JPS605178Y2 - 多角締付部を有する管体接続用アタッチメント - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷房機、冷凍機内の配管系の耐圧、ガス漏れ等
のテストに供する多角締付部を有する管体接続用アタッ
チメントに関するものである。

冷房機や冷凍機は、その生産ラインでフレオンガス等の
冷却ガスの漏れを検査する耐圧漏テストが行なわれてい
るが、たとえば冷房機の配管用パイプの先端にはパイプ
接続用のナツトが取付けてあり、従来ではこのナツトを
いちいち取外さなければ、配管系の耐圧、ガス漏れ等の
テストが出来なかったため、生産ラインにおける検査の
作業能率が損われるという不都合があった。

本考案はかかる従来からの不都合を除去し、管体の一端
にナツト等の多角締付部を取付けたまま、当該締付部を
利用して検査機を迅速に連結出来るようにすることを目
的として考案したもので、以下に本考案の１実施例を図
面に基いて説明する。

１は後部体で、後部外周に配管接続用の螺条部２を設け
、中心に設けた通孔３に連続して設けた段部４を介して
大径の収容孔５を他端まで形成する。

尚、段部寄りの通孔３内にシールリング６を装着する。

８は大径な本体で、後部中心に前記後部体１の先端を螺
合する螺条孔９を設け、この螺条孔に連続して環状の係
止部１０を形威し、この係止部の中心に、前記収容孔５
より小径な挿通口１１を設ける。

この係止部１０に連続して大径な収容室１２を前端まで
形威し、更にこの本体の外周に先端方向からやや小径な
摺動面１３を形成し、この摺動面に連なって係止段部１
４を形成する。

本体の先端周面に一定間隔に３個以上のテーパ一孔１５
を設け、このテーパ一孔１５内にロックボール１６をそ
れぞれ遊嵌し、該ロックボール１６を中心方向に押圧す
る押圧面１７に連ねて設けた掛止部２１と前記係止段部
１４との間に圧縮スプリング１９を介在させて、該スリ
ーブを前後動可能に装着し、更に本体の先端外周に、ス
リーブ脱出防止用のストップリング２０を取付けである
。

２５は可動筒で、両端部分に小径な前後筒部２６．２７
を設け、中間部分には前記挿通口１１に軸承されるやや
大径の軸承部２８を形威し、この軸承部２８の一端に、
前記係止部１０の側面と係合すると共に前記収容孔５内
に進入出来る係止突部２９を設け、この係止突部と係止
部４との間に圧縮スプリング３０を介在させ、且つ、軸
承部２８の先端側面２８ａには前筒部２７に装着したシ
ール部材３１を装着する。

尚、先端側面２８ａは前筒部２７に挿入するパイプ３５
のストッパーの役目も有する。

３５は冷房機本体（図示せず）に連結したパイプで、そ
の先端には連結パイプ３６を接続するためのナツト３７
が螺合しである。

３６はパイプ３５の挿入口である。

本考案は上述の如きもので、可動筒２５は通常圧縮スプ
リング３０で弾発され、係止突部２９が本体８の係止部
１０に係止され、該可動筒２５の先端は収容室１２内に
突出されている。

次いで、圧縮スプリング１９の弾発力に抗してスリーブ
１８を後退させて、押圧面１７をロックボール１６から
外すと、該ロックボール１６は自由状態になるから、こ
の状態で第４図に示すナツト３７付パイプ３５を収容室
１２内に挿入すると、このパイプ３５の挿入口３８の内
部に可動筒２５の前筒部２７が進入して、該パイプ３５
は収容室１２の奥まで十分進入する。

そこで、スリーブ１Ｂから手を離すと、ロックボール１
６はスリーブの押圧面１７により中心方向に押圧されて
、ナツト３７の後部に係止する。

このとき、同時に前筒部２７に装着したシール部材３１
が該可動筒２５とパイプ３５との間をシールして流体漏
れを防止する。

尚、可動筒の後筒部２６と後部体１との間もシール部材
６で気密性が保持される。

次に、このアタッチメントをパイプ３５から外すには、
圧縮スプリング１９に抗してスリーブ１８を後退させて
、押圧面１７をロックボール１６から外し、ロックボー
ル１６を自由状態にすればよく、ロックボール１６が自
由状態になれば、圧縮スプリング３０の弾発力により前
進する可動筒２５の押圧力によってパイプ３５は収容室
１２の外に押し出される。

上述の如く、本考案はパイプの先端に取付けである多角
締付部をそのままパイプの係止手段として使用すること
ができ、このパイプに何らの装置を設ける必要がない。

しかも、連結した管体の端部は可動筒２５に設けたシー
ル部材３１で、気密を保持出来るため、特別のシールリ
ングを必要とせず、パイプの先端を確実にシール出来る
有益なる特長を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示したもので、第１図は一部
破断した連結状態の断面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線断
面図、第３図は可動筒の断面図、第４図は一部破断した
パイプの断面図、第５図は連結パイプとパイプの連結状
態を示す断面図である。 ８は本体、１０は係止部、１２は収容部、１５はテーパ
一孔、１６はロックボール、１８はスリーブ、２５は可
動筒、２９は係止突部、３０は圧縮スプリング、３１は
シール部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端部に多角締付部を有する管体の挿入孔を形威したア
   タッチメント本体の貫通孔内に、同管体の開口端を弾発
   的にシールする可動筒を設けると共に、該アタッチメン
   ト本体の上記一端側には、挿入した管体の多角締付部端
   面に圧接し、同管体の脱出を防止するロックボールを上
   記管体挿入孔杓に出没自在に設けると共に、ボールの没
   入を制止するためのスリーブを嵌合した多角締付部を有
   する管体接続用アタッチメント。