JPS6049073A

JPS6049073A - インク組成物

Info

Publication number: JPS6049073A
Application number: JP58156135A
Authority: JP
Inventors: Zenshiro Iijima; 飯島　善四郎
Original assignee: ADOGAA KOGYO KK; Adger Kogyo Co Ltd
Current assignee: ADOGAA KOGYO KK; Adger Kogyo Co Ltd
Priority date: 1983-08-26
Filing date: 1983-08-26
Publication date: 1985-03-18
Also published as: JPH0149307B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明はチオシアン酸コバル１〜、又はチオシアン酸ニ
ッケルと塩化コバルトを呈色主剤とする水で消去し得る
インク組成物に関するものである。

従来、チオシアン酸コバル１〜．又はチオシアン酸ニッ
ケルと塩化コバル１−を呈色主剤として含む水で消去し
得るインク組成物は知られている（特開昭５４−１００
０５号公報、特開昭５４−１９８０６号公報）。

これらのインク組成物においては、コバルト使用量を節
約するために、濃色化助剤として、ポリアルキレングリ
コールが添加されている。しかしながら、この場合、そ
のコバルト使用量の節約には限度があった。即ち、コバ
ルト濃度を減少させて充分な呈色（青色）を得るには、
ポリアルキレンゲリコールの量を多量にする必要がある
が、ポリアルキレングリコールは粘性のある不揮発性物
質であるため、ポリアルキレングリコール量を増大させ
て行くと、粘性が高すぎて、インクとしての流動性が悪
化するという欠点が生じる。また、ポリアルキレングリ
コール金兄の高いインクで記載した文字は、水で消去し
ても、そのポリアルキレンゲリコールが不揮発性のため
に消去跡に残存し、水分が蒸散するに伴い、その残存ポ
リアルキレングリコールの作用により、幾分の再発生を
生じるという問題もある。従って、以上のような理由に
より、従来のインク組成物においては、最少コバルト使
用、には、金属コバルト換復で約２．５重量％程度であ
り、その時のポリアルキレンゲリコールの使用址は約１
５重量％程度であり、これ以」二の濃度のポリアルキレ
ングリコールの使用では前記したような不都合が生じる
。

本発明者は、コバルｌ〜含旦が金属コバルト換算で２重
基％以下及びポリアルキレングリコール含量が１００重
基以下で、しかも、鮮明な青色の呈色を示し、かつイン
クとしての流動性にもすぐれた水により消去可能なイン
ク組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を
完成するに到った。

即ち、本発明によれば、水中にチオシアン酸コバルトを
金属コバルト換算で０．１〜２．５重基％溶解させると
共に、濃色化助剤として、ポリアルキレングリコール１
〜１０重量％を溶解させ、かつ水溶性有機溶剤を適量溶
解させて、青色に呈色させたことを特徴とするインク組
成物が提供される。、本発明のインク組成物は、水によ
って消去可能なもので、このインク組成物を用いて紙上
に記載した文字や図案は、その上を水を含ませた布で拭
くことにより容易に消去させることができ、またその跡
は、　ＩＬ％°間が経過しても１１１発色することはな
い。また、本発明のインク組成物は、コバルト含星が低
くかつポリエチレングリコール含−［＋（が低いにもか
かわらず、水溶性の有機溶剤を適量加えて、ポリアルキ
レングリコールによるコバ用１〜イオンの青色濃色化を
補強していることから、全体として鮮明な青色を呈し、
また不揮発性で粘性の高いポリアルキレングリコール含
量は１０重量％以下であるため、インクとして良好な流
動性を示す。

本発明のインク組成物において、チオシアン酸コバル１
−含量は、金属コバ用１〜換算で０．］〜２．５重量％
、好ましくは０．１５〜１．５重量％であり、ポリアル
キレングリコール含量は０．２〜ｌＯ重量％、好ましく
は０．５〜８重量％であり、そして、水溶性有機溶剤は
、ポリアルキレングリコールの濃色化作用を補強し、良
好な青色を呈する水溶液を与えるために適量加えられる
が、一般的には１〜２０重量％、好ましくは２〜１０重
量％の範囲である。

