JPS6042241B2 - カルボキシメチルセルロ−ズエ−テルアルカリ塩の製法 - Google Patents
カルボキシメチルセルロ−ズエ−テルアルカリ塩の製法Info
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- JPS6042241B2 JPS6042241B2 JP56142731A JP14273181A JPS6042241B2 JP S6042241 B2 JPS6042241 B2 JP S6042241B2 JP 56142731 A JP56142731 A JP 56142731A JP 14273181 A JP14273181 A JP 14273181A JP S6042241 B2 JPS6042241 B2 JP S6042241B2
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- etherification
- agent
- reaction
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は溶媒法による均一な置換基分布を有するカルボ
キシメチルセルローズエーテルアルカリ塩(カルボキシ
メチルセルローズエーテルアルカリ塩を以下CMCと略
す)の製法に関するものである。
キシメチルセルローズエーテルアルカリ塩(カルボキシ
メチルセルローズエーテルアルカリ塩を以下CMCと略
す)の製法に関するものである。
CMCは、セルローズ質原料にアルカリの存在下エーテ
ル化剤を作用させて製造されるものであり、アルカリと
しては水酸化ナトリウム、エーテル化剤としてはモノク
ロル酢酸又はそのアルカリ塩が使用されることが良く知
られている。
ル化剤を作用させて製造されるものであり、アルカリと
しては水酸化ナトリウム、エーテル化剤としてはモノク
ロル酢酸又はそのアルカリ塩が使用されることが良く知
られている。
CMCの製造法は、その反応媒体として水媒体を採る水
媒法と、有機溶媒体を採る溶媒法の二方法に大別される
が、溶媒法は水媒法に比して少量のアルカリ量でアルカ
リセルローズを得ることができ、エーテル化反応が比較
的短時間で達成さ葺仕込みアルカリモル数−エーテル化
剤で中イ仕込みエーテル化剤モのモル比は1.0以上で
あり、通常約1.10に保持さ京れ、エーテル化剤の有
効利用率が高く、少量のエーテル化剤の使用ですみ、し
かも良質のCMCが得られるので工業的に非常に多く実
用化されている。
媒法と、有機溶媒体を採る溶媒法の二方法に大別される
が、溶媒法は水媒法に比して少量のアルカリ量でアルカ
リセルローズを得ることができ、エーテル化反応が比較
的短時間で達成さ葺仕込みアルカリモル数−エーテル化
剤で中イ仕込みエーテル化剤モのモル比は1.0以上で
あり、通常約1.10に保持さ京れ、エーテル化剤の有
効利用率が高く、少量のエーテル化剤の使用ですみ、し
かも良質のCMCが得られるので工業的に非常に多く実
用化されている。
この溶媒法によるCMCの製造においては、含水有機溶
媒中で、先ずセルローズに水酸化ナトリウムを作用させ
てアルカリセルローズを調製し、しかる後にモノクロル
酢酸を添加してエーテル化反応を行なう方法が一般的に
採用されているが、含水有機溶媒中でセルローズにモノ
クロル酢酸ナJトリウムを添加して含浸させた後、水酸
化ナトリウムを添加してエーテル化反応を行なう方法(
特公昭46−21ト号公報)も可能である。
媒中で、先ずセルローズに水酸化ナトリウムを作用させ
てアルカリセルローズを調製し、しかる後にモノクロル
酢酸を添加してエーテル化反応を行なう方法が一般的に
採用されているが、含水有機溶媒中でセルローズにモノ
クロル酢酸ナJトリウムを添加して含浸させた後、水酸
化ナトリウムを添加してエーテル化反応を行なう方法(
特公昭46−21ト号公報)も可能である。
しかし、従来はいずれの反応においてもエーテル化反応
時の系中の〔アルカl月/〔エーテル化剤〕のモル;比
、即ちざれたアルカリのモル数 ・数−ー れている。
時の系中の〔アルカl月/〔エーテル化剤〕のモル;比
