JPS6043464B2 - 皮革様シ−ト状物の製法 - Google Patents

皮革様シ−ト状物の製法

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JPS6043464B2
JPS6043464B2 JP52149515A JP14951577A JPS6043464B2 JP S6043464 B2 JPS6043464 B2 JP S6043464B2 JP 52149515 A JP52149515 A JP 52149515A JP 14951577 A JP14951577 A JP 14951577A JP S6043464 B2 JPS6043464 B2 JP S6043464B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は天然皮革様の感触を有するシート状物の製造方
法に関するものである。
天然皮革様の感触、殊にスエード調の感触を有Jするシ
ート状物を得るには一般に0.5デニール以下の繊維か
らシート状物を製造することが必須とされており、かよ
うな極細繊維を使用することにより、初めて天然皮革に
類似した独特のぬめり感と所謂ライテイングイフエクト
を有するシートをi得ることができる。
しかしながら極細繊維を直接シート化することは極めて
困難であり、例えば0.5デニールの短繊維をカードに
かけてウェブ形成を行なおうとすると、該短繊維束のほ
とんどがカードの針布やガーネットワイヤ中に沈んでし
まつて出てこなくなり、実際上ウェブ形成は不可能であ
る。
このような極細繊維の直接的なウェブ形成の困難さを回
避するために、比較的単繊維繊度の大きい複合繊維から
なる短繊維を作り、これで常法によりウェブ形成した后
、各複合成分毎に分割するか、又は一方の複合成分を該
解除去することによつて単繊維繊度の小さい短繊維から
なる不織布を製造する方法も提案されている。
しかしながら複合繊維を分割処理して細繊度繊維を得る
方法では、異種ポリマーの組合せからなるために、複合
繊維の製造時においては容易に分割しないように製造さ
れる必要があり、逆に分割時には容易に分割される必要
があるために、重合体の組合せ、紡糸延伸条件等がかな
り制約され、分割繊度が小さくなればなるほど製造の困
難さは大きくなる。
さらに、異種ポリマーの共存と云うことで特性の異なる
繊維の存在は均一な染色が容易でないと云う問題を有し
ている。又、多芯構造を有する鞘芯型複合繊維から常法
によりシート形成し、該シートを鞘成分の溶剤又は分解
剤て処理して鞘成分を除去する方法では0.1デニール
以下の極細短繊維からなるシートは容易に得られるが、
この方法では鞘成分を除去する為、シート組織の密度を
高めることは非常に困難である。
又ニードルパンチ処理を今一度施こす.ことは繊維が非
常に細いために、繊維の損傷がはけしく、シートの強化
よりもむしろ破壊をまねく結果となる。これらの欠点を
改善するために、極細繊維シートはエラストマー樹脂と
の複合体として使用され.ることが不可欠となつている
が、それは該シートの品質の多様性を自ずと制約するも
のである。
即ち、エラストマー樹脂が多量に繊維内に入いる為に得
られるシートの風合には必然的に樹脂の風合が具備され
、ドレープ性も低下する。柔軟性、ド・レープ性を持た
せるためにために繊維と樹脂の間の接着のないような手
段も取られてはいるが、なお充分とは云えない。この他
、極細繊維を集束して単繊維同志を接着せしめて、極細
繊維束となし、この極細繊維束をカード機あるいは湿式
抄造機によりウェブとする方法が提案されているが、こ
のような方法は、銅アンモニアレーシヨンのような特殊
な場合には有効であるが、一般の合成繊維の場合は極細
繊維の集束接着に多くの困難を伴ない工業的には不利で
ある。