本発明のインク組成物において用いる前記ポリアルキレ
ンゲリコールとしては、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、エチレンオキシドとプロピレン
オキシドの共重合体等があり、その分子風は特に制約さ
れないが、一般的には、１００〜１０００、好ましくは
２００〜３００のものが適用される。また、このポリア
ルキレンゲリコールと組合せて用いられる水溶性有機溶
剤としては、チオシアン酸コバルトに対する有機溶剤と
して用いられているもの、例えば、メチルアルコール、
エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコ
ール、ヘキシルアルコール等のアルキルアルコール、ア
セ１−ン等のケトン化合物、ジメチルエーテル等のエー
テル化合物の他、クロロホルム、酢酸メチル等が挙げら
れる。

また１本発明においては、呈色主剤としては、前記チオ
シアン酸コバルトに代えて、チオシアン酸ニッケルと塩
化コバルトの組合せを用いることができる。この場合、
チオシアン酸ニッケ゛ルの使用割合は、塩化コバ用１−
１重量部に対し、０．３〜１０重量部、好ましくは０．
４〜２重量部であり、また。

チオシアン酸ニッケルと塩化コバル１〜の含量は、金属
ニッケルと金属コバルト換算の合計量で０．１〜２．５
重基％、好ましくは０．１５〜１．５重基％である。

本発明のインク組成物は、筆記用インクとして好適であ
るが、増粘剤等の補助成分を添加することにより、印刷
インクや謄写インクとしての応用も可能である。

次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。

実施例水に対して、チオシアン酸コバルト、ポリエチレングリ
コール（分子量約２００）及び有機溶剤を下記表−１で
示した割合（重量％）で加えてインク組成物を調製した
。また、チオシアン酸コバル１へに代えて、チオシアン
酸ニッケルと塩化コバルトの組合せを用い−た以外は同
様にしてインク組成物を調製した。この場合に得られた
インク組成物の成分組成を次表に示す６なお、呈色主剤
の含量はいずれも全屈換算で示されている。

前記表−１に示したインク組成物をそれぞれサインペン
の中綿に含浸させ、ペン芯より滲出させるようにした。

このサインベンを用いて紙及び布」二に文字を記載する
と、組成物Ｎｏ１〜１］のインク組成物は、いずｉｂも
ペン芯からのインクの流出性もよく、また鮮明な１１を
色の呈色を示したが、比１妓のために示した組成物Ｎｏ
１．０のものは、淡赤紫色を示し、所要のＩＩｔ色は示
さず、また組成物Ｎｏ１ｌ及び１４のものは、１３色は
示すが、ポリエチレングリコール含量が高すぎるために
ペン芯からの流出が悪く。

筆記用インクとしては不適当であるし、組成物Ｎ。

１２．１３．１５及び１６のものは、有機溶媒の添加が
ないために、７１色の呈色が弱く、淡桃色の呈色を示し
、ｎ色インクとしては不適当であった。

また、前記のようにして記載した文字の消去性について
は、本発明のインク」酸物Ｎｏ１〜９を用いて記載した
文字は、水を含浸させた布を用いてその文字の上を拭く
ことにより直ちに消去されることが確認された。一方、
比較のための組成物Ｎｏ１．１及び１４のインク組成物
を用いて記載した文字は、ポリエチレングリコール含量
が高いために、消去し難く、水を含浸させた布で軽く拭
いた場合には。

いったんその青色の呈色は消失するが、時間が経つと、
その青色が再発色した。

特許出願人　アドガーエ業株式会社代理人弁理士池浦敏明

Claims

【特許請求の範囲】

（１）水中にチオシアン酸コバルトを金属コバルト換算
で０．１〜２．５重量％溶解させると共に、濃色化助剤
として、ポリアルキレングリコール１〜１０重足％を溶
解させ、かつ水溶性有機溶剤を適量溶解させて、青色に
呈色させたことを特徴とするインク組成物。
（２）水中にチオシアン酸ニッケルと塩化コバル１〜を
金属ニッケルと全屈コバル１〜換算の合計量で０．１〜
２．．５ｉｒＸ量％溶解させると共に、濃色化助剤とし
て、ポリアルキレンゲリコール１〜１０重量％を溶解さ
せ、かつ水溶性有機溶剤を適量溶解させて、青色に呈色
させたことを特徴とするインク組成物。