JPS6046173B2 - 耐溶融亜鉛侵食性にすぐれたCo基合金 - Google Patents

耐溶融亜鉛侵食性にすぐれたCo基合金

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JPS6046173B2
JPS6046173B2 JP5881080A JP5881080A JPS6046173B2 JP S6046173 B2 JPS6046173 B2 JP S6046173B2 JP 5881080 A JP5881080 A JP 5881080A JP 5881080 A JP5881080 A JP 5881080A JP S6046173 B2 JPS6046173 B2 JP S6046173B2
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JP
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molten zinc
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corrosion resistance
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三郎 脇田
晃彦 迫ノ岡
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Mitsubishi Metal Corp
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Mitsubishi Metal Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、例えば鉄鋼の連続溶融亜鉛メッキ装置など
におけるような溶融亜鉛に直接さらされる構造部材の製
造に、鋳物用、加工用、あるいは肉盛溶接用として使用
した場合に、すぐれた耐溶融亜鉛侵食性を示すCO基合
金に関するものである。
従来、上記の溶融亜鉛メッキ装置において、溶融亜鉛に
直接さらされる構造部材としては、浴槽,シンクロール
,サポートロール,およびスナウトなどがあるが、これ
ら構造部材は低炭素鋼やステンレス鋼(SUS3O4,
3O9,3l6など),あるいはステンレス鋼鋳物(H
H)を使用して塑性加工や鋳物により製造されている。
しかしながら、例えば浴槽の製造に用いられている低炭
素鋼は、耐溶融亜鉛侵食性(以下耐侵食性と略記する)
がきわめて悪く、またシンクロール,サポートロールの
製造に使用されているステンレス鋼鋳物も同様に耐侵食
性に劣るものてあるため、比較的耐侵食性の良好なステ
ライト、例えばCO:61%,Cr:28%,W:5%
,Ni:1.5%,その他の成分:4.5%(以上重量
%)からなる標準組成を有するヘインズステライトNO
.6などのステライトを、これら構造部材の表面に肉盛
溶接して使用しているのが現状てある。しかし、これら
肉盛溶接を施した構造部材においても、ステライト自体
が十分満足するすぐれた耐侵食性を有するものではない
ため、長期に亘る使用寿命を期待することはできず、こ
の結果部材交換による操業ラインストップの頻度が依然
として多く(通常1〜2回/月)、製造コストアップの
要因となつている。この発明は、上述のような観点から
、従来ステライトよりもはるかにすぐれた耐侵食性を有
し、しかも鋳造用,加工用,および肉盛溶接用として使
用することができるCO基合金を提供するもので、重量
%で、C:0.01〜3%,Si:0.01〜2%,M
n:0.01〜2%,NbおよびTaのうちの1種また
は2種:1〜10%,MOおよびwのうちの1種または
2種:1〜10%,Cr:10〜25%を必須成分とし
て含有し、さらに必要に応じて、Ni:0.1〜10%
,Fe:25%以下,ZrおよびBのうちの1種または
2種:0.001〜2%をいずれも選択成分として含有
し、残りがCOおよび不可避不純物からなる組成を有す
る耐侵食性にすぐれたCO基合金に特徴を有するもので
ある。
つぎに、この発明のCO基合金において成分組成を上記
の通りに限定した理由を説明する。
(a)Cその含有量が0.01%未満では、鋳造時およ
び肉盛溶接時に所望の湯流れ性を確保することができな
いばかりでなく、所望の強度を得ることができず、一方
3%を越えて含有させると、合金脆化が著しく、割れが
多発するようになることから、その含有量を0.01〜
3%と定めた。