、即ちざれたアルカリのモル数 ・数−ー れている。
このモル比について、早川氏らは1.0〜1.30が最
適比率として報告している(東京工業試験所報告.第5
晒.第6号.196呼)。これはモル比が1.30より
大きくなると下記の(1)式で示すようなモノクロル酢
酸ナトリウムの副反応が起こり易くなり、高価なモノク
ロル酢酸ナトリウムの有効利用率が低下し経済的に不利
となるためであり、逆に、1.0未満となると反応中の
アルカリが消費された時に下記(2)式のような副反応
によるグリコール酸が生成して反応系が酸性となりCM
Cのカルボキシル基を攻撃して一部を酸型とし、生成C
MCの溶解性を著しく低下させるためであると考えられ
る。(1)式ClCH2COONa+NaOHを0.1
0−0.90としてエーテル化剤過剰の系中でエーテル
化反応を開始させ、更にエーテル化反応の進行に伴うア
ルカリの消費により反応系が酸性に豫を従来の製造方法
の1.0〜1.30より低い0.10〜0.90、好ま
しくは0.30〜0.70のエーテル化剤過剰の条件と
することによつて、前記(1)式の副反応を抑制してモ
ノクロル酢酸有効利用率を高く保持し、更に、アルカリ
に比しセルローズに対する親和性の小さいモノクロル酢
酸ナトリウムのセルローズ繊維中への拡散(もしくは浸
透)か律連と考えられるCMC反応において、従来の製
造方法のようにアルカリ過剰の系中て60〜80℃の高
温下で.エーテル化反応を行なう場合は、モノクロル酢
酸ナトリウムがセルローズ繊維中に均一に拡散又は浸透
する前に過剰に存在するアルカリによりエーテル化反応
が終了するため、生成CMCの置換基分布の不均一性の
原因となつていたが、本発明に・従いモノクロル酢酸ナ
トリウム過剰の系中で反応開始から或程度までエーテル
化反応を行なわせることによつてセルローズ繊維中への
拡散又は浸透を促進させ、繊維中に浸透した少量のアル
カリと* (2)式ClCH2COONa+H2Oこの
ため通常のCMCの製造に際してはこのモル比を約1.
10として常にアルカリ過剰の条件でエーテル化反応を
行ない、反応終了後に過剰のアルカリを酢酸等で中和し
てCMCを製造する方法が採用されている。
適比率として報告している(東京工業試験所報告.第5
晒.第6号.196呼)。これはモル比が1.30より
大きくなると下記の(1)式で示すようなモノクロル酢
酸ナトリウムの副反応が起こり易くなり、高価なモノク
ロル酢酸ナトリウムの有効利用率が低下し経済的に不利
となるためであり、逆に、1.0未満となると反応中の
アルカリが消費された時に下記(2)式のような副反応
によるグリコール酸が生成して反応系が酸性となりCM
Cのカルボキシル基を攻撃して一部を酸型とし、生成C
MCの溶解性を著しく低下させるためであると考えられ
る。(1)式ClCH2COONa+NaOHを0.1
0−0.90としてエーテル化剤過剰の系中でエーテル
化反応を開始させ、更にエーテル化反応の進行に伴うア
ルカリの消費により反応系が酸性に豫を従来の製造方法
の1.0〜1.30より低い0.10〜0.90、好ま
しくは0.30〜0.70のエーテル化剤過剰の条件と
することによつて、前記(1)式の副反応を抑制してモ
ノクロル酢酸有効利用率を高く保持し、更に、アルカリ
に比しセルローズに対する親和性の小さいモノクロル酢
酸ナトリウムのセルローズ繊維中への拡散(もしくは浸
透)か律連と考えられるCMC反応において、従来の製
造方法のようにアルカリ過剰の系中て60〜80℃の高
温下で.エーテル化反応を行なう場合は、モノクロル酢
酸ナトリウムがセルローズ繊維中に均一に拡散又は浸透
する前に過剰に存在するアルカリによりエーテル化反応
が終了するため、生成CMCの置換基分布の不均一性の
原因となつていたが、本発明に・従いモノクロル酢酸ナ
トリウム過剰の系中で反応開始から或程度までエーテル
化反応を行なわせることによつてセルローズ繊維中への
拡散又は浸透を促進させ、繊維中に浸透した少量のアル
カリと* (2)式ClCH2COONa+H2Oこの
ため通常のCMCの製造に際してはこのモル比を約1.
