JPS605046Y2 - アスフアルトプラントのドライヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアスファルトプラントのドライヤに関する。

従来、ドライヤの回転筒の内周面に配設され、供給され
る骨材を掻き上げ、カーテン状に落下させて、回転筒内
に送り込まれる燃焼ガスと接触させて熱交換させるため
の掻上げ羽根Ａは第４図の如く断面略カップ状に形成し
である。

このため、一枚の掻上げ羽根により一条の骨材落下層し
か形成し得す、回転筒を通る燃焼ガス流が骨材と接触せ
ずに通過する空間が多く、有効な熱交換ができないので
加熱効率が悪い。

したがって、掻上げ羽根の配列、枚数の増加、又は回転
筒の長さ、回転数の選定により加熱効率の向上をはかつ
ているのが現状である。

本考案は上記のような点に鑑みたもので、一枚の掻上げ
羽根で数条の骨材落下層を形成するようにして、回転筒
内に燃焼ガス流との接触面積の多い骨材膜を形成し、回
転筒の内部空間を有効に利用でき、骨材の加熱効率の著
しい向上がはかれるアスファルトプラントのドライヤを
提供するにある。

以下、本考案を実施例にもとづいて説明する。

１は骨材加熱装置であるドライヤであって、円筒状の回
転筒２を基台３上にその長軸のまわりに回転自在に傾斜
枢支し、駆動装置４によって所定の速度で回転させてい
る。

回転筒２の一端部にバーナ５を配設し、該バーナ５によ
り回転筒２内に燃焼ガスを送り込む一方、回転筒２の他
端部に配設した供給シュート６より骨材を供給し、骨材
が回転筒２内を転勤流下する間に骨材を所定温度に加熱
して排出シュート７から順次排出している。

回転筒２の内周面には骨材を上周部に掻き上げるための
掻上げ羽根８を一定ピッチで周設しである。

該掻上げ羽根８は断面路［字状であり、回転筒２の下周
部において骨材を掻き上げる掻上げ部９及び上局部に持
ち上げた骨材を数条の骨材落下層すを形成させて落下さ
せるため板材１０を掻上げ羽根８の長手方向に適宜間隔
を設けて並列に数列配設してなる格子部１１より構成さ
れている。

しかして、供給シュート６から供給された骨材は回転筒
２の下周部で掻上げ羽根８の掻上げ部９で掻き上げられ
、上周部に搬送されると格子部１１の間隙より数条の骨
材落下層Ｂを形成しながらカーテン状に零れ落ち、バー
ナ５により送り込まれる燃焼ガスとの接触面積の多い骨
材膜を形成するため燃焼ガスが熱交換せずに通過する空
間が少なくなり、骨材を効率良く昇温せしめる。

骨材は掻上げ羽根８により掻き上げ、落下を繰り返しな
がら回転筒２内を転勤流下し、排出シュート７より順次
排出されていくものである。

以上のように本考案にあっては、掻上げ羽根８の一部を
格子部１１とし、該格子部１１の間隙より骨材を零れ落
として数条の骨材落下層を形成せしめているため一枚の
掻上げ羽根８で従来の数枚分の掻上げ羽根の役割を果し
ており、燃焼ガス流との接触面積の多い骨材膜を形成す
ることができるので燃焼ガスが熱交換せずに通過する分
が少なくなり、加熱効率の向上が望めるものである。

なお、本考案掻上げ羽根８の実施例では数条の骨材落下
層を形成するため板材を適宜間隔を設けて配設した格子
部１１としたが、本考案はこれに限定されるものではな
く、例えば掻上げ羽根に多数の透孔を穿設しても良いの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の一部切欠した概略正面図、
第２図は同上の一部省略した拡大側面図、第３図は本考
案−実施例の掻上げ羽根の斜視図、第４図は従来の回転
筒の一部省略した側面図である。 １・・・・・・ドライヤ、２・・・・・・回転筒、５・
・・・・・バーナ、８・・・・・・掻上げ羽根、９・・
・・・・掻上げ部、１０・・・・・・板材、１１・・・
・・・格子部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ドライヤに供給される骨材を回転筒の下周部におい
   て掻きあげ、上周部において数条の骨材落下層を形して
   落下させるような掻上羽根を回転筒の内周面に一定ピッ
   チで周設したことを特徴とするアスファルトプラントの
   ドライヤ。 ２ 掻上げ羽根に板材を適宜間隔を設けて数列配設した
   格子部を設け、数条の骨材落下層を形成して骨材を落下
   させるようにした実用新案登録請求の範囲第１項に記載
   したアスファルトプラントのドライヤ。