JPH0754058A - 自熔炉の操業方法及びこれに用いる精鉱バーナー - Google Patents

自熔炉の操業方法及びこれに用いる精鉱バーナー

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JPH0754058A
JPH0754058A JP22052993A JP22052993A JPH0754058A JP H0754058 A JPH0754058 A JP H0754058A JP 22052993 A JP22052993 A JP 22052993A JP 22052993 A JP22052993 A JP 22052993A JP H0754058 A JPH0754058 A JP H0754058A
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伸正 家守
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起由 本道
Masaru Takebayashi
優 竹林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硫化精鉱を原料とする非鉄金属製錬炉の自熔
炉において、反応塔の側壁に形成されるコーチング層の
厚さを、大幅な処理量の減少することなく、管理するこ
とができ、加えて熱効率の上昇とダスト発生率の低下す
る自熔炉の操業方法及び精鉱バーナーを提供する。 【構成】 反応塔の側壁に形成されるコーチング層の厚
さを管理するために、反応塔側壁の温度に応じて、反応
塔に設けられた精鉱バーナーにより形成される円錐状気
流を偏心させるか、または、精鉱シュートよりの粉状原
料の吹き込み方向を偏心させる自熔炉の操業方法及び精
鉱バーナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硫化精鉱を原料とする
非鉄金属製錬炉に関し、特に当該製錬炉の一つである自
熔炉の操業方法及びこれに用いる精鉱バーナーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】硫化精鉱を原料とする非鉄金属製錬炉の
一つに自熔炉がある。この自熔炉は、その頂部に精鉱バ
ーナーを有する反応塔と、反応塔の下部に一端が接続さ
れ、かつ側面にカラミ抜き口とカワ抜き口とが設けられ
たセトラーと、セトラーの他端に接続された廃煙道とか
ら基本的に構成される製練炉である。
【0003】この自熔炉の操業について図1を参照して
説明する。まず、硫化精鉱、フラックス、補助燃料など
の製錬原料は予熱された反応用気体と共に精鉱バーナー
7から反応塔1内に吹き込まれる。反応塔1内におい
て、この製錬原料の可燃成分であるイオウと鉄とは高温
の反応用気体と反応し、セトラー41内に溜められる。
セトラー41内では熔体42は比重差によりCu2 Sと
FeSの混合物であるカワと2FeO・SiO2 を主成
分とするカラミに分けられる。カラミはカラミ抜き口4
6から排出され、電気錬かん炉に導入される。一方、カ
ワはカワ抜き口(図示せず)から次の工程である転炉の
要求に応じて抜き出される。また、反応塔1内に発生す
る高温の廃ガスはアップテーク44から廃煙道(図示せ
ず)を通って廃熱ボイラーで冷却される。
【0004】このような自熔炉40においては、製錬原
料が反応塔1内を落下する間に反応が完結することが必
要であり、完結しない場合には未反応物の一部は廃ガス
と共に廃熱ボイラーへ持ち去られて煙灰となり、他の一
部は反応塔1の下の熔体表面上に落下し、未燃物として
浮遊し、いわゆるヒープを形成する。
【0005】ところで、精鉱バーナー7より反応塔1内
に吹き込まれた製錬原料や反応用気体は、該反応塔1内
で円錐状の高温度の気流21を形成し、反応するが、該
気流21の温度はもっとも反応が活発ないわゆるフォー
カスとよばれる位置で1350℃にも達し、周辺部です
ら1300℃に達する。このような気流の中心線が鉛直
線よりずれると、反応塔側壁2に形成されて、反応塔側
壁煉瓦の保護の役目を果たしているコーチング層16に
気流21が触れ、これを溶解し、ひいては側壁2の煉瓦
を熔損し、はなはだしい場合には炉の破壊を招く。加え
て、該気流21が直接煉瓦に触れると、気流21中の銅
やイオウや鉄等の成分が煉瓦中に拡散侵入し、煉瓦が変
質する。この煉瓦の変質部分は他の部分と熱膨張率が異
なるため、操業を停止して炉内点検する際など、反応塔
側壁温度に変化を来す場合に剥離し、セトラー41内の
熔体表面上に落下し、浮遊し、カラミ抜き口46を閉塞
するといった事態を生ずる。
【0006】このような事態を防止する一つの方策とし