(b)Siおよび■SiおよびMnには脱酸脱硫作用が
あり、さらにSiには湯流れ性を改善する作用が、また
Mnには合金を強靭化する作用があるが、それぞれの含
有量が0.01%未満では、前記作用に所望の効果が得
られず、一方それぞれ2%を越えて含有させると、Si
に関しては合金脆化が著しくなり、またMnについては
よソー層の改善効果が現われないことから、その含有量
を0.01〜2%と定めた。
(c)NbおよびTa NbおよびTaには耐侵食性を著しく向上させる均等的
作用があるが、その含有量が1%未満では前記作用に所
望の効果が得られず、一方10%を越えて含有させると
、鋳造性および塑性加工性が劣化するようになることか
ら、その含有量を1〜10%と定めた。
(d)MOおよびW MOおよびwにはNbおよびTaのいずれか、または両
方との共存において耐侵食性をさらに一段と改善する均
等的作用があるが、その含有量が1%未満では前記作用
に所望の改善効果が得られず、一方10%を越えて含有
させてもよソー層の改善効果が限われす、コスト高を招
く原因ノ ともなることから、その含有量を1〜10%
と定めた。
(e)Cr Cr成分には合金素地を強化し、かつ耐酸化性を向上さ
せる作用があるが、その含有量が10%未満では前記作
用に所望の効果が得られず、一方25%を越えて含有さ
せると耐侵食性が低下するようになることから、その含
有量を10〜25%と定めた。
(f)Ni Ni成分は、合金組織をオーステナイト化して塑性加工
性を改善する作用をもつので、厳しい塑性加工を行なう
必要がある場合に含有される選択成分であるが、その含
有量が0.1%未満では前記作用に所望の改善効果が得
られず、一方10%を越えて含有させると耐侵食性が劣
化するようになることから、その含有量を0.1〜10
%と定めた。
(g)Fe Fe成分は、Nbおよび/またはTal並びにMOおよ
び/またはW1さらにCOとの共存において、25%ま
で添加含有させても耐侵食性を害なうことがないので、
経済性を考慮する必要がある場合に、高価なCOの一部
を25%を越えない範囲で置換する状態で含有される。
(h)ZrおよびBZrおよびB成分には、Nbおよび
/またはTal並びにMOおよび/またはWとの共存に
おいて、特に結晶粒界の耐侵食性を改善し、さらに結晶
粒界を強靭化して塑性加工時の粒界割れ.発生を防止す
る均等的作用があるので、特に厳しい塑性加工を施す必
要がある場合に含有される選択成分であるが、その含有
量が0.001%未満では前記作用に所望の改善効果が
得られず、一方2%を越えて含有させると、合金の脆化
が著しくなることから、その含有量を0.001〜2%
と定めた。
なお、この発明のCO基合金において、すぐれた耐侵食
性を保持するためには少なくとも30%のCO含有が必
要である。
ついで、この発明の合金を実施例により比較合金および
従来合金と対比しながら説明する。
高周波炉を使用し、通常の大気溶解法により別表に示さ
れる最終成分組成をもつた溶湯を調整し、砂型モールド
に鋳造することによつて、長さ10−×幅80順×厚さ
15薗の寸法をもつた本発明合金1〜16,比較合金1
〜4,および従来合金1〜3をそれぞれ製造し、さらに
本発明合金1および従来合金1に対しては温度1100
℃にて熱間鍛造を施し、直径を157077!φとした
。なお、比較合金1〜4は、いずれもこの発明の範囲か
ら外れた成分組成をもつものであり、また従来合金1お
よび2はUMCO−50に相当する成分組成をもつもの
である。
ついで、この結果得られた本発明合金1〜16,比較合
金1〜4,および従来合金1〜3から、直径12rf0
nφ×長さ35Trmの寸法をもつた耐侵食性試験用試
験片を削り出し、この試験片を温度470℃に加熱した
溶融亜鉛浴中に浸漬しながら、半径35T!Rlnの円
周上を230r.p.m.の回転速度で回転し、25時
間保持後引き上げ、その平均侵食深さを測定した。
この測定結果を別表に合わせて示したが、この値は保持
時間を1年に換算したものである。一般に、この種の溶
融亜鉛に直接さらされる構造部材の製造に用いられる合
金としては、流動亜鉛状態で、平均侵食深さ:15.『
/年以下の耐侵食性をもつことが理想とされており、し
たがつて別表に示されるように本発明合金は、鋳造材お
よび鍛造材のいずれのものも前記理想条件を満足する非
常にすぐれた耐侵食性をもつことが明らかである。
これに対して、それぞれ耐侵食性に影響を及ぼすNb,
W,Ni,およびFeの含有量がこの発明の範囲から外
れた比較合金1〜4,および従来合金1〜3はいずれも
