JPS6045658B2 - 塩素含有樹脂用の安定剤 - Google Patents

塩素含有樹脂用の安定剤

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JPS6045658B2
JPS6045658B2 JP55101093A JP10109380A JPS6045658B2 JP S6045658 B2 JPS6045658 B2 JP S6045658B2 JP 55101093 A JP55101093 A JP 55101093A JP 10109380 A JP10109380 A JP 10109380A JP S6045658 B2 JPS6045658 B2 JP S6045658B2
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stabilizer
chlorine
zeolite
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dehydrated
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泰雄 町野
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恒之助 平松
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光男 谷口
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NIPPON KAGAKU KOGYO KK
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KOSEI KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、塩素含有樹脂用の安定剤に関し、その目的
とするところはすぐれた熱安定化能を有し、かつ樹脂の
成型および使用時における発泡傾向を抑制した塩素含有
樹脂用の安定剤を提供することにある。
一般に塩素含有合成樹脂は、加熱成型加工を行なう際
に、主として脱塩化水素に起因する熱分解を起し易く、
あるいは、使用する際、日光への曝露等によつて同様に
分解する傾向があり、その結果黄橙、ピック、褐色と漸
次変色すると共に物理的性質や耐久性も損われる。
従つて、特に加熱加工処理に当り、上記の如き劣化を抑
制するため、これまで多くの安定剤が提案されかつ不可
欠なものとして使用されている。例えば、代表的なもの
としては、鉛系安定剤、金属石けん系の安定剤あるいは
有機錫系安定剤等がある。しかしながら、これらは耐熱
性はあつても耐硫化物性に劣るとか、透明性に欠ける、
毒性を有するとか、高価であるとかで一長一短であつて
、多くの場合併用してそれぞれの欠点を補なう妥協的な
使用方法が行なわれている。とくに、最近は、成形加工
は高温度域で行なうことが多くなつているので、加工時
の耐熱安定性を付与する安定剤への要求が高まると共に
できるたけ作業時および使用面から無毒性のものへの要
求は一段と大きい。このような安定剤において、無機系
のものとしてゼオライトが知られている。
例えば(1)300′C以上の温度で脱水活性化したA
型ゼオライトを用いる場合(米国特許第3245946
号明細書)、(2)含水率18〜25%の不活性ゼオラ
イトを他の安定剤と併用使用する場合(米国特許第40
0010吋明細書)、また、こく最近において、(3)
ナトリウム塩のイオン交換容量が2.1m−Eq/g以
上のゼオライト結晶のアルミノ珪酸塩を用いる場合(特
開昭54−34356号)等が代表的に提案されている
。これらは、いずれも主として結晶構造にNa+を有す
るA型ナトリウムゼオライトであり、また一部にはこれ
と等価的にCaゼオライトの如き置換ゼオライトも示唆
してはいるが具体的には全く開示していない。本発明者
らは、ゼオライトの含塩素樹脂に対する熱安定化能に関
し数多くの実験を試みたところ、ナトリウムゼオライト
は前記の提案にもかかわらず、その性能は実質的に期待
しうるものではなく、ナトリウム特有の赤味を呈する着
色が加熱成形の加熱初期から生じて実用性のないもので
あつた。
ところが、かかるゼオライトを原体として他の金属イオ
ンを含む水溶液で処理してイオン交換した結晶性の金属
置換型ゼオライトは、単独又は他の安定剤と併せて塩素
含有樹脂に配合すると顕著な耐熱性(特に初期着色防止
)、耐候性を附与するばかりか、プレートアウトやブロ
ッキングの抑制等加工性の改善にも極めて大きく寄与す
ることを見い出し、その開発を続けてきた。