て側壁煉瓦内部に銅製の水冷ジャケットを設け、側壁2
の煉瓦とコーチング層16とを強制冷却することが行わ
れている。しかしながら、この方法でも気流21中の熔
体粒子が直接コーチング層16に当たるとコーチング層
16で製錬反応が生じ、コーチング層16は速やかに消
失し、側壁2の煉瓦が侵食されるばかりか、水冷ジャケ
ット自体が熔損し水漏れを生じ、水蒸気爆発などの二次
的なトラブルを発生させる。
【0007】また、別の方策の一つとして頂部に複数個
の精鉱バーナー7を設け、反応塔1の中心軸線より各精
鉱バーナー7の中心軸線に引いた水平線が側壁2と交差
する位置に温度計を設置し、該温度計の指示値より側壁
内面のコーチング層16の厚さを推定し、コーチング層
16が薄くなった側の精鉱バーナー7の、例えば精鉱や
フラックスの吹き込み量を増加し、例えば反応用空気量
を減少し、またあるいは重油量を減少して該精鉱バーナ
ー7での発熱量を減少し、前記コーチング層16の厚み
を増加させることも行われている。しかし、この方法で
は、十分な効果を得るためには大幅な処理量の減少を覚
悟しなければならず、かつこのような場合、個々の精鉱
バーナー7の熱バランスを無視せざるを得ないため、往
々にしてヒープが発生する。
【0008】また、別の方法の一つとして反応塔側壁2
の煉瓦の保護を重視し、反応塔1の直径を精鉱バーナー
7が形成する円錐状気流21の反応塔出口位置での直径
よりかなり過剰に大きくして側壁内面に生成するコーチ
ング層16を積極的に厚くするという方法も考えられ
る。しかし、この方法は熱効率が悪化するばかりか、コ
ーチング層16が厚くなりすぎてコーチング層16の表
面に無視できない凹凸部が生じ、その凹凸部の近傍を気
流が通過すると、精鉱と気流21との混合状態が変化し
て精鉱の燃焼性が悪化したり、反応塔内で局部的な圧力
の変動が生じ、炉内の廃ガスが点検孔より炉外に吹き出
すという事態が発生する。さらにコーチング層16があ
まり厚くなると、コーチング層16自身の重さを側壁煉
瓦が支えきれず、煉瓦の一部を伴ってコーチング層16
が側壁2より剥離落下するという問題を生ずる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】通常、適正なコーチン
グ層を得ることができ、かつ精鉱バーナーにより形成さ
れる気流をバーナー中心軸線を中心として円錐状とし、
該気流が直接コーチング層に触れないようにし、かつ適
切な熱効率が得られるように反応塔や精鉱バーナーの諸
元を決定し、かつ精鉱バーナーの位置決めを行うのが自
熔炉の操業開始時の常である。しかしながら、操業の継
続と共に精鉱バーナーの最下部に相当する反応塔天井部
に設けられたバーナーコーンの最下部(精鉱バーナー側
からみた場合には最先端部となる)に付着物が形成され
て肥大化し(アクリエーション)、前記気流の円錐状態
が崩され、気流が側壁のコーチング層に直接触れ、コー
チング層を熔損し、前記諸問題点を引き起こすことにな
る。
【0010】以上述べたように、安定した自熔炉の長期
連続操業を可能とするためには、側壁に形成されるコー
チング層の厚さを適正に維持することが重要であり、こ
れを達成する方法の開発が求められていた。しかしなが
ら、前記したように未だ有効な方法は提案されていな
い。
【0011】本発明は上記状況に鑑みなされたものであ
り、前記円錐状気流の中心軸が鉛直状態より振れること
による反応塔側壁のコーチング層の破壊を防止し、大幅
な処理量の減少をすることなく、長期間の連続操業を可
能とする操業方法とそれに用いる装置の提供を目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の方法は、ウインドボックスと精鉱シュートを有する
少なくとも1つの精鉱バーナーを反応塔の頂部に備えた
自熔炉の操業方法において、ウインドボックスより少な
くとも反応用気体の大部分を反応塔内に吹き込み、残部
の反応用気体と硫化精鉱、フラックス、煙灰等の粉状原
料を精鉱シュートより反応塔内に吹き込んで自熔炉を操
業し、反応塔の側壁の温度を、該側壁に設けられた温度
計の指示値が管理範囲の限界を越えた場合に、精鉱バー
ナーにより形成される円錐状気流を偏心させること及び
/または精鉱シュートよりの粉状原料の吹き込み方向を
偏心させることにより、当該温度計の指示値を管理範囲
内に復帰させることからなる。
【0013】また、これを実現するために、自熔炉の反
応塔の側壁の全周にわたり等間隔で設けられた温度計の
指示値に従い、精鉱バーナーの吹き込み方法を調整する
ものであり、温度計の指示値が管理上限値を越えた場合
には、精鉱バーナーの吹き込み方向を反応塔側壁におい
て当該温度計の取り付け位置の方向に傾けたり、精鉱バ
