JPS604819B2 - 4‐ピペリジノピリジンの製造法 - Google Patents
4‐ピペリジノピリジンの製造法Info
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- JPS604819B2 JPS604819B2 JP13028277A JP13028277A JPS604819B2 JP S604819 B2 JPS604819 B2 JP S604819B2 JP 13028277 A JP13028277 A JP 13028277A JP 13028277 A JP13028277 A JP 13028277A JP S604819 B2 JPS604819 B2 JP S604819B2
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- alcohol
- hydrogen
- palladium
- producing
- pyridyl
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は農薬中間体、医薬中間体及び触媒等として有用
な4ーピベリジノピリジンの製造方法に関するものであ
り、より詳しくは、N−(4−ピリジル)ピリジニウム
塩のハロゲン化水素塩を、反応式(ただしXはハロゲン
原子を示す) で表わされるように、アルコールを溶媒として、パラジ
ウム触媒を用いて、0〜40つ○及び1〜5k9/泳の
条件下に水素で接触還元することを特徴とする、4ーピ
ベリジノピリジンの製造方法に関するものである。
な4ーピベリジノピリジンの製造方法に関するものであ
り、より詳しくは、N−(4−ピリジル)ピリジニウム
塩のハロゲン化水素塩を、反応式(ただしXはハロゲン
原子を示す) で表わされるように、アルコールを溶媒として、パラジ
ウム触媒を用いて、0〜40つ○及び1〜5k9/泳の
条件下に水素で接触還元することを特徴とする、4ーピ
ベリジノピリジンの製造方法に関するものである。
従釆、4−ピベリジノピリジンの製造法は種種報告され
ており、類似例を含め3つに大別される。
ており、類似例を含め3つに大別される。
すなわち、4ークロルピリジンとピベリジンをオートク
レープ中で反応させる方法〔RecueildeS T
raVauX Chimiq肥S deS Pays−
BaS,80,309−12(1961)〕、yーピリ
ジンスルホン酸とピベリジンをオートクレープ中で反応
させる方法〔薬学雑誌81,1146〜50(1961
)〕、4−フェノキシピリジンとピベリジンを反応させ
る方法〔Chemische氏richte,91,1
266(1958)〕に大別される。
レープ中で反応させる方法〔RecueildeS T
raVauX Chimiq肥S deS Pays−
BaS,80,309−12(1961)〕、yーピリ
ジンスルホン酸とピベリジンをオートクレープ中で反応
させる方法〔薬学雑誌81,1146〜50(1961
)〕、4−フェノキシピリジンとピベリジンを反応させ
る方法〔Chemische氏richte,91,1
266(1958)〕に大別される。
しかしながら、これらはいずれも原料に高価なものを使
用しており、また反応条件が緩和でなく低収率である等
、経済的にも装置的にも好ましい方法ではない。
用しており、また反応条件が緩和でなく低収率である等
、経済的にも装置的にも好ましい方法ではない。
本発明者らは、4−ピベリジノピリジンの合成法を種々
検討した結果、ピリジンより容易に製造できるN−(4
ーピリジル)ピリジニウム塩を原料として、これをアル
コール中パラジウム触媒を用いて、緩和な条件下に水素
で接触還元することにより、容易かつ選択的好収率で目
的物を製造できるという新規で工業的に有利な本発明の
方法を見し、出したのである。
検討した結果、ピリジンより容易に製造できるN−(4
ーピリジル)ピリジニウム塩を原料として、これをアル
コール中パラジウム触媒を用いて、緩和な条件下に水素
で接触還元することにより、容易かつ選択的好収率で目
的物を製造できるという新規で工業的に有利な本発明の
方法を見し、出したのである。
本発明で使用するパラジウム触媒は、通常の水添触媒と
して使用されているものであり、酸化パラジウム若しく
はパラジウムカーボンが好ましく使用される。
して使用されているものであり、酸化パラジウム若しく
はパラジウムカーボンが好ましく使用される。
本発明に係る還元反応は緩和な条件のもとで行なうこと
を要し、その条件は0〜40oo、水素圧1〜5k9/
c鰭であるが、室温で水素圧約lk9/地の条件、すな
わち常温常圧下に行うのが好都合である。
を要し、その条件は0〜40oo、水素圧1〜5k9/
c鰭であるが、室温で水素圧約lk9/地の条件、すな
わち常温常圧下に行うのが好都合である。
また被還元物はアルコール溶液として反応させるが、こ
の際のアルコールとしては、メチルアルコールまたはエ
チルアルコールが適する。本発明を具体的に説明すると
、N−(4−ピリジル)ピリジニウム塩1モル当り約0
.5〜2そのアルコールに、約5〜20グラムのパラジ
ウム触媒を加え、これにN−(4ーピリジル)ピリジニ
ウム塩のハロゲン化水素塩を溶かす。常温常圧下に水素
で接触還元し、水素の必要量が消費された後、反応液か
らパラジウム触媒を炉取し、炉液を濃縮することにより
、4−ピベリジノピリジンのハロゲン化水素塩が得られ
る。これより4−ピベリジノピリジンを単離するには、
先に得られた濃縮残湾を水に溶解し、カセイソーダ等の
アルカリでアルカリ性にした後、遊離したオイルをベン
ゼン、トルェン、クロロホルム等の溶媒で抽出し、抽出
液を濃縮してリグロィン等で再結晶すればよい。製品は
針状晶として好収率で得られる。以上説明したように、
本発明による4−ピベリジノピリジンの製造法は、安価
な原料を用い、かつ緩和な反応条件で好収率で目的物を
製造でき、又用いた触媒の再使用も容易であり、さらに
目的物の単離も簡単である事等、従来の方法に比較して
著しく有利な工業的製造方法である。以下に示す実施例
は本発明を説明するものであって、なんらこれに限定さ
れるものではない。
の際のアルコールとしては、メチルアルコールまたはエ
チルアルコールが適する。本発明を具体的に説明すると