しかしながら、ゼオライト結晶はその構造中に多数の細
孔及び空洞を有し、極性の強い物質、中でも通称ゼオラ
イト水と呼ばれる水分を強く吸着乃至包蔵しており、こ
れを塩素含有樹脂中に加熱混練する場合、ゼオライト水
を水蒸気として放出するものと思われる原因により、塩
素含有樹脂を発泡させる傾向が認められた。この欠点は
塩素含有樹脂の加工方法によつては致命的である。
即ち、例えば、押し出し成形のように密閉系で加工する
場合、加熱によつて発生する水蒸気は逃げみちを失い、
押し出し機出口で急激に膨張、発泡して、成形品の外観
を損なうばかりでなく、製品の機械的強度の低下を招き
、更には、その寸法に著しい誤差を生じる可能性がある
。上記欠点を回避する手段としては、ゼオライト結晶を
予め加熱脱水したのち塩素含有樹脂に配合する方法が考
えられるが、脱水されたゼオライトはその本来の特性と
して極めて強い吸着能力を有しており、低湿度の大気中
に於いても水分を再び吸着し、含水状態に復元してしま
う。
特に我国のように湿度の高い気候状態では、仮に脱水ゼ
オライトの保存方法に十分留意したとしても加熱成形加
工の前の樹脂との混合工程及び工程間のつなぎや運搬時
等、大気に曝される機会が多く、容易に再吸湿するおそ
れがある。事実、例えば、前記(1)において脱水ゼオ
ライトを用いたものであり、脱水直後の使用では著しく
改善されるが経時変化したものは実質的に発泡現象は避
けられない。な”お、このゼオライトはナトリウムA型
ゼオライトでしかも軟質樹脂に限られているが、前記の
ように殆んど実用性がない。従つて、商品としてのゼオ
ライト系安定剤としては、貯蔵又は流通段階における経
時変化に耐えうる脱水活性状態が保持されたものでなけ
ればならない。
このような事から、他方、ある種の無機系安定剤、例え
ば、周期律第■族金属又は第■族金属のケイ酸塩又はケ
イ酸と前記金属の酸化物、水酸化物或は炭酸塩等につい
てある種の有機配合゛剤を細孔中に含有せしめて、樹脂
の加熱成形の際の発泡傾向を抑制したものが提案された
(特公昭52−328的号)。しかし、これには、ゼオ
ライト系アルミノ珪酸塩については全く示唆されておら
ず、ゼオライト系アルミノ珪酸塩については前記の方法
が適用されない場合がある。
例えば、樹脂加工時温度以下では固体状の有機化合物と
ゼオライト系アルミノ珪酸塩とを乾式混合しても実質的
な発泡抑制処理をすることができない。これはアルミノ
珪酸塩の細孔が結晶構造上のものであつて前記無機化合
物と本質的相違によるものと思われる。けだし前記のよ
うな提案があるにも拘わらず、ゼオライト結晶構造を有
すアルミノ珪酸塩自体が塩素含有樹脂の安定剤として優
れたものは殆んど開発かつ使用されておらず、いわんや
該樹脂に対して発泡性を抑制しかつ多面的特性をもつ実
質的に無害のゼオライト系無機安定剤にいては実質的に
未知の分野てあつた。
本発明者らは、叙上の事実に鑑み鋭意研究したところ、
ある種の金属置換ゼオライトの脱水物を塩素含有樹脂組
成物として構成しうる化合物て処理したものは、発泡現
象は実質的に抑制しうることはもちろんのこと、無機系
安定剤として種々のすくれた特性を有していることを知
見し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、イオン交換により周期律表第■族
、第■族金属元素から選ばれた少なくとも1種の金属元
素を置換したアルミノ珪酸塩の脱水物に塩素含有樹脂組
成物を構成できる少なくとも1種の有機添加剤を配合処
理し、前記アルミノ珪酸塩の脱水物を有機添加剤で被覆
してなることを特徴とする塩素含有樹脂用の安定剤(以
下安定剤という)に係るものである。
本発明に適用てきる原体のアルミノ珪酸塩は、いわゆる
ゼオライト結晶構造を有し、そのカチオン交換可能なも
のである。
この結晶構造はX線回折によつて容易に確認され、実質
的に無定形のアルミノ珪酸塩は原体としては適さない。
この種の結晶性アルミノ珪酸塩としては、例えば、A型
、X型、Y型およびP型ゼオライト、モルデナイト、ア
ナルサイト、ソーダライト族アルミノ珪酸塩、クリノプ
チロライト、エリオナイト又はチヤバサイト等があげら
れ、またこれらは合成品又は天然品のいずれであつても
よく、さらに合成品について、その製法は特に限定する
必要はない。これらのうち、A型ゼオライト、ソーダラ
イト族アルミノ珪酸塩が特に工業的有用性のために好ま
しい。前記アルミノ珪酸塩において、カチオンは、主と
してナトリウムであり、他にカリウムなどの場合もある
が、本発明に使用する安定剤としてのゼオライトは、こ
れらのカチオンが他の金属イオンとイオン交換された金
属置換型アルミノ珪酸塩でなけれげならない。
