JPS6049989A - ロ−タリスクリ−ン捺染法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ロータリスクリーン捺染法に関するもので、
より詳細には、比較的小さい押圧力で、プリント図柄の
鮮鋭さ、濃度及び均染性に優れたプリント物を安定して
得ることが可能なロータリスクリーン捺染法に関する。

ロータリスクリーン捺染法は、被捺染材料を連続送りし
ながら、捺染操作が比較的簡単に行い得るという利点を
有するが、フラットスクリーンを用いる捺染法に比して
、スクリーンメツシュを構造的に強固に製造しなければ
ならないことに関連して、スクリーンメツシュの開口面
精が概して少ないため、インクの透過が悪く、被捺染布
への付着量及び浸透量が少なくなり、更にスクリーンメ
ツシュが概して粗い、厚い、剛い等の条件も重なって、
スケー９の抑圧をかなシ強くしなければ、均染性、鮮明
さ、濃度等に関して十分に満足し得るプリント物が得難
いという傾向がある。

更に、ロータリスクリーン捺染法では、スクリーン内に
スケー９を通し、該スケー９を両端でのみ支持する構造
となることに関連して、スケージ支持部材が湾曲してス
ケー９による加圧が不均等となるという欠点があり、ま
た支持部材の湾曲を防止するために剛性を高めるとスケ
ージ機構が重量化するという欠点がある。

従って、本発明の目的は上述した欠点が改善されたロー
タリスクリーン捺染法を提供するにある○本発明の他の
目的は、スケージ操作において、比較的小さい押圧力で
全面にわたる均一な捺染が可能で、しかもスケージ機構
も軽量化し得るロータリスク１］−ン捺染法を提供する
にある０本発明の更に他の目的は、供給部材どスクレー
パーとの間の液溜部に発生する動圧によって捺染操作が
円滑に行われると共に、この液溜部におけるインクの滞
留による粘度変化や濃度変化も有効に解消されるロータ
リスクリーン捺染法を提供するにある。

本発明によれば、被捺染材料を連続送りし、被捺染材料
と同期した速度で回転されるロータリスクリーン内にイ
ンクを供給し、スクリーンメツシュを介してインクを被
捺染材料に施こすことから成るロータリスクリーン捺染
法において、ロータリスクリーンの内部に、スクリーン
の回転方向に関して前方の供給部材と後方の捺染用スク
レーパーとを配置し、供給部材の下部のインク案内面を
ロータリスクリーンの内周面に近接はするが、これと接
触しない位置関係に保持し、該スクレーパーを実質上垂
直に維持すると共に、該スクレーパーと供給部材との間
に動圧の発生したインク溜部を形成し、供給部材の前方
にインクを供給すると共に、インク溜部のインクを回収
し循環することを特徴とするロータリスクリーン捺染法
が提供される。

本発明によれば更に、上記捺染法において、該スクレー
パーを昇降動可能に且つ該スクレーパー上に膨張可能な
チューブを夫々配置し、該スクレー−パーを、該チュー
ブ内の流体圧によりスクリーン内壁へ一様に押圧する方
法が提供される。

本発明を添付図面に示す具体例に基いて以下に詳細に説
明する。

第１図において、機枠１の両端部、即ち捺染域Ａの両側
には、駆動プーリー２及び被動ブー１］−６が設けられ
、これらのプーリー２及び６により被捺染材料４を搬送
するだめのエンドレスベルト５が支持されている。駆動
プーリー２は減速機付モーター６によ沙適当な動力伝達
機構７を介して駆動される。被動プーリー６の下側には
、被捺染材料４をベルト５に貼付けるための糊をベルト
５に施す塗布機構８が設けられ、また、エンドレスベル
ト５の下側部分の移動路には、ベルト表面を洗滌するだ
めの洗滌機構９が設けられている。

また、被動プーリー６の上側には、エンドレスベルト５
に被捺染材料４を貼付けるための圧接ローラー１０が設
けられ、また駆動プーリー２の上方には、プリント物４
′をエンドレスベルト５から剥離し、他の処理域に送る
だめの案内ローラ１１が設けられている。

捺染域Ａには、１個或いは複数個のロータリスクリーン
１２が、プリント時においてベルト上の被捺染材料と接
触する位置関係に配置され、またロータリスクリーン１
２の下側にはエンドレスベルト５を支持する受ローラ−
１３が配置されている。ロータリスクリーン１２は、そ
れ自体公知の駆動機構（図示せず）によりエンドレスベ
ルト５の送り速度と同期した円周速度で駆動される。複
数個のロータリスクリーンが捺染域Ａに配置される場合
には、これらのロータリスクリーンは、互いに柄合せさ
れた位置と位相で設けられている。

