JPS604864B2 - オイルシエ−ルの乾溜方法 - Google Patents

オイルシエ−ルの乾溜方法

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JPS604864B2
JPS604864B2 JP56043999A JP4399981A JPS604864B2 JP S604864 B2 JPS604864 B2 JP S604864B2 JP 56043999 A JP56043999 A JP 56043999A JP 4399981 A JP4399981 A JP 4399981A JP S604864 B2 JPS604864 B2 JP S604864B2
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oil shale
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浩明 西尾
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G1/00Production of liquid hydrocarbon mixtures from oil-shale, oil-sand, or non-melting solid carbonaceous or similar materials, e.g. wood, coal
    • C10G1/02Production of liquid hydrocarbon mixtures from oil-shale, oil-sand, or non-melting solid carbonaceous or similar materials, e.g. wood, coal by distillation

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、オイルシェールの効率的な乾溜方法に関す
るものである。
近年、世界的な石油資源の枯渇化が進むに従2い、オイ
ルシェールを乾溜することによって得られるシェールオ
ィルが、新しい燃料油として注目され、その効率的な乾
溜方法の開発が各方面から期待されている。
オイルシェールの乾溜方法として、工業的規模2で稼動
中のプロセス、あるいは稼動の可能性があるプロセスは
、オイルシェールに対する乾溜のための熱の供給方法に
よって、‘1’内部燃焼による乾溜方法 ■ ガス熱媒体による乾溜方法 ‘3’団体熱媒体による乾溜方法 に大別される。
【11の方法は、オイルシェールの装入された乾溜炉内
にガスと空気とを直接吹込んで乾溜炉内で燃焼させ、オ
イルシェールに乾溜熱を与えるものである。
この方法によれば、熱効率が優れている利点はあるが、
得られるシェールオィルの収率が低く、またその品質が
劣る問題がある。0 ‘21の方法は、オイルシェール
の菱入された乾溜炉内に、外部で加熱した高温のガスを
吹込むことにより、オイルシェールに乾溜熱を与えるも
のである。
この方法によれば、品質の良いシェールオイルを収率高
く得られるが、そのためにはぼう大な量のガスを必要と
し、このガスを加熱、冷却、気液分離して循環使用する
ための動力費が莫大となる問題がある。【3}の方法は
、乾溜炉内にオイルシェールと共に外部で加熱した固体
熱媒体を供聯合し、オイルシェールと混合することによ
り、オイルシェールに乾溜熱を与えるものである。
この方法によれば、品質の良いシェールオィルが収率高
く得られガス熱媒体法に比べて設備も小型で済む利点が
ある。上述した固体熱媒体法に属する代表的なプロセス
として、TOSCOOプロセスとLURGI−RUHR
GASプロセスが知られている。次に、上記プロセスの
概要を述べる。
TOSCODプロセスは、熱媒体として直径12.7脇
のアルミナ球を使用するものである。即ち、このプロセ
スは600o0に加熱されたアルミナ球と、乾燥の上1