10として常にアルカリ過剰の条件でエーテル化反応を
行ない、反応終了後に過剰のアルカリを酢酸等で中和し
てCMCを製造する方法が採用されている。
しかし、本発明者は研究の結果、含水有機溶媒中におい
てセルローズ質原料にアルカリの存在下ノエーテル化剤
を作用させてカルボキシメチルセルローズエーテルアル
カリ塩を製造するに当り、アルカリ及びエーテル化剤添
加後の反応系中の〔アルカリ〕/〔エーテル化剤〕のモ
ル比、即ち、※ならないようにアルカリを更に添加して
エーテル化反応を行ない、最終的には〔アルカl月/〔
エーテル化剤〕のモル比、即ち、を1.0以上としてエ
ーテル化反応を完結させることによつて、従来の製造方
法より顕著に高いモノクロル酢酸有効利用率で置換基分
布の均一なCMCが得られることを見出した。
てセルローズ質原料にアルカリの存在下ノエーテル化剤
を作用させてカルボキシメチルセルローズエーテルアル
カリ塩を製造するに当り、アルカリ及びエーテル化剤添
加後の反応系中の〔アルカリ〕/〔エーテル化剤〕のモ
ル比、即ち、※ならないようにアルカリを更に添加して
エーテル化反応を行ない、最終的には〔アルカl月/〔
エーテル化剤〕のモル比、即ち、を1.0以上としてエ
ーテル化反応を完結させることによつて、従来の製造方
法より顕著に高いモノクロル酢酸有効利用率で置換基分
布の均一なCMCが得られることを見出した。
即ち、本発明によればエーテル化反応初期の〔アルカI
月/〔エーテル化剤〕のモル比即ち酢酸カリウム及びモ
ノクロル酢酸のエステル類、例えばエチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル及びTer
t−ブチルエステル等が使用可能である。
月/〔エーテル化剤〕のモル比即ち酢酸カリウム及びモ
ノクロル酢酸のエステル類、例えばエチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル及びTer
t−ブチルエステル等が使用可能である。
又、本発明の方法で製造されるCMCの置換度(以下D
Sと略す)は0.5〜3.0の範囲に於て適用可能であ
るが、使用するアルカリの使用量が多く、且つ市販され
ているDSO.8〜2.0の範囲のCMCを製造する場
合に特に有利に実施し得る。
Sと略す)は0.5〜3.0の範囲に於て適用可能であ
るが、使用するアルカリの使用量が多く、且つ市販され
ているDSO.8〜2.0の範囲のCMCを製造する場
合に特に有利に実施し得る。
本発明の方法で製造したCMCは置換基が均一に導入さ
れているため従来の製造方法で製造したCMCに比べて
未溶解物及び大きな半溶解状膨潤ゲルが少ないため透明
性が優れており、更に捺染糊料として使用した場合にス
クリーンの目詰りが少ない。
れているため従来の製造方法で製造したCMCに比べて
未溶解物及び大きな半溶解状膨潤ゲルが少ないため透明
性が優れており、更に捺染糊料として使用した場合にス
クリーンの目詰りが少ない。
又、土木ポーリング用CMCl石油ポーリング用CMC
l乳酸菌飲料用CMCl煉歯磨用CMCl捺染糊料用C
MCl水糊用CMCl繊維壁用CMC等の種々の用途に
おいて実用上極めて重要な物性である耐腐敗性が優れて
いる。以下に本発明を具体的に説明する実施例及び比較
例を示す。
l乳酸菌飲料用CMCl煉歯磨用CMCl捺染糊料用C
MCl水糊用CMCl繊維壁用CMC等の種々の用途に
おいて実用上極めて重要な物性である耐腐敗性が優れて
