JPS6050182B2 - 1,6,11−ウンデカントリアミンの製造法 - Google Patents
1,6,11−ウンデカントリアミンの製造法Info
- Publication number
- JPS6050182B2 JPS6050182B2 JP54060867A JP6086779A JPS6050182B2 JP S6050182 B2 JPS6050182 B2 JP S6050182B2 JP 54060867 A JP54060867 A JP 54060867A JP 6086779 A JP6086779 A JP 6086779A JP S6050182 B2 JPS6050182 B2 JP S6050182B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ammonia
- reaction
- catalyst
- azepine
- reduced
- Prior art date
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は7−(5’−アミノペンチル)−3、4、5、
6−テトラヒドロ−川一アゼピン(I) H。
6−テトラヒドロ−川一アゼピン(I) H。
N−(、CH。◆TK、に(CH0)、 (I)をア
ンモニアの存在下に接触還元して1、6、11−ウンデ
カントリアミン(■)を経済的に製造する方法に関する
ものであり、接触還元触媒として還元ニッケル触媒を使
用することを特徴とする新規な改良された製造方法を提
供するものである。H。N→CH。)5−C『(CH2
ヤ【NH2(■)トリアミン(■)は単純かつ対称性の
よい構造を有する有用な有機化合物であり、アゼピン(
I)から出発する製造法はすでに公知である。
ンモニアの存在下に接触還元して1、6、11−ウンデ
カントリアミン(■)を経済的に製造する方法に関する
ものであり、接触還元触媒として還元ニッケル触媒を使
用することを特徴とする新規な改良された製造方法を提
供するものである。H。N→CH。)5−C『(CH2
ヤ【NH2(■)トリアミン(■)は単純かつ対称性の
よい構造を有する有用な有機化合物であり、アゼピン(
I)から出発する製造法はすでに公知である。
すなわちアゼピン(I)を水およびアンモニアの存在下
に、ラネーニツケル触媒、ラネーコバルト触媒、白金触
媒またはパラジウム触媒を用いた接触水素化する方法(
特公昭41−18087号公報)である。この従来公知
の方法によると、アゼピン(I)に対し大過剰のアンモ
ニア(4倍モル以上)と過剰の水の存在を必須とする方
法を開示しており、適度のトリアミン(■)収率が得ら
れると述べている。しかるに、これらの方法を追試して
みると確かに実施例1ではほぼ再現(■の収率85%)
できるものの、実施例2ではトリアミン(■)の収率は
10%に達せず、大部分(82%)のアゼピン(I)は
未反応で回収された。
に、ラネーニツケル触媒、ラネーコバルト触媒、白金触
媒またはパラジウム触媒を用いた接触水素化する方法(
特公昭41−18087号公報)である。この従来公知
の方法によると、アゼピン(I)に対し大過剰のアンモ
ニア(4倍モル以上)と過剰の水の存在を必須とする方
法を開示しており、適度のトリアミン(■)収率が得ら
れると述べている。しかるに、これらの方法を追試して
みると確かに実施例1ではほぼ再現(■の収率85%)
できるものの、実施例2ではトリアミン(■)の収率は
10%に達せず、大部分(82%)のアゼピン(I)は
未反応で回収された。
また、実施例3、4(実施例3の記載に従つて11のオ
ートクレーブにアゼピン(I) 1モルに水100モル
=1.8に9加えた水溶液を仕込むことはできなかつた
、実施例4についても同様、ので仕込量はそれぞれ1/
4および1/2にした)ではいずれも少量(5%以下)
のトリアミン(■)の生成が認められただけで、生成物
の大部分は未反応のアゼピン(I)と次の2’−(5’
−アミノペンチル)−ペルヒドロアゼピン(■)であつ
た。H2N−(CH。
ートクレーブにアゼピン(I) 1モルに水100モル
=1.8に9加えた水溶液を仕込むことはできなかつた