10℃に子熱されたオイルシェールとを、ロータリーキ
ルン形式の乾溜炉に供給し、乾溜炉の回転によって、ア
ルミナ球とオイルシェールとを混合し、ァルミナ球から
オイルシェールへ急速に熱移動を タ起させることによ
り、オイルシェールの乾溜を行なうものである。乾溜作
用の終了したアルミナ球とシェールとは、ほぼ480q
0の同一温度となって、乾溜炉出口から排出される。次
いで排出されたアルミナ球とシェールとを、筋によって
分離しJた後、アルミナ球はバケットヱレベータ一によ
って加熱装置に移送し、所定温度に加熱した後、再び循
環使用する。このアルミナ球の循環量は、乾溜炉に供給
されるオイルシェールの3〜4倍程度と推定される。
Zまた、前記LURGI
−RUHRGASプロセスは、熱媒体として乾溜処理後
の廃シェールを使用するものである。即ち、このプロセ
スはオイルシエ−ルを乾燥予熱処理を施すことなく、直
接ミキサーに装入し、ミキサー内にて65000に加熱
された廃2シェールと接触させ、廃シェールからオイル
シェールに熱移動を起させることにより、オイルシェー
ルの乾溜を行なうものである。乾溜作用の終了した廃シ
ェールとオイルシェールとは、ほぼ500℃の同一温度
でミキサーから排出した後、気流輪2送され、その間に
廃シェールに付着したカーボンが燃焼して、廃シェール
は650℃に加熱される。この廃シェールのうち、オイ
ルシェール供給量の6〜8倍相当量は熱媒体として再循
環せしめ使用する。しかるに、前記TOSCODプロセ
スでは、乾溜処理の終ったアルミナ粒子をシェールから
分離する手段として輪分けによっているため、オイルシ
ェールはアルミナ粒子の粒径以下(例えば12.7側以
下)に破砕しなければならず、そのための設備および工
程が必要となる上、アルミナ粒子が損耗してその粒径が
小となった場合には、回収することができない問題があ
る。
また、前記LURGI−RURHGASプロセスでは、
乾溜処理後のシェールは、熱媒体としての廃シヱールと
混合したまま残存カーボンの燃焼処理が行なわれるが、
前記熱媒体としての廃シェ−ルには、既に燃焼処理を受
けカーボンが減少している大量の循環熱媒体シェールが
混合されているため、カーボン濃度が著しく薄められて
いる結果、乾溜処理後のシェールに残存するカーボンを
完全に燃焼させ、その熱を回収することは、極めて困難
である。
これを解決するには、乾溜処理後のシェールの燃焼処理
前に、乾溜処理後のシェ−ルと熱媒体としての廃シェー
ルとを分離すればよいのであるが、これは事実上不可能
である。上述したように、従来の固体熱媒体法によるオ
イルシェールの乾溜方法は、大量の固体熱媒体を循環使
用することが必要であり、また、乾溜処理後のシヱール
と固体熱媒体との分離に問題を有していた。
固体熱媒体の循環使用量を減少させるための方法の1つ
として、オイルシェールに接触させる固体熱媒体の温度
を上昇させることが考えられるが、固体熱媒体の温度を
上昇させると、オイルシェールの表面が局部的に過熱し
て炭化被膜が生ずる結果、シェールオィルの収率低下を
招き好ましくない。
本発明者等は、上述のような観点から、固体熱線体法に
よるオイルシェ−ルの乾溜方法において、固体熱媒体の
循環使用量を低減すると共に、乾溜処理後のシェールを
、その粒径に制約を受けることなく、固体熱媒体から容
易に分離することができるオイルシェールの乾溜方法を
関発すべく、種々研究を重ねた。
高いオイル収率を得るためには、オイルシェールを局部
加熱を起させることなく、400〜55000の範囲の
最適温度まで遠かに加熱し、乾溜に必要な熱を供給しつ
つ、可能な限り前記最適温度に保持することが必要であ
る。そこで本発明者等は少量の固体熱媒体で前記条件を
満たす手段として、オイルシェールの乾溜の進行に伴な
い、固体熱媒体に発熱反応を生ぜしめ、乾溜に必要な吸
熱を、固体熱媒体の発熱によって補なえばよいことを知
見した。また、乾溜後のシェールと固体熱媒体との分離