いる。以下に本発明を具体的に説明する実施例及び比較
例を示す。
なお、生成CMCの性状である(1)置換度(DS)、
(2)透明度、(3)セルラーゼの加水分解によるグル
コース生成量(置換基分布の均一度)、(4)耐腐敗性
及び(5)モノクロル酢酸有効利用率(AM)の測定方
法及び評価方法は次の通りである。
(2)透明度、(3)セルラーゼの加水分解によるグル
コース生成量(置換基分布の均一度)、(4)耐腐敗性
及び(5)モノクロル酢酸有効利用率(AM)の測定方
法及び評価方法は次の通りである。
(1) 置換度(DS)
CMCllを精秤し、白金ルツボか磁性ルツボに入れて
600′Cで灰化し、灰化によつて生成した酸化ナトリ
ウムをN/W硫酸でフエノールフタレインを指示薬とし
て滴定しその滴定量ATfLlを次式に入れて計算しD
Sを求める。
600′Cで灰化し、灰化によつて生成した酸化ナトリ
ウムをN/W硫酸でフエノールフタレインを指示薬とし
て滴定しその滴定量ATfLlを次式に入れて計算しD
Sを求める。
DS=162XAXf
10000−80×Axf
(2)透明度
CMCの1重量%水溶液の一定の光源下での透明度を液
柱の高さによつて表わしたもので、当業界において通常
使用されている方法であャこの粘度比が大きい程耐腐敗
性は優れている。
柱の高さによつて表わしたもので、当業界において通常
使用されている方法であャこの粘度比が大きい程耐腐敗
性は優れている。
り、反応が不均一であると未反応セルロースや未溶解部
分、膨潤ゲル体などによつて透視度が低下し透明度の数
値が小さくなる。
分、膨潤ゲル体などによつて透視度が低下し透明度の数
値が小さくなる。
従つて反応が均一なほど透明度は大きい。()セルラー
ズの加水分解によるグリコース生成量(置換基分布の均
一度)CMCの置換基分布には、無水グリコース単位内
の2位,3位及び6位の3個の水酸基の分布、分子内分
布及び分子間分布の3種がある。
ズの加水分解によるグリコース生成量(置換基分布の均
一度)CMCの置換基分布には、無水グリコース単位内
の2位,3位及び6位の3個の水酸基の分布、分子内分
布及び分子間分布の3種がある。
これらの3種の置換基分布はCMCの物性と密接に関係
していると考えられるが、分子内及び分子間の置換基分
布が実用上の重要な物性てある未溶解物及び半溶解状膨
潤ゲルの数量及び大きさ、更には耐腐敗性に大きな影響
を及ぼしていると考えられる。本発明における置換基分
布の均一度の測定は、CMCの分子中に未置換の無水グ
リコース単位が3個以上連鎖していると、セルロースの
加水分解酵素であるセルラーゼによつて加水分解される
というM.G.Wirckらの報告(M.G.W,IR
ICK,J.POly.Sci.PalA一1,V01
.6,1965C68))を参考にしてCMCl%水溶
液にセルラーゼ(天野製薬(株)製、セルラ−ゼーAP
)5m9/y−CMCを添加して室温下140〜145
hrs加水分解した後(約14011rsで加水分解は
ほぼ終了する)更に加水分解生成物であるグリコースを
グリコースオキシダーゼ法により測定した。生成グルコ
ース量の少ない程、置換基分布の均一度が高いとして評
価した。従つて、本発明における置換基分布は分子内及
び分子間の分布である。なお、グルコース生成量はCM
Cの無水グリコース単位置000個当りの個数(個/1
000AGU)として示した。
していると考えられるが、分子内及び分子間の置換基分
布が実用上の重要な物性てある未溶解物及び半溶解状膨