かか乏金属としては周期律表第■族又は第■族金属であ
り、前者において例えば、マグネシウム、カルシウム、
ストロンチウム、バリウム、亜鉛又はカドミウム等てあ
り、後者においては錫又は鉛等が代表的である。
これらのうち、カルシウム、マグネシウム又は亜鉛の金
属置換ゼオライトが特に好適である。ゼオライトのイオ
ン交換により前記金属の金属置換ゼオライトは例えば次
の方法で容易に調製することができる。すなわち、例え
ばA型ナトリウムゼオライトの如き原体ゼオライトとイ
オン交換すべき金属の可溶性塩水溶液と充分に接触させ
ることによつて得られる。金属塩としては、塩化物、硝
酸塩、硫酸塩又は有機酸塩等があげられる。従つて、上
記金属塩水溶液に原体ゼオライトを浸漬してイオン交換
させるバッチ方式又は原体ゼオライト固体層に金属塩水
溶液を流通させるカラム方式あるいはそれらを適宜併用
する方式などが採用され、原体ゼオライト中のカチオン
の全部又は大部分を水溶液中の他のカチオンによつて置
換させ、次いで洗浄することによつて金属置換型ゼオラ
イトを得る。かかるゼオライトは残留ナトリウムイオン
ができるだけ少ない程好ましく、少なくともゼオライト
中に約1鍾量%以下、好ましくは8重量%以下になつて
いるものてあり、それ自体極めて特徴的な熱安定剤とし
て使用できるが、通常結晶水を持つているので、本発明
においてはこの脱水物を不可欠なものとして用いる。
本発明において、該脱水物は少なくとも塩素含有樹脂組
成物の成形加工温度近辺において実質的に水分蒸発が生
じない程度にまで含水率を低減させたものでなければな
らない。
このような含水率は約8%以下、好ましくは5%以下に
脱水されたノものであり、多くの場合150〜800′
C1好ましくは200〜700゜Cで1時間以上加熱す
ることによつて前記含水率の金属置換型ゼオライト脱水
物を得ることがてきる。加熱温度が150℃以下ては脱
水不充分であり、一方、8000C以上てはゼオライト
構造か壊れて安定剤としての性能が損われる。本発明に
かかる安定剤は、上記脱水物に有機添加剤を配合処理し
たものである。これは、脱水物の再吸湿を防止する目的
はもちろんであるが、安定剤としての熱安定性能の相剰
的効果を期待し、かつ安定剤の使用や樹脂加工上におい
て好ましい形態を与える多面的な作用を有する。かかる
有機添加剤は、特に格別なものを敢えて求めす、塩素含
有樹脂組成物を構成しうる有用成分のうちから求められ
る少なくとも1種又は2種以上のものをいう。
また、本発明において前記添加剤は塩素含有樹脂の加工
温度よりも高い沸点を有し、かつそれよりも低い融点を
有する有機化合物又はその混合物であることが望ましい
前記添加剤としては、例えば可塑剤、安定剤、キレータ
ー、酸化防止剤、滑剤又は熱可塑性樹脂等があげられ、
次にその具体例を示す。
1) 可塑剤; 1 フタール酸エステル類; フタール酸ジエチル、フタール酸ジーn−ブチル、フタ
ール酸ジー1−ブチル、フタール酸ジヘキシル、フター
ル酸ジー1−ヘプチル、フタール酸ジオクチル(DOP
) 〈n−オクチル、2−エチルヘキシル、イソオクチ
ル(オキソ)を含む〉、フタール酸ジー1−ヘプチルー
1−ノニル、フタール酸ジーn−オクチルーn−デシル
、フタール酸ジデシル 〈n−デシルーi−デシルを含
む。
〉、フタール酸ブチルベンジル、フタール酸ジフェニル
、フタール酸ジシクロヘキシル、フタール酸ジメチルシ
クロヘキシル、フタール酸ジメトキシエチル、フタール
酸ジブトキシエチル、エチルフタリルエチルグリコレー
ト、ブチルフタリルブチルグリコレート、2脂肪族二塩
基酸エステル類; アジピン酸ジー1−ブチル、アジピン酸オクチル 〈2
エチルヘキシル、n−オクチル共〉、アジピン酸ジデシ
ル、、〈i−デシル、n−デシル共〉、アジピン酸ジ(
n−オクチルーーn−デシル)、アジピン酸ジベンジル
、セバチン酸ジブチル、〈n−ブチル〉、セバチン酸ジ
オクチル く2エチルヘキシル、n−オクチル共〉、ア
ゼライン酸−n−ヘキシル、アゼライン酸ジオクチル
〈2エチルヘキシル〉3 リン酸エステル類; リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、リン酸トリ
エチル、リン酸トリブチル、リン酸トリスジクロルプロ
ピル、リン酸トリオクチル、リン酸トリブトキシエチル
、リン酸ジフェニルオクチル、リン酸ジフェニルー2−
エチルヘキシル1 ヒドロキシ多価カルボン酸エステル
類;酒石酸ジエチル、アセチルクエン酸トリエチル、ア
セチルクエン酸トリブチル、アセチルクエン酸2−エチ
ルヘキシル、クエン酸モノイソプロピル、クエン酸トリ
ブチル、クエン酸モノ、ジ、トリステリル5脂肪酸エス