本発明者らは、か)る従来法の欠点を解消した皮革様シ
ート状物の製造方法を開発し、特願昭52ノー3795
1号として提案したが、その後更に研究の結果、先願の
改良法として工業的に極めて有利な方法を開発し、本発
明に到達した。
すなわち本発明は、0.5デニール以下の極細短繊維と
、溶解温度75℃以下の熱水可溶性ポリビニ・ルアルコ
ール短繊維とを、実質的に繊維束が存在しないように水
中に混合分散させて抄造し、乾燥して得た紙状物を基布
上に載置し、該紙状物面に5k9/Clt以上の圧力で
微細な高圧水流を噴射することにより、紙状物と基布と
の交絡一体化を施aし、次いで残存するポリビニルアル
コールを溶解除去することを特徴とする皮革様シート状
物の製法を第1番目の発明の要旨とし、又、0.5デニ
ール以下の極細短繊維と、溶解温度75℃以下の熱水可
溶性ポリビニルアルコール短繊維とを実質的に繊維束が
存在しないように水中に混合分散させて抄造し、乾燥し
て得た紙状物を基布上に載置して温水又は熱水で予備処
理することにより紙状物の構成繊維間の結合をゆるめ、
次いで該紙状物に5k9/CF!f以上の圧力て微細な
高圧水流を噴射することにより紙状物と基布との交絡一
体化を施こし、その後残存するポリビニルアルコールの
溶解除去とを行なうことを特徴とする皮革様シート状物
の製法を第2番目の発明の要旨とするものであり、更に
、0.5デニール以下の極細短繊維と溶解温度75℃以
下の熱水可溶性ポリビニルアルコール短繊維とを実質的
に繊維束が存在しないように水中に混合分散させて抄造
し乾燥して得た紙状物を、潜在収縮性繊維からなる基布
上に載置し次いて該紙状物面に5kg/C7l!以上の
圧力で微細な高圧水流を噴射することにより紙状物を基
布との交絡一体化を施こし、その後収縮処理と、残存す
るポリビニルアルコールとの溶解除去とを行なうことを
特徴とする皮革様シート状物の製法を第3番目の発明の
要旨とするものである。
本発明を更に詳細に説明すると、本発明で使用する極細
短繊維は以下の如き種々の方法で製造することが出来る
すなわち、 (1)特開昭51−119826号公報に記載されてい
る如き、繊維形成性重合体を淵過精度15μ以上の金属
繊維シート焼結板よりなる紡糸口金を用いて湿式紡糸し
、延伸し、切断する方法。
(2)ポリエチレンテレフタレート未延伸糸を超延伸後
切断するか、又は超延伸後更に通常の延伸を行なつてか
ら切断する方法。
(3)特公昭43−7411号公報に記載されている如
き溶解性の異る2種のポリマーからなる多芯複合繊維を
切断前又は切断後に鞘成分を溶解除去する方法。
(4)特公昭40−2791号公報に記載されている如
き、溶解性の異る2種のポリマーからなる混合紡糸繊維
を切断前又は切断後にいづれか一方のポリマー成分を溶
解除去する方法。
(5)特公昭48−28005号公報に記載されている
如き互いに相溶性の小さい2種ポリマーからなる易分割
性複合繊維を切断前又は切断後に機械的作用及び/又は
膨潤剤の作用により分割する方法。
(6)紡糸ノズルから吐出されたポリマーに高速気体流
を吹きつけて微細繊維化する方法。
(7)易フイブリル化性のフィルムやテープを分割フイ
ブリル化する方法。
(8)特願昭52−35778号の如き粘度30〜20
0ポイズの合成又は半合成重合体紡糸原液を孔径10〜
50一μの紡糸口金を用いて湿式紡糸し、延伸する方法
等々である。
極細繊維は、次いで短繊維に切断する。
この場合の繊維長は、製品としての皮革様シート状物の
一外観、風合、耐摩耗性等の性能および水に対する分散
性などの点から選定される。例えば0.5デニールの場
合の好適繊維長範囲は2〜10rg!110.2デニー
ルの場合は、2〜5Tn,.0.1デニールの場合は、
1〜4W1t10.05デニールの場合は1〜3醜、0
.05デニール未満の場合は1〜2T!nである。この
