JPS60501714A - 製鋼用転炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 製鋼用転炉 従来技術 従来の製鋼用転炉は底部に羽目を有し、この羽目は溶融した鋼を効率よく撹拌す るために約１５°傾斜している。転炉内の溶融している鋼は、回転されるために 渦を生じ、転炉の底部中央部分から供給される酸素による最終燃焼によって炭酸 ガスを生ずる（ドイツ連邦共和国特許第１，９６５，０５７参照）。

しかしながら、この最終燃焼の段階は不安定である。

その理由は酸素が銑鉄中の不純物の酸化に消費されるからである。

米国特許第３，９１２，２４３号は、酸素と燃料ケ供給する羽目を底部と頂部に 設けた製鋼用転炉を開示している。このように羽口を頂部に設けることにより、 転炉内の煙道ガスの最終燃焼を行なえば、屑鉄処理量を増大させることはできる が、転炉を傾けた時に、転炉の先端からの鋼やスラグの損失を防ぐことができな い。

他の公知の製鋼用転炉は、耐火被覆を施した炉体を有し、この炉体なトラニオン で回転させる。酸素と燃料はそれぞれ、上記炉体の底部および側部に設けられた 羽口から供給される。上記空気と燃料の流れは上記側部羽口な通過する時に転炉 内の浴面に向かうように方向づけられる（「酸素転炉および平炉による製鎖法」 第２巻、金属出版局、モスクワ、１９７８年、第１４乃至１８ページ参照）。

この転炉の欠点は、傾斜時に先端から鋼やスラグが持ち出されることである。

発明の開示 本発明の目的は、鋼やスラグの損失を減少させるために、底部および側部の羽目 の傾斜角を変化させた製鋼用転炉を提供することにある。

上記目的は、耐火被接が施され、トラニオンに回転自在に装着され、上記耐火被 棟部分に酸素および燃料用の底部羽目および側部羽口が設けられ、この側部羽口 が燃料および酸素を上記浴面に向わせるように配設された製鋼用転炉の側部羽口 を、本発明に基づいて、この側部羽口の軸線が上記容器の垂直軸線と交差するよ うにし、この交差する点の位置を、トラニオンの軸線が転炉の垂直軸線をよぎる 位置から転炉の底部までの距離の０．５乃至１．０倍の距離だけ、上記トラニオ ンの軸線から下がった位置にした製鋼用転炉によって達成される。

底部羽口は、上記耐火被棟部分に設け、その配設要領はトラニオンの軸線に平行 な上記容器の中心軸組に沿わせ、上記炉体の垂直軸線に対して傾斜させ、この傾 斜角度は、底部羽口の軸線を含む面が、耐熱被覆の内面上の、側部羽口の直径の １乃至１０倍の距離だけ出鋼口から下に下がった点を通るようにするのが好まし い。

図面の簡単な説明 第１図は本発明に基づく製僻用転炉の断面図、第２図は本発明に基づく製鋼用転 炉の出鋼口をよぎる面に沿う断面図、第３図は本発明に基づく製鋼用転炉の底部 中心軸に沿って配設された底部羽口の上面図、第４図は２列に配設された底部羽 目の上面図である。

発明を実施するための最良の形態 第１図および第２図に製鋼用転炉、すなわち耐火被覆を施したクエ／Ｉ／１を有 する炉体を示す。この炉体にシマ、底部羽口２、側部羽口３、および出鋼口４を 有し、これらはそれぞれ上記シェル１の底部および壁部に配設される。

上記シェル１は支持構造体５に装着されて、トラニオン６を中心として回転する 。上記羽口２．３は酸素および炭化水素系材料例えば天然ガスを上記炉体の中に 供給するためのものである。側部羽口３が設けられているので、流入物例えば酸 素は、この羽口３を通る時に方向づけられて、前記炉体の中の溶融浴の表面に向 かう。

さらに、各側部羽口３の軸線７は、前記炉体の垂直軸線を、トラニオン９の軸線 １０より下の点９でよぎる。この点９の高さｈは、炉体の底部１１とトラニオン ６の軸線１０が炉体の垂直軸線８をよぎる位置との距離Ｈの０．５乃至１．０倍 である。