、N−(4−ピリジル)ピリジニウム塩1モル当り約0
.5〜2そのアルコールに、約5〜20グラムのパラジ
ウム触媒を加え、これにN−(4ーピリジル)ピリジニ
ウム塩のハロゲン化水素塩を溶かす。常温常圧下に水素
で接触還元し、水素の必要量が消費された後、反応液か
らパラジウム触媒を炉取し、炉液を濃縮することにより
、4−ピベリジノピリジンのハロゲン化水素塩が得られ
る。これより4−ピベリジノピリジンを単離するには、
先に得られた濃縮残湾を水に溶解し、カセイソーダ等の
アルカリでアルカリ性にした後、遊離したオイルをベン
ゼン、トルェン、クロロホルム等の溶媒で抽出し、抽出
液を濃縮してリグロィン等で再結晶すればよい。製品は
針状晶として好収率で得られる。以上説明したように、
本発明による4−ピベリジノピリジンの製造法は、安価
な原料を用い、かつ緩和な反応条件で好収率で目的物を
製造でき、又用いた触媒の再使用も容易であり、さらに
目的物の単離も簡単である事等、従来の方法に比較して
著しく有利な工業的製造方法である。以下に示す実施例
は本発明を説明するものであって、なんらこれに限定さ
れるものではない。
実施例 1酸化パラジウム20夕をメタノール1夕に加
え、常温常圧下にあらかじめ水添しておき、これにN−
(4ーピリジル)ピリジニウムクロライドの塩酸塩22
9.1夕を熔解した。
え、常温常圧下にあらかじめ水添しておき、これにN−
(4ーピリジル)ピリジニウムクロライドの塩酸塩22
9.1夕を熔解した。
これを常温常圧下に水添したところ、水素の必要量は6
時間で吸収された。触媒を炉過除去し、炉液を濃縮して
得られた残笹を水0.5そに溶解し、30%カセイソー
ダ水溶液を滴下してpH12とした後、クロロホルム0
.5そで抽出した。クロロホルム溶液を濃縮して得られ
た残澄をリクロインより再結晶し、4ーピベリジノピリ
ジンの針状晶を得た。乾燥後の重量は151.2夕であ
った。これはN−(4−ピリジル)ピリジニウムクロラ
ィド基準収率93.2%に相当する。製品の品位は次に
通りであった。om.p.81〜820 o元素分析値(C,虹,4N2として) 計算値:C74.03:日8.70;N17.27測定
値:C74.05;日8.65;N17.30実施例
2N一(4−ピリジル)ピリジニウムブロマイドの臭化
水素塩31.8夕をメタノール200叫に加え、5%−
パラジウムカーボン粉末10夕を加えて常温常圧下に水
添したところ、水素の必要量は1餌時間で吸収された。
時間で吸収された。触媒を炉過除去し、炉液を濃縮して
得られた残笹を水0.5そに溶解し、30%カセイソー
ダ水溶液を滴下してpH12とした後、クロロホルム0
.5そで抽出した。クロロホルム溶液を濃縮して得られ
た残澄をリクロインより再結晶し、4ーピベリジノピリ
ジンの針状晶を得た。乾燥後の重量は151.2夕であ
った。これはN−(4−ピリジル)ピリジニウムクロラ
ィド基準収率93.2%に相当する。製品の品位は次に
通りであった。om.p.81〜820 o元素分析値(C,虹,4N2として) 計算値:C74.03:日8.70;N17.27測定
値:C74.05;日8.65;N17.30実施例
2N一(4−ピリジル)ピリジニウムブロマイドの臭化
水素塩31.8夕をメタノール200叫に加え、5%−
パラジウムカーボン粉末10夕を加えて常温常圧下に水
添したところ、水素の必要量は1餌時間で吸収された。
その後は実施例1と同様に処理し、目的物の結晶14.
1夕を得た。
1夕を得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中Xはハロゲン原子を示す) で表わされるN−(4−ピリジル)ピリジニウム塩のハ
ロゲン化水素塩を、アルコールを溶媒とし、パラジウム
触媒、0〜40℃及び1〜5kg/cm^2の条件下に
水素で接触還元することを特徴とする4−ピペリジノピ
リジンの製造法。 2 ハロゲンが塩素または臭素である特許請求の範囲第
1項に記載の方法。 3 アルコールがメチルアルコールまたはエチルアルコ
ールである特許請求の範囲第1項に記載の方法。 4 パラジウム触媒が酸化パラジウムまたはパラジウム
カーボンである特許請求の範囲第1項に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13028277A JPS604819B2 (ja) | 1977-11-01 | 1977-11-01 | 4‐ピペリジノピリジンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13028277A JPS604819B2 (ja) | 1977-11-01 | 1977-11-01 | 4‐ピペリジノピリジンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5466684A JPS5466684A (en) | 1979-05-29 |
JPS604819B2 true JPS604819B2 (ja) | 1985-02-06 |
Family
ID=15030575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13028277A Expired JPS604819B2 (ja) | 1977-11-01 | 1977-11-01 | 4‐ピペリジノピリジンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS604819B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60112766A (ja) * | 1983-11-18 | 1985-06-19 | Koei Chem Co Ltd | 4−ピリジルチオ酢酸の製造法 |
-
1977
- 1977-11-01 JP JP13028277A patent/JPS604819B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5466684A (en) | 1979-05-29 |
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