、実施例4についても同様、ので仕込量はそれぞれ1/
4および1/2にした)ではいずれも少量(5%以下)
のトリアミン(■)の生成が認められただけで、生成物
の大部分は未反応のアゼピン(I)と次の2’−(5’
−アミノペンチル)−ペルヒドロアゼピン(■)であつ
た。H2N−(CH。
十工 (1)また、ビス(5−アミノペンチル)ケト
ン(■)の鉱酸塩を不活性 (一 溶媒中アンモニアの存在下加熱加圧下にて接触水素還元
する方法(特公昭44−28287号公報)も公知であ
るが、この方法では反応速度は遅く高い水素圧、長時間
を必要とし、収率も低く(50〜55%)、しかも生成
物のトリアミン(■)は鉱酸塩の形で得られるため、遊
離の形で得るためには量論量の強アルカリによる中和が
必要であつた。
ン(■)の鉱酸塩を不活性 (一 溶媒中アンモニアの存在下加熱加圧下にて接触水素還元
する方法(特公昭44−28287号公報)も公知であ
るが、この方法では反応速度は遅く高い水素圧、長時間
を必要とし、収率も低く(50〜55%)、しかも生成
物のトリアミン(■)は鉱酸塩の形で得られるため、遊
離の形で得るためには量論量の強アルカリによる中和が
必要であつた。
従来公知のこれらの方法では、いずれも大過剰のアンモ
ニアや水あるいは不活性溶媒、あるいは更に鉱酸の存在
を必要とし、しかも収率も尚十分とは言い難く、トリア
ミン(■)の実用的な製造法とはなつていない。発明者
らはかかる現状に鑑み、トリアミン(■)のより経済的
な製造法を見出すべき検討を行なつた結果、本発明に到
達したものである。
ニアや水あるいは不活性溶媒、あるいは更に鉱酸の存在
を必要とし、しかも収率も尚十分とは言い難く、トリア
ミン(■)の実用的な製造法とはなつていない。発明者
らはかかる現状に鑑み、トリアミン(■)のより経済的
な製造法を見出すべき検討を行なつた結果、本発明に到
達したものである。
すなわち、まず水素化触媒の触媒元素種に注目し検討し
たところ活性および選択性について次の性能順を認めた
。ラネーニツケル)ラネーコバルト〉〉ラネー鉄?ラネ
ー銅?還元ルテニウム〉〉還元ロジウム〜還元パラジウ
ム〜還元オスミウム〜還元イリジウ*ム〜還元白金最も
優れた性能を示したラネーニツケル触媒について検討を
続けている内に、そのアルカリ展開後の洗浄の効果を調
べたところ、微量のアルカリの残存は活性および選択性
に悪影響を与えることが判明した。
たところ活性および選択性について次の性能順を認めた
。ラネーニツケル)ラネーコバルト〉〉ラネー鉄?ラネ
ー銅?還元ルテニウム〉〉還元ロジウム〜還元パラジウ
ム〜還元オスミウム〜還元イリジウ*ム〜還元白金最も
優れた性能を示したラネーニツケル触媒について検討を
続けている内に、そのアルカリ展開後の洗浄の効果を調
べたところ、微量のアルカリの残存は活性および選択性
に悪影響を与えることが判明した。
また各種のアニオン(Cl−,SO4−,CO−3−)
もまた、悪影響を示すことが判明した。かかる事実に基
ずき、触媒調製方法からこれらlの悪影響を及ぼす物質
を含有しない還元ニッケル触媒を用いたところ極めて高
活性、高選択性があることが判明した。
もまた、悪影響を示すことが判明した。かかる事実に基
ずき、触媒調製方法からこれらlの悪影響を及ぼす物質
を含有しない還元ニッケル触媒を用いたところ極めて高
活性、高選択性があることが判明した。
更に還元ニッケル触媒を用いた場合には、反応に使用す
るアンモニア量もアゼピン(1)に対し等モルより若干
多目に使用すればよく、しかも水の存在を必須としなく
てもトリアミン(■)を高活性、高選択性で生成するこ
とも認められ、極めて効率のよい製造法に導き得ること
が判明し、本発明に到達したのである。本発明で用いる
還元ニッケル触媒が何故、特に”すぐれた性能を発揮す
るかについては必ずしもすべてが明確であるとは言い難
いが、発明者の行なつた実験事実から次のように説明で
きる。本発明に関連した反応をまとめて表示すると下図
のようになる。
るアンモニア量もアゼピン(1)に対し等モルより若干
多目に使用すればよく、しかも水の存在を必須としなく
てもトリアミン(■)を高活性、高選択性で生成するこ
とも認められ、極めて効率のよい製造法に導き得ること