潤ゲルの数量及び大きさ、更には耐腐敗性に大きな影響
を及ぼしていると考えられる。本発明における置換基分
布の均一度の測定は、CMCの分子中に未置換の無水グ
リコース単位が3個以上連鎖していると、セルロースの
加水分解酵素であるセルラーゼによつて加水分解される
というM.G.Wirckらの報告(M.G.W,IR
ICK,J.POly.Sci.PalA一1,V01
.6,1965C68))を参考にしてCMCl%水溶
液にセルラーゼ(天野製薬(株)製、セルラ−ゼーAP
)5m9/y−CMCを添加して室温下140〜145
hrs加水分解した後(約14011rsで加水分解は
ほぼ終了する)更に加水分解生成物であるグリコースを
グリコースオキシダーゼ法により測定した。生成グルコ
ース量の少ない程、置換基分布の均一度が高いとして評
価した。従つて、本発明における置換基分布は分子内及
び分子間の分布である。なお、グルコース生成量はCM
Cの無水グリコース単位置000個当りの個数(個/1
000AGU)として示した。
1)耐腐敗性
CMCの腐敗は主として種々の菌体の産出するセルラー
ゼの加水分解によつて起ると考えられる。
ゼの加水分解によつて起ると考えられる。
従つて、耐腐敗性の評価方法として(3)のセルラーゼ
の加水分解による1%水溶液の加水分解前後の次式の粘
度比で評価した。*粘度はBL型粘度計を使用してロー
ターNO.l〜4,60r′Pm,25℃で測定した。
の加水分解による1%水溶液の加水分解前後の次式の粘
度比で評価した。*粘度はBL型粘度計を使用してロー
ターNO.l〜4,60r′Pm,25℃で測定した。
(5)モノクロル酢酸有効利用率(AM)次式により求
めた。
めた。
なお、本発明は以下に示す実施例に限定されるものでは
ない。
ない。
又、実施例及び比較例中の部とは重量部、%は重量%を
示す。実施例及び比較例で得られたCMCの性状を第1
表に示した。
示す。実施例及び比較例で得られたCMCの性状を第1
表に示した。
又、実施例及び比較例に示した生成CMCのセルラーゼ
による加水分解結果の一部をCMCの置換度(DS)を
横軸とし、グリコース生成量を縦軸として第1図に示し
た。なお白丸は実施例、黒丸は比較例の結果である。実
施例1 二軸の攪拌翼を有する5eの反応機にイソプロピルアル
コール(以下1PAと略す)575部を仕込み、更に水
酸化ナトリウム120.6部(純分部%)を純水126
2部に溶解して仕込み、20〜30℃に冷却後、粉末セ
ルロース200部(純度95%)を仕込み20〜30゜
Cで6紛間攪拌混合を行い、アルカリセルロースを調製
する。
による加水分解結果の一部をCMCの置換度(DS)を
横軸とし、グリコース生成量を縦軸として第1図に示し
た。なお白丸は実施例、黒丸は比較例の結果である。実
施例1 二軸の攪拌翼を有する5eの反応機にイソプロピルアル
コール(以下1PAと略す)575部を仕込み、更に水
酸化ナトリウム120.6部(純分部%)を純水126
2部に溶解して仕込み、20〜30℃に冷却後、粉末セ
ルロース200部(純度95%)を仕込み20〜30゜
Cで6紛間攪拌混合を行い、アルカリセルロースを調製
する。
次にモノクロル酢酸172部(純分98%)をJpAl
72部に溶解して冷却しながら添加し20〜30℃て3
紛間攪拌混合を行う。その後約1紛て60℃に昇温して
6紛間エーテル化反応を行う。次に、水酸化ナトリウム
25.2部を純水16.8部に溶解して添加し60〜7