ーナーにより形成される円錐状気流から粉状原料の流れ
がわずかに逸脱するように粉状原料の吹き込み方向を変
えたり、あるいは相隣接するバーナーによる円錐状気流
の交差領域の高さを下降させたりし、温度計の指示値が
管理下限値を下回った場合には、精鉱バーナーの吹き込
み方向を反応塔側壁において当該温度計の取り付け位置
から反応塔の中心方向に傾けたり、相隣接する精鉱バー
ナーにより円錐状気流の交差領域に向けて粉状原料の吹
き込み方向を傾けたり、前記交差領域の高さを上昇させ
るように円錐状気流の方向を変更したりする。
【0014】さらに、円錐状気流や粉状原料の吹き込み
方向を傾けるには、精鉱バーナーのウインドボックス内
と精鉱シュート内に抵抗体を設け、あるいは垂設された
精鉱シュート自体をウインドボックスの中心軸線より偏
心させ、あるいは精鉱シュートの吹き込み方向を変更さ
せる。なお、この偏心の量は、わずかであっても所定の
効果が得られる。
【0015】さらに、上記課題を解決する本発明は、前
記方法の発明の目的達成のために使用する精鉱バーナー
であり、下方にベンチュリー状の絞り部が設けられたウ
インドボックスと、該ウインドボックスの絞り部を貫通
し、先端が前記絞り部よりやや下方に突出するように垂
設された管状の精鉱シュートと、該精鉱シュートの中心
を貫通し、その先端が精鉱シュートの先端と同じ位置、
あるいは下方となるように設けられた補助燃料バーナー
と、補助燃料バーナーの先端部に設けられた分散コーン
と精鉱シュートの先端における外周部に設けられた風速
調整コーンとから基本的に構成される精鉱バーナーにお
いて、精鉱シュートとウインドボックスをたわみ継ぎ手
(自由継ぎ手ともいう)を介してフランジ止めとし、精
鉱シュートとたわみ継ぎ手の間、及びたわみ継ぎ手とウ
インドボックスの間のフランジを貫通するボルトをナッ
トにより固定可能とし、かつ締め付け程度で精鉱シュー
トを傾けるようにした精鉱バーナーである。
【0016】この精鉱バーナーを前記自熔炉の操業方法
に使用することが好ましい。
【0017】
【作用】本発明は、溶融粒子がコーチング層と衝突する
と、溶融粒子とコーチング層との間で製錬反応が進行し
てコーチング層は溶解するが、固体粒子がコーチング層
に衝突すれば、コーチング層の厚さは増加することを利
用し、以下のようなメカニズムにより溶融粒子・固体粒
子の量を制御して、コーチング層の厚さを調節する。
【0018】精鉱バーナーによる円錐状の気流中の外周
よりの部分(外周部分という)に存在する粒子には反応
生成物である溶融粒子が多く、中心よりの部分(中心部
分)には未反応の、あるいは反応度の低い固体粒子が多
い。なお、実際には、中心部分は比較的細いが、その分
布範囲は粉状原料等の調整で変えられる。
【0019】しかし、円錐状の気流や粉体の供給方向
が、わずかでも傾くと、前述のような分布が変化し、例
えば粉体の供給方向が傾いて円錐状気流からわずかでも
はみ出るようになると、そのところで反応度の低い固体
粒子が増大する。
【0020】さらに、相隣接する精鉱バーナーは、気流
の相互関係によって溶融粒子と固体粒子の存在形態が異
なってくる。すなわち、相隣接する円錐状の気流が鉛直
方向に一定な場合、供給された固体粒子が隣接(交差)
領域に多く集まれば、溶融粒子の発生が多くなり、逆に
隣接領域から離れると、反応度の低い固体粒子が多くな
る。
【0021】また、供給される固体粒子の流れを鉛直方
向に一定にして、気流の角度を変えた場合、相隣接する
気流が近寄る方向に傾くと、高い位置で気流が交差し、
隣接領域(交差領域)での反応がそれだけ活発になる。
その結果、溶融粒子が多く発生する。逆に、前記気流が
互いに離れる方向に傾くと、気流の交差位置が低くな
り、隣接(交差領域)での反応がそれだけ弱くなる。そ
の結果、溶融粒子の発生が少なくなる。
【0022】本発明の方法の実施においては、具体的に
は自熔炉の反応塔側壁に設けられた温度計の指示値を管
理指標として用い、該指示値が管理限界を越えた場合に
必要な処置を採る。例えば、管理上限値を越えた場合に
は、コーチング層は薄くなりすぎているため、前記円錐
状気流中の固体粒子がコーチング層に直接衝突するよう
に精鉱バーナーの吹き込み方向、すなわち円錐状気流や
粉状原料の吹き込み方向を調節し、例えば管理下限値を
下回る場合には、コーチング層が厚くなりすぎているた
め、前記円錐状気流中の溶融粒子をコーチング層に直接
衝突するように精鉱バーナーの吹き込み方向を調節す
る。
【0023】管理温度を何度にするか、側壁に設置すべ
き温度計の数と位置とをどうするかは用いる精鉱バーナ
ーの数や反応塔の大きさ、構造、そして煉瓦材質などの
諸元により大きく異なる。そして、煉瓦温度とコーチン