2077席/年以上の平均侵食深さを示し、上記の理想
条件を満足するものではない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C:0.01〜3%、Si:0.01〜2%、Mn
    :0.01〜2%、NbおよびTaのうちの1種または
    2種:1〜10%、MoおよびWのうちの1種または2
    種:1〜10%、Cr:10〜25%、Coおよび不可
    避不純物:残り(以上重量%)からなる組成を有する耐
    溶融亜鉛侵食性にすぐれたCo基合金。 2 C:0.01〜3%、Si:0.01〜2%、Mn
    :0.01〜2%、NbおよびTaのうち1種または2
    種:1〜10%、MoおよびWのうちの1種または2種
    :1〜10%、Cr:10〜25%、Ni:0.1〜1
    0%、Coおよび不可避不純物:残り(以上重量%)か
    らなる組成を有することを特徴とする耐溶融亜鉛侵食性
    にすぐれたCo基合金。 3 C:0.01〜3%、Si:0.01〜2%、Mn
    :0.01〜2%、NbおよびTaのうち1種または2
    種:1〜10%、MoおよびWのうちの1種または2種
    :1〜10%、Cr:10〜25%、Fe:25%以下
    、Coおよび不可避不純物:残り(以上重量%)からな
    る組成を有することを特徴とする耐溶融亜鉛侵食性にす
    ぐれたCo基合金。 4 C:0.01〜3%、Si:0.01〜2%、Mn
    :0.01〜2%、NbおよびTaのうち1種または2
    種:1〜10%、MoおよびWのうちの1種または2種
    :1〜10%、Cr:10〜25%、Ni:0.1〜1
    0%、Fe:25%以下、Coおよび不可避不純物:残
    り(以上重量%)からなる組成を有することを特徴とす
    る耐溶融亜鉛侵食性にすぐれたCo基合金。 5 C:0.01〜3%、Si:0.01〜2%、Mn
    :0.01〜2%、NbおよびTaのうち1種または2
    種:1〜10%、MoおよびWのうちの1種または2種
    :1〜10%、Cr:10〜25%、ZrおよびBのう
    ちの1種または2種:0.001〜2%、Coおよび不
    可避不純物:残り(以上重量%)からなる組成を有する
    ことを特徴とする耐溶融亜鉛侵食性にすぐれたCo基合
    金。 6 C:0.01〜3%、Si:0.01〜2%、Mn
    :0.01〜2%、NbおよびTaのうちの1種または
    2種:1〜10%、MoおよびWのうちの1種または2
    種:1〜10%、Cr:10〜25%、Ni:0.1〜
    10%、ZrおよびBのうちの1種または2種:0.0
    01〜2%、Coおよび不可避不純物:残り(以上重量
    %)からなる組成を有することを特徴とする耐溶融亜鉛
    侵食性にすぐれたCo基合金。 7 C:0.01〜3%、Si:0.01〜2%、Mn
    :0.01〜2%、NbおよびTaのうちの1種または
    2種:1〜10%、MoおよびWのうちの1種または2
    種:1〜10%、Cr:10〜25%、Fe:25%以
    下、ZrおよびBのうちの1種または2種:0.001
    〜2%、Coおよび不可避不純物:残り(以上重量%)
    からなる組成を有することを特徴とする耐溶融亜鉛侵食
    性にすぐれたCo基合金。 8 C:0.01〜3%、Si:0.01〜2%、Mn
    :0.01〜2%、NbおよびTaのうちの1種または
    2種:1〜10%、MoおよびWのうちの1種または2
    種:1〜10%、Cr:10〜25%、Ni:0.1〜
    10%、Fe:25%以下、ZrおよびBのうちの1種
    または2種:0.001〜2%、Coおよび不可避不純
    物:残り(以上重量%)からなる組成を有することを特
    徴とする耐溶融亜鉛侵食性にすぐれたCo基合金。
JP5881080A 1980-05-02 1980-05-02 耐溶融亜鉛侵食性にすぐれたCo基合金 Expired JPS6046173B2 (ja)

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JP5676808B1 (ja) * 2014-06-25 2015-02-25 電源開発株式会社 溶接用Co基合金、溶加材及び肉盛金属部材

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