JPS6043469B2 - おむつかぶれ防止効果に優れたおむつ類の処理剤 - Google Patents

おむつかぶれ防止効果に優れたおむつ類の処理剤

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JPS6043469B2
JPS6043469B2 JP20195481A JP20195481A JPS6043469B2 JP S6043469 B2 JPS6043469 B2 JP S6043469B2 JP 20195481 A JP20195481 A JP 20195481A JP 20195481 A JP20195481 A JP 20195481A JP S6043469 B2 JPS6043469 B2 JP S6043469B2
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JP
Japan
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diaper
treatment agent
diapers
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hydroxamic acid
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JP20195481A
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圭吉 杉山
健吉 大場
敬一 宗像
恭一 小橋
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Lion Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はおむつ類に適用しておむつかぶれを防・止する
に適した処理剤に関す。
乳幼児のおむつかぶれは、主とておむつが尿で濡れた後
、尿中の尿素が糞便あるいは皮膚由来の細菌のウレアー
ゼで分解されて生じるアンモニアによる皮膚刺激と、お
むつによる物理的な皮膚刺フ激が相まつて発生するとい
われている。
従来一般に試みられたおむつかぶれ防止方法のひとつは
、殺菌剤でおむつを処理することであつたが、この方法
では尿素分解の原因となる細菌を死滅させるのにかなり
多量の殺菌剤が必要とし、夕しかも殺菌剤はほとんどの
ものが皮膚に対して刺激性を有するという問題点があつ
た。
さらに、詠素を分解して刺激性のアンモニアを発生する
のに直接関与している細菌のウレアーゼそのものを防害
するものではないため、アンモニア抑制効果の点でも必
ずしも優れているとはいえなかつた。また、おむつかぶ
れはアンモニアによる皮膚刺激とおむつによる物理的な
皮膚刺激が相まつて起るという発生原因から考えてもこ
の方法では充分なおむつかぶれ防止効果を発揮すること
はできなかつた。従来試みられた他の方法柔軟剤によつ
ておむつを処理し、皮膚に対するおむつの物理的刺激を
低減させることであつた。
この方法ではおむつの柔軟化、従つて物理的刺激の低減
には顕著な効果を発揮するが、アンモニアによる皮膚刺
激を抑制することができないため、充分なおむつかぶれ
防止効果を達成することはできなかつた。さらに、殺菌
剤と柔軟剤を併用する試みもなされているが、前述の理
由でアンモニア抑制効果があまり優れているとはいえず
、かつ皮膚刺激を有するため、充分なおむつかぶれ防止
効果をあげるには至つていない。
従つて、おむつかぶれの発生を効果的に防止するために
は、優れたアンモニア抑制効果とおむつ類の柔軟効果の
両機能を兼ね備えた安全性の高におむつ類の処理剤が望
まれている。
本発明者らは鋭意研究の結果、強力な抗ウレアーゼ作用
を有するヒドロキサム酸化合物と、特定の陽イオン界面
活性剤を併用たときに初めて極めて効果的におむつかぶ
れが防止でき、かつ化学的にも安定な組成物が得られる
ことを見出し、本発明を完成するに至つた。
即ち、ヒドロキサム酸化合物及び陽イオン界面活性剤は
それぞれ単独ではアンモニア抑制効果及びおむつ類の柔
軟効果の一方しか発揮することができないため、おむつ
かぶれ防止には充分な効果が得られないけれども、両者
を併用することによつて極めて優れたおむつかぶれ防止
効果が得られるのである。
ヒドロキサム酸化物は単独では化学的に安定てあが、陽
イオン界面活性剤共存下では一般に化学的に不安定で徐
々に分解される傾向にある。
しかしながら、ヒドロキサム酸化合物としてカプリロヒ
ドロキサム酸を、また陽イオン界面活性剤として塩化ジ
ステアリルジメチルアンモニウムをそれぞれ使用した場
合には最も化学的に安定な組成物を得ることができる。
本発明に用いられるヒドロキサム酸化合物は低5濃度
で極めて強力な抗ウレアーゼ作用を示すことが知られて
おり、なかでもカプリロヒドロキサム酸が最も適してい
る。
本化合物は皮膚刺激性が全く認められず、エームステス
トによる突然変異誘発能が認められず、動物実験で発ガ
シ性、催奇形O性も認められないという安全性の高いも
のであ、エーザイ(株)より0タセリンョの商品名で動
物薬として市販されている。また、これらヒドロキサム
酸の金属塩も同様に用いることができ、アルミニウム、
亜鉛、錫、カルシウム、ナトリウム、カリ5ウム及びマ
グネシウム塩が適している。 ヒドロキサム酸化合物の
使用量としては、おむつ上で尿からのアンモニア発生を
抑制するに充分な量が必要で、処理剤をおむつ1枚当り
10m1塗布するとして少なくとも処理剤中に0.00
1%(w/)v)の濃度(おむつ1枚当りの付着量に換
算して0.1Tng)で含有させる必要がある。
次に陽イオン界面活性剤としては、塩化ジアルキルジ
メチルアンモニウムの中でも塩化ジステアリルジメチル
アンモニウムが最も適している。
陽イオン界面活性剤の使用量は、おむつを柔軟化する
のに充分な量が必要で、処理剤をおむつ1枚当り10m
1塗布するとして少なくとも処理剤中に0.01%(w
/v)の濃度(おむつ1枚当りの付着量に換算して1m
g)で含有させる必要がある。 本発明のおむつ類の処
理剤は、適当な溶剤に溶解して塗布、スプレー、浸せき
など任意の使用形態に調製することができる。適当な溶
剤は有機溶剤または有機溶剤と水との混合溶剤である。
この際用いる有機溶剤としては、メタノール、エタノ5
−ル、プロパノール、イソプロパノールのような低
級アルコール類、エチレングリコール、プロピレングリ
コールのような低級ジオール類、アセトン、メチルエチ
ルケトンのような低級ケトン類が適当である。安定性及
び乾燥性の点で特に好適な4,のは、エタノール、プロ
パノールまたはイソプロパノールであり、これらは必要
に応じて水と併用される。本発明組成物を調製するには
、適当な溶剤に所定量のヒドロキサム酸化合物と陽イオ
ン界面活性剤とを加え、均一な溶液とする。また、適用
するおむつ類としては、特に材質を選ばず、もめん布に
も紙製のおむつにも、またレーヨン、バルブ等の不織布
製のおむつライナーにも使用可能てある。
次に本発明の効果を実施例にてさらに具体的に説明する
実施例 カプリロヒドロキサム酸及び塩化ジステアリルジメチル
アンモニウムを含有する処理剤を調製し、通常の方法で
洗濯乾燥したおむつに上記の処1理剤を塗布乾燥後、お
むつかふれが最多発する3〜9力月齢の乳児を対象とし
て臨床試験を実施した。
試験方法 通常の条件で洗濯乾燥したもめんのおむつ1枚1(約5
0g)に下記処理剤を10m1塗布乾燥後、3〜9力月
齢の乳児延羽人を対象として8週間実際に使用させた。
対照として洗濯乾燥しただけの無処理のおむつ、有効成
分としてカブリヒドロキサム酸のみを含有する処理剤で
処理したおむつおよび2有効成分として塩化ジステアリ
ルジメチルアンモニウムのみを含有する処理剤で処理た
おむつを用いた。試験結果の判定 供試処理剤の一定期間の使用繰返しによる個人別症状変
化を中心に観察した。
症状は下記の要領で記録して効果を判定した。(イ)症
状の判定 〔甘〕発赤強くびらん広範囲 〔+〕発赤強くびらん点在 〔±〕発赤あり 〔−〕おむつかぶれなし リ 症状変化の表示 (十+)不変(十十→十+,十→+,±→士の
変化せずを含む)(+−)快方(++→+,十→一等
の変化)(一+)悪化(+→++,−→士等の変化)(
−ー)健康(試験期間−であつたもの)→ 効果の判定 発生率(%)= 罹診率(%)= ただし、〔++〕(+−)等はそれぞれ該当する症状ま
たは症状変化のあつた対象児の数を示し、発生率とは集
団的にみた場合、特定日または特定期間内に〔±〕以上
の症状を示した乳児の延人数の被験延乳児数に対する百
分比であり、罹診率とは個人別にみた場合、少なくとも
〔±〕以上の症状に一度以上なつた乳児の全乳児に対す
る百分比であり、悪化率とは個人別にみたとき、おむつ
かふれを発生した乳児であり、治癒率とは快方に向かつ
た乳児の、それぞれの観察開始時同程度の症状を示して
いた乳児全体に対する百分比てある。
以上の発生率、罹診率、悪化率、治癒率から被験処理剤
のおむつかぶれにする効果を総合的に評価した。(ニ)
試験結果 表−2〜4で明らかなように、供試処理剤Aは供試処理
剤B,Cまたは無処理の場合に比べて明らかにおむつか
ぶれの発生率が低く、また治癒率が高く、悪化率が低い