テル類; アセチルリシノール酸メチル、パルミチン酸エチル、ス
テアリン酸エチル、ステアリン酸n−ブチル、ステアリ
ン酸アミル、ステアリン酸シクロヘキシル、オレイン酸
ブチル、水添ロジンメチルエステル3多価アルコールエ
ステル類; グリセリントリアセテート、グリセリントリプロピオネ
ート、グリセリントリブチレート、グリセリントリヘプ
タノエート、トリエチレングリコールジカプリレート、
トリエチレングリコールジカプレート、ペンタンジオー
ルジイソ酪酸エステルl エポキシ系可塑剤類; エポキシ化大豆油、エポキシ化ヒマシ油、エポキシ化ア
マニ油、エポキシ化サフラワー油、エポキシ化アマニ油
脂肪酸ブチル、エポキシステアリン酸オクチル くi−
オクチル、2−エチルヘキシル共〉、3−(2−キセノ
キシ)一1,2−エポキシプロパン),) 安定剤、酸
化防止剤、キレーター等;i 金属石けん類;炭素数8
〜30を有する飽和又は不飽和のモノカルボン酸例えば
、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール
酸、リノレイン酸又はラウリン酸、力プリン酸、モンタ
ン酸、ベヘニン酸又はリシノール酸等のCa,Mg,B
a,Zn,Cd又はPb塩。
2有機錫系安定剤: アルキル錫化合物、特にモノブチル錫トリク口ライト、
モノメチル錫トリクロライド、モノオクチル錫トリクロ
ライド、ジメチル錫ジクロライド、ジブチル錫ジクロラ
イド、ジオクチル錫ジクロライド、メチルスタノイツク
酸、ブチルスタノイツク酸、オクチルスタノイツク酸、
ジメチル錫オキサイド、ジブチル錫オキサイド、ジオク
チル錫オキサイド、ジメチル錫サルファイド、ジオクチ
ル錫サルファイド、ジシクロヘキシル錫サルファイド、
モノブチル錫オキサイド、サルファイド、メチルチオス
タノイツク酸、フチルチオスタノイツク酸、オクチルチ
オスタノイツク酸、ジブチル錫ラウレート、ジブチル錫
ステアレート、ジオクチル錫ジオレート、ジブチル錫塩
基性ラウレート、ジブチル錫ジクロトネート、ジブチル
錫ビス(ブトキシジエチレングリコールマレート)、ジ
ブチル錫ジメタクリレート、ジブチル錫ジシンナメート
、ジオクチル錫ビス(オレイルマレート)、ジブチル錫
ビス(ステアリルマレート)、ジブチル錫イタコネート
、ジオクチル錫マレート、ジアミル錫ビス(シクロヘキ
シルマレート)、ジメチル錫ジクロトネート、ジエチル
錫ビス(イソオクチルシトラコネート)、ジプロピル錫
ビス(ベンジルマレート)、ジイソブチル錫ビス(プロ
ピルマレート)、ジシクロヘキシル錫マレート、ジオク
チル錫ビス(ブチルマレート)、ジブチル錫ジメトキシ
I・゛、ジブチル錫ジラウロキシド、ジオクチル錫エチ
レングリコキシド、ペンタエリスリトール・ジブチル錫
オキシド縮合物、ジブチル錫ビス(ラウリルメルカプタ
イド)、ジメチル錫ビス(ステアリルメルカブタイド)
、モノブチル錫トリス(ラウリルメルカプタイド)、ジ
ブチル錫−β−メルカプトプロピオネート、ジオクチル
錫−β−メルカプトプロピオネート、ジブチル錫メルカ
プトアセテート、モノブチル錫トリス(イソオクチルメ
ルカプトアセテート)、モノオクチル錫トリス(2ーエ
チルヘキシルメルカプトアセテート)、ジブチル錫ビス
(イソオクチルメルカプトアセテート)、ジオクチル錫
ビス(イソオクチルメルカプトアセテート)、ジオクチ
ル錫ビス(2ーエチルヘキシルメルカプトアセテート)
、ジメチル錫ビス(イソオクチルメルカプトアセテート
)、ジメチル錫ビス(イソオクチルメルカプトプロピオ
ネート)、モノブチル錫トリス(イソオクチルメルカプ
トプロピオネート)、ビス〔モノブチルジ(イソオクト
キシカルボニルメチレンチオ)錫〕サルファイド、ビス
〔ジブチルモノ(イソオクトキシカルボニルメチレンチ
オ)錫〕サルファイド、モノブチルモノクロル錫ビス(
イソオクチルメルカプトプロピオネート)、モノブチル
モノクロロ錫ビス(イソオクチルメルカプトアセテート
)、モノブチルモノクロロ錫ビス(ラウリルメルカプタ
イド)、ジブチル錫ビス(エチルセルソロブマレート)
、ビス(ジオクチル錫ラウレート)、マレート、ビス(
ジオクチル錫ブチルマレート)マレート等。
亜リン酸エステル類: トリオクチルホスフアイト、トリラウリルホファイトト
、トリデシルホスファイト、オクチル−ジフェニルホス
ファイト、トリフェニルホスファイト、トリス(ブトキ
シエチル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホ
スファイト、ジステアリルベンタエリスリトールジホス
フアイト、テトラ(トリデシル)−1,1,3ートリス
