JPS60462Y2 - 欄間 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は玄関引戸又はドアにおける欄間に関し、特に通
風換気の機能をもたせ得るようにした欄間に係るもので
ある。

都市住宅のように混み入って建てられている住宅におい
ては、窓以外に玄関からも通風換気できるような構造が
要望されている。

しかし、玄関引戸やドアに網戸を付設することは枠体の
構造上、あるいはスペースの関係上困難てあり、したが
って引戸やドアを開放して通風、換気を行なうことは現
実には困難である。

本考案は玄関引戸又はドアの上部に設けられている欄間
に改良を施すことによってこの部分からの通風換気を可
能にしたものである。

従来の玄関用欄間は明りとりを主目的としており、その
ためほとんどが嵌め殺し窓になっている。

したがって欄間からの通風換気は不可能であった。

欄間の通風換気を可能とするには、ガラスを開閉可能と
腰かつ防虫のため網を設ける必要があるが、玄関は装飾
性、趣味性等が特に要求される個所であるため種々の制
約があり、欄間を簡単に換気窓にすることがてきなかっ
た。

本考案は上述の点に着目してなされたもので、開閉可能
なガラスと網を有する窓ユニットと、該窓ユニツト外周
側の凹溝に嵌着される脚片部を有する方形ユニットとを
玄関戸の欄間開口部に取付けることにより、通風、換気
が可能で、かつ装飾性に富み、しかも趣の異なる複数個
の方形ユニットから、顧客の要望に応じて指定された方
形ユニットの取付けが迅速かつ簡単に行なえる欄間を提
供することを目的とする。

以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。

第１図において１は上枠、２，３は竪枠、４は下枠、５
は無目、６は玄関引戸、７は欄間である。

該欄間７の詳細を第２図以下に示している。第２，３図
において、前記上枠１、竪枠２，３、および無目５て構
成された方形の欄間開口部８に窓ユニットＡが取付けら
れている。

該窓ユニットＡは額縁９と該額縁９に取付けられたガラ
ス１０ａ、１０ｂからなる。

該額縁９は上類縁９ａ、竪額縁９ｂ、９ｃおよび下顎縁
９ｄを方形に組立てたもので、これらの上類縁９ａ、竪
額縁９ｂ、９ｃ１および下顎縁９ｄは各々上枠１、竪枠
２，３および無目５に押縁１１を介して取付けられてい
る。

前記ガラス１０ａ、１０ｂのうち、一方のガラス１０ａ
は前記額縁９の室外側の溝１２に嵌め殺し、他方のガラ
ス１０ｂは額縁９の室内側の溝１３に摺動可能に嵌め込
んで片引き構造に構成している。

該ガラス１０ａ、１０ｂの両者を溝１２，１３に摺動自
在に嵌め込んで両引き構造としてもよい。

またこのような片引き又は両引き構造に代えて回転式の
片開き又は両開き窓、あるいは内倒し、滑り出し窓等と
することもでき開閉構造は限定されない。

前記上、竪、下の各額縁９ａ、９ｂ、９ｃ、９ｄの外側
には室外方向に向いて開口した２つの凹溝１４，１５が
形成されている。

内周側の凹溝１４には網押えロープ１６が嵌め込まれ、
この網押えロープ１６を介して網１７が取付けられてい
る。

前記窓ユニットＡの外側には方形ユニットＢが設けられ
ている。

該方形ユニットＢは上飾り縁１８ａ、竪飾り縁１８ｂ、
１８ｃ、および下飾り縁１８ｄからなる方形状のもので
ある。

各飾り縁１８ａ、１８ｂ、１８ｃ、１８ｄは前記網１７
の側面に延出する側縁部１９と、該側縁部１９と直角方
向をなす脚片部２０とからなり、この脚片部２０を前記
額縁の外周側の凹溝１５に嵌合することによって窓ユニ
ットＡに固着されている。

このような嵌合手段で方形ユニットＢを取付けると着脱
が簡単にでき、飾り縁１８ａ、１８ｂ、１８ｃ。

１８ｄの形状が異なる方形ユニッ）Ｂを複数個用意して
おけば、該方形ユニットＢの変更も容易となる。

第４図は本考案の別の実施例で方形ユニットＢに格子２
１を取付けたものである。

以上のように本考案によれば、開閉可能なガラスと網を
有する窓ユニットと方形ユニットとを欄間開口部へ取付
けるだけて簡単に通風換気可能な欄間を構成でき、しか
も方形ユニットによって窓ユニットの外側コーナ一部分
および網押えロープの嵌入部分が覆い隠され、したがっ
て装飾性に優れた欄間が得られる。

さらに又、方形ユニットの取付けが窓ユニットの外周側
の凹溝に脚片部を嵌着することにより行えるため、方形
ユニットの取付けが簡単であると共に、飾り縁の形状が
異なる方形ユニットを複数個準備することにより、容易
に顧客のニーズに答えることができるという利点を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の欄間を設けた玄関引戸の正面図、第２
図および第３図は各々第１図の■−■線および■−■線
拡大断面図、第４図は本考案の他の実施例の断面図であ
る。 ８・・・・・・欄間開口部、９・・・・・・額縁、１０
ａ、１０ｂ・・・ガラス、１４・・・・・・凹溝、１６
・・・・・・網押えロープ、１７−−−−−−網、１８
ａ、１８ｂ、１８ｃ、１８ｄ・・・・・・飾り縁、２１
・・・・・・格子、Ａ・・・・・・窓ユニット、Ｂ・・
・・・・方形ユニット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方形に組立てられ、かつ外方に向けて開口する内周側の
   凹溝１４と外周側の凹溝１５とを備えた額縁９と、該額
   縁９に嵌め込まれた少くとも１個は引戸であるガラス１
   ０ａ、１０ｂと前記内周側の凹溝１４に嵌め込まれた網
   押えロープ１６を介して額縁９の外面に張設された網１
   ７とからなる窓ユニットＡを欄間開口部８に取付け、前
   記網１７の側面に延出する側縁部１９と脚片部２０とを
   有する飾り縁１８ａ、１８ｂ、１８ｃ、１８ｄを方形に
   組立てた方形ユニットＢを脚片部２０を前記額縁９の外
   周側の凹溝１５に嵌着することにより窓ユニットＡの外
   側に取付けたことを特徴とする欄間。