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヒドロキサム酸化合物と陽イオン界面活性剤とを含
    有することを特徴とするおむつかぶれ防止に適したおむ
    つ類の処理剤。 2 ヒドロキサム酸化合物が、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のR_1は炭素数4〜11のアルキル基を示す)
    で表わされるヒドロキサム酸またはこの酸の金属塩から
    選ばれ、少なくとも0.001%(w/v)の濃度で含
    有される特許請求の範囲第1項記載のおむつ類の処理剤
    。 3 陽イオン界面活性剤が、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のR_2、R_3は炭素数12〜20のアルキル
    基、Xはハロゲン原子を示す)で表わされる陽イオン界
    面活性剤から選ばれ、少なくとも0.01%(w/v)
    の濃度で含有される特許請求の範囲第1項または第2項
    記載のおむつ類の処理剤。 4 ヒドロキサム酸化合物として、カプリロヒドロキサ
    ム酸(C_7H_1_5CONHOH)を少なくとも0
    .001%(w/v)の濃度で含有させて成る特許請求
    の範囲第1〜3項の何れか1項記載のおむつ類の処理剤
    。 5 陽イオン界面活性剤として、塩化ジステアリルジメ
    チルアンモニウム▲数式、化学式、表等があります▼ を少なくとも0.01%(w/v)の濃度で含有させて
    成る特許請求の範囲第1〜4項の何れか1項記載のおむ
    つ類の処理剤。
JP20195481A 1981-12-15 1981-12-15 おむつかぶれ防止効果に優れたおむつ類の処理剤 Expired JPS6043469B2 (ja)

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PH26954A (en) * 1985-05-15 1992-12-03 Procter & Gamble Disposable absorbent articles
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WO2006029818A2 (en) * 2004-09-16 2006-03-23 Dsm Ip Assets B.V. Cosmetic compositions containing an hydroxamic acid compound optionally in combination with a retinoid
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