が判明し、本発明に到達したのである。本発明で用いる
還元ニッケル触媒が何故、特に”すぐれた性能を発揮す
るかについては必ずしもすべてが明確であるとは言い難
いが、発明者の行なつた実験事実から次のように説明で
きる。本発明に関連した反応をまとめて表示すると下図
のようになる。
原料アゼピン(1)から出発して目的とするトリアミン
(■)を選択的に得るためには反応6を経由することが
必要で、そのためには触媒表面上・の水素の濃度と共に
中間体(■)の濃度が十分高いことが必要で、反応4ま
たは5からも推測されるように触媒表面上のアンモニア
濃度を高くすることが必要である。
(■)を選択的に得るためには反応6を経由することが
必要で、そのためには触媒表面上・の水素の濃度と共に
中間体(■)の濃度が十分高いことが必要で、反応4ま
たは5からも推測されるように触媒表面上のアンモニア
濃度を高くすることが必要である。
上にあげた触媒のうち、例えば還元パラジウムや還元白
金触媒ではアンモニアの吸着が弱く、アンモニアの大過
剰を使用しても主な水素化中間体はアゼピン(1)その
ものて主生成物はアゼピン(■)である。また例えば還
元ルテニウム触媒では中間体として(1)、(■)およ
び(■)がそれぞれ適度の濃度で存在し、生成物も(■
)、(■)および(■)がそれぞれ適度の割合で得られ
る。一方ラネーニツケルやラネーコバルトではアンモニ
アの吸着は強く、特にアンモニア過剰の条件では、常に
少量の(■)および(■)の副生を伴うものの、主生成
物は(■)である。ニッケル系触媒についても微量のア
ルカリやアニオンはこれらの吸着平衡に大きな影響を与
え、反応活性と生成物分布を変動させる。本発明で用い
る還元ニッケル触媒では、従来使用が公知のラネーニツ
ケル触媒に比ベアンモニアの吸着がより強く、中間体(
■)の触媒表面での濃度がより高いために、使用アンモ
ニアモル比が1より若干高い程度の反応条件でも目的物
トリアミン(■)が極めて高選択率が得られるのである
。次に本発明の具体的な実施態様を説明する。まず、主
原料であるアゼピン(1)は通常は力プロラクタム、そ
のオリゴマあるいはポリマ、アミノカプロン酸とアルカ
リ金属(リチウム、ナトリウム、あるいはカリウム)ま
たはアルカリ土類金属(カルシウム、ストロンチウムあ
るいはバリウム)の酸化物又は水酸化物とから、一旦ア
ミノカプロン酸の塩とするか、あるいはそのまま約30
0℃以上に加熱乾留して得ることができる。かくして得
られた粗アゼピン(1)は、通常は簡単な蒸留により精
製して使用することができ、水素化反応の触媒毒を含ま
ないものであれば、少量の力プロラクタムなどの不純物
を含んでいても差支えない。また、もう一つの原料であ
るアンモニアは通常の品質のものが用いられ、特に高純
度である必要はなく、液化アンモニア、アンモニアガス
あるいはアンモニア水の形で使用される。
金触媒ではアンモニアの吸着が弱く、アンモニアの大過
剰を使用しても主な水素化中間体はアゼピン(1)その
ものて主生成物はアゼピン(■)である。また例えば還
元ルテニウム触媒では中間体として(1)、(■)およ
び(■)がそれぞれ適度の濃度で存在し、生成物も(■
)、(■)および(■)がそれぞれ適度の割合で得られ
る。一方ラネーニツケルやラネーコバルトではアンモニ
アの吸着は強く、特にアンモニア過剰の条件では、常に
少量の(■)および(■)の副生を伴うものの、主生成
物は(■)である。ニッケル系触媒についても微量のア
ルカリやアニオンはこれらの吸着平衡に大きな影響を与
え、反応活性と生成物分布を変動させる。本発明で用い
る還元ニッケル触媒では、従来使用が公知のラネーニツ
ケル触媒に比ベアンモニアの吸着がより強く、中間体(
■)の触媒表面での濃度がより高いために、使用アンモ
ニアモル比が1より若干高い程度の反応条件でも目的物
トリアミン(■)が極めて高選択率が得られるのである
。次に本発明の具体的な実施態様を説明する。まず、主
原料であるアゼピン(1)は通常は力プロラクタム、そ
のオリゴマあるいはポリマ、アミノカプロン酸とアルカ
リ金属(リチウム、ナトリウム、あるいはカリウム)ま
たはアルカリ土類金属(カルシウム、ストロンチウムあ