グ層の状況との定量関係は側壁に設置された温度計の数
や煉瓦の材質により異なる。このため、個々の反応塔の
構造や諸元、用いる精鉱バーナーの数などと操業条件と
を考慮し、側壁に設置すべき温度計の数や位置、そして
管理温度を決定することが望まれる。なお、図2、図3
に示すように通常自熔炉の反応塔側壁には縦断面円周の
4〜8等分位置(方位)に、1等分位置(方位)当たり
鉛直方向に3〜6段の割合で合計12〜48本程度の温
度計を埋設している。
【0024】前記円錐状気流や粉状原料の吹き込み方向
を偏位させる方法として、ウインドボックス内部あるい
は精鉱シュートの内部に抵抗体を設ける方法と、精鉱シ
ュート自身を偏位させ、吹き込み方向を変更する方法が
ある。これらにより、反応塔中の反応度、すなわち溶融
粒子や未反応固体粒子の量を変える手法について、図6
〜図9を用いて説明する。
【0025】図6(a)〜図9(a)はいずれも精鉱バ
ーナー7により形成される円錐状気流21と固体粒子と
溶融粒子との関係を示したものであり、図6(b)〜図
9(b)は図6(a)〜図9(a)のb−b断面図であ
る。
【0026】図6は精鉱バーナーとして最も理想的な状
態を示したものであり、操業開始時の状態に対応してい
る。精鉱シュート17とバーナーコーン18は同心円上
に配され、中心軸線Yは鉛直になっている。図示のよう
に反応度の低い固体粒子で占められる中心部分が気流の
中央に細く分布し、その周囲に溶融粒子が分布する。
【0027】図6より明らかなように未反応の固体粒子
19、溶融粒子20、そして反応用気体と燃焼ガスとで
形成される円錐状気流21とは同心円上に、内側よりこ
の順で分布している。
【0028】図7は精鉱シュート17の位置をそのまま
とし、精鉱シュート17内に向かって左側に抵抗体をい
れ、製錬原料の吹き出し方向を向かって左側に偏心させ
た状態を示している。前記円錐状気流21の位置は図6
と同じであるが、粒子全体の分布は左側にずれ、左側に
気流21から外れた結果、そこに固体粒子が分布するこ
とになる。このため、仮に左側に反応塔側壁2があった
場合、該側壁2のコーチング層16は厚くなり、右側に
反応塔側壁2があった場合、固体粒子が少なくなる結
果、該側壁2のコーチング層16は薄くなる。
【0029】図8は精鉱シュート17の位置をそのまま
とし、ウインドボックス25内部の向かって左側に抵抗
体を入れて反応用空気の吹き出し方向を左に偏心させた
場合を示している。粒子全体の分布位置は図6と同じで
あるが、前記円錐状気流21が左にずれるため、右側に
他の精鉱バーナーがある場合には、右側の精鉱バーナー
の円錐状気流21と当該バーナーの円錐状気流21とが
衝突(合流)する位置X(図3参照)が下方に低下す
る。その結果、当該バーナーの左に側壁2がある場合、
該側壁2のコーチング層16は厚くなる傾向を示す。反
対に、当該の精鉱バーナー7の左側に他の精鉱バーナー
7が存在している場合には、各精鉱バーナー7による気
流21同士が衝突(合流)する位置Xは上昇する。その
結果、当該精鉱バーナー7の右に側壁2がある場合、気
流21の衝突により跳ね飛ばされた溶融粒子がコーチン
グ層16に衝突し易くなりコーチング層16は薄くな
る。
【0030】図9は精鉱シュート17の出口の位置は図
6のままとし、精鉱シュート17の上端を向かって右に
移動させ、精鉱シュート17の吹き出し方向を鉛直方向
から左斜め方向に変化させたものである。この結果、円
錐状気流21も粒子全体の分布も左にずれることになる
が、粒子全体の分布のずれが大きい。この場合、粒子も
空気も左方へずれた点で、図7と図8とを重ね合わせた
状態となり、図7と図8との効果が一緒に得られるた
め、短時間でコーチング量の調整が可能となる。
【0031】
【実施例】次に本発明の実施例に図1〜図5を用いて説
明する。なお、各図の同一の部品、物品は、同一の番号
を使用した。
【0032】図1は、本発明の実施例に係る精鉱バーナ
ーを自熔炉の反応塔頂部に取り付けた中央縦断面図であ
る。
【0033】図2は、精鉱バーナーの取付位置と側壁温
度計の取付位置を示す反応塔の細部概略平面図である。
【0034】図3は、反応塔と精鉱バーナーの縦断面図
であって、反応塔内の円錐状気流の状態を示す図であ
る。
【0035】図2、図3に示した反応塔1は、側壁2の
内径6.0m、反応塔1の天井部4内面6bより反応塔
1の下端5までの高さが6.5mである。
【0036】反応塔頂部6aに、4基の精鉱バーナー7
を等間隔に設け、精鉱バーナー7の中心軸線8が反応塔
側壁2の内面より反応塔中心軸線10方向に1.6m離
れた位置になるように取り付ける(図2)。
【0037】反応塔1の側壁2の煉瓦としてマグネシア