(2−メチルー5一第3ブチルー4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタンジホスフアイト、テトラ(Cl2〜15混合
アルキル)−4,4″−イソプロピリデ゛ンジフエニル
ジホスフアイ1・、テトラ(トリデシル)−4,4″−
ブチリデンビス(3−メチルー6一第3ブチルフェノー
ル)シホスフアイト、トリス(3,5−ジー第3ブチル
ー4−ヒドロキシフェニル)ホスファイト、トリス(モ
ノ●ジ混合ノニルフェニル)ホスファイト、水素化−4
,4″−イソプロピリデンジフエノールポリホスフアイ
ト、ビス(オクチルフェニル)・ビス〔4,4″−ブチ
リデンビス(3−メチルー6一第3ブチルフェノール)
〕1,6ーヘキサンジオールジホスファイト、フェニル
●4,4″−イソプロピリデンジフエノール◆ペンタエ
リスリトールジホスフアイト、トリス〔4,4″−イソ
プロピリデンビス(2一第3ブチルフェノール)〕ホス
ファイト、フェニル・ジイソデシルホスファイト、ジ(
ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフアイト
、トリス(1,3−ジーステアロイルオキシイソプロピ
ル)ホスファイト、4,4″−イソプロピリデンビス(
2一第3ブチルフェノール)●ジ(ノニルフェニル)ホ
スファイト等。
4 フェノール系酸化防止剤 2・6−ジーt−ブチルーp−クレゾール、4・4″−
チオビス(3−メチルー6−t−ブチルフェノール)、
2・2−チオビス(4−メチルー6−t−ブチルフェノ
ール)、4●4″ビス(26−ジーt−ブチルフェノー
ル)、4・4″ビス(26ージイソプロピルフェノール
)、2◆4◆6−トリイソプロピルフェノール、4・4
″−ブチリデンビス(3−メチルー6一t−ブチルフェ
ノール)、11・3−トリス(2−メチルー4−ヒドロ
キシー5−t−ブチルフェニル)ブタン、テトラキス〔
β一(3・5−ジーt−ブチルー4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシメチル〕メタン、1・3・5−
トリス(4−ヒドロキシー3・5ージブチルベンジル)
2●4・6−トリメチルベンゼン等。
5硫黄系酸化防止剤 ジステアリルチオジプロピオネート、ジラウリルチオジ
プロピオネート等。
6紫外線吸収剤 4−t−ブチルフエニルサリシレート、2″●4″−ジ
ーt−ブチルフェニルー3・5−ジーt−ブチルー4−
ヒドロキシベンゾエート、2−ヒドロキシー4−オクト
キシベンゾフエノン、2−(2″−ヒドロキシー3″・
5″−ジーt−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(2″−ヒドロキシー5″−メチルフ
エニ.ル)ベンゾトリアゾール、α−シアノーβ−メチ
ルーβ−(p−メトキシフェニル)アクリル酸メチル、
〔2・2″−チオビス(4−t−オクチルフェノレート
)〕−n−ブチルアミンニッケル■等。
3) 滑剤 1炭化水素類: 流動パラフィン、天然パラフィン、合成パラフィン、マ
イクロワックス、ポリエチレンワックス、塩素化パラフ
ィン、フルオロカーボン等。
2脂肪酸類; ラウリン酸、ステアリン酸、パルミチン酸等。
3脂肪酸アミド類; ステアリルアミド、パルミチルアミド等の高級脂肪酸ア
ミド類、エチレンビス脂肪酸アミド等のアルキレンビス
脂肪酸アミド類。
4 エステル類: ステアリン酸ブチル、水添ロジンメチルなどの脂肪酸低
級アルコールエステル類、グリセリン脂肪酸エステルな
どの脂肪酸多価アルコールエステル類、ポリエチレング
リコールジ脂肪酸エステル等の脂肪酸ポリグリコールエ
ステル類。
5アルコール類; セチルアルコール、ステアリンアルコール等の脂肪アル
コール、ポリグリコール、ポリグリセロール等。
6 シリコーン類; オルガノシリコーン類 4) 熱可塑性樹脂 ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと他のモノマーとのコポリ
マー、ポリスチレン、スチレンと他のモノマーとのコポ
リマー、塩素化ポリオレフィン・アクリロニトリルブタ
ジエンコポリマー、ポリブタジエン、塩化ゴム、ポリウ
レタン、脂肪族ポリエステル、アクリル系ポリマー、熱
可塑性エポキシ樹脂、ポリオレフィン、ポリビニルアル
コール、弗素化ポリオレフィン、シリコーン樹脂、酢酸
ビニルポリマー、酢酸ビニルと他のポリマーとのコポリ
マー、ポリエチレンオキサイド等。
5) その他 リン酸エステル系、アミド系、第4級アンモニウム系、
ベタイン系、アミノ酸系又はエチレンオキサイド付加物
系の帯電防止剤。
以上の有機添加剤は限定的なものでなく、要するに塩素
含有樹脂用添加剤として供しうる有機化合物であつて、
