６に運ばれて歯科用ドリルの頭部１４に至る。
低電圧環２６は、１対の絶縁環１３６と１３８によつて
外方ハウジング７１２８と頭部１４から絶縁されている
。光の供給源は、たとえば第９図に示すようにそれを堅
く所定に保持するために歯科用ドリルの回りにはまる１
対の腕の部分１４２と１４４を含む、プラスチック部材
１４０として作られてい９る。

白熱電灯１４６と１４８のような１対の光源がプラスチ
ック部材１４０のくぼんだ地帯１５０と１５２の中に置
かれている。リベット１５４と１５６によつてつくられ
た１対の接触部材は、光源と低電圧環２６とアース地帯
２８の間を接触させる。白熱電灯１４６と１４８は１対
の電線を含み、それらの電線はリベット１５４と１５６
に接続されている。こうして、低圧電力は低電圧環２６
を通つてリベット１５６および光源１４６と１４８のお
のおのに至り、そしてリベット１５４を経てアース地帯
に戻る。取りはずし可能の光の供給源が歯科用ドリルの
端にぱちんとはめられて、低圧電力が歯科用ドリルに供
給されるたびに、完全な電気回路がつくられて白熱電灯
が点灯される。第１０図は、白熱電灯の光源を歯科用ド
リルに取り付ける別の方法を示し、そして電気的接触地
帯１５４と１５６、低電圧環２６、およびアース地帯２
８の間の接触を確実にするために光の供給源を歯科用ド
リルの頭端にしつかり保持するように締めつけられて相
互に接続する１対の帯部材１５８と１６０を含んでいる
。

低電圧は歯科用ドリルの端に存在するが、それは６また
１２ボルトの低電位であるから、患者にとつてなんら電
気的危険がない。そのうえ、光の供給源は歯科用ドリル
使用中、患者の口の中を都合よく照らすために正しい位
置に置くように歯科用ドリルの端の回りに回すことがで
きる。光の供給源は非常に小さく、そして通常歯科用ド
リル使用の妨げにならないが、要すれば光の供給源を取
りはずすことができ、そして歯科用ドリルはその頭部の
大きさをさらに小さくするために光の供給源なしで使用
される。本発明の歯科用ドリルの頭部１４は、上部部材
２００と下部部材２０２を有する割りハウジングから成
つている。各部材は平らな端２０８と２１０、および丸
くなつた前部２１２と２１４を有する円筒形部分２０４
と２０６を含んでいる。各部材２００と２０２はまた、
円筒形部分２０４と２０６から後方の円筒形部分２２０
と２２２に延びる複合曲線を有する丸くなつた後部２１
６と２１３８を含んでいる。頭部部材の内部、明確には
空気タービンモータを受ける部分は、段シリンダ２２４
と２２６とてつくられている。

各シリンダは、中に開口をもつ環状部を有する仕切板２
３２の協力する穴の中に４受けられるように外方へ延び
るリム部分２２８と２３０を含んでいる。仕切板２３２
はそれによつて上部部材２００と下部部材２０２を正確
に整合させてそれらを互いに固定する。ねじ部材２３６
は上部部材２００の穴２３８、仕切板２３２の穴２４０
を通り、そして上部部材と下部部材が仕切板２３２によ
つて正確に整合されたのちそれらを固定するように、下
部部材２０２の中の雌ねじを切られた穴２４２の中に受
けられている。すなわち、ねじ部材２３６は２個のハウ
ジング部材２００と２０２とを連結し、空気タービンモ
ータを収容する閉じた室を形成するための固定装置をな
しており、また各ハウジング２００と２０２とのリフム
部分２２８と２３０と、仕切板２３２の環状部分とはハ
ウジング部材芯合せのための位置決め装置をなしている
。部材２００と２０２、および仕切板２３２によつてつ
くられた段シリンダの内面は、空気補給管１２０から空
気をモータに導入してドリルを回転させるために空気タ
ービンを囲んでいる。

空気タービンモータは軸部材２４４を含み、軸部材２４
４はそれとともに回転するように回転子２４６をささえ
ている。回転子の詳細を第２ｂ図に示し、・それは二つ
の方向に湾曲した羽根２４８は供給空気に接触する面積
を最大にするために内方湾曲しそしてそれから外方へ湾
曲している。第２ｂ図でわかるように、回転子の羽根は
回転子の回転軸線に平行の第二の軸線について湾曲し、
そしてまた回転子の回転軸線に垂直に第二の軸線につい
ても湾曲し、そして両軸線についての湾曲は空気の流れ
の方向にくぼんでいる。軸部材２４４は中空であつて、
雌ねじを切られた端２４８と先細になつた端２５０を有
している。