は、固体熱媒体に酸化鉄を含有せしめ、固体熱媒体を滋
選機により磁気分離すればよいことがわかつた。
この発明は、上記の知見に基づいてなされたもので、オ
イルシェールを、所定温度に加熱された固体熱媒体と混
合し、前記固体熱媒体の熱をオイルシェールに供給する
ことにより、オイルシェールの乾溜を行なうオイルシェ
ールの乾溜方法におし・て、前記固体熱媒体として鉄マ
ンガン材料を使用し、所定温度に加熱された鉄マンガン
材料の持つ熱と、乾溜進行時における鉄マンガン材料の
環元反応によって発生する熱とによりオイルシェ−ルの
乾溜を行ない、乾溜終了後、オイルシェールに熱を与え
た後の鉄マンガン材料は、滋選により乾溜の終ったシェ
ールから分離し、これを加熱して再び酸化せしめ、固体
熱媒体として循環使用することに特徴を有するものであ
る。
オイルシェールの乾溜は、約320午0で始まるが、乾
溜の進行に伴って、オイルの蒸気を含むガスが発生する
このガスは、多成分で構成されており、多量の水素と少
量の一酸化炭素とを含有し*ている。一方、酸化マンガ
ンは、Mn02、M〜03、Mn3Q、M肘の酸化形態
をとるが、このうちMn02は、400〜50ぴ○では
不安定であり、酸素を放出して分解しMn2Qになる。
そしてMn2Qは水素または一酸化炭素が存在すると、
約340℃で前記水素または一酸化炭素と反応して還元
が始まり、温度が500℃を越えると、この反応は非常
に活発に進んで、Mn2QはMw04となる。この反応
は、次に示す化学式によるものであり、かなり大きな発
熱反応であって、その逆反応は無視し得るものである。
虫Mn2Q十日2→2Mn304十日20十25350
Kcal′k9mol(日2)…・・・・・・{113
Mn2Q+CO→2M比04十C02十44330Kc
al′k9mol(CO)・・・・・・・・・‘2)M
〜04からMn○への還元反応は、もっと高い温度則ち
700qo以上でないと進まない。
また、Mn○を水素あるいは一酸化炭素によりMnまで
還元する反応は、非常に起りにくい。オイルシェールの
乾溜に必要な温度領域は、400〜55000であるが
、この温度領域は、上認1’と■の反応が十分な速度で
進行する温度領域と一致する。
従って、オイルシェールの乾溜に当って、酸化マンガン
を主成分とする物質を固体熱媒体として使用するときは
、乾溜時に発生するガス中の水素と一酸化炭素とによっ
てMn203は還元され、この還元の際の発生熱が、オ
イルシェールの乾溜に必要な熱として補給されるから、
オイルシェールは、高収率のシェールオィルを得るに適
した400〜550ooの間の最適温度に保持され、固
体熱媒体の循環使用量を大幅に低減することができる。
鉄マンガン材料則ち鉄マンガン鉱石および鉄マンガンベ
レットは、上述した酸化マンガンを主成分とする物質と
して最適である。即ち、天然の鉄マンガン鉱石は、容易
に入手でき、しかも通常酸化鉄を多量に含有しているの
で、磁選機による磁気分離も容易である。また、鉄マン
ガン粉鉱を造粒、焼成した鉄マンガンベレツトは、複数
のべしットフィードの組合わせによりその酸化鉄含有量
を容易に調整することができる。0 第1表は、鉄マン
ガン材料の組成の一例である。
鉄マンガン鉱石Aは南アフリカ産の鉱石で、Mn分を5
1.8頚重量%と、Fe分を11.8丸重量%含有して
いる。また鉄マンガン鉱石Bはブラジル産の鉱石で、M
n分を48.8亀重量%と、Fe分を4.72重量タ%
含有している。鉄マンガンベレットはブラジル産の鉱石
を焼成したもので、Mn分を59.21重量%と、Fe
分を3.1の重量%含有している。シェールオイルの製
造に通した400〜550qoの温度領域では、Fe2
Qは低濃度の水素、一酸化炭素雰囲気中でも容易に還元
されてFe304となる。更に、雰囲気ガスがモル比で
日20/(比+日20)<0.1またはC02/(CO
十C02)<0.5を満たせば、Fe304は400〜
