JPS6048468B2 - 低焼成収縮、高寸法精度の陶磁器製造法 - Google Patents
低焼成収縮、高寸法精度の陶磁器製造法Info
- Publication number
- JPS6048468B2 JPS6048468B2 JP52035486A JP3548677A JPS6048468B2 JP S6048468 B2 JPS6048468 B2 JP S6048468B2 JP 52035486 A JP52035486 A JP 52035486A JP 3548677 A JP3548677 A JP 3548677A JP S6048468 B2 JPS6048468 B2 JP S6048468B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- firing shrinkage
- dimensional accuracy
- talc
- high dimensional
- bentonite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
一般に陶磁器は可塑性粘度、長石、陶石、珪石その他の
原料として焼成工程を経て製造されるが、焼成収縮が大
で正確な寸法の製品を得ることが困難である。
原料として焼成工程を経て製造されるが、焼成収縮が大
で正確な寸法の製品を得ることが困難である。
陶磁器製造は焼成効程の前に成形工程を有する。本発明
の製造は比較的吸水率が小さい所謂磁器ないしは拓器に
適し、磁器化ないしは妬器化するわりに焼成収縮率が小
なのは、成形時の粒子間隙か焼成品中に閉気孔として多
数取残されている為と看做される。この結果として焼成
収縮が小で、寸法精度が良好になるという理論が成立す
る。本発明は、長石または(および)陶石と滑石を主原
料とし、これにベントナイトを結合剤として添加し、粉
砕調合し、従来の如く成形、焼成工程を経て製造するこ
とを特徴とする陶磁器製造法である。
の製造は比較的吸水率が小さい所謂磁器ないしは拓器に
適し、磁器化ないしは妬器化するわりに焼成収縮率が小
なのは、成形時の粒子間隙か焼成品中に閉気孔として多
数取残されている為と看做される。この結果として焼成
収縮が小で、寸法精度が良好になるという理論が成立す
る。本発明は、長石または(および)陶石と滑石を主原
料とし、これにベントナイトを結合剤として添加し、粉
砕調合し、従来の如く成形、焼成工程を経て製造するこ
とを特徴とする陶磁器製造法である。
更に詳説すれば、長石または(および)陶石と滑石との
配合比率は重量比て1/3〜3であり、最も好ましい配
合比率は両者を約等量とすることである。
配合比率は重量比て1/3〜3であり、最も好ましい配
合比率は両者を約等量とすることである。
滑石には同種であるが外観から石鹸石、あるいは凍石と
呼はれるものがあるが、通常タルクと呼はれる層状に剥
がれる滑石を使用する方が・好ましい。タルクは滑りが
良く、これを配合した調合原料は歪が小さく均一成形が
できる。またタルクは上記のように成形品の歪を除去す
る性質を持つから焼成品の寸法を正確にする働きをする
。結合剤としては主原料の性質特性を減少させなフいた
め、できる限り少量で生地強度を高めるものが必要であ
り、ベントナイトの添加が最も望ましい。ベントナイト
を結合剤として使用すると、全体の重量を100とした
とき、この内5から10を占めるだけで充分な生地強度
を備えた成形体が得られる。結合剤の配合量が多いと一
般に乾燥収縮、焼成収縮率、が大であり、このベントナ
イトの利用は収縮の小さな陶磁器を製造するために有効
に作用する。またベントナイトは融剤としても作用する
。なおベントナイトの量が5%未満の場合、調合坏士の
嵩密度が小さく結合剤の量が少ないため成形が困難にな
つたり、融剤の量が少ないためより高温で焼成しないと
吸水率3%以下にならない。
呼はれるものがあるが、通常タルクと呼はれる層状に剥
がれる滑石を使用する方が・好ましい。タルクは滑りが
良く、これを配合した調合原料は歪が小さく均一成形が
できる。またタルクは上記のように成形品の歪を除去す
る性質を持つから焼成品の寸法を正確にする働きをする
。結合剤としては主原料の性質特性を減少させなフいた
め、できる限り少量で生地強度を高めるものが必要であ
り、ベントナイトの添加が最も望ましい。ベントナイト
を結合剤として使用すると、全体の重量を100とした
とき、この内5から10を占めるだけで充分な生地強度
を備えた成形体が得られる。結合剤の配合量が多いと一
般に乾燥収縮、焼成収縮率、が大であり、このベントナ
イトの利用は収縮の小さな陶磁器を製造するために有効
に作用する。またベントナイトは融剤としても作用する
。なおベントナイトの量が5%未満の場合、調合坏士の
嵩密度が小さく結合剤の量が少ないため成形が困難にな
つたり、融剤の量が少ないためより高温で焼成しないと
吸水率3%以下にならない。
一方ベントナイトの量が10%を越えると、ベントナイ
トの膨潤性が大きいため調合時に多量の水を添加する必
要があり、かつ融剤の量が多くなるため、焼成温度の上
昇に伴なう異常発泡をおこす恐れがある。以上の結果ベ
ントナイトの量は5〜10重量%の範囲内で使用するの
が適当である。また陶磁器の結合剤としては一般に蛙目