割りチャック部材２５２はねじを切られた端２５４を有
し、そしてチャック割れた端２５６はドリル２５８を受
けるために軸の中にねじ込まれる。チャックが軸２４４
の中にねじ込まれるとき、割れた端２５６は、ドリル２
５６を定所に固定するように軸の先細になつた部分２５
０によつて内方へ押される。ドリル、軸、チャック、お
よび回転子のすべては、軸２４４の両端にはまつた１対
の玉軸受２６０と２６２によつていつしよに回転するよ
うにささえられている。

軸受はＯリング２６４と２６６によつて定所に保持され
、そして１対の弾力ある部材２８８と２７０は構造物の
端のいかなる振動をも吸収する。したがつて、空気が空
気モータに導入されると軸２４４の上の回転子２４６は
駆動されて回転し、それによつてドリル２５８を回転さ
せることがわかる。この回転はなんら端の振動なく確実
に行なわれ、そしてドリル２５８に円滑に動力を伝達す
る。仕切板２３２の端は、上部部材２００と下部部ｔ材
２０２の一部のねじを切られた部分２７４と２７６に協
力する部分的にねじを切られた部分２７２を含んでいる
。上部部材と下部部材のねじを切られた部分２７４と２
７６、および仕切板２３２のねじを切られた部分２７２
の組合せは、完全な１雌ねじを有する部材を形成し、そ
れはハウジング１２８の端にドリル１４を固定するため
に管１２０のねじを切られた端２７８と協力する。した
がつて、管１２０が一端で頭部１４にねじ込まれ、そし
て他端で部材９８にねじ込まれると、これは，部材８０
と頭部１４を互いの方へ引いて、歯科用ドリル全体をい
つしよにハウジング１２８に固定する。したがつて管状
部材１２０は空気を回転子に供給し、そしてまた歯科用
ドリルを堅固な構造物に；するために諸部材をいつしよ
に固定するという二つの機能を果たす。

そのうえ、空気タービンの修理または手入れのために歯
科用ドリルを分解することが必要な場合、部材１２０を
取りはずすことによつて歯科用ドリルを形成する種々な
機素を簡単に分解することができる。仕切板２３２は割
り部材２００と２０２の整合板として働くぱかりでなく
、それはまた回転子の羽根に供給される空気の分割板と
もなる。

第５図でわかるように、仕切板２３２の端、詳しくは部
分２８０は、回転子の羽根に供給される空気の空気室へ
の入口をも仕切る。これは、空気に望ましい速度を与え
、そして歯科用ドリルの作動により大きなトルクと円滑
さを与えるように、回転子の羽根の全表面にいつそう有
効な空気の流れを供給するために空気を分割する。空気
が回転子の羽根から戻るとき、それは仕切板の部分２８
２によつて再び分割される。これは戻り空気の騒音を減
らして歯科用ドリルの作動を静かにするために空気を拡
散する。戻り空気は外部ハウジング１２８を通つて部材
８０の戻り空気の穴８４に至る。したがつて仕切板２３
２は多くの機能を果たす。その板は頭部の割り部材を整
合させる整合板となる。その板は空気回転子の羽根への
移動効率を増し、それは次いでトルクを増加して本発明
の歯科用ドリルの作動を円滑にするために、空気を分割
する流れ分割板となる。仕切板２３２のもう一つの用途
は、第２ｃ図に示す部分的に機械加工された状態の頭部
１４の製作過程にある。第２ｃ図で、１対の平らな部材
３００と３０２は既に機械加工されて、第３図に示す内
部リム２２８と２３０を備えている。

平らな部材３００と３０２は、第２図に示す穴２３４を
既に機械加工された板部材３００を受けている。こうし
て、部分的につくられた仕切板３０４は頭部１４の機械
加工中整合工具として使用される。工具３０６は、仕切
板２３２によつていつしよに固定された部材２００と２
０２の形状を有する頭部部材１４の外側の形をつくるよ
うに、部材３００，３０２、および３０４がいつしよに
回転しているとき、これらの部材に向かつてあらかじめ
決められた方式によつて動かされる。部材２００と２０
２の内部は在来の方法でけずられるが、部材２００と２
０２、および仕切板２３２は、仕切板を整合ジグとして
使用していつしよに機械加工されているので、それらは
常に完全に整合している。