ようにして得られる極細短繊維は水に分散させ、抄造機
により抄造してシートとする。極細短繊維は、水に分散
させると、そのま)単繊維に分かれて分散する場合もあ
るが、1部繊維束のま)分散し、完全に単繊維に分離し
難い場合がある。このような場合は、抄造シートに繊維
束が混在し、基布ど極細短繊維紙を積層、交絡後も繊維
束が残存し、仕上げ後の製品の外観、風合を著しく損な
うことにな4る。そこで、極細短繊維をヒーター、リフ
アイナー等の製紙用に用いられている叩解機にかけるか
、あるいはミキサーのような装置により機械的に単繊維
に分離し、実質的に・繊維束が存在しないように水に分
散させる必要がある。極細短繊維分散液には、溶解温度
75℃以下の熱水可溶性ポリビニルアルコール短繊維を
極細短繊維に対して好ましくは3〜3(2)量%共存分
散せしめる。
ポリビニルアルコール短繊維としては、熱水溶解温度7
5℃以下のものを用いるが、望ましくは50〜70℃の
ものがよい。例えばユニチカ株式会社製 ビニロンバイ
ンダーSML,、クラレ株式会社製VpBtyPe24
3,24l,343,34lなどが用いられる。溶解温
度が高過ぎる場合は、噴射水流処理の際極細繊維と基布
との交絡が不完全となつたり不均一になつたりする。分
散液にはこの他必要に応じ、分散剤として界面活性剤、
粘剤としてポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミ
ド等を添加してもよい。
抄造は、円網型、傾斜短網型、各種抄造機が用いられる
抄造された紙状物は次いで加熱乾燥され、この際ポリビ
ニルアルコール短繊維は溶融して強固な極細繊維紙状物
が形成される。得られた極細短繊維紙状物は、基布上に
積層し噴射水流処理により、極細繊維を基布と交絡一体
化せしめる。紙状物を構成する極細繊維は乾燥状態では
ポリビニルアルコール短繊維の溶融により強固に結合し
ているが、噴射水流処理により結合は破壊され、極細繊
維は極細繊維同志および基布ど交絡一体化するものであ
る。
基布としては、編物、織物、不織布および繊維ウェブが
用いられ、素材としては公知の化学繊維、天然繊維ある
いはそれらの混合物が使用できる。
基布と交絡一体化した極細短繊維を更に強固に固定させ
る為には基布の構成繊維として潜在収縮性繊維を使用し
、前記交絡一体化の後に収縮処理を施こす方法が非常に
有効であり、かかる方法によると各種バインダーによる
仕上加工を施こさなくても基布からの極細短繊維の脱落
を著しく減少することができる。
極細短繊維ウェブと基布との交絡一体化はニードルパン
チングでも行なえるが交絡効果の点から高圧液体流とり
わけ細い水の柱状流が望ましく、それを噴射する為のノ
ズルの孔径は交絡効果及び交絡均一性の点から0.06
〜1.h1望ましくは0.1〜0.3?である。
柱状流の他巾0.06wun〜0.2wnのスリットよ
り噴出するスリット流が用いられる場合もある。
前記噴射水流の圧力は通常5〜100k9/Cliであ
り、積層体の処理速度、基布の種類、極細繊維紙のポリ
ビニルアルコール繊維添加量などにより最適圧力が異な
る。処理速度が高いほど基布の目が小さく硬いほど、又
ポリビニルアルコール繊維の添加量が多いほど好適圧力
は高くなる。またノズルの孔径、孔長によつても変化し
孔径が小で孔長の大なる程好適圧力は高くなる。しかし
、通常は100kg/d以下で十分てあり、これ以上で
は経済的に不利である。たS゛し、特殊な場合には10
0k9/d以上でも差し支えない。積層体を載置する支
持体としては、実質的に表面平滑で支持部材の模様が積
層体に形成されることなく、しかも噴射された液体が速
かに除かれるようなものであればどのようなものでも用
いることができる。
たとえば高メッシュのネット、あるいはロール等が用い
られる。ネットの場合はサクションを使用すると除水を