該樹脂の加熱成形温度よりも沸点を有し、かつそれより
も低い融点を有するものであれば適用できる。
それらは1種又は2種以上同時に又(ま経時的に配合処
理して使用できるものである。次に、配合処理は、金属
置換ゼオライト脱水物と有機添加剤とを所定量配合し、
充分に混練して該ゼオライトの粒子表面又は細孔内を有
機添加剤で被覆する。
従つて、この配合処理は、有機添加剤は液状て使用する
ことを不可欠とする。有機添加剤が常温で液体であれば
そのまま使用できるが、固体又は半固体である場合には
、溶融して使用するか又は適当な稀釈剤(溶媒)に溶解
して使用する。か)る稀釈剤の適当な例は、ベンゼン、
トルエン、キシレン或いはその他の芳香族溶媒;プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン
、アミルアルコール、ヘキジルアルコール、ベンジルア
ルコール、ダイアセトンアルコール、ブチルセロソルブ
、トリエタノールアミン等のアルコール系溶媒;メチル
エチルケトン、イソブチルメチルケトン、イソホロン等
のケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類;酢酸アミル等のエステル類等を挙げることがで
きる。これらは単独でも使用されるが、前記可塑剤と組
合せて使用してもよい。稀釈剤の中でも炭素数5以上の
アルコール、或いはこれと芳香族溶媒との組合せが特に
好適である。一方前記ゼオライトを処理するに当り前記
液体に含浸、又は湿潤性が不充分で混練が均一にできな
い場合には、分散性、相溶性又は湿潤性を向上させる界
面活性剤、シランカップリング剤、チタンカップリンク
剤、その他適当な有機化合物て表面処理しておくことが
望ましい。本発明において、配合量は前記ゼオライト脱
水物100重量部当り少なくとも有桟添加剤はw重量部
であり、多くの場合はゼオライト脱水物100重量部当
り15〜150重量部の範囲であるが、有機添加剤とし
て可塑剤を用いた場合はゼオライト脱水物の1α音量の
量的関係で使用しても差支えない。調製法の態様につい
て1例を示すと、前記脱水.ゼオライトに有機錫化u物
の如き液状安定剤を添加混合してゼオライト粒子の内外
に吸収又は吸着せしめ、次いて他の有機添加剤例えば滑
剤など常温て固体のものを配合し、加熱溶融して混練す
ることによつて好ましい形態の安定剤を得る。
又、他の態様としては、鉛系安定剤と前記脱水ゼオライ
トとの複合安定剤に液体有機添加剤を混合して前記と同
様粒子に吸着又は吸収せしめ、次いで常温で固体有機添
加剤を添加して加熱溶融するか又は所望の溶媒で溶解後
添加して両者充分に・混練し、要すれば造粒して被覆処
理することにより、前記と同様に好適な複合安定剤を得
る。上記は限られた例にすぎず、他の態様によつて調製
できることは勿論であるが、多くの場合加工温度以下で
液状有機添加剤で脱水ゼオライトを一次処理し、次いで
固形又は半固形有機添加剤て二次処理したものが好まし
い。本発明に適用される塩素含有樹脂としては、例えば
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチ
レン、塩素化ポリプロピレン、塩化ゴム、塩化ビニルー
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルー塩化ビニリデン共重
合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プ
ロピレン共重合J体、塩化ビニル−スチレン共重合体、
塩化ビニル−イソプレン共重合体、塩化ビニル−イソブ
チレン共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩
化ビニル−スチレンー無水マレイン酸共重合体、塩化ビ
ニルースチレンーアクリロニトリル共.重合体、塩化ビ
ニル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−マレ
イン酸エステル共重合体、内部可塑化ポリ塩化ビニルお
よび前記塩素含有樹脂とポリエチレン、ポリプロピレン
、ポリブデンなどα−オレフィン重合体、ポリスチレン
、ポリ”アクリル等、その他の重合体とのブレンドされ
た樹脂の如き塩素含有樹脂があげられる。
これらのうち、最も一般的なのは、塩化ビニル系樹脂で
ある。前記樹脂に対する安定剤の添加量は、ゼオライト
の物性、有機添加剤の種類、その配合量、樹脂の種類、
樹脂組成物の使用目的などによつて一様でないが、多く
の場合、原料樹脂1順部に対してゼオライト脱水物とし
て0.2乃至10部の範囲であり、特に1〜5部の範囲
が好適である。