るいはバリウム)の酸化物又は水酸化物とから、一旦ア
ミノカプロン酸の塩とするか、あるいはそのまま約30
0℃以上に加熱乾留して得ることができる。かくして得
られた粗アゼピン(1)は、通常は簡単な蒸留により精
製して使用することができ、水素化反応の触媒毒を含ま
ないものであれば、少量の力プロラクタムなどの不純物
を含んでいても差支えない。また、もう一つの原料であ
るアンモニアは通常の品質のものが用いられ、特に高純
度である必要はなく、液化アンモニア、アンモニアガス
あるいはアンモニア水の形で使用される。
使用するアンモニアの量はアゼピン(1)に対し、量論
量以上であればよいが、好ましくか1.1〜3市倍モル
、より好ましくは1.2〜2.5倍モルである。もし、
アンモニアの使用量が少な過ぎると、反応速度は遅くな
り、しかも副生物(■)および(■)の生成が多くなつ
て好ましくなく、また多すぎると反応成績面でのメリッ
トは認められず、単なる試薬量の増大とが、反応時のア
ンモニアによる圧力の増大などのデメリツトが認められ
る。反応媒体、特に水の使用は必ずしも必要ではなく、
通常は単なる反応液量の増大と、目的生成物トリアミン
(■)の単離の際の必要なエネルギーの増大というデメ
リツトをもたらす。
量以上であればよいが、好ましくか1.1〜3市倍モル
、より好ましくは1.2〜2.5倍モルである。もし、
アンモニアの使用量が少な過ぎると、反応速度は遅くな
り、しかも副生物(■)および(■)の生成が多くなつ
て好ましくなく、また多すぎると反応成績面でのメリッ
トは認められず、単なる試薬量の増大とが、反応時のア
ンモニアによる圧力の増大などのデメリツトが認められ
る。反応媒体、特に水の使用は必ずしも必要ではなく、
通常は単なる反応液量の増大と、目的生成物トリアミン
(■)の単離の際の必要なエネルギーの増大というデメ
リツトをもたらす。
しかし、少量の使用は一方の原料アンモニアをアンモニ
ア水の形で液で容易に仕込めるとか、過剰のアンモニア
の反応時の蒸気圧を低下させるなどのメリットがあり、
上述のデメリツトとつり合うので、仕込み原料アゼピン
(1)に対しO〜1倍(重量)の水を使用することも、
また好ましい。本発明に用いられる水素の品質について
も特に触媒の活性を著しく被毒する成分を含有しないも
のであればよく、必ずしも純粋であることを要せず、窒
素、ヘリウム、アルゴン、炭酸ガス、メタンなどの不活
性ガスを含有していても差支えない。
ア水の形で液で容易に仕込めるとか、過剰のアンモニア
の反応時の蒸気圧を低下させるなどのメリットがあり、
上述のデメリツトとつり合うので、仕込み原料アゼピン
(1)に対しO〜1倍(重量)の水を使用することも、
また好ましい。本発明に用いられる水素の品質について
も特に触媒の活性を著しく被毒する成分を含有しないも
のであればよく、必ずしも純粋であることを要せず、窒
素、ヘリウム、アルゴン、炭酸ガス、メタンなどの不活
性ガスを含有していても差支えない。
また、使用される水素圧(分圧)は2〜70k9/CI
LGが好ましく、より好ましくは5〜50k9/DGで
ある。水素圧が低すぎる場合には反応速度は遅くなり、
一定の時間に一定の目的物トリアミン(■)を得るため
には必要以上に大容量の反応容器を要するし、逆に水素
圧が高過ぎても反応速度はそれほど増大せず、高い反応
圧に耐える反応容器を必要としいずれもトリアミン(■
)の製造コストを高価にするので好ましくない。本発明
の重要な要因である還元ニッケル触媒は、通常公知の文
献(例えば実験化学講座17巻、有機化合物の反応1(
下)P296〜302(1972)丸善および触媒工学
講座10巻、元素別触媒便覧P475〜482(197
4)地人書館)に従つて調製されるものであればよく、
担体を含まないものでも、ケイソウ土、アルミナ、シリ
カゲル、ゼオライトなどの文献公知の担体に担持したも
のでもよい。
LGが好ましく、より好ましくは5〜50k9/DGで
ある。水素圧が低すぎる場合には反応速度は遅くなり、
一定の時間に一定の目的物トリアミン(■)を得るため
には必要以上に大容量の反応容器を要するし、逆に水素
圧が高過ぎても反応速度はそれほど増大せず、高い反応
圧に耐える反応容器を必要としいずれもトリアミン(■