クロム系のセミリボンド煉瓦を用い、反応塔1の下半分
の位置の側壁2に7段の水冷ジャケット3を設けた。
【0038】図2において、反応塔1の中心軸線10と
各4基の精鉱バーナー7(No.1〜4)の中心軸線と
を結ぶ線と側壁2との各4つの交点11と、各交点の同
一円周上4つの中間点12とを8方位(A〜H)とし、
各方位毎に図3に示すごとく、反応塔天井部4と最上段
の水冷ジャケット3との中間と、各水冷ジャケット3の
中間とに、上より5段、合計6段(〜)、総計48
本の温度計13を、温度計の検出端14を側壁煉瓦の外
表面に位置するように設けた。
【0039】該反応塔1を図1に示すごとく、自熔炉4
0のセトラー41に取付けた。自熔炉40は、反応塔
1、セトラー41、アップテーク44及び精鉱バーナー
7にて構成されている。なお、セトラー41の底部には
熔体42が形成されている。
【0040】次に精鉱バーナー7について説明する。図
4は本発明の精鉱バーナーの1例を示した中央断面図で
ある。精鉱バーナー7は、ウインドボックス25と、精
鉱シュート17と、補助燃料バーナー29と、分散コー
ン30と、風速調整コーン32と、たわみ継ぎ手35と
からなっている。
【0041】ウインドボックス25は、下方にベンチュ
リー状の絞り部22が設けられ、上部にフランジ23付
きノズル24が設けられている。精鉱シュート17は管
状であって、その上方にフランジ26が設けられ、その
先端27が前記絞り部22よりやや下方に突出するよう
に垂設されている。
【0042】補助燃料バーナー29は、該精鉱シュート
17の中心を貫通し、その先端28が精鉱シュート17
の先端27と同じ位置、あるいは下方となるように設け
られ、分散コーン30は、補助燃料バーナー29の先端
部に設けられている。
【0043】風速調整コーン32は、前記精鉱シュート
17のフランジ26に取り付けられた吊りロッド31の
最下端に取り付けられ、吊りロッド31によりコーン3
2は精鉱シュート17の先端近傍でその外周部に上下可
動であり、これによりウインドボックス25からの気流
の方向を変更できる。
【0044】たわみ継ぎ手(自由継ぎ手ともいう)35
は、その上下両側に、ベローズのような形で、精鉱シュ
ート17とウインドボックス25とを結合するフランジ
33、34を有する。精鉱シュート17とウインドボッ
クス25は、たわみ継ぎ手35に対し、精鉱シュート1
7のフランジ26とたわみ継ぎ手35のフランジ33の
間、そしてたわみ継ぎ手35のフランジ34とウインド
ボックス25のフランジ23との間を貫通するボルト3
6とナット37とを用いて固定されている。本発明の精
鉱バーナーは、たわみ継ぎ手35を介して精鉱シュート
17とウインドボックス25とを結合しているため、精
鉱シュート17の吹き込み位置の変更や吹き込み方向の
変更は極めて容易に行うことができる。
【0045】図5は、図4の精鉱バーナーのボルト36
及びナット37の取付状態を示す平面図である。前述の
ように上下のフランジ間を貫通するボルト36に対する
ナット37の締め付け具合により、たわみ継ぎ手のベロ
ーズ部分を伸縮して、精鉱シュート17の傾斜や垂直度
を変更調整できる。
【0046】以上説明した精鉱バーナーを使用して、自
熔炉を操業すると、各精鉱バーナー7より吹き込まれた
原料や反応用気体が、それぞれ頂角25度とする円錐系
の気流21を形成するように操業し、33℃の冷却水を
ジャケットに3.8m3 /分の割合で流入しつつ操業す
る場合には、通常側壁温度が80〜100℃の範囲内で
あればコーチング層16の厚さは良好と判断され、15
0℃を越える場合にはコーチング層16は薄くなり、2
00℃以上ではコーチング層16は消失し、煉瓦が剥離
している部分も見受けられる。逆に80℃を下回ると、
コーチング層16は厚くなりすぎ、50℃を下回るとコ
ーチング層16の一部が剥離落下する。
【0047】よって、このような場合の管理条件は、1
50℃を上限警戒値とし、200℃を管理上限値とし、
80℃を下限警戒値とし、50℃を管理下限値とする。
そしてこの管理条件に従いコーチング層16の厚さを調
整すべく精鉱バーナーの円錐状気流や精鉱シュートから
の粉状原料の吹き込み方向を偏位にさせる。すなわち、
例えば、ある方位(側壁の等分位置)に取付けた温度計
の指示値が200℃を越えた場合には、当該温度計に近
い精鉱シュートからの粉状原料の吹き込み方向を当該温
度計取付方向に偏位させ、粉状原料から反応不十分の固
体粒子が直接コーチング層に衝突するようにし、コーチ
ング層を成長させる。また、ある方位に取付た温度計の
指示値が50℃を下回ったときには、精鉱バーナーの吹
き込み方向を反応塔の中心軸方向に偏位させ、反応を活