粘土、木節粘土、カオリンなどが使用されているが、ベ
ントナイトに比較して粘結性が小さいので、成形2時の
生地強度を適正にするには多量に添加する必要がある。
その結果磁器化する温度も高く、焼成収縮率も大きくな
る。よつてベントナイト以外の結合剤は、ベントナイト
の結合助剤として使用することはできても、その1種ま
たは数種を添加しても低焼成収縮、高寸法精度の陶磁器
の結合剤として不適当である。以上に説明した主原料と
結合剤のみで充分に焼成収縮の小さい寸法精度の良い陶
磁器が、従来の調合方法、成形方法、焼成方法により製
造できる。
トの膨潤性が大きいため調合時に多量の水を添加する必
要があり、かつ融剤の量が多くなるため、焼成温度の上
昇に伴なう異常発泡をおこす恐れがある。以上の結果ベ
ントナイトの量は5〜10重量%の範囲内で使用するの
が適当である。また陶磁器の結合剤としては一般に蛙目
粘土、木節粘土、カオリンなどが使用されているが、ベ
ントナイトに比較して粘結性が小さいので、成形2時の
生地強度を適正にするには多量に添加する必要がある。
その結果磁器化する温度も高く、焼成収縮率も大きくな
る。よつてベントナイト以外の結合剤は、ベントナイト
の結合助剤として使用することはできても、その1種ま
たは数種を添加しても低焼成収縮、高寸法精度の陶磁器
の結合剤として不適当である。以上に説明した主原料と
結合剤のみで充分に焼成収縮の小さい寸法精度の良い陶
磁器が、従来の調合方法、成形方法、焼成方法により製
造できる。
次に従来の陶磁器の調合例を第1表従来例に、本願発明
の調合例を実施例1,2,3に示す。
の調合例を実施例1,2,3に示す。
この表において数値は重量部である。実施例2調合陶磁
器のX線回析結果を第4表に示す。
器のX線回析結果を第4表に示す。
第3表から明らかなように従来例においては吸水率3%
の焼成温度における焼成収縮率は約7%となり、また焼
成収縮率5%の焼成温度における吸水率は約6%となり
、焼成収縮率が5%以下であり、吸水率が3%以下であ
る陶磁器を製造することはできなかつた。
の焼成温度における焼成収縮率は約7%となり、また焼
成収縮率5%の焼成温度における吸水率は約6%となり
、焼成収縮率が5%以下であり、吸水率が3%以下であ
る陶磁器を製造することはできなかつた。
それに比較して実施例1〜3の調合においては、焼成温
度が1175゜Cでいずれも吸水率が3%以下をなり、
焼成収縮率も約2%ときわめて小さい値であつた。なお
吸水率3%以下という値は、本発明による陶磁器を陶磁
器質タイルとして応用した場合、磁器質あるいは妬器質
と呼ばれ、凍害性に対する抵抗性をもつという意味て重
要な値である。
度が1175゜Cでいずれも吸水率が3%以下をなり、
焼成収縮率も約2%ときわめて小さい値であつた。なお
吸水率3%以下という値は、本発明による陶磁器を陶磁
器質タイルとして応用した場合、磁器質あるいは妬器質
と呼ばれ、凍害性に対する抵抗性をもつという意味て重
要な値である。
以上の長石−タルク系陶磁器の実施例のほかに陶石−タ
ルク系陶磁器においても同様な傾向となるが、陶石−タ
ルク系では焼成温度が高くなる欠点があるため、焼成温
度に関して考察する場合、長石−タルク系の方が優れて
いると言える。
ルク系陶磁器においても同様な傾向となるが、陶石−タ
ルク系では焼成温度が高くなる欠点があるため、焼成温
度に関して考察する場合、長石−タルク系の方が優れて
いると言える。
また主原料と結合剤に加えて、必要により副原料を添加
することはさしつかえなく、電解質などを必要に応じて
利用することができる。とくにベントナイトを結合剤と
して使用した調合泥漿は、ベントナイトのコロイド性が
大きいため、フィルターブレスによる脱水性が悪くなる
ので、電解質を添加することにより脱水時間を短縮する
ことが可能となる。本発明は、以上のようなものであり
、高品質の陶磁器を提供する。
することはさしつかえなく、電解質などを必要に応じて
利用することができる。とくにベントナイトを結合剤と
して使用した調合泥漿は、ベントナイトのコロイド性が
大きいため、フィルターブレスによる脱水性が悪くなる
ので、電解質を添加することにより脱水時間を短縮する
ことが可能となる。本発明は、以上のようなものであり
、高品質の陶磁器を提供する。
著しく高度な、工業的に有利.な陶磁器製造法である。
追記すれは従来のエンスタタイト磁器は文献(窯業工学
ハンドブック1082頁)によると滑石60.0%Ba
CO3l7.5%、MgCO。
追記すれは従来のエンスタタイト磁器は文献(窯業工学
ハンドブック1082頁)によると滑石60.0%Ba
CO3l7.5%、MgCO。
7.5%、カオリン15.0%焼成温度1230’Cと
記載されており、本発明フとは原料が異なり、焼成温度
が高く、焼成収縮も大きい。
記載されており、本発明フとは原料が異なり、焼成温度
が高く、焼成収縮も大きい。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 長石または(および)陶石と滑石の配合比率が重量
比で1/3〜3である主原料を90〜95重量%と、こ
れを結合剤としてベントナイトを5〜10重量%添加し
、これを調合調整し、従来の如く焼成を経て製造するこ
とを特徴とし、鉱物組成が石英、エンスタタイトその他