添加量が約0.2部以下の場合は耐熱効果が不充分であ
り、一方、約w部以上ては効果が飽和傾向を示すと共に
加工性や透明性が劣化する傾向となつてくるので好まし
くない。本発明に係る安定剤は、必要に応じて粉状、粒
状、顆粒状、ペースト状、又はスラリー状の形態をとる
ことができる。
樹脂加工において、本発明にかかる安定剤はそのまま成
形物が調製できる完全なワンバック型とすることができ
ることはもちろん、他の添加剤と適宜組合せて樹脂と相
溶性良く使用することもできる。この結果、成形加工の
際、樹脂の発泡傾向は実質的に抑制され、耐熱性、耐候
性および加工時性に優れた塩素含有樹脂組成物を得るこ
とができ、成形加工時のゲル化時間が大幅に短縮できる
。すなわち、本発明に係る安定剤を配合した樹脂組成物
は、成形加工時の初期着色やプレートアウト等の問題は
なく、発泡による機械的強度や寸法安定性の問題は生じ
ないなどの利点があげられる。
以下、実施例にて説明するが、部又は%は重量を表わす
実施例1 本実施例ては樹脂の成形時に於ける発泡傾向を抑制した
金属置換結晶性アルミノ珪酸塩を主成分とする塩素含有
樹脂用安定剤について説明する。
金属置換結晶性アルミノ珪酸塩としては下記の方法で調
製したカルシウム置換A型ゼオライト脱水物を選んだ。
即ち、水酸化ナトリウムの存在下、アルミン酸ナトリウ
ム水溶液と珪酸ナトリウム水溶液を反応、結晶化させた
のち沖別、水洗してナトリウムA型ゼオライト結晶(原
体ナトリウムA型ゼオライト)を調製した。こうして得
られたナトリウムA型ゼオライト結晶にそのナトリウム
イオンと交換当量のカルシウムイオンを含むCaCl.
水溶液を加え、攪拌したのち?別、水洗してカルシウム
で置換されたA型ゼオライトの沖過ケーキを得、次いで
これを400′C、3時間の加熱によつて乾燥、脱水し
てカルシウム置換A型ゼオライトの脱水物(CaO含有
率12.5%)を調製した(試料1−A)。上記方法に
よつて調製したカルシウム置換A型ゼオライト脱水物1
酷V(重量部;以下同じ)に80゜Cで溶融したステア
リン酸2部及び5部を加え混練した後、冷却固化破砕す
ることによつて発泡性の抑制されたカルシウム置換A型
ゼオライトを主体とする塩素含有樹脂用安定剤(試料1
−1及び1−2)を得た。
第1図に試料1−1及び1−2の温度25℃、相対湿度
80%に於ける吸湿曲線を示した。
比較のためにステアリン酸融体による処理前の試料1−
Aの吸湿曲線も併せて示した。第2図には、上記試料を
夫々温度25゜C、相対湿度80%に24時間放置した
ものの加熱減量曲線を示した。
第1図から試料1−1及び1−2は、著しく吸湿性が改
善されており高湿度雰囲気に長期間保存しても、吸湿し
ないことが理解される。又、第2図から試料1−1及び
1−2は塩素含有樹脂の加工温度付近に於ける水分の蒸
発が全く認められないことが判る。次に、上記の方法に
よつて調製した発泡傾向を抑制したカルシウム置換A型
ゼオライトを主体とする安定剤を塩素含有樹脂に添加し
た場合の効果を調べるために、塩化ビニル樹脂(ゼオン
103Ep)1(4)部に対して第1表に示す配合割合
で試料1−2及び他の添加剤を配合した塩化ビニル樹脂
組成物の諸特性を下記の方法で測定、評価して、その結
果を第1表に併せて示した。
比較のために試料1−Aの場合についても示した。(1
)熱安定性 各配合割の塩化ビニル樹脂組成物を160℃のテスト
ロールで5分間混練したのち厚さ0.5萌のシート状に
取り出し、これを2cm×5cmの矩型に切り取つて試
験片とした。
試験片を200℃に保たれたギアオープン中に入れ、熱
着色の経時変化を観察し、下記6段階の数値で熱劣化の
程度を評価した。 0.0無着色 1.0やや着色 2.0淡黄色 3.0黄色 4.0褐色 5.0黒化 (2)発泡性 上記試験片を2枚のガラス板ではさみ、200゜Cの
グリセリン浴に5分間浸漬したのち引き上げ、試験片の
発泡状況を観察し次のように評価した。
発泡性大:多数の気泡がみられる 〃 中:気泡が認められる 〃 小:僅かに気泡が認められる 発泡せず:気泡が全く認められない (3)分散性 試験片を180゜C1150k9/c這で5分間熱ブレ
スして薄いフィルム状とし、それを倍率100の顕微鏡
下に観察して固体粒子凝集体の有無を調べた。
第1表に示した結果より、カルシウム置換A型ゼオライ
ト脱水物を予めステアリン酸融体で処理して得られる安
定剤を塩化ビニル樹脂に配合した場合、カルシウム置換
A型ゼオライトが本来有している熱安定剤その他の安定
剤としての機能を何等阻害することなく樹脂の発泡性が
著しく改善され、分散性の面でも好ましい結果を与える
ことが理解される。
実施例2 本実施例ては金属て置換されたA型ゼオライト脱水物(
