JPS6044384B2 - 疲労特性の優れた高靭性高力アルミニウム合金 - Google Patents
疲労特性の優れた高靭性高力アルミニウム合金Info
- Publication number
- JPS6044384B2 JPS6044384B2 JP9864381A JP9864381A JPS6044384B2 JP S6044384 B2 JPS6044384 B2 JP S6044384B2 JP 9864381 A JP9864381 A JP 9864381A JP 9864381 A JP9864381 A JP 9864381A JP S6044384 B2 JPS6044384 B2 JP S6044384B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum alloy
- toughness
- strength
- strength aluminum
- fatigue properties
- Prior art date
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- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、疲労特性の優れた高靭性高力アルミニウム
合金に関し、更に詳しくは耐久性の要求される野球パッ
ト用等の材料として好適な高力アルミニウム合金に関す
る。
合金に関し、更に詳しくは耐久性の要求される野球パッ
ト用等の材料として好適な高力アルミニウム合金に関す
る。
従来より野球パット用等の材料としてA7075、A
717時のアルミニウム合金が使用されている。
717時のアルミニウム合金が使用されている。
しカルながら、A7075アルミニウム合金は、引張
強さが55〜60に9/一(T6材)と低いので強度の
点で充分でなく、例えば、アルミニウムパットとして繰
返し打撃を行なうと短時間で凹みが発生し、また、踏ん
すけたり、投げ出したりすると凹んでしまつて使用不可
能になつてしまい、また、A7178アルミニウム合金
は引張り強さは60〜Bk9/一(TeiVf)で充分
な強度があるが伸びが5〜7%程度と少ないので、アル
ミニウムパットとしては長期間の使用で割れてしまい、
安全性からみて問題がある。 本発明者らは、上述の事
情に鑑み野球パット用等として好適な耐久性の優れたア
ルミニウム合金を開発すべく鋭意研究の結果、耐久性の
改善につき金属の疲労に着目し、疲労特性を向上せしめ
ることが耐久性の改善につながるとの知見の下に、疲労
特性の優れた高靭性高力アルミニウム合金を開発するに
至つたものである。
強さが55〜60に9/一(T6材)と低いので強度の
点で充分でなく、例えば、アルミニウムパットとして繰
返し打撃を行なうと短時間で凹みが発生し、また、踏ん
すけたり、投げ出したりすると凹んでしまつて使用不可
能になつてしまい、また、A7178アルミニウム合金
は引張り強さは60〜Bk9/一(TeiVf)で充分
な強度があるが伸びが5〜7%程度と少ないので、アル
ミニウムパットとしては長期間の使用で割れてしまい、
安全性からみて問題がある。 本発明者らは、上述の事
情に鑑み野球パット用等として好適な耐久性の優れたア
ルミニウム合金を開発すべく鋭意研究の結果、耐久性の
改善につき金属の疲労に着目し、疲労特性を向上せしめ
ることが耐久性の改善につながるとの知見の下に、疲労
特性の優れた高靭性高力アルミニウム合金を開発するに
至つたものである。
本発明に係る疲労特性に優れた高靭性、高力アルミニ
ウム合金の特徴とするところは、Zn6.3〜8%、M
g2〜3.5%、CU1.5〜3%、Cr0.1〜0.
4%、Zr0.03〜0.25%を含有し、残部Al及
び不純物よりなるところにある。
ウム合金の特徴とするところは、Zn6.3〜8%、M
g2〜3.5%、CU1.5〜3%、Cr0.1〜0.
4%、Zr0.03〜0.25%を含有し、残部Al及
び不純物よりなるところにある。
本発明に係る高力アルミニウム合金について詳細に説
明する。
明する。
先づ、本発明に係る高力アルミニウム合金の含有成分
、及び、成分割合について説明する。
、及び、成分割合について説明する。
Zn)Mg)及びCuは本発明合金における主要構成
元素であり、これらは複合して時効硬化に寄与し、高力
アルミニウム合金となすものである。このうち特にZn
についてはその下限を6.3%とすることにより、より
高い強度を確保せんとしている。なおZn8%以上では
押出性が悪くなるので、結 n6.3〜8%とする。ま
たMg、、Cuについても強度の確保、押出性の悪化の
点でMg2〜3.5%、CU1.5〜3%とする。 c
rN2には複合して含有されることが本発明に係る特に
Znを増量した高力アルミニウム合金において最も重要
なことであり、CrとZrとが同時に複合して含有され
ることによつて、結晶が微細化するだけでなく、再結晶
をさせずに繊維組織を残存させ、靭性、及び、疲労強度
を大幅に改善するものであつて、CrO.l%未満、Z
rO.O3%未満ではこのような効果が少なく、また、
CrO.4%、ZrO.25%を越えて含有されると靭
性が低下する。
元素であり、これらは複合して時効硬化に寄与し、高力
アルミニウム合金となすものである。このうち特にZn
についてはその下限を6.3%とすることにより、より
高い強度を確保せんとしている。なおZn8%以上では
押出性が悪くなるので、結 n6.3〜8%とする。ま
たMg、、Cuについても強度の確保、押出性の悪化の
点でMg2〜3.5%、CU1.5〜3%とする。 c
rN2には複合して含有されることが本発明に係る特に
Znを増量した高力アルミニウム合金において最も重要
なことであり、CrとZrとが同時に複合して含有され
ることによつて、結晶が微細化するだけでなく、再結晶
をさせずに繊維組織を残存させ、靭性、及び、疲労強度