)の製造コストを高価にするので好ましくない。本発明
の重要な要因である還元ニッケル触媒は、通常公知の文
献(例えば実験化学講座17巻、有機化合物の反応1(
下)P296〜302(1972)丸善および触媒工学
講座10巻、元素別触媒便覧P475〜482(197
4)地人書館)に従つて調製されるものであればよく、
担体を含まないものでも、ケイソウ土、アルミナ、シリ
カゲル、ゼオライトなどの文献公知の担体に担持したも
のでもよい。
また、触媒を反応系中で還元して活性化したもの″でも
、まため還元して安定化して保存したもの(通常の市販
還元ニッケル触媒)でもよい。また触媒はスラリー状で
回分式反応器で使用することも、また、固定床で連続式
反応器で使用することもでき触媒か適度の粒度を有する
ことが反復使用が容易で操作上有利な場合が多い。回分
式反応器の場合、反応に使用される触媒の量は通常原料
のアゼピン(1)に対し0.1〜4%(重量)が好まし
く、さらに0.2〜3%(重量)がより好ましく用いら
れる。使用する触媒の量が少な過ぎると反a応速度が遅
くなり、1回の反応を完結するために要する時間が長く
なり過ぎて不都合であり、また触媒の使用量が多すぎて
も反応速度はその割合に応じては増加しなくなるので好
ましくない。触媒は通常繰返し使用することができる。
本発明を実施するに当り、適用される反応温度は60〜
160℃が好ましく、更に80〜140℃がより好まし
い。
、まため還元して安定化して保存したもの(通常の市販
還元ニッケル触媒)でもよい。また触媒はスラリー状で
回分式反応器で使用することも、また、固定床で連続式
反応器で使用することもでき触媒か適度の粒度を有する
ことが反復使用が容易で操作上有利な場合が多い。回分
式反応器の場合、反応に使用される触媒の量は通常原料
のアゼピン(1)に対し0.1〜4%(重量)が好まし
く、さらに0.2〜3%(重量)がより好ましく用いら
れる。使用する触媒の量が少な過ぎると反a応速度が遅
くなり、1回の反応を完結するために要する時間が長く
なり過ぎて不都合であり、また触媒の使用量が多すぎて
も反応速度はその割合に応じては増加しなくなるので好
ましくない。触媒は通常繰返し使用することができる。
本発明を実施するに当り、適用される反応温度は60〜
160℃が好ましく、更に80〜140℃がより好まし
い。
反応温度が低すぎる楊合には、反応速度は遅くなつて好
ましくなく、また高すぎる場合には目的生成物のトリア
ミン(H)の選択率が低下する傾向がみられるばかりで
なく、反応時に加えたアンモニアや水などの蒸気圧が無
視できなくなソー定の水素圧を保持するためには全圧を
高く保つことが必要となり、反応装置を高い圧力に耐え
る構造にする必要があり好ましくない。本発明で得られ
るトリアミン(■)を反応液から単離、精製するには、
通常反応液から触媒を沈降、口過などの方法により除去
した後、未反応のアンモニア、水、未反応のアゼピン(
1)および少量の副生物のアゼピン(■)を前留として
留去した後、減圧下に精留することにより容易に達せら
れる。
ましくなく、また高すぎる場合には目的生成物のトリア
ミン(H)の選択率が低下する傾向がみられるばかりで
なく、反応時に加えたアンモニアや水などの蒸気圧が無
視できなくなソー定の水素圧を保持するためには全圧を
高く保つことが必要となり、反応装置を高い圧力に耐え
る構造にする必要があり好ましくない。本発明で得られ
るトリアミン(■)を反応液から単離、精製するには、
通常反応液から触媒を沈降、口過などの方法により除去
した後、未反応のアンモニア、水、未反応のアゼピン(
1)および少量の副生物のアゼピン(■)を前留として
留去した後、減圧下に精留することにより容易に達せら
れる。
少量の副生物のアミノアルコール(■)は通常、釜残と
して分離することができるし、必要ならば後留として取
り出すことも可能である。本発明の具体的な実施態様を
次に例示する。実施例1〜5、および比較例1〜16内
容積約20mtの肉厚耐圧パイレックスガラス反応容器
に原料アゼピン(1)5m1(4.4y)、28%アン
モニア水3m1(2.7y)および触媒約20mgとテ
フロンで被覆した磁気回転子を入れ、このガラス反応容