0℃て1紛間攪拌混合を行つた後70℃として9吟間エ
ーテル化反応を行う。その後、僅かに残つている水酸化
ナトリウムを酢酸て中和する。反応終了後、反応混合物
を反応機より取り出し遠心分離して反応溶媒のIpAを
除去し、次いで75%メチルアルコール水溶液40(4
)部で3回洗滌して副生成物である食塩、グリコール酸
ナトリウム及ひ酢酸ナトリウムを除去した後、遠心分離
してメチルアルコール水溶液を除去し精製したものを乾
燥器て80〜100℃で約6時間乾燥して本発明のカル
ボキシメチルセルローズエーテルアルカリ塩を得た。
72部に溶解して冷却しながら添加し20〜30℃て3
紛間攪拌混合を行う。その後約1紛て60℃に昇温して
6紛間エーテル化反応を行う。次に、水酸化ナトリウム
25.2部を純水16.8部に溶解して添加し60〜7
0℃て1紛間攪拌混合を行つた後70℃として9吟間エ
ーテル化反応を行う。その後、僅かに残つている水酸化
ナトリウムを酢酸て中和する。反応終了後、反応混合物
を反応機より取り出し遠心分離して反応溶媒のIpAを
除去し、次いで75%メチルアルコール水溶液40(4
)部で3回洗滌して副生成物である食塩、グリコール酸
ナトリウム及ひ酢酸ナトリウムを除去した後、遠心分離
してメチルアルコール水溶液を除去し精製したものを乾
燥器て80〜100℃で約6時間乾燥して本発明のカル
ボキシメチルセルローズエーテルアルカリ塩を得た。
比較例1
二軸の攪拌翼を有する5′の反応機に、
IpA575部を仕込み、更に水酸化ナトリウム145
.8部(純度?%)を純水143部に溶解して仕込み、
20〜30゜Cに冷却後、粉末セルロース200部(純
度95%)を仕込み20〜30゜Cで60分間攪拌混合
を行い、アルカリセルロースを調製する。
.8部(純度?%)を純水143部に溶解して仕込み、
20〜30゜Cに冷却後、粉末セルロース200部(純
度95%)を仕込み20〜30゜Cで60分間攪拌混合
を行い、アルカリセルロースを調製する。
次にモノクロル酢酸172部(純度98%)をIpAl
72部に溶解して冷却しながら添加し20〜30℃で3
紛間攪拌混合を行う。
72部に溶解して冷却しながら添加し20〜30℃で3
紛間攪拌混合を行う。
その後、約1紛間で70℃に昇温して9013−間エー
テル化反応を行う。次に、僅かに残つている水酸化ナト
リウムを酢酸で中和する。以下、実施例1と同様に先滌
、乾燥を行い従来法によるカルボキシメチルセルローズ
エーテルアルカリ塩を得た。
テル化反応を行う。次に、僅かに残つている水酸化ナト
リウムを酢酸で中和する。以下、実施例1と同様に先滌
、乾燥を行い従来法によるカルボキシメチルセルローズ
エーテルアルカリ塩を得た。
実施例2〜5
実施例1とIpAl水、水酸化ナトリウム及びモノクロ
ル酢酸の使用量(第1表に表示)が異なる以外は実施例
1と同じ製法、精製法及び乾燥法を行つて本発明のカル
ボキシメチルセルローズエーテルアルカリ塩を得た。
ル酢酸の使用量(第1表に表示)が異なる以外は実施例
1と同じ製法、精製法及び乾燥法を行つて本発明のカル
ボキシメチルセルローズエーテルアルカリ塩を得た。
比較例2〜5
比較例1とIpAl水、水酸化ナトリウム及びモノクロ
ル酢酸の使用量(第1表に表示)が異なる以外は比較例
1と同じ製法、精製法及ひ乾燥法を行つて従来法による
カルボキシメチルセルローズエーテルアルカリ塩を得た
。
ル酢酸の使用量(第1表に表示)が異なる以外は比較例
1と同じ製法、精製法及ひ乾燥法を行つて従来法による