発にし、円錐状気流中の溶融粒子が直接コーチング層に
衝突するようにし、コーチング層を溶解除去する。
【0048】そこで、図4に示した精鉱バーナーの4基
を図2、3に示したように配置した反応塔1を用い、精
鉱を80t/Hの割合で精鉱シュート7より炉内に装入
し、ウインドボックス25より反応用気体として空気を
31000Nm3 /Hの割合かつ吹込速度230m/s
ecで炉内に吹き込んだ。精鉱バーナーの吹き込み状態
は図6に示したようになっており、各バーナーの円錐状
気流21の頂角は25度であった。
【0049】操業開始10日後に全温度計の平均温度は
170℃となっており、特に図2における方位FとHの
、段目の温度は220℃となった。そこで精鉱バー
ナー7のたわみ継ぎ手35のボルトナットの位置と間隔
とを調整し、各精鉱バーナー7の精鉱シュート17の吹
き込み方向を垂直方向から、No.1は方位Bに角度を
約1秒、No.2は方位Dに角度を約1秒、No.3は
方位Fに角度を約2秒、No.4は方位Hに角度を約2
秒変更した(図2、3参照)。その結果、2日後には全
温度計の平均温度は82℃となり、最高温度も150℃
まで低下した。さらに処置前に冷却ジャケットにより除
去されていた1290Mcal/Hの熱量も、処置後に
は560Mcal/Hに低下し、熱効率が改善されたこ
とがわかった。また、未反応の固体粒子が反応塔側壁2
に付着することにより煙灰発生率も4.9%から4.0
%に低下した。
【0050】この状態で7日間操業を継続したところ方
位Dの、、、段目の温度計の指示値が50℃を下
回り、目視点検でもコーチング層16の厚さが異常とな
っていたので、No.2の精鉱バーナー7の精鉱シュー
ト17の吹き込み方向を反応塔1の中心方向に角度を約
2秒変更した。その結果以後の4日間は方位Dの、
、段目の温度計の指示値は90℃前後となってい
た。その後方位Dの、、段目の温度計の指示値が
上昇傾向を示したため、No.2の精鉱バーナーの精鉱
シュートの吹き込み方向を角度で約1秒方位Dの方向に
変更した。以後3カ月に渡る連続操業期間の間、側壁温
度はいずれも70から90℃になっていた。
【0051】
【発明の効果】本発明の精鉱バーナーを用い、本発明の
操業方法に従えば、ボルト・ナットの調整だけで容易に
側壁に構成されたコーチングの厚さが管理でき、加えて
熱効率の上昇とダストの発生率も低下した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる精鉱バーナーを自熔炉
の反応塔頂部に取り付けた中央縦断面図である。
【図2】反応塔の平面図であって、反応塔天井部に設け
た4基の精鉱バーナーと温度計の配置を示す。
【図3】反応塔と精鉱バーナーの縦断面図詳細図であっ
て、温度計の配置と精鉱バーナーにより形成される円錐
状気流の状態を示した図である。
【図4】本発明の実施例に係る精鉱バーナーの中央縦断
面図である。
【図5】図4の精鉱バーナーの平面図である。
【図6】(a)は、精鉱バーナーにより形成される円錐
状気流と固体粒子と溶融粒子との関係を示した中央縦断
面図であり、(b)は、(a)のb−b断面図である。
【図7】(a)は、精鉱バーナーにより形成される円錐
状気流と固体粒子と溶融粒子との関係を示した中央縦断
面図であり、(b)は、(a)のb−b断面図である。
【図8】(a)は、精鉱バーナーにより形成される円錐
状気流と固体粒子と溶融粒子との関係を示した中央縦断
面図であり、(b)は、(a)のb−b断面図である。
【図9】(a)は、精鉱バーナーにより形成される円錐
状気流と固体粒子と溶融粒子との関係を示した中央縦断
面図であり、(b)は、(a)のb−b断面図である。
【符号の説明】
1 反応塔 2 側壁 3 水冷ジャケット 4 天井部 5 反応塔下端 6 反応塔頂部 7 精鉱バーナー 9 反応塔内壁 10 反応塔中心軸 11 反応塔中心と各精鉱バーナーを結ぶ半径の側壁と
の交点 12 前記交点の中間点 13 温度計 14 検出端 16 コーチング層 17 精鉱シュート 18 バーナーコーン 19 固体粒子 20 溶融粒子 21 円錐状気流 22 ウインドボックス絞り部 23 ノズルのフランジ 24 ウインドボックスのノズル 25 ウインドボックス 26 精鉱シュートのフランジ 27 精鉱バーナー先端 28 補助燃料バーナー先端 29 補助燃料バーナー 30 分散コーン 31 吊りロッド 32 風速調整コーン 33、34 たわみ継ぎ手のフランジ 35 たわみ継ぎ手 36 ボルト 37 ナット 40 自熔炉 41 セトラー 42 熔体 43 セトラー空間 44 アップテーク 46 カラミ抜き口

