JPS6046013B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、表面に砂を付着させた化粧板の製造方法に
関し、石綿スレート板の表面に形成した凹凸模様に塗膜
を塗布しこの塗膜５をがある程度乾燥した状態で石綿ス
レート板１の表面に対して傾斜した吹付け角度で砂４を
吹付けて砂４を凹凸模様２部分の凹所３に集中させ、そ
の後凹凸模様２の表面に透明塗料６を塗布することを特
徴とする化粧板の製造方法に係るものてあり、その目的
とするところは凹凸模様の凹所に砂を付着させることで
、凹凸模様による模様を強調していつそう立体的な凹凸
模様を有する化粧板とすることがてき、また製造に当つ
ても簡単な方法で、正確に凹所にのみ砂を付着させるこ
とができる化粧板の製造方法を提供するにある。

本発明を以下実施例により詳述する。

本発明に係る化粧板Ａを製造するに当つては、ます石綿
スレート板１に凹凸模様２を形成し、この凹凸模様２上
に塗膜５を塗布する。ここで凹凸模様２が例えば彩度の
ような木皮模様の場合塗膜５の色は天然の木皮と同じよ
うな色をしている。また凹凸模様２が木目模様の場合に
は塗膜５の色は天然の木の木目の色と同じような色をし
ている。もちろん凹凸模様２として他の模様であつても
よい。しかして塗膜５がある程度乾燥した状態（指触乾
燥程度が好ましい）で、石綿スレート板１の表面に対し
て傾斜した吹付け角度て砂４を吹付けて砂４を凹凸模様
２部分の凹所３に集中させ、その後凹凸模様２の表面に
透明塗料６を塗布するのである。図中８は砂４の吹付け
装置てある。ここで砂４の吹付け角度は石綿スレート板
１の表面より３００以内の角度が好ましく、３００景上
の場合は砂４が凹所３にのみ集中せず、凸所７にも残つ
てしまうものである。また砂４を吹く方向は凹凸模様２
に対して直角方向から吹付けると凹所３の片側により多
くの砂４が偏在することとなる。砂４としては６５〜２
００♯のものが用いられ、必要に応じて着色砂を用いて
もよい。ところで塗膜５がある程度乾燥している時砂４
を吹付けるのは、塗膜５がまつたく乾燥していない場合
は砂４の吹付け時に凸所７にのみ砂が付着してしまい噴
射によつて凹所３に砂４が集中しないという問題があり
、また塗膜５が完全に乾燥していると塗膜５に砂４が付
着しないという問題があるためである。更に透明塗料６
としては例えば透明色塗料のような水性エマルジヨンが
用いられ、フローコータ、スプレー等によつて５０〜９
０ｙＩｄの塗布量で塗布するものである。この透明塗料
６を塗布するのは砂４の密着及び耐候性を上げるためで
ある。上記のようにして得られた化粧板Ａは、石綿スレ
ート板１の表面の凹凸模様２の凹所３に砂４を付着させ
た構造のものとなり、屋根材や壁材として使用されるも
のである。かくて本発明にあつては、石綿スレート板の
表面に凹凸模様を形成し、この凹凸模様の凹所に砂を付
着させてあるので、石綿スレート板という安価で防火性
に富んだ基板に凹凸模様によつて立体感を付与てきるの
はもちろん凹所においても砂の存在によつて立体模様が
でき、全体として更に立体感が富んだものとなるもので
あり、また凹所が強調されて模様が強調されるという利
点があり、しかも石綿スレート板の表面の凹凸模様部分
の塗膜がある程度乾燥した状態で石綿スレート板の表面
に対して傾斜した吹付け角度て砂を吹付けて砂を凹凸模
様の凹所に集中させるので、凹凸模様に塗膜を塗布した
後塗膜を全体に均一にある程度乾燥し、表面に対して傾
斜した吹付け角度て砂を吹付けるだけで、砂を凹所に集
中させて凹所に主に砂を付着させることができるもので
あつて、砂を傾斜して吹付けるという簡単な方法て工程
を増やすことなく凹凸模様の凹所に砂を付着させること
ができるという利点があり、更に砂を吹付けたのち凹凸
模様の表面に透明塗料を塗布するので、砂の密着をおこ
ない、しかも耐候性の向上及び表面の保護ができるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は砂に吹付けている状態の断面図、第２図は砂を
吹付けた後の状態の断面図、第３図は透明塗料を塗布し
て本発明に係る化粧板とした状態の断面図であつて、１
は石綿スレート板、２は凹凸模様、３は凹所、４は砂、
５は塗膜、６は透明塗料である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 石綿スレート板の表面に形成した凹凸模様に塗膜を
   塗布し、この塗膜がある程度乾燥した状態で石綿スレー
   ト板の表面に対して斜めに傾斜した吹付け角度で砂を吹
   付けて砂を凹凸模様の凹所に集中させ、その後凹凸模様
   の表面に透明塗料を塗布することを特徴とする化粧板の
   製造方法。