550ooの温度領域で金属鉄にまで還元できる。オイ
ルシェールを乾溜に先立って予め乾燥させ、その水分を
低下させておけば、乾溜中に発生するガスは、上述した
条件を十分満足することになり、主として水素還元によ
りFe304を金属鉄に変化させ得る。即ち、固体熱媒
体として鉄マンガン材料を使用し、オイルシェールの乾
溜を行なうときは、鉄マンガン材料に含有されるFe2
03は、Fe304または金属鉄に変化する。第1表そ
こで、Fe304および金属鉄は、何れも強磁性体であ
る。
前記Fe304および金属鉄の磁気変態点は、Fe30
4が593q0、金属鉄が76000であるが、オイル
シェールの乾溜温度は、上記何れの温度よりも低いから
、オイルシェールの乾溜後においても、Fe304およ
び金属鉄の磁性は保持される。上述したことから明らか
なように、オイルシェールの乾溜に当り、固体熱媒体と
して鉄マンガン材料を使用するときは、前記鉄マンガン
材料は、オイルシェールの乾溜中に還元されて磁性が備
えられる。従って、乾溜を終った後における鉄マンガン
材料とシェールとの分離は、鉄マンガン材料**の磁性
を利用することにより、極めて容易に行なうことができ
る。このような磁気分離の効率は、鉄マンガン材料のF
e含有量によって左右され、十分な分離効率を得るため
には、そのFe含有量が3重量%以上であることが望ま
しい。
一方、鉄マンガン材料のFe含有量は、熱的に上限が課
せられている。
即ち、Fe203の還元は、大部分水素によって進行さ
れるが、この反応は次の2つの化学反応式で示され、何
れも吸熱反応である。がe203十Q→がe304十&
0一6480Kcal′k9mol(星)…・・…・【
3}ぎe304十比一事e十日20−1934oKCa
l偽m。
1■‐‐‐‐従って、固体熱媒体中のFe%の上昇は、
酸化鉄の吸熱還元反応を起すことになり、酸化マンガン
還元の発熱効果を減殺する。
この観点から、鉄マンガン材料のFe含有量は、磁気分
離に支障を来さない範囲で低い方がよく、12%以下と
することが望ましい。上述したことから、この発明方法
で使用するのに通した鉄マンガン材料は、そのFe含有
量が3〜la重量%であることが望ましい。
この場合鉄マンガン材料は、第1表に示すような鉄マン
ガン鉱石および鉄マンガンベレットがほぼこれに適合す
るから、容易に入手し得る。次に、固体熱媒体として従
来のアルミナ球を使用した場合と、この発明方法の鉄マ
ンガン鉱石を使用した場合との、オイルシェールの乾溜
に必要な循環使用量について、実施例により説明する。
第2表は、乾溜すべきオイルシェールの成分組成である
。第 2 表 (重量多) 上記成分組成のオイルシェールは、25000の温度で
乾燥子熱し、一方固体熱媒体は650ooの温度に加熱
した上、ミキサーに装入し両者を混合することによりオ
イルシェールの乾溜を行なった。
乾溜終了後はミキサーからシェールと固体熱媒体とを、
50000で排出した。即ち、250ooに子熱された
オイルシェールは、500午0までの昇温に必要な熱と
乾溜に必要な熱とを、650℃に加熱された固体熱媒体
から受けるようにした。上記条件において、固体熱媒体
に従来のアルミナ球を使用した場合は、ミキサー装入時
の650℃の温度から、排出時の50000までの温度
差に対応する顕熱をオイルシェールに与えることになる
が、これを満足させるために必要なァルミナ球は、質量
比でオイルシェール供給量の2.4倍の量を循環させる
ことが必要であった。
これに対し、固体熱媒体に本発明方法により、第1表に
示す成分組成の鉄マンガン鉱べレットを使用した場合は
、オイルシェールの乾溜に必要とする熱は、前記鉄マン
ガン鉱べレットがもつ650℃から500午0までの顕
熱のほかに、乾溜時に発生する水素と一酸化炭素とによ
る鉄マンガンの還元に伴なう発熱によっても得られるこ
とになる。
この結果、上記オイルシェールの乾溜に必要な鉄マンガ
ン鉱べレットは、質量比でオイルシェール供給量の1.