器を内容積約100m1のステンレス製(SUS3O4
)オートクレーブに取付け(ガラス反応容器とステンレ
ス製オートクレーブは細孔で通じていて、均圧となつて
いる)、氷冷してから20kg/CTlGの水素ガスで
2回置換した後、磁気攪拌器でかき混ぜながら油浴で1
00′Cに加熱し、2時間反応させた後、冷去してガラ
ス反応容器を取出し、約1qのジフェニルエーテルを内
部標準物質として精秤して加え、さらに無水炭酸カリ3
qとアニソール約6mLを加えて上澄液をガスクロマト
グラフ(カラムニ15%PEG2OM−5%KOH/S
himallteW8O〜100rT1eSh12.2
5rr1.、内径2.5?φ、230℃、He3Oml
/Mjn)で分析した。
して分離することができるし、必要ならば後留として取
り出すことも可能である。本発明の具体的な実施態様を
次に例示する。実施例1〜5、および比較例1〜16内
容積約20mtの肉厚耐圧パイレックスガラス反応容器
に原料アゼピン(1)5m1(4.4y)、28%アン
モニア水3m1(2.7y)および触媒約20mgとテ
フロンで被覆した磁気回転子を入れ、このガラス反応容
器を内容積約100m1のステンレス製(SUS3O4
)オートクレーブに取付け(ガラス反応容器とステンレ
ス製オートクレーブは細孔で通じていて、均圧となつて
いる)、氷冷してから20kg/CTlGの水素ガスで
2回置換した後、磁気攪拌器でかき混ぜながら油浴で1
00′Cに加熱し、2時間反応させた後、冷去してガラ
ス反応容器を取出し、約1qのジフェニルエーテルを内
部標準物質として精秤して加え、さらに無水炭酸カリ3
qとアニソール約6mLを加えて上澄液をガスクロマト
グラフ(カラムニ15%PEG2OM−5%KOH/S
himallteW8O〜100rT1eSh12.2
5rr1.、内径2.5?φ、230℃、He3Oml
/Mjn)で分析した。
結果は表1に示す。δ
比較例17〜23
実施例1と同様の条件で還元ニッケル触媒(日揮化学N
lO3)20mgのほかにアンモニア塩又はアルカリを
少量添加させた結果を表2示す。
lO3)20mgのほかにアンモニア塩又はアルカリを
少量添加させた結果を表2示す。
実施例6〜16
実施例1と同様の反応条件で反応条件の1つ変え.Kて
反応させた結果を表3に示す。
反応させた結果を表3に示す。
実施例17
内容積200m1の磁気回転式ステンレス(SUS3O
4)製オートクレーブにガラスビーガーを入れ、これに
アゼピン(I)50mι(46.6ダ)、28%アンモ
ニア水30m1および還元ニッケル触媒田揮化学製Nl
O3)0.5ダを仕込み、氷冷して20k9/DGの水
素ガスで2回置換してから、水素圧を30k9/DGに
して激しかき混せながら油浴で100℃に加熱し反応圧
(全圧)を水素で加圧して60k9/DGまで上げ5時
間反応させた。
4)製オートクレーブにガラスビーガーを入れ、これに
アゼピン(I)50mι(46.6ダ)、28%アンモ
ニア水30m1および還元ニッケル触媒田揮化学製Nl
O3)0.5ダを仕込み、氷冷して20k9/DGの水
素ガスで2回置換してから、水素圧を30k9/DGに
して激しかき混せながら油浴で100℃に加熱し反応圧
(全圧)を水素で加圧して60k9/DGまで上げ5時
間反応させた。
反応終了後反応液の一部を取出して、実施例1と同様に
ガスクロマトグラフで分析し、それぞれの収率として回
収アゼピン(1)1.7%、トリアミン(■)94.6
%、アゼピン(■)1.7%、アミノアルコール(■)
1.Oの結果を得た。実施例18 内容積2fの磁気回転式ステンレス(SUS3O6)製
オートクレーブにガラス・ビーカーを入れ、これにアゼ
ピン(1)600q128%アンモニア水400m1お
よび還元ニッケル触媒(日揮化学製NlO3)109を
仕込み、氷冷して20k9/C!FLGの水素ガスで2
回置換してから、水素圧を20k9/CItGにして激
しくかき混ぜながら電熱ヒーターにより100℃に加熱
し反応圧(全圧)を水素て加圧して30kg/DGまで
上げ6時間反応させた。
ガスクロマトグラフで分析し、それぞれの収率として回
収アゼピン(1)1.7%、トリアミン(■)94.6
