JPS604350Y2 - スイツチ機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は時計などに用いるスイッチ機構に関するもので
ある。

従来、たとえば時計のモード切換スイッチは、回路基板
上に複数のモードスイッチを並設し、スイッチつまみを
左右方向にスライドさせることにより、順次モードを切
り換えるものであった。

しかしながらモードスイッチ数が多くなればなるほと、
左右方向のスペースが増すので、それだけ機器の設計が
制約される不都合があった。

また一端のモードスイッチから他端のモードスイッチに
切り換えるときには、常に中間のモードスイッチを通過
しなければならず、たとえば調時状態では時計の秒がリ
セットされる様な機能の場合、モードを切り換えてから
調時状態にすれば問題ないが、調時状態にしてからモー
ドを切り換えると、時計の秒をリセットしてしまい選択
したスイッチ機能が損われるおそれがあった。

また従来の時計のモード切換スイッチはスイッチ操作片
を所定位置に位置決めするための手段は、時計のケース
自体に位置決め部を形威しである。

そのためケース自体の形状が複雑となり、ケースの組立
作業が煩雑で製造コストも高くなる欠点があった。

本考案は上記の欠点を除去するもので、以下その一実施
例について説明する。

第１〜４図において、ケース１にはスイッチつまみ用穴
２が穿設してあり、この穴は中央穴部から放射状にガイ
ド穴部が延伸しているものである。

すなわちスイッチつまみ用穴２は、図示の例によれば４
つのガイド穴部２ ａｔ ２ ｂｙ ２ Ｃ，２ｄを
有する十字状に形威してあり、ガイド穴部２ａと２Ｃ％
ガイド六部２ｂと２ｄは相互に対向しており、隣り合う
ガイド穴部２ａと２ｂｔ２ｃと２ｄは直交している。

各ガイド穴部２ａ〜２ｂの内周部にはガイド溝３．・・
・・・・がそれぞれ形威しである。

またスイッチつまみ用穴２内にはスライドスイッチ操作
片４が配しである。

スイッチ操作片４は、各ガイド溝３．・・・・・・に係
合しているつまみ部４ａを介して各ガイド穴部２ａ〜２
ｄ内を移動可能であって、常時はスイッチつまみ用穴２
の中心部のニュートラルに位置している。

スイッチ操作片４の作動部４ｂは、ケース１内に配しで
ある回路基板５上の接片６上を移動可能である。

ここで接片６について第１〜５図に基づいて説明すると
、これはその中央部裏面で回路基板５上面に固着してあ
り、スイッチつまみ用穴２に対向している。

接片６の中央部には、操作片４の作動片がニュートラル
位置にある時このニュートラル位置を保持するための凹
部７が形威してあり、ここに作動部４ｂが係合して、そ
の位置保持をしている。

接片６の平面形状はスイッチつまみ穴２のそれに対応し
ており、４つの接片部６ａ、６ｂ、６Ｃ，６ｄを有して
おり、接片部６ａはガイド穴部２ａに、接片部６ｂはガ
イド穴部２ｂに、さらに接片部６ｃおよび６ｄはガイド
穴部２Ｃおよび２ｄのそれぞれに沿って延伸している。

各接片部６ａｔ ６ｂｔ６ｃｔ６ａの端部は、回路基板
５上面に設けである端子８ａ＝ ８ｂ、８ｃ、８ｄに接
離可能である。

そして接片部６ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄには、操作片４の
作動部４ｂが移動する時、この作動部を位置決めするた
めクリック用屈曲部６１ａ、６ ｌｂ、６１ｃ、６１ｄ
、を形威している。

１つの端子８ａは接片部６ａと共にたとえばクロックス
イッチを構成し、この端子と隣り合う端子８ｂは接片部
６ｂと共にストップウォッチスイッチを構成し、また端
子８ｂに隣り合う端子８Ｃは接片部６ｃとアラームスイ
ッチを形威し、さらに残りの端子８ｄは接片部６ｄとタ
イマスイッチを構成している。