を大幅に改善するものであつて、CrO.l%未満、Z
rO.O3%未満ではこのような効果が少なく、また、
CrO.4%、ZrO.25%を越えて含有されると靭
性が低下する。
よつて、Cr含有量は0.1〜0.4%、Zr含有量は
0.03〜0.25%とする。次に、本発明に係る高靭
性、高力アルミニウム合金の実施例を比較例と共に説明
する。
0.03〜0.25%とする。次に、本発明に係る高靭
性、高力アルミニウム合金の実施例を比較例と共に説明
する。
実施例
第1表に示す含有成分、及び、成分割合となるように、
通常の溶製法によりアルミニウム合釡を製造し、このも
のから試料を採用し、機械的性質、及び、疲労特性につ
いて調査し、その結果を第2表に示す。
通常の溶製法によりアルミニウム合釡を製造し、このも
のから試料を採用し、機械的性質、及び、疲労特性につ
いて調査し、その結果を第2表に示す。
※:シエンク式疲労試験の応力14k9/dにおける破
断までの繰返し曲げ回数第2表における機械的性質は、
上記に説明したように製造されたアルミニウム合金を押
出し成形した後、465℃で4紛溶体化処理を行ない、
水冷後焼戻しを行なつてから測定したものである。
断までの繰返し曲げ回数第2表における機械的性質は、
上記に説明したように製造されたアルミニウム合金を押
出し成形した後、465℃で4紛溶体化処理を行ない、
水冷後焼戻しを行なつてから測定したものである。
この第2表からも明らからように、実施例1、及び、実
施例2の本発明に係る高力アルミニウム合金は、比較例
1、2、及び、3よりT6材状態で伸び約2%以上向上
し、靭性に優れており、また、引張強さ、耐力について
も実施例1、及び、2の合金が比較例2、及び、3より
格段に優れている。更に、特に、疲労特性は、実施例1
、及び、2の合金が、比較例1、及び、3に比して遥か
に優れているもので、非常に良好な耐久力の得られるこ
とがわかる。以上説明したように、本発明に係る高力ア
ルミニウム合金は上記のような構成を有しているもので
あるから、野球用パット等に適用して、充分な引張強さ
、伸びを有しており、そのため、凹みや割れを生じるこ
となく、さらに、疲労特性が優れているので長期間の使
用に耐えることができる優れた効果を有しているもので
ある。
施例2の本発明に係る高力アルミニウム合金は、比較例
1、2、及び、3よりT6材状態で伸び約2%以上向上
し、靭性に優れており、また、引張強さ、耐力について
も実施例1、及び、2の合金が比較例2、及び、3より
格段に優れている。更に、特に、疲労特性は、実施例1
、及び、2の合金が、比較例1、及び、3に比して遥か
に優れているもので、非常に良好な耐久力の得られるこ
とがわかる。以上説明したように、本発明に係る高力ア
ルミニウム合金は上記のような構成を有しているもので
あるから、野球用パット等に適用して、充分な引張強さ
、伸びを有しており、そのため、凹みや割れを生じるこ
となく、さらに、疲労特性が優れているので長期間の使
用に耐えることができる優れた効果を有しているもので
ある。
Claims (1)
- 1 Zn6.3〜8%、Mg2〜3.5%、Cu1.5
〜3%、Cr0.1〜0.4%、Zr0.03〜0.2
5%を含み、残部Al及び不純物よりなる疲労特性の優
れた高靭性高力アルミニウム合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9864381A JPS6044384B2 (ja) | 1981-06-25 | 1981-06-25 | 疲労特性の優れた高靭性高力アルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9864381A JPS6044384B2 (ja) | 1981-06-25 | 1981-06-25 | 疲労特性の優れた高靭性高力アルミニウム合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS581050A JPS581050A (ja) | 1983-01-06 |
JPS6044384B2 true JPS6044384B2 (ja) | 1985-10-03 |
Family
ID=14225178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9864381A Expired JPS6044384B2 (ja) | 1981-06-25 | 1981-06-25 | 疲労特性の優れた高靭性高力アルミニウム合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6044384B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60221324A (ja) * | 1984-04-16 | 1985-11-06 | Chuo Denki Kogyo Kk | 乾電池用二酸化マンガンの製造法 |
US5106702A (en) * | 1988-08-04 | 1992-04-21 | Advanced Composite Materials Corporation | Reinforced aluminum matrix composite |
CN115386772B (zh) * | 2022-07-25 | 2023-12-22 | 中国兵器科学研究院宁波分院 | 一种中强超韧耐蚀Al-Zn-Mg系铝合金及其制备方法 |
-
1981
- 1981-06-25 JP JP9864381A patent/JPS6044384B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS581050A (ja) | 1983-01-06 |
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