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドボックスと精鉱シュートを有す
    る少なくとも1つの精鉱バーナーを反応塔の頂部に備え
    た自熔炉を用い、ウインドボックスより少なくとも反応
    用気体の大部分を反応塔内に吹き込み、残部の反応用気
    体と硫化精鉱、フラックス、煙灰等の粉状原料を精鉱シ
    ュートより反応塔内に吹き込む自熔炉の操業方法におい
    て、反応塔の側壁の温度を、該側壁に設けられた温度計
    の指示値が管理範囲の限界を越えた場合に、精鉱バーナ
    ーにより形成される円錐状気流を偏心させること及び/
    または精鉱シュートよりの粉状原料の吹き込み方向を偏
    心させることにより、当該温度計の指示値を管理範囲内
    に復帰させることを特徴とする自熔炉の操業方法。
  2. 【請求項2】 円錐状気流を偏心させること及び/また
    は精鉱シュートよりの粉状原料の吹き込み方向を偏心さ
    せることが、反応塔の側壁に設けられた特定の温度計の
    指示値が管理上限値を越えた場合には、当該温度計が設
    けられた側の側壁に、円錐気流中の未反応固体粒子が吹
    き当たるようにし、前記温度計の指示値が管理下限値を
    下回った場合には、当該温度計が設けられた側の側壁
    に、円錐気流中の溶融粒子が吹き当たるように行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の自熔炉の操業方法。
  3. 【請求項3】 反応塔内の円錐状気流を偏心させる方法
    が、ウインドボックス内部に抵抗体を設けることである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自熔
    炉の操業方法。
  4. 【請求項4】 精鉱シュートより反応塔への粉状原料の
    吹き込み方向を偏心させる方法が、精鉱シュート内部に
    抵抗体を設けることであることを特徴とする請求項1〜
    3の内の何れかの請求項に記載の自熔炉の操業方法。
  5. 【請求項5】 精鉱シュートより反応塔への粉状原料の
    吹き込み方向を偏心させる方法が、精鉱シュート自体を
    鉛直方向から傾けることであることを特徴とする請求項
    1〜3の内の何れかの請求項に記載の自熔炉の操業方
    法。
  6. 【請求項6】 円錐状気流を偏心させること及び/また
    は精鉱シュートよりの粉状原料の吹き込み方向を偏心さ
    せることが、精鉱バーナーにより形成される円錐状気流
    と、精鉱シュートよりの粉状原料の吹き込み方向の相対
    関係を一定にして行われることを特徴とする請求項1に
    記載の自熔炉の操業方法。
  7. 【請求項7】 円錐状気流を偏心させること及び/また
    は精鉱シュートよりの粉状原料の吹き込み方向を偏心さ
    せることが、精鉱バーナーにより形成される円錐状気流
    と、精鉱シュートよりの粉状原料の吹き込み方向の相対
    関係を変えて行われることを特徴とする請求項1に記載
    の自熔炉の操業方法。
  8. 【請求項8】 精鉱バーナーにより形成される円錐上記
    流を一定に保ち、反応塔の側壁に設けられた特定の温度
    計の指示値が管理下限値を下回った場合は、前記温度計
    から遠ざかる方向に前記の粉状原料の吹き込み方向を傾
    け、また前記温度計の指示値が管理上限値を上回った場
    合には、前記温度計に近づく方向に前記粉状原料の吹き
    込み方向を傾ける請求項7に記載の自熔炉の操業方法。
  9. 【請求項9】 反応塔内の円錐状気流を偏心させる方法
    が、ウインドボックス内部に抵抗体を設けることである
    ことを特徴とする請求項6または請求項8に記載の自熔
    炉の操業方法。
  10. 【請求項10】 反応塔内の円錐状気流を偏心させる方
    法が、精鉱シュート自体を鉛直方向から傾けることであ
    ることを特徴とする請求項6または請求項8に記載の自
    熔炉の操業方法。
  11. 【請求項11】 精鉱シュートより反応塔への粉状原料
    の吹き込み方向を偏心させる方法が、精鉱シュート内部
    に抵抗体を設けることであることを特徴とする請求項6
    〜10の内の何れかの請求項に記載の自熔炉の操業方
    法。
  12. 【請求項12】 精鉱シュートより反応塔への粉状原料
    の吹き込み方向を偏心させる方法が、精鉱シュート自体
    を鉛直方向から傾けることであることを特徴とする請求
    項6〜10の内の何れかの請求項に記載の自熔炉の操業
    方法。
  13. 【請求項13】 複数の精鉱バーナーを使用し、反応塔