より有効に行なうこと−ができる。極細繊維紙を基布と
積層して噴射水流処理を施すに先だち、水のスプレー等
により極細繊維紙を予め湿潤せしめてもよい。
また温水又は熱水を用いて極細繊維紙を湿潤せしめると
、ポリビニルア.ルコールによる極細繊維間の結合がゆ
るみ、噴射液体処理による極細繊維紙と基布との交絡を
効率化することが出来る。この場合の温水又は熱水の温
度は潜在収縮性の基布を用いているときは、基布を構成
する繊維の収縮温度より低いことが望ま・しい。極細繊
維紙を基布と交絡一体化した後、更に基布の同じ面、あ
るいは裏面に極細繊維紙を積層し、噴射液体処理により
基布と交絡一体化することも出来る。
極細繊維を基布と交絡せしめた後はポリビニルアルコー
ルを溶解除去する。
ポリビニルアルコールが残存すると風合、染色性等に悪
影響をおよぼす。基布に潜在収縮性繊維を用いた場合は
シート状物と基布を交絡後、収縮処理を施す。
潜在収縮性繊維としては、例えば60〜100′Cの熱
水中で処理することにより10〜60%好ましくはJ2
O〜50%収縮するような繊維が用いられる。
したがつてこのような場合は、熱水処理によつて、積層
体の収縮が達成される。このときポリビニルアルコール
も溶解除去されるので、収縮処理とポリビニルアルコー
ルの溶解除去を一操作で同時に行なうことができる。か
くして得られたシート状物は必要に応じ、染色、仕上、
起毛等の処理を施して製品とする。
また、弾性重合体の含浸処理を行なつてもよい。弾性重
合体の含浸処理は、該重合体の溶剤溶液″を用い、湿式
凝固させる方法、水エマルジョン液で処理して乾燥する
方法、あるいは水溶性弾性重合体を用いて熱処理する方
法等、公知の方法をそのまま応用できる。又処理方法も
、それらの溶液中にシートを浸漬処理する方法、ローラ
タッチでシート裏面よりコートする方法等これも公知の
技術を応用できる起毛処理も公知技術の応用が可能であ
り、特に制限はない。但し、特に起毛処理を行なわなく
ても極細繊維のカット長を変えること等により十分スエ
ード調の外観、触感を得ることは可能である。以上詳述
したように、本発明のシート状物は従来の人工皮革には
ない優れた性能を有し、天然スエードに非常に近い外観
、触感及び物理的性能を有しているという点で、本発明
の工業的意義は極めて大きい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 アクリロトリニル91重量%、アクリル酸メチル9重量
%からなる極限粘度1.7(25℃のジメチルホルムア
ミド中で測定)の共重合体をジメチルホルムアミドに溶
解して重合体濃度18%の紡糸原液を調節し、これをろ
過精度5μのボールフイルターリジユメッシユシート(
ボール・トリニテイ・マイクロ社製)を紡糸口金に用い
て、30′Cのジメチルホルムアミド6鍾量%水溶液中
に紡糸し、次いで沸とう水中で3倍に延伸して平均単繊
維繊度0.1デニール、総繊度450叶゛ニールの極細
繊維トウを得、このトウを3WfLにカットし、叩解し
た後、溶解温度60℃のポリビニルアルコール短繊維(
株式会社クラレ製VPBtype243)を極細繊維に
対して8重量%添加し、両者を水に均一に分散せしめ、
円網式抄紙機を用いて常法により目付50y/dの紙を
抄造乾燥した。
得られた極細繊維紙は強力1.8k9/25m!nで、
取り扱い容易なものであつた。この極細繊維紙をアクリ
ロニトリル/アクリル酸メチルニ9119(重量比)か
らなるアクリルフィラメント糸180d/60fを用い
た目付60V/dの編地上にのせ、この積層体を80メ
ッシュの金網上に載置して、繊維ウェブの側から孔径0
.15コの液体噴射ノズルを用いて45k9/CrlG
の圧力で常温の水柱状流を噴射し、交絡処理を行なつた
。噴射ノズルとウェブとの距離は4C77!で、この処
理を3回繰返し行なつた。その後シートを乾燥し、1.
