JPH0224866Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は室内の仕切りとしてもちいられる扉と
枠材に関し、その目的は一枚の扉を境にして両側
に接する空間のイメージを大幅に変化出来る状態
を作り出すことにある。

従来の扉は角形又はアーチ形がほとんどで１枚
の扉の両面は同じ形状に作られるのが一般的であ
る。所が住宅等の建物の個性化、多様化から１枚
の扉を境にして、その両側に接する室内等の空間
イメージを大きく変え様とする場合などは扉の形
状が両面同一であるため変化を付けにくい。

そこで本考案では、開口部に固着される枠材と
枠材に開閉自在に取り付けられる扉よりなる扉枠
セツトにおいて、扉の片面上部は厚さの略半分の
位置まで段部が形成され、枠材の内側上部には扉
の片面上部に形成された段部と嵌合する形状に形
成され、扉を閉じた時には扉の段部と枠材の上部
が嵌合して、扉の段部を形成した面は５角形以上
の多角形を他面では４角形の外観を呈する扉とな
る扉枠セツトを提供するものである。

以下、本考案を実施例を示す図面により詳述す
ると、縦框１、横框２、化粧板材３よりなる厚さ
20mm〜40mm程度の扉の一面は全体が第１図に示す
様な通常の角形扉の形状で、他面は第２図に示す
様に扉上部の框２に扉の厚さの略半分程度の深さ
の段部７が扉の表面との境界部８を直線状とする
様に形成される。

そして枠材４には第４図−Ａ，−Ｂ，−Ｃに示す
様に、角形扉片面上部に形成された段部と嵌合す
る同形状の化粧板５が枠材４上部の内側に固着さ
れている。

従つて、扉を閉じた時には、枠材４上部の内側
に固着されている化粧板５と角形扉片面上部の段
部７が嵌合するので、扉の段部を形成した面は５
角形以上の多角形を他面では４角形の外観を呈
し、上方部が多角形となつた台形や６角形等の見
掛けを有する扉となる。

一枚の角形扉の両面を上記の様に形成する方法
としては框の上部を第３図の側面図の様にほぼ中
央部まで切削するか、別々に作成した同一寸法の
角形扉と５角形以上の角形扉を接合固着しても良
い。

以上の様に本考案の扉枠セツトは扉の表裏面の
形状が異なり、枠材も扉の形状と同一にしている
ので、本考案の扉を境にしてその両側の空間イメ
ージを大きく変えたインテリアを作ることが出来
る等の効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図は本考案の実施例にな
る扉を示す正面図、背面図、側面図である。第４
図−Ａ，第４図−Ｂ，第４図−Ｃは本考案の実施
例になる扉を施工する際に用いる枠材を示す正面
図、背面図、側面図である。 １……縦框、２……横框、３……化粧板材、４
……枠材、５……化粧板、６……溝、７……段
部、８……境界部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開口部に固着される枠材と枠材に開閉自在に取
   り付けられる扉よりなる扉枠セツトにおいて、扉
   の片面上部は厚さの略半分の位置まで段部が形成
   され、枠材の内側上部は扉の片面上部に形成され
   た段部と嵌合する形状に形成され、扉を閉じた時
   には扉の段部と枠材の上部が嵌合して、扉の段部
   を形成した面は５角形以上の多角形を他面では４
   角形の外観を呈する扉となることを特徴とした扉
   枠セツト。