ロータリスクリーン５の内部には、ロータリスクリーン
のスクリーンメツシュを介して被捺染材料４上にインク
を滲出させるだめのスケージ機構１４が配置されている
。

本発明に用いるスケージ機構１４をロータリスクリーン
１２と共に拡大して示す第２図において、スクリーン１
２の内部には、その軸方向に延びているスケージ支持部
材１５が設けられ、この支持部材１５には、供給部材１
６がネジ１７により固着されている。この供給部材１６
の下側にはインク案内面１８が設けられ、この案内面１
８はロータリスクリーン１２との間隙がスクリーン回転
方向に沿って徐々に小さくなるような曲面酸−は多角形
面となっている。

供給部材１６０案内面１８の上方でインク導入側には、
凹み１９が設けられており、捺染インク供給管２０に接
続されたインク分配管２１がこの凹み１９内にシール部
２２を介して設けられている。このインク分配管２１は
ロータリスクリーンの有効プリント巾全体にわたって延
びており、この分配管にはインク出口２６が設けられて
いる。

一方、スケージ保持枠２４は、供給部材１６の後方側上
部に対して、ネジ２５によシ固定されている。このスケ
ージ保持枠２４には中空室２６及び下方開口２７が設け
られており、この中空室２６の内部には、エアチューブ
２８及びその下方のスクレーパー２９が設けられて因る
。スクレーパー２９の先端は下方開口２７を通して垂直
方向下方に延びており、且つその基部はエアチューブ２
８と接触している。かくして、エアチューブ２８内の圧
力の程度によって、スクレーパー２９は上下動可能とな
っていることが了解されよう○供給部材１６の下方後部
壁６０とスクレーパー保持枠２４の前部壁６１との間に
は間隙があって、インク溜部６２が形成嘔れている。ま
た、供給部材１６のインク案内面１８の後方側上部には
、やはり凹み６６が形成されていて、この凹み６乙にも
、インク排出管６４に連なるインク回収管３５が、シー
ル部２２を介して設けられている。このインク回収管６
５には、インク溜部６２に通スル開口６６が設けられて
いる。

捺染作業に際して、ロータリスクリーン１２をエンドレ
スベルト５上の被捺染材料４と接触させて、同期した速
度で駆動回転させ、スケージ機構１４を動作位置迄下降
させる。この動作位置において、供給部材１６０案内面
１８はスクリーン１２の内周面姉近接はするが、これと
実質上接触しない位置関係に維持され、一方スクレーパ
ー２９はその先端がスクリーン１２の内周面と接する位
置関係に保たれる。スクレーパー２９のスクリーン内周
面への押圧力は、チューブ２８へ供給する流体圧力を変
化させることにより所期の値に設定し得る。

インク供給管２０、インク分配管２１及びインク出口を
通して、インクがロータリスクリーン１２内に供給され
、このインクは供給部材１６の前方から案内面１８とロ
ータリスクリーン１２の内周面との間隙を通り、該供給
部材１６とスクレーパー２９との間のインク溜部６２内
に導入される。インク案内面１８とスクリーン内周面と
の間隙が小さく、しかもスクリーン１２はインク溜部６
２内にインクを導入する方向に回転しているため、スク
リーン内に供給されるインクは、インク溜部６２には導
入されるが、逆方向には排出されなくなり、その結果と
してインク溜部６２には動圧が発生する。

このインク溜部に発生する動圧の程度は、案内面の間隔
やスクリーン周速″等の要因によっても変化するが、一
般的に言って５０乃至４００　ｍｍ　ＨｔＯ（水柱）ゲ
ージ、特に１００乃至６００１ｍＨ，Ｏゲージのオーダ
ーである。

本発明においては、とのインク溜部ろ２に発生する動圧
を、スクリーンメツシュを通してのインクの滲出（スク
イズ・アウト）に利用すると共に、インク溜部３２後端
のスクレーパー２９を実質上垂直に維持することにより
、スクレーパー２９の押圧力乃至加圧力が小さい場合に
も、インクの滲出が円滑にしかも容易に行われるという
利点がある０ 実際に、本発明におけるスクレーパーの押圧力ば、５０
乃至１５０グ／Ｃｒｎ程度の線圧で十分であり、従来の
ロータリスクリーン捺染法におけるスケージ圧が３００
　ｔ　／　ｃｍ以上のオーダーでちるのに対して、著し
く小さい値であることが了解されよう。

本発明によれば、以上の事実から、被捺染布全面にわた
って容易に均染性が得られると共に、スケータ用支持体
が湾曲するような過度の押圧力を加える必要もなく、ま
たスケータ用支持体も著しく軽量化することができる。