0k9/DGの飽和水蒸気中で20%収縮させ、次いで
沸水で洗滌して残存するポリビニルアルコールを溶解除
去した後、染色、起毛処理を行ない優れたドレープ性と
天然スエードと同様の優れた触感を有するシートを得た
。実施例2 沸水収縮率45%のポリエステルフィラメント8Cy1
/36fを用い、皮目1印礪/?0ループのシングルジ
ヤージイを形成した。
一方アクリロトリニル92%、アクリル酸メチル8%か
らなる共重合体をジメチルアセトアミドに溶解し、ポリ
マー濃度16%の紡糸原液を調整し、これを0.03T
n!nの孔径の紡糸口金を用いて40℃、50%ジメチ
ルアセトアミド水溶液中に紡出し、延伸、乾燥、緩和処
理を行なつて0.08デニールの繊維を得た。
これを37r0nに切断し、水中て叩解した後、溶解温
度6Cf′Cのポリビニルアルコール短繊維(クラレ株
式会社製VPBtype243)を極細繊維に対して1
0%添加し、両者を水に均一に分散せしめ、常法により
抄造、乾燥して目付40y/ボの極細繊維紙を得た。こ
の極細繊維紙を前記ポリエステル編地の上に積層し、こ
れを90メッシュのプラスチックネット上に載置して、
紙の側から孔径0.15瓢の液体噴射ノズルを用いて1
5k9/CilGl3Okg/CltG及び50k9/
CltGの順で3段階の温度4(代)の高圧噴射水流処
理を行なつた。得られたシートを裏がえしてその上に前
と同じ極細繊維紙をもう一枚積層し、同様に高圧噴射水
流処理を行なつた。
その結果、極細繊維は極細繊維間および基布との間で交
絡し、一体化したシートが得られた。かくして得られた
シートを沸とう水中に浸漬して収縮処理を行なつたとこ
ろ辺収縮はヨコ28%、タテ23%であつた。また残存
していたポリビニルアルコールはほとんど溶出除去され
た。得られたシートは次いで染色、起毛処理し、更にポ
リウレタンエマルジヨイ水溶液を含浸し、ポリウレタン
をシートに対し8重量%付着させ乾燥したところ、天然
スエードに極めて近い風合及び惑触の製品が得られた。
実施例3 実施例2と同様の極細短繊維を水中て叩解後溶解温度6
5℃のポリビニルアルコール短繊維(ユニチカ株式会社
製 ビニロンバインダーS■7)を極細繊維に対して1
5%添加し、両者を水に均一に分散せしめ、常法により
抄造乾燥し、目付40y/dの極細繊維紙を得た。
この極細繊維紙を実施例2と同様の基布に積層し、次い
で50′Cの温水を積層シート上にスプレーし、極細繊
維の結合を弛め、次いて実施例2と同様にして高圧噴射
水流処理を施したところ、極細繊維は基布とよく交絡し
、一部は基布の目を貫通した状態になつていた。
これに対して温水のスプレー処理を行なわなかつた場合
は、極細繊維の基布の目への貫通がやや少ないことが認
められた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 0.5デニール以下の極細短繊維と、溶解温度75
    ℃以下の熱水可溶性ポリビニルアルコール短繊維とを、
    実質的に繊維束が存在しないように水中に混合分散させ
    て抄造し、乾燥して得た紙状物を基布上に載置し、該紙
    状物面に5kg/cm^2以上の圧力で微細な高圧水流
    を噴射することにより、紙状物と基布との交絡一体化を
    施こし、次いで残存するポリビニルアルコールを溶解除
    去することを特徴とする皮革様シート状物の製法。 2 ポリビニルアルコール短繊維が極細短繊維の3〜3
    0重量%混合される特許請求の範囲第1項記載の皮革様
    シート状物の製法。 3 0.5デニール以下の極細短繊維と、溶解温度75
    ℃以下の熱水可溶性ポリビニルアルコール短繊維とを実
    質的に繊維束が存在しないように水中に混合分散させて
    抄造し、乾燥して得た紙状物を基布上に載置して温水又
    は熱水で予備処理することにより紙状物の構成繊維間の
    結合をゆるめ、次いで該紙状物面に5kg/cm^2以
    上の圧力で微細な高圧水流を噴射することにより、紙状
    物と基布との交絡一体化を施こし、その後残存するポリ
    ビニルアルコールを溶解除去することを特徴とする皮革
    様シート状物の製法。 4 ポリビニルアルコール短繊維を極細短繊維の3〜3
    0重量%混合する特許請求の範囲第3項記載の皮革様シ
    ート状物の製法。 5 0.5デニール以下の極細短繊維と、溶解温度75
    ℃以下の熱水可溶性ポリビニルアルコール短繊維とを実
    質的に繊維束が存在しないように水中に混合分散させて
    抄造し乾燥して得た紙状物を、潜在収縮性繊維束からな
    る基布上に載置し、次いで該紙状物面に5kg/cm^
    2以上の圧力で微細な高圧水流を噴射することにより、
    紙状物と基布との交絡一体化を施こし、その後収縮処理
    と、残存するポリビニルアルコールとの溶解除去とを行
    なうことを特徴とする皮革様シート状物の製法。 6 ポリビニルアルコール短繊維を極細短繊維の3〜3
    0重量%混合する特許請求の範囲第5項記載の皮革様シ
    ート状物の製法。
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