これは重要なことである。というのは、種々な部材が正
確に合つていることは、歯科用ドリルを異なる荷重の下
で高速と大トルクで円滑に、そして振動なく、がたがた
せずに歯科医による激しい連続使用に耐えうるようにす
るからである。本発明によれば、特に頭部地帯の重量が
軽く、大きさが小さく、そして上記の種々な改ノ良を組
み入れた歯科用ドリルが得られる。本発明を特定の実施
例について説明したが、それに種々な改変を加えること
ができ、そして本発明は前掲特許請求の範囲によつての
み制限されるものと理解されたい。７図面の簡単な説明 第１図は、本発明の歯科用ドリルの外部形状の全体的透
視図、第２図は、本発明の歯科用ドリルの部品分解配列
透視図、第２ａ図は、本発明の歯科用ドリルの部品とし
て使用される取りはずし可ク能の白熱電灯の光の供給源
の拡大透視図、第２ｂ図は、本発明の歯科用ドリルに使
用されるタービン回転子の拡大透視図、、第２ｃ図は、
製作方法を示すための、部分的に機械加工された仕切板
に取り付けられた頭部フレームの図、第３図は、本発明
の歯科用ドリルの拡大横断面図、第４図は、第３図の線
４−４における頭部の横断面図、第５図は、第３図の線
５−５における頭部の横断面図、第６図は、第３図の線
６−６におけるドリルのハンドルの下部の横断面図、第
７図は、第１図の線７−７における、ドリルに結合され
た管の横断面図、第８図は、歯科用ドリルの頭部にある
光の供給源の、一部を横断面図で示す側面図、第９図は
、本発明の歯科用ドリルに使用される光の対応を示し、
そして第１０図は、本発明の歯科用ドリルに使用される
光の供給源の第二の実施例である。