側部羽口３の傾斜角αは、溶融浴の深さを表わすｈの値（上記距離Ｈの０．５乃 至１．０倍）に応じて決める。換言すれば、側部羽口からの送入流の流紗を上記 溶融浴面のほぼ中心でとの浴面に交差させる。このように傾斜角を選定すれば、 側部羽口から供給する酸素流を上記燃料ガスの最終燃焼に最も有効に利用し、炉 体の耐火被覆層をほとんど傷めないで済む。その理由は上記酸素流と溶融浴面と の交点の位置が炉体の側壁から最も遠いからである。

底部羽口２、第３図に示すように底部１１の軸線１２に沿って配設するか、また は第４図に示すように４列にしてそのｌ夕Ｉノを底部１ｕｌｌ’）軸線１２に沿 うように配設する。さらに、底部１１の軸線１２はトラニオン６の軸６に平行に するり さらに、底部羽口２は、炉体の垂直軸線８に対して角度βだけ傾斜する。この傾 斜角βは、底部羽口２の軸線を含む面と、シェル１の耐火被俺の内面上にあり出 鋼口４から側部羽口３の直径ｄの１０倍の距離Ｅだけ離れている点１４を通る線 とのなす角度ヤある。このような制限を設けるのは、上記距離Ｅを下限まで減少 させると底部羽目の傾斜角βが鋭敏に増加し、そのために上記酸素の流れが上記 耐火被覆表面に接近してこの耐火被穆面を著しく傷めるし、逆に−Ｆ記距離ｅを 上限まで増加させると炉体から鋼やスラグがこぼれて飛散するからである。

上記炉体は次のように操作する。

まず、この炉体を仕込口の方に傾けて、屑鉄および溶融銑鉄を入れる。この時に 酸素通路から空グを吹き込み、他の通路から天然ガスを吹き込む。この吹込みを 行なう前に、空気の代りに酸素を吹き込む。上記炉体な直立させてから、酸素を 側部羽口から吹き込み、この吹込み中に上記炉体中の煙道ガスを焼尽させる。

本発明によって、上記炉体を傾けた時に、溶鋼やスラグのとぼれをなくし、工楊 内の空包汚損を防止し、さらに上記容器の構造を単純化することができる。

産業上の利用可能性 上述のように、本発明は酸素転炉工場に適しており、溶融銑鉄を使用することな く、すべて固体の精錬材を用いて精錬工程を実施することができろ。

国際調査報告　−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．耐火性被〜が施されたシェル（１）を有し、このシェル（１）はトラニオン （６）に回転自在に装着されるとともに底部羽口（２）および側部羽口（３）を 有し、この羽目（２，３）が上記耐火被榎部に設けられて酸素および燃料の供給 に使用され、側部羽口（３）がこの側部羽口（３）を通る酸素および燃料の流れ を浴の表面に向わせる製鋼用転炉において、各側部羽口（３）はその幾何学的１ ｔＩｎ（１）が上記転炉の垂直軸線（８）を、上記トラニオン（６）の軸線（１ ０）の下方の点（９）でよぎるように配設され、この点（９）の位置は、転炉底 部から、トラニオン（６）の軸（１０）と転炉の垂直軸線（８）との交点までの 距離の０．５乃至１．０倍に等しい距離だけ、トラニオン（６）の軸（８）から 下がった位置であることを特徴とする製鋼用転炉。 ２、上記底部羽目（２）が、上記耐火被覆上に配設され、トラニオン（６）の軸 線（１０）に平行な転炉底部（１１）の中心軸１（１２）に沿い、底部羽目（２ ）の軸＆’（１３）を含む面と同じ角度で傾斜し、耐火被栓内面上にあって出銅 口（４）から側部羽口（３）の直径の１乃至１０倍の距離だけ離れている点に向 かう請求の範囲第１項記載の製鋼用転炉。 技術分野 本発明は冶金に係り、特に製鋼用転炉に関する。 本発明は酸素転炉工場に応用し得るものであり、本発明を用いれば、溶融鋏鉄を 使用することなく、すべて固体の製鋼用材料を用いて製鍔工程を実施することが できる。