4倍の量を循環させればよいことになり、その量は従来
のアルミナ球に比べて、大幅に低減できた。次に、この
発明方法を実施するための装置の一例を、第1図の系統
図により説明する。図面において2はトラベリンググレ
ート型式の乾燥予熱器で、オイルシェール1は、乾燥予
熱器2のグレーJト2a上に供給され、矢印の方向に移
送される。3はグレート2aの下部に設けられたウィン
ドボックス、4はブロワーで、オイルシエール1は、グ
レート2a上を移送される間に、その上方から吹込まれ
ウインドボックス3につながるブロワー24により吸引
される熱風によって、乾燥され250℃の温度に子熱さ
れる。
オイルシェールの予熱温度は、高温であるほど乾溜工程
における固体熱媒体の循環量を減らすことができるとと
もに、全体的な熱効率を上昇させ2る。
従って、オイルシェールの熱分解が開始されない範囲で
、できるだけ高温であることが望ましい。しかし、オイ
ルシェールの熱分解開始温度は、通常約32000であ
るが、実際にはその均一加熱が困難なため、平均加熱温
度が前記温度に達し3ない前に、局所的に熱分解が始ま
る結果、前記予熱温度は、ほぼ250午0前後が適当で
ある。5は乾燥予熱器2のオイルシェール排出端に、そ
の装入口5aが接して設けられたロータリーキルン型式
のミキサーで、乾燥予熱器2で250qoに3予熱され
たオイルシェール1は、その装入口5aからミキサー5
内に供給される。
7は固体熱媒体酸化炉で、その上部にはバーナー8が、
下部にロータリーバルブ9が設けられている。
固体熱媒体であるFeを3〜la重量%含有する鉄マン
ガンべ4レット6は、固体熱媒体酸化炉7に装入され、
バーナー8から吹込まれるガスと空気とにより約650
qoに加熱された後、ロータリ−バルブ9によって切出
され、ミキサー5にその装入口5aから供V給される。
ミキサー5の回転によって、ミキサー5内のオイルシェ
ール1と鉄マンガンベレット6とは転勤し、互いに混合
されて十分に接触し、鉄マンガンベレット6とオイルシ
ェール1との熱交換が急速に進行する。
オイルシェール1は、乾溜開始温度(約320℃)に達
すると、水素、メタン、エチレン、一酸化炭素および気
化オイルを含むガスを発生する。
このガスは、鉄マンガンベレット6と接触し、鉄マンガ
ンベレット6が含有する水素および一酸化炭素によって
、ベレツト中の酸化マンガンおよびFe203を還元す
る。この還元によって、ベレツトは発熱し、この熱はオ
イルシェールに伝達され、乾溜に必要な熱として使用さ
れると共に、オイルシェール1を、高収率、高品質のシ
ェールオイル製造に適した温度水準に保持する。かくし
て、オイルシェールーと鉄マンガンベレット6とは、ミ
キサー5の回転と共に、その排出口5bへと移動し、排
出口5bからシュート10へ500℃の温度で排出され
る。
ミキサー5内におけるオイルシェール1の乾溜により発
生したガスは、ダクト11を経て気液分離工程12へと
送られ、シェールオィルとなって回収される。シュート
10から排出された乾溜済みのシェール15と鉄マンガ
ンベレット6との混合物は、必要により冷却された後、
ドラム型磁選機13へ送られ、ドラム型磁選機13によ
って磁性をもつ鉄マンガンベレット6と、非磁性のシェ
ール15とに分離された上、鉄マンガンベレツト6はバ
ケットエレベーター14の下部に、またシェール15は
トラベリンググレート型式のカーボン燃焼炉16へ供給
される。
鉄マンガンベレツト6はバケットエレベーター14によ
って持ち上げられ、その頂部に一端が接して設けられた
下降シュート17へ排出される。
下降シュート17はその他端が固体熱媒体酸化炉7の装
入口7aへ臨んでおり、従って、下降シュート17へ排
出された鉄マンガンベレツト6は、その他端から固体熱
媒体酸化炉7へと供給される。固体熱媒体酸化炉7へ供
聯合された鉄マンガンベレツト6は、前述した如く、そ
の上部に設けられたバーナー8から吹込まれるガスと空
気により点火され、過剰空気によって酸化が行なわれる
この酸化は、固体熱媒体酸化炉7内において、鉄マンガ
ンベレット6と空気とが、共にその上部から下部へと降
下する並流接触によりなされる。このような鉄マンガン
ベレット6と空気との接触は、これを向流接触により行
なうと、炉内に局部的な過熱個所が生じて鉄マンガンベ
レットが焼結し、棚吊りを起して、炉内の降下が不能と
なるおそれが生ずるため好ましくない。一方、トラベリ
ンググレート型式のカーボン燃Z嬢炉16へ供給された
乾溜済みのシェール17は、そのグレート16aによっ
て移送される間に、グレート16aの始端側上方に設け
られた点火炉18によって着火され、シェール17に残
留している約6%のカーボンが燃焼する。
上記カーJポンの燃焼は、点火炉18からガスおよび空