なお第１，２図において、９はスイッチつまみ用穴２を
封止する封止板であって、この封止板はケース１に設け
である溝１ａに保持されており、スイッチつまみ４と共
に移動可能である。

つぎにスイッチ操作について説明する。

第１゜２図示の状態において、操作片４の作動部４ｂが
ニュートラル位置にあるので、この作動片は接片６の凹
部７に位置保持されている。

いまアラームスイッチに切り換えたい場合には、この操
作片４を第１図矢印方向に移動させれば、この操作片は
ガイド穴部２ｃへ移動し、作動部４ｂは第４図に示すよ
うに凹部７を乗り越えて接片部６ｃに移行し、その端部
は作動部の押圧により端子８ｃと接合し、アラームスイ
ッチが閉じる。

この時作動部４ｂは接片部６ｃのクリック用屈曲部６１
ｃによって位置決めされている。

またスイッチつまみ４が第１，２図示の状態に位置して
いる場合、クロックスイッチに切り集えたいときは、こ
のつまみを第１図左方に移動させれば、第４図鎖線に示
すように接片部６ａと端子８ａとが接合してクロックス
イッチが閉じ、この状態をクリック用屈曲部６１ａによ
って位置保持される。

またつまみを第１図下方向すなわち第３図鎖線に示すよ
うにつまみを左方に移動させれば接片部６ｂと端子８ｂ
とを閉じてストップウォッチとして利用でき、第１図上
方向すなわち第３図鎖線図示のように右方に移動させれ
ば接片部６ｄと端子８ｄとを閉じてタイマスイッチに切
り換わり、それぞれの位置はクリック用屈曲部６１ｂ、
６１ｄによって位置保持される。

なお本考案は時計のスイッチ機構に限定されない。

スイッチつまみ用穴の形状は、上側の他にＴ字状にして
もよいが、隣り合うガイド穴部は必ずしも直交すること
を要しない。

以上説明したように本考案によれば、スイッチ操作片は
ニュートラル位置にて位置保持され、この位置から直ち
に所望のスイッチに移行でき、その位置をクリック用屈
曲部にて位置保持されるので、少ないスペースですみ、
機器設計がしやすい。

またスイッチ切換えに際して他の不要なスイッチを通過
しないので、選択したスイッチの機能が損われるおそれ
もなく、さらに従来のようにケースなどに位置保持手段
は不要となり、時計などの組立作業の効率化にも有効な
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は平面図
、第２図は第１図■−■線拡大断面図、第３図は第２図
■−■線断面図、第４図はスイッチつまみを移動した状
態を示す拡大断面図、第５図は接片の拡大面図である。 ２・・・・・・スイッチつまみ用穴、２ａ、２ｂ、２ｃ
、２ｄ・・・・・・ガイド穴部、４・・・・・・スイッ
チの操作片、４ａ・・・・・つまみ部、４ｂ・・・・・
・作動部、５・・・・・・回路基板、６−−−−−−接
片、６ｄｗ ｓｂ、 ６ｃ、 ｅａ・・・・・・接
片部、 ６１ａ。 ６１ｂ。 ６１ｃ。 ６１ｄ・・・ ・・・クリック用屈曲部、 ７・・・・・・凹部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 中心穴部より放射状にガイド穴部が形威しであるつまみ
   用穴と、 このつまみ用穴内を移動可能なつまみ部とこの下部の作
   動部とを形威した操作片と、 この操作片の下方に配しである回路基板と、この回路基
   板上面に上記つまみ用穴に対向して設けてあり、上記各
   ガイド穴部に対応して延伸する接片部を有している接片
   と、 この接片の中央部に、上記操作片の作動部がニュートラ
   ル位置にある時このニュートラル位置に位置保持するた
   めに設けである凹部と、 上記接片の各接片部に、上記操作片の作動部が移動する
   時この作動部を所定位置に位置保持するために形威しで
   あるクリック用屈曲部と、上記回路基板上面に設けてあ
   り、上記各接片部が上記作動部の移動によって接離可能
   である端子と を具備するスイッチ機構。