    の側壁に設けられた特定の温度計の指示値が管理下限値
    を下回った場合は、前記温度計に近い精鉱バーナー及び
    これに隣接する精鉱バーナーにより形成される円錐状気
    流の交差領域に、少なくとも前記温度計に近い精鉱バー
    ナーからの粉状原料の吹き込み方向を近づけるように偏
    心させることにより、精鉱バーナーの反応を促進する請
    求項1に記載の自熔炉の操業方法。
  14. 【請求項14】 複数の精鉱バーナーを使用し、反応塔
    の側壁に設けられた特定の温度計の指示値が管理上限値
    を上回った場合は、前記温度計に近い精鉱バーナー及び
    これに隣接する精鉱バーナーにより形成される円錐状気
    流の交差領域から、少なくとも前記温度計に近い精鉱バ
    ーナーからの粉状原料の吹き込み方向を離すように偏心
    させることにより、精鉱バーナーの反応を弱める請求項
    1に記載の自熔炉の操業方法。
  15. 【請求項15】 複数の精鉱バーナーを使用し、反応塔
    の側壁に設けられた特定の温度計の指示値が管理下限値
    を下回った場合は、前記温度計に近い精鉱バーナー及び
    これに隣接する精鉱バーナーにより形成される円錐状気
    流の交差領域の高さを上昇させるように前記精鉱バーナ
    ーの少なくとも一方の円錐状気流を偏心させる請求項1
    に記載の自熔炉の操業方法。
  16. 【請求項16】 交差領域内に向けて精鉱シュートより
    の粉状原料の吹き込み方向を偏心させることを特徴とす
    る請求項15に記載の自熔炉の操業方法。
  17. 【請求項17】 複数の精鉱バーナーを使用し、反応塔
    の側壁に設けられた特定の温度計の指示値が管理上限値
    を上回った場合は、前記温度計に近い精鉱バーナー及び
    これに隣接する精鉱バーナーにより形成される円錐状気
    流の交差領域の高さを下降させるように前記精鉱バーナ
    ーの少なくとも一方の円錐状気流を偏心させる請求項1
    に記載の自熔炉の操業方法。
  18. 【請求項18】 自熔炉の反応塔頂部に設けた精鉱バー
    ナーであって、下方にベンチュリー状の絞り部が設けら
    れたウインドボックスと、前記ウインドボックスの絞り
    部を貫通し、先端が前記絞り部よりやや下方に突出する
    ように垂設された管状の精鉱シュートと、該精鉱シュー
    トの中心を貫通し、先端が精鉱シュートの先端と同じ位
    置、あるいは下方となるように設けられた補助燃料バー
    ナーと、補助燃料バーナーの先端部に設けられた分散コ
    ーンと、精鉱シュートの先端における外周部に設けられ
    た風速調整コーンとから基本的に構成され、精鉱シュー
    トとウインドボックスとをたわみ継ぎ手を介して結合し
    たことを特徴とする精鉱バーナー。
  19. 【請求項19】 精鉱シュートとウインドボックスとの
    結合が、精鉱シュートとウインドボックスとたわみ継ぎ
    手とにフランジを設け、精鉱シュートのフランジと、こ
    れと相対するたわみ継ぎ手の一方のフランジとを、ま
    た、たわみ継ぎ手の他方のフランジと、これと相対する
    ウインドボックスのフランジとをボルトナットにより締
    結して行うものである請求項18に記載の精鉱バーナ
    ー。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載の自熔炉の操業方法に
    おいて、反応塔頂部に設けられた精鉱バーナーが請求項
    18に記載の精鉱バーナーであることを特徴とする自熔
    炉の操業方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009085522A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Pan Pacific Copper Co Ltd 自溶炉の点検孔構造体
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EP2705317B1 (en) 2011-05-06 2017-12-27 Hatch Ltd Burner and feed apparatus for flash smelter
CN108754176A (zh) * 2018-06-28 2018-11-06 大冶有色金属有限责任公司 一种连续精炼炉及利用该连续精炼炉进行再生铜精炼的工艺方法

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