更に、スクレーパーとスクリーンとの間の摩擦による摩
耗も著しく小さくすることができる。例えば、スクレー
パーを、その先端よシも根元が後退するような傾斜状態
で設けるときには、スクリーンに対する押圧力も犬きく
なり、またスクリーン内面に無理な力（剪断力〕が作用
するのを避は得ないが、本発明によれば、スクレーパー
を実質上垂直としたことによりかかる欠点が有効に解消
される。

本発明の他の重要な特徴は、インク溜部３２内のインク
を回収し、これを再度循環することにある。即ち、捺染
作業の継続に伴なって、インク溜部６２内に、比較的長
時間にわたって滞留するインクが存在すると、これによ
シインクの粘度や濃度が変化し、その結果として捺染製
品の品質低下や均染性低下の原因となる。本発明におい
ては、このインク溜部６２にインク回収管６５を設け、
開口３６、インク回収管６５及びインク排出管６４を経
て、適当々インク貯留槽（図示せず）にインクを回収す
るようにしたことにより、インク溜部３２内にインクが
排出される流れが形成され、溜部６２内にインクが長時
間にわたって滞留することにより生ずる濃度や粘性の変
化やこれに伴なう安定性低下が有効に防止されるように
なる。

インク溜部からのインクの排出は、インク溜部６２内に
発生する動圧を利用して行うこともできるが、一般には
、インク排出系に吸引ポンプを設け、適度の流量でイン
クを回収し、循環するようにするのがよい。インク貯留
槽に回収したインクは、インク供給管２０、分配管２１
を通して、供給部材１６の前方に再度循環する。

本発明のロータリスクリーン捺染法によれば、上述した
機構により、捺染操作終了後のスクリーン及びスケージ
部の洗滌や、インクの色替え等の操作も至って容易に行
い得る。即ち捺染操作終了後には、ロータリスクリーン
と被捺染布との接触を解除し、スクリーンを回転しなが
ら、インク供給管２０から洗滌液を供給し、インク排出
管３４から洗滌排液を排出させることにより、スクリー
ンの洗滌とスケータの洗滌とが同時にしかも簡便に行わ
れる。また洗滌後に新たな色替インクをインク供給管２
０に通すこと−によりインクの色替が同様に行われる。

本発明においては、添付図面に示した通り、スクレーパ
ー２９を昇降動可能に配置すると共に、このスクレーパ
ー２９上に膨張可能なチューブ２８を配置し、このチュ
ーブ内に流体を吹込んで、チューブ内の流体圧によりス
クレーパー２９の先端をスクリーン内壁へ一様に押圧せ
しめるのがよい。この流体圧方式によれば、スクレーパ
ーの押圧力が比較的小さくてよい本発明の場合において
も、スクレーパーのスクリーンへの抑圧の程度がどの部
分でもほぼ一様となって均染性に特に優れた捺染製品が
得られるという利点がある。また、チューブ内への流体
（例えば空気〕の吹込みの程度を変化させることにより
、押圧力の調節も至って容易にしかも無段階で広範囲に
行われるという利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に用いるロータリスクリーン装置の概略
配置図であり、 第２図は第１図の装置のスケージ装置の拡大断面図であ
り、 第６図は第２図におけるインク回収管の正面配置図であ
る。 ４は被捺染布、５はエンドレスベルト、１２はロータリ
スクリーン、１４はスケージ機構、１６は供給部材、１
８は案内面、２８はチューブ、２９はスクレーパー、６
２はインク溜部、６５はインク回収管を夫々示す。 特許出願人　東伸工業株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）被捺染材料を連続送りし、被捺染材料と同期した
   速度で回転されるロータリスクリーン内にインクを供給
   し、スクリーンメツシュを介してインクを捺染材料に施
   こすことから成るロータリスクリーン捺染法において、
   ロータリスクリーンの内部に、スクリーンの回転方向に
   関して前方の供給部材と後方の捺染用スクレーバーとを
   配置し、 供給部材の下部のインク案内面をロータリスクリーンの
   内周面に近接はするが、これと接触しない位置関係に保
   存し、 該スクレーバーを実質上垂直に維持すると共に、該スク
   レーバーと供給部材との間に動圧の発生したインク溜部
   を形成し、供給部材の前方にインクを供給すると共に、
   インク溜部のインクを回収し循環することを特徴とする
   ロータリスクリーン捺染法。
2. （２）該スクレーバーを昇降動可能に且つ該スクレーバ
   ー上に膨張可能なチューブを配置し、該チューブ内の流
   体圧によシスクレーパースクリーン内壁へ一様に押圧す
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の捺染法
   。