400’C、3時間加熱)を有機添加剤て種々処理して
得られる発泡傾向の抑制された塩素含有樹脂用安定剤に
ついて説明する。
金属置換A型ゼオライト脱水物としては、第2表に示し
た各試料を用い、これらに有機添加剤を種々配合処理し
て第3表に示す発泡抑制安定剤試料を調製した。
第4表に示した結果から金属置換A型ゼオライト脱水物
に予め有機添加剤を配合処理して得られる安定剤を配合
して成る塩化ビニル樹脂組成物は成形時の発泡性が著し
く改善されることが理解される。
8第3表に示した安定剤試料を塩素含有樹脂に配合した
場合の効果を調べるために、塩化ビニル樹脂(ゼオン1
03Ep)100部に対して第4表に示す配合割合で各
試料及び他の添加剤を配合した塩化ビニル樹脂組成物の
諸特性を実施例1に記載したのと同じ方法で測定評価し
て第4表に併せて示した。
又、これら金属置換A型ゼオライトを主体とする複合安
定剤(試料2−1,2−2,及び2一3)はそれ自体多
面的な機能を有し、他の配合剤を併用する必要のない所
謂ワンバック型の安定剤として好ましく使用てきる。
実[殖例3 本実施例においては、本発明による安定剤を菅質配合の
塩素含有樹脂組成物に適用する場合について説明する。
金属置換A型ゼオライトを主成分とする安定剤の調製方
法を第5表に示した。第5表に示した安定剤試料を塩素
含有樹脂に配合した場合の効果を知るために、塩化ビニ
ル樹脂(ゼオン103Ep)1(1)部に対して第6表
に示す配合割合で各試料及び他の添加剤を配今した塩化
ビニル樹脂組成物の特性を実施例1と同様の方法で測定
評価して第6表に示した。し、本実施例では熱安定性試
験に於けるギアオープン温度は180゜Cに設定した。
第6表に示した結果から、軟質配合の場合に於いても本
発明の方法によつて得られる安定剤は樹脂の発泡傾向を
顕著に抑制することが判る。
以上の各実施例は塩素含有樹脂として代表的な塩化ビニ
ル樹脂を用いて説明したが、他の塩素含有樹脂について
も同様な作用効果を示すのはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る塩素含有樹脂用の安定剤(試料1
−1及び試料1−2)と比較試料(試料1−A)の吸湿
曲線を示すグラフ、第2図は、同上の各試料の加熱減量
曲線(昇温速度10℃/Mjn)を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イオン交換により周期律第II族、第IV族金属元素か
    ら選ばれた少なくとも1種の金属イオンで置換されたア
    ルミノ珪酸塩の脱水物に塩素含有樹脂組成物を構成でき
    る少なくとも1種の有機添加剤を配合処理し、前記アル
    ミノ珪酸塩の脱水物を有機添加剤で被覆してなることを
    特徴とする塩素含有樹脂用の安定剤。 2 周期律表第II族、第IV族金属元素はマグネシウム、
    カルシウム、バリウム、ストロンチウム、亜鉛、カドミ
    ウム、錫又は鉛から選ばれたものであることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の塩素含有樹脂用の安定剤
    。 3 脱水物は少なくとも樹脂組成物の成形加工時の温度
    近くで実質的に水分蒸発が生じない程度の含水率である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の塩素含有
    樹脂用の安定剤。 4 アルミノ珪酸塩はA型ゼオライトであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載の塩
    素含有樹脂用の安定剤。 5 塩素含有樹脂組成物を構成できる少なくとも1種の
    有機添加剤は、可塑剤、安定剤、キレーター、酸化防止
    剤、滑剤又は熱可塑性樹脂から選ばれたものであること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の塩素含有樹脂
    用の安定剤。 6 脱水物と有機添加剤との配合比は脱水物100重量
    部当り少なくとも1重量部の割合であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の塩素含有樹脂用の安定剤
    。 7 脱水物と有機添加剤の配合処理されたものが造粒物
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第6
    項記載の塩素含有樹脂用の安定剤。
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