気が送りこまれ、かつグレート16aの下方に設けられ
たウィンドボックス19に向けて大気が吸引されること
により、効率的に行なわれる。かくして残留カーボンの
燃焼が行なわれた後の2廃シェール15′は、グレート
16aによって移動中に冷却され、約250qoとなっ
てグレート1 6aからシュート22へ排出される。
グレート16aから排出された廃シェール15′は、加
湿操作工程20へ送りこまれて加湿された上、廃棄処理
2がなされる。一方、カーボン燃焼炉16のウィンドボ
ックス1 9から排出された約60000の排ガスは、
セトリングチヤンバー21に送りこまれて粗ダクトが分
離された上、ボイラー23へ送られ、ボイラー233で
約300qoまでの顕熱が水蒸気として回収される。
ついで、約30000になった排ガスは、ブロワー24
により昇圧された上、ダクト25を経て乾燥予熱器2の
上部へと送られる。
この際、前記損Eガ3スには、固体熱媒体酸化炉7から
排出された排ガスが混合され、共に乾燥子熱器2内にそ
の上部から吹込まれてオイルシェール1の乾燥予熱を行
なつo乾燥予熱器2における、オイルシェール1の乾燥
後の排ガスは、ブロワー4によって昇圧された後、ダク
ト26を経てサイクロン28へ送りこまれ、サイクロン
28で含有ダクトの大部分が除去された上、湿式スクラ
バー29で残ったダストを分離後、塵道30から大気中
へ放散される。
この際、ダクト26によりサイクロン28へ送りこまれ
る排ガス中には、カーボン燃焼炉16からの排ガスの一
部がダクト27を経て圧力調整用ガスとして混合され、
適切な圧力でサイクロン28へと送られる。以上説明し
たように、この発明方法によれば、固体熱媒体法による
オイルシェールの乾溜に当り、固体熱媒体に鉄マンガン
材料を使用することによって、その循環量を大幅に低減
でき、かつオイルシェールの乾溜処理後、固体熱媒体と
シヱールとを簡単に精度高く分離し得られ、この分離は
磁選によるものであるから、固体熱媒体の粒径に対する
制約はなく、従って固体熱媒体は粉、塊、べレットの何
れでもよく、安価に入手し得る等、工業上優れた効果が
もたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明方法を実施するための装置の一例を示
す系統図である。 図面において、1・・・・・・オイルシェール、2…・
・・乾燥予熱器、3……ウインドボックス、4……ブロ
ワー、5……ミキサー、6・・・・・・鉄マンガンベレ
ツト、7・・…・固体熱媒体酸化炉、8…・・・バーナ
ー、9・・・・・・ロータリーバルブ、10……シュー
ト、11……ダクト、12・・・・・・気液分離工程、
13・・・・・・ドラム型磁選機、14・・・・・・バ
ケットエレベーター、15・・・・・・シェール、16
・・・・・・カーボン燃焼炉、17・・・・・・下降シ
ュート、18・・・・・・点火炉、19・・・・・・ウ
ィンドボックス、20・・…・加湿操作工程、21・・
・・・・セトリングチヤンバー、22……シュート、2
3……ボイラー、24……ブロワー、25,26,27
・・・・・・ダクト、28・・・・・・サイクロン、2
9・・・・・・湿式スクラバー、30・・・・・・煙道
。 第「図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 オイルシエールを、所定温度に加熱された固体熱媒
    体と混合し、前記固体熱媒体の熱をオイルシエールに供
    給することにより、オイルシエールの乾溜を行なうオイ
    ルシエールの乾溜方法において、前記固体熱媒体として
    鉄マンガン材料を使用し、所定温度に加熱された鉄マン
    ガン材料の持つ熱と、乾溜進行時における鉄マンガン材
    料の還元反応によって発生する熱とによりオイルシエー
    ルの乾溜を行ない、乾溜終了後、オイルシエールに熱を
    与えた後の鉄マンガン材料は、磁選により乾溜の終った
    シエールから分別し、これを加熱して再び酸化せしめ、
    固体熱媒体として循環使用することを特徴とするオイル
    シエールの乾溜方法。
JP56043999A 1981-03-27 1981-03-27 オイルシエ−ルの乾溜方法 Expired JPS604864B2 (ja)

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US06/360,064 US4427529A (en) 1981-03-27 1982-03-22 Distilling shale oil from oil shale

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