第１図一第１０図（第７図を除く）の符号１０は特許請
求の範囲項に記載のハンドル、】４は頭部部材、１６，
２００，３００は第一の中空の協力するハウジング部材
、１８，２０２，３０２は第二の中空の協力するハウジ
ング部材、２０，２３２，３０４は仕切板、２６，１５
４，１５６は接触地帯、２６はまた低電圧環、３２は管
接続子、８０は管接続子に接続するために一端にある部
材、９８は細長いハンドルの一端にある部材、１２０は
細長い空気供給管、１２８は外方ハウジング、１３４は
電線、１４０は光源のハウジングまたは光の供給源、１
４２，１４４は一対の腕部材、１４６，１４８は光源、
１５８，１６０は締めつけ部材、２２０，２２２は細長
い円筒形部分、２２４，２２６は段シリンダ、２３６は
ハウジング部材を仕切板に取り付ける部材、２４６は回
転子、２４８は羽根、２８０はハンドルの他端から通つ
た空気を分割する部分、２８２は空気タービンモータか
らの空気を分割する別の部分を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 空気駆動の歯科用ドリルにして、該ドリルの頭部部
   材が、ドリルの回転軸と同心の円筒状凹所を有する第１
   ハウジング部材と、該第１ハウジング部材に対向して配
   置され、同じくドリルの駆動軸と同心の円筒状凹所を有
   する第２ハウジング部材と、中に開口をもつ環状部を有
   する仕切板と、および前記第１と第２のハウジング部材
   をそれぞれ前記仕切板の環状部の表裏面に取外し可能に
   取付け、第１、第２ハウジングの円筒状凹所を連結し閉
   じた室を形成する固定装置とを有しており、前記板部材
   の環状部と、前記第１、第２ハウジングの円筒状凹所の
   相対向する円縁部に設けたリム部とは互いにはめあい関
   係の形状を有し、ハウジング部材の芯合せのための位置
   決め装置をなしていることを特徴とする歯科用ドリル。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の歯科用ドリルにおい
   て、前記仕切板の環状部が、第１、第２ハウジング部材
   の相接するリム部に設けられた段差凹部に収容されてお
   り、前記環状部の周縁表面と、前記リム部の突出部表面
   とが前記位置決め装置として働いていることを特徴とす
   る歯科用ドリル。 ３ 特許請求の範囲第１項または第２項に記載の歯科用
   ドリルにおいて、前記室内に空気タービンが置かれてお
   り、該空気タービンの回転子回転軸が前記仕切板の主表
   面を横切つて延びていることを特徴とする歯科用ドリル
   。 ４ 特許請求の範囲第３項に記載の歯科用ドリルにおい
   て、前記第１、第２ハウジング部材は互いに組合された
   ときにその１部が円筒状の頚部を形成し、その中にター
   ビンを駆動するため空気を前記室内に流入させ、またタ
   ービン駆動に使用ずみの空気を前記室から排出させるた
   めの装置が収容されていることを特徴とする歯科用ドリ
   ル。 ５ 特許請求の範囲第４項に記載の歯科用ドリルにおい
   て、前記仕切板が前記室へ流入する空気および前記室か
   ら排出される空気をともに拡散させていることを特徴と
   する歯科用ドリル。 ６ 特許請求の範囲第４項または第５項に記載の歯科ド
   リルにおいて、前記仕切板がその環状部から外側へ延び
   る中実部を有し、該中実部の縁部が前記第１および第２
   ハウジングの相対応する縁部の間に狭まれて位置され、
   前記中空円筒状の頚部を形成していることを特徴とする
   歯科用ドリル。 ７ 特許請求の範囲第３項から第６項までのいずれか１
   項に記載の歯科用ドリルにおいて、前記空気タービンの
   回転子が複数個の羽根を有し、該各羽根の片面が、空気
   との接触面積を最大にするように、内側へ湾曲するとと
   もにえぐられていることを特徴とする歯科用ドリル。 ８ 特許請求の範囲第１項から第７項までのいずれか１
   項に記載の歯科ドリルにおいて、前記頭部部材が細長い
   ハンドルの一端に取付けられており、該ハンドルの他端
   には管継手が設けられ、ハンドルの中にはハンドルの一
   端に設けた該管継手からハンドルの他端へと延びる細長
   い管が収容されていて、前記ドリル頭部部材に空気を供
   給する通路を形成していることを特徴とする歯科用ドリ
   ル。 ９ 特許請求の範囲第８項に記載され、特許請求の範囲
   第４項に直接的または間接的に関連する歯科用ドリルに
   おいて、前記細長い管は、その１端を前記管継手にねじ
   結合されており、その他端を前記頭部部材の頚部にねじ
   結合されていることを特徴とする歯科用ドリル。 １０ 特許請求の範囲第８項または第９項に記載の歯科
   用ドリルにおいて、前記細長いハンドルの中を通つて電
   線が延びており、該電線の１端は、ハンドルの前記１端
   の外側に設けられた電気接触部材に連結されており、ま
   た電線の他端は前記管継手の中に収められた電気コネク
   タに連結されていることを特徴とする歯科用ドリル。 １１ 特許請求の範囲第１０項に記載され第４項に関連
   する歯科用ドリルにおいて、空気電気接触部材が、頭部
   部材の頚部を取囲み該頚部から電気的に絶縁された金属
   環であることを特徴とする歯科用ドリル。 １２ 特許請求の範囲第１０項または第１１項に記載の
   歯科用ドリルにおいて、光源を収めたハウジングが、細
   長いハンドルの前記１端に取外し可能に取付けられてお
   り、また光源に電気的に接続された接触子を備え、該接
   触子は前記電気接触部材と面対面係合をしてハウジング
   に支持されていることを特徴とする歯科用ドリル。 １３ 特許請求の範囲第１２項に記載の歯科用ドリルに
   おいて、前記光源ハウジングが１対の可撓性の腕を有し
   、該腕がハンドルの前記１端廻りにスナップ係合するこ
   とにより、取外し可能に支持されることを特徴とする歯
   科用ドリル。 １４ 特許請求の範囲第１３項記載の歯科用ドリルにお
   いて、前記光源ハウジングが２部分をもつ締め付けリン
   グを有し、該リングがハンドルの前記１端廻りにロック
   係合することにより、取外し可能に支持されることを特
   徴とする歯科用ドリル。 １５ 空気駆動の歯科用ドリルの頭部部材にして、ドリ
   ルの回転軸と同心の円筒状凹所を有する第１ハウジング
   部材と、該第１ハウジング部材に対向して配置され、同
   じくドリルの回転軸と同心の円筒状凹所を有する第２ハ
   ウジング部材と、中に開口をもつ環状部を有する仕切板
   と、および前記第１と第２のハウジング部材をそれぞれ
   前記仕切板の環状部の表裏面に取外し可能に取付け、第
   １、第２ハウジングの円筒状凹所を連結し閉じた室を形
   成する固定装置とを有しており、前記板部材の環状部と
   、前記第１、第２ハウジングの円筒状凹所の相対向する
   円縁部に設けたリム部とは互いにはめあい関係の形状を
   有し、ハウジング部材の芯合せのための位置決め装置を
   なしている頭部部材を製造する方法において、前記仕切
   板の素材に、必要な孔と位置決め装置とを形成し、前記
   第１、第２のハウジング素材にそれぞれ、ハウジング中
   空内部としての必要な形状の大きさを備えた凹部と、位
   置決め装置とを形成し、前記第１、第２のハウジング素
   材を仕切板素材の両側に相互にずれることがないように
   それぞれの位置決め装置を係合させて組立て、組立てら
   れた素材の外面を機械加工し、所望の外形を有するドリ
   ル頭部部材を仕上げる工程を有する頭部部材の製造方法
   。