JPS6044991B2 - クロムを含む焼却灰の処理法 - Google Patents

クロムを含む焼却灰の処理法

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JPS6044991B2
JPS6044991B2 JP53104512A JP10451278A JPS6044991B2 JP S6044991 B2 JPS6044991 B2 JP S6044991B2 JP 53104512 A JP53104512 A JP 53104512A JP 10451278 A JP10451278 A JP 10451278A JP S6044991 B2 JPS6044991 B2 JP S6044991B2
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JP
Japan
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amount
hexavalent chromium
incinerated ash
mixer
incineration ash
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JP53104512A
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JPS5531439A (en
Inventor
泰夫 鈴木
直道 服部
文博 森川
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Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は有害な6価クロムを含有する焼却灰の還元処
理方法に係り、特にナトリウムを含有する焼却灰の還元
と中和の同時処理に関する。
通常、産業廃棄物には製造工程や後処理工程で混入する
クロムを含有する。特に原料として使用しない場合は乾
燥ベースで200pμm以下である。又、工場廃水は酸
性のものが多いので、苛性ソーダによる中和処理のため
硫酸ソーダや食塩が生成するが装置の安全を期するため
多少アルカリ側に保つのが通例てある。廃棄物の中には
その他有機物や水分を含んているので、之を除去するた
めに焼却炉において焼却処理すると少くとも40pμm
の6価クロムやNa。Oとb0.2%以上の炭酸ソーダ
、酸化ナトリウムその他を含む焼却残渣がのこる。 こ
れらをそのまま埋立処理すると、有害な6価クロムとア
ルカリ分が溶出する恐れがあり、昭和4時2月17日公
布の総理府令第5号および環境庁 昭和4師2月27日
の告示第2冴により粉砕溶出試験の判定基準として定め
られた6価クロムの溶出量(1.5ppm)及び溶出液
のPH(6.5〜8.5)に適合することが困難な場合
がある。6価クロムの溶出を防止する方法としては、例
えば還元剤の共存下、セメントや生石灰にて固化する方
法。
還元剤と粉粒状ガラスやケイ酸塩等を混合後、極高温で
焼成する方法。カーボンや有機物を加えて還元性雰囲気
にて熱焼させる方法および高温にてカーボ”ンとスチー
ムを吹込み、水性ガス反応を行わせる方法など種々の方
法が開発されている。しかし、焼却灰の場合には省エネ
ルギーの立場から助燃剤を加えて再び燃焼もしくは焼成
する方法は採り難く、またセメントなどにて固化させる
方法は、固化後の容積と重量が非常に増加するため、得
策とは言い難い。そこで従来は、還元剤と中和剤の水溶
液中に6価クロムとアルカリを含有する焼却灰を懸濁混
合し、還元と中和を行なつたのち、脱水する方法を行つ
ていた。このため、灰量に比較し、大容量の処理槽と脱
水機の設備を必要とし、運転経費が高く、且つ処理灰の
容量が増加し、さらに排水の処理を必要とした。 本発
明の焼却灰の還元中和方法は、6価クロムとナトリウム
を含有する焼却灰に対して、溶積で113以上2倍を超
えない量の還元剤と硫酸の水溶液を霧状添加し乍ら固体
混合機にて、固体状のま、焼却灰を混合し、還元と中和
と同時に行うことを特徴とし、処理後の6価クロムとア
ルカリの溶出を防ぎ、法令の基準に合格する無害物とす
ることのできるものである。
この場合液量が113以下であると、液が分散しにく)
、2倍を超えると焼却灰の粒子の形状が崩れてベト状化
し、操業できなくなる。6価クロムの還元を十分に行な
うには、灰中のクロムに対し3〜4倍の当量の硫酸第1
鉄を要する。
従つて硫酸第1鉄及び硫酸の濃度も自ら限定され、夫々
0.5〜5%、2〜10%が好ましい。本発明に於て、
還元と中和を同時に行うことを特徴として挙げたのは、
中和しないで還元だけ行おうとしても、6価から3価へ
の還元反応は進行せず、酸性雰囲気が必要だからである
このことは、第1図のH2SO4/Na(当量比)と溶
出液中の6価クロムの濃度との関係にみられている。従
つて硫酸第1鉄の添加量は、6価クロムの当量の少くと
も3倍以上が望ましく、同時に添加する硫酸は、焼却灰
に含有される遊離アルカリの当量の少くとも1ゐ倍以上
、好ましくは2〜3倍が望ましい。還元剤と硫酸は混合
液として使用するのが普通である。
焼却灰を水冷式のスクリューフィーダーにて80〜10
0′Cに冷却後、次の固体混合機で上記の混合液をスプ
レー添加する。焼却灰は粒状を保−ちながら70〜90
℃にて1〜2時間熟成され、還元と中和を完結する。固
体混合機は連続式もしくは回分式でも良く、例えば回転
型混合機としての円筒型混合機や双子円筒型混合機また
二重円錐型混合機さらに固定型混合機のリボンミキサー
やスク.リユー混合機が使用できるが最も適しているの
は連続処理が可能な小型のスクリュー混合機であ実施例
クロムとナトリウムを含有する排水処理スラッジをロー
タリ型焼却炉で燃焼させた焼却灰で6価クロム83pp
m1炭酸ナトリウム400ppmを含み、200〜30
0℃で5〜20メッシュの粒状物として排出されたもの
を水冷式スクリューフィーダーにて100℃以下に水冷
し、50kg/Hの速度で口径0.2m1長2Tr1.
二連の横型二軸スクリュー混合機に連続供給し、入口部
に取付けた噴霧口より硫酸第1鉄(7水塩)を0.8%
含む5%硫酸水溶液251/Hの割合で添加し、50r
.p.mで1時間滞溜させた。この際、添加した硫酸第
1鉄は全クロムの当量に対し9倍に相当する。処理後の
焼却灰の温度は70℃であつたが、更に自然放冷後環境
庁告示第13号による溶出試験を行ない、末処理灰と比
較した。本発明の方法により処理した場合、処理直後の
溶出試験での6価クロムは0.02ppm以下であり、
更に1年放置した同一試料について溶出試験を行つた処
、やはり0.02ppm以下で、再酸化の事実は認めら
れなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、6価クロムに対する当量比て9倍の硫酸第1
鉄で還元処理した場合、遊離アルカリ中和のために添加
した硫酸の量と溶出液中の6価クロムの量との関係(実
線部分)及び硫酸の量と溶出液のPHとの関係(点線部
分)を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 クロムと遊離のアルカリを含む焼却灰を還元処理す
    る方法において該焼却灰を冷却後、6価クロムに対する
    当量の3倍以上の硫酸第1鉄と遊離アルカリに対する当
    量以上の硫酸を含み且つ、夫々の濃度が0.5〜5%、
    2〜10%である混合水溶液を混合機中にて添加、混合
    し還元と中和とを同時に行はしめることを特徴とする焼
    却灰の処理法。
JP53104512A 1978-08-28 1978-08-28 クロムを含む焼却灰の処理法 Expired JPS6044991B2 (ja)

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JPS5531439A JPS5531439A (en) 1980-03-05
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CN103272535A (zh) * 2012-09-29 2013-09-04 温州大学 一种应用负载型引发剂处理制革污泥的方法

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