場合によりソーダ長石などより成り、焼成収縮率が5%
以下であり、吸水率が3%以下である低焼成収縮、高寸
法精度の陶磁器製造法。 2 滑石としてタルクを使用する特許請求の範囲第1項
記載の低焼成収縮、高寸法精度の陶磁器製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52035486A JPS6048468B2 (ja) | 1977-03-31 | 1977-03-31 | 低焼成収縮、高寸法精度の陶磁器製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52035486A JPS6048468B2 (ja) | 1977-03-31 | 1977-03-31 | 低焼成収縮、高寸法精度の陶磁器製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53120708A JPS53120708A (en) | 1978-10-21 |
JPS6048468B2 true JPS6048468B2 (ja) | 1985-10-28 |
Family
ID=12443069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52035486A Expired JPS6048468B2 (ja) | 1977-03-31 | 1977-03-31 | 低焼成収縮、高寸法精度の陶磁器製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6048468B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH075348B2 (ja) * | 1985-05-22 | 1995-01-25 | 株式会社クレー・バーン・セラミックス | 坏土組成物並びにその特性を利用したセラミツクス |
JPS6325258A (ja) * | 1986-07-08 | 1988-02-02 | 株式会社サンゴー | 低温焼成磁器の製造方法 |
-
1977
- 1977-03-31 JP JP52035486A patent/JPS6048468B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53120708A (en) | 1978-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0968067B1 (en) | Process for shaping parts from ceramic and metal powders comprising a gel formation | |
US3993495A (en) | Porous ceramic articles and method for making same | |
JPS6350311B2 (ja) | ||
JPH08508002A (ja) | 極高温用石英成型品、およびその製法 | |
JPS6048468B2 (ja) | 低焼成収縮、高寸法精度の陶磁器製造法 | |
US3238049A (en) | Dry grinding of ceramics | |
DE2200002A1 (de) | Hochschmelzende heterogene Mischungen | |
JP2000128671A (ja) | 施釉セラミックス及びその製造方法 | |
US3252809A (en) | Dry grinding of ceramics | |
KR900000030B1 (ko) | 슬립캐스팅용 주형 | |
KR930012259B1 (ko) | 주물사(鑄物砂)의 제조방법 | |
US3220862A (en) | Fabrication of alumina refractortes | |
KR100784319B1 (ko) | 점결제 제조방법, 상기 제조방법에 의해 제조된 점결제 및이를 이용하여 제작된 주물사 | |
KR100407661B1 (ko) | 부정형 알루미노실리케이트 섬유 내화단열재의 제조방법 | |
JPS6071573A (ja) | セラミック射出成形用組成物 | |
JPH0224779B2 (ja) | ||
JPS62191458A (ja) | セラミツクス成形体の製造方法 | |
JP2959402B2 (ja) | 高強度陶磁器 | |
JPH0226863A (ja) | コージライト質セラミックスとその製造方法 | |
JPS63123880A (ja) | 溶接用裏当材の製造方法 | |
JPS6121968A (ja) | ジルコニア質耐火物の製造法 | |
SU1423253A1 (ru) | Смесь дл изготовлени литейных форм и стержней,отверждаемых тепловой сушкой | |
US950355A (en) | Composition for molds. | |
JP2004002127A (ja) | 軽量焼結体の製造方法 | |
JPS61127681A (ja) | 耐熱性多泡体およびその製造法 |