%、アゼピン(■)1.7%、アミノアルコール(■)
1.Oの結果を得た。実施例18 内容積2fの磁気回転式ステンレス(SUS3O6)製
オートクレーブにガラス・ビーカーを入れ、これにアゼ
ピン(1)600q128%アンモニア水400m1お
よび還元ニッケル触媒(日揮化学製NlO3)109を
仕込み、氷冷して20k9/C!FLGの水素ガスで2
回置換してから、水素圧を20k9/CItGにして激
しくかき混ぜながら電熱ヒーターにより100℃に加熱
し反応圧(全圧)を水素て加圧して30kg/DGまで
上げ6時間反応させた。
反応終了後反応液の一部を取り出して実施例1と同様に
ガスクロマトグラフで分析して、回収アゼピン(1)ト
リアミン(■)、アゼピン(■)およびアミノアルコー
ル(V)のそれぞれの収率1.8%、94.5%、1.
7%および0.9%の結果を得た。次に同様に反応させ
た同じスケールの別の2バッチの反応液と合わせ、減圧
で未反応のアンモニアおよび水を留去したのち、精留し
、Bpl27−130びC/0.4w1Hgのトリアミ
ン(■)の留分1.792y(ガスクロ純度99.1%
)を得た。
ガスクロマトグラフで分析して、回収アゼピン(1)ト
リアミン(■)、アゼピン(■)およびアミノアルコー
ル(V)のそれぞれの収率1.8%、94.5%、1.
7%および0.9%の結果を得た。次に同様に反応させ
た同じスケールの別の2バッチの反応液と合わせ、減圧
で未反応のアンモニアおよび水を留去したのち、精留し
、Bpl27−130びC/0.4w1Hgのトリアミ
ン(■)の留分1.792y(ガスクロ純度99.1%
)を得た。
Claims (1)
- 1 7−(5′−アミノペンチル)−3,4,5,6−
テトラヒドロ−2H−アゼピンをアンモニアの存在下に
おいて水素ガスにて接触還元する場合に、触媒として還
元ニッケル触媒を用いることを特徴とする1,6,11
−ウンデカントリアミンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54060867A JPS6050182B2 (ja) | 1979-05-17 | 1979-05-17 | 1,6,11−ウンデカントリアミンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54060867A JPS6050182B2 (ja) | 1979-05-17 | 1979-05-17 | 1,6,11−ウンデカントリアミンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55153750A JPS55153750A (en) | 1980-11-29 |
JPS6050182B2 true JPS6050182B2 (ja) | 1985-11-07 |
Family
ID=13154761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54060867A Expired JPS6050182B2 (ja) | 1979-05-17 | 1979-05-17 | 1,6,11−ウンデカントリアミンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6050182B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0414346Y2 (ja) * | 1986-11-28 | 1992-03-31 |
-
1979
- 1979-05-17 JP JP54060867A patent/JPS6050182B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0414346Y2 (ja) * | 1986-11-28 | 1992-03-31 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55153750A (en) | 1980-11-29 |
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