カルボキシメチルセルローズエーテルアルカリ塩を得た
。
実施例6
二軸の攪拌翼を有する5fの反応機に1pA1124部
を仕込み、更に水酸化ナトリウム1631部(純度98
%)を純水126.0部に溶解して仕込み20〜30℃
に冷却後、粉末セルロースを200部(純度95%)を
仕込み20〜30℃で6紛間攪拌混合を行いアルカリセ
ルロースを調製する。
を仕込み、更に水酸化ナトリウム1631部(純度98
%)を純水126.0部に溶解して仕込み20〜30℃
に冷却後、粉末セルロースを200部(純度95%)を
仕込み20〜30℃で6紛間攪拌混合を行いアルカリセ
ルロースを調製する。
次にモノクロル酢酸286.2部(純度餡%)をIpA
286.2部溶解して冷却しながら添加して20〜30
゜Cで3紛間攪拌混合を行う。その後約1吟て60℃に
昇温して6紛間エーテル化反応を行う。次に、水酸化ナ
トリウム42.0部を純水28虹部に溶解して添加し、
引続いて60℃で6紛間エーテル化反応を行う。その後
更に水酸化ナトリウム42.娼を純水28刀部に溶解し
て添加し60〜70℃てl紛間攪拌混合を行つた後、7
0℃として9吟間エーテル化反応を行う。次に僅かに残
つている水酸化ナトリウムを酢酸て中和する。以下、実
施例1と同様に精製、乾燥を行い本発明のカルボキシメ
チルセルローズエーテルアルカリ塩を得た。実施例7 実施例1とIpAl水、水酸化ナトリウム及びモノクロ
ル酢酸の使用量(第1表に表示)が異なる以外は実施例
1と同じ製法、精製法及び乾燥法を行つて本発明のカル
ボキシメチルセルローズエーテルアルカリ塩を得た。
286.2部溶解して冷却しながら添加して20〜30
゜Cで3紛間攪拌混合を行う。その後約1吟て60℃に
昇温して6紛間エーテル化反応を行う。次に、水酸化ナ
トリウム42.0部を純水28虹部に溶解して添加し、
引続いて60℃で6紛間エーテル化反応を行う。その後
更に水酸化ナトリウム42.娼を純水28刀部に溶解し
て添加し60〜70℃てl紛間攪拌混合を行つた後、7
0℃として9吟間エーテル化反応を行う。次に僅かに残
つている水酸化ナトリウムを酢酸て中和する。以下、実
施例1と同様に精製、乾燥を行い本発明のカルボキシメ
チルセルローズエーテルアルカリ塩を得た。実施例7 実施例1とIpAl水、水酸化ナトリウム及びモノクロ
ル酢酸の使用量(第1表に表示)が異なる以外は実施例
1と同じ製法、精製法及び乾燥法を行つて本発明のカル
ボキシメチルセルローズエーテルアルカリ塩を得た。
実施例8
実施例6とIpAl水、水酸化ナトリウム及びモノクロ
ル酢酸の使用量(第1表に表示)が異なることと、60
℃に昇温後のエーテル化反応時間を5分に短縮した以外
は実施例6と同じ製法、精製法及び乾燥法を行つて本発
明のカルボキシメチルセルローズエーテルアルカリ塩を
得た。
ル酢酸の使用量(第1表に表示)が異なることと、60
℃に昇温後のエーテル化反応時間を5分に短縮した以外
は実施例6と同じ製法、精製法及び乾燥法を行つて本発
明のカルボキシメチルセルローズエーテルアルカリ塩を
得た。
第1表及び第1図から明らかな様に、本発明の製法で得
られたカルボキシメチルセルローズエーテルアルカリ塩
は同量のアルカリ及びエーテル化剤を使用した従来法で
得られたカルボキシメチルセルローズエーテルアルカリ
塩と比較して(1)モノクロル酢酸有効利用率が高い、
(2)透明性が高い、(3)セルラーゼの加水分解によ
るグリコース生成量が極めて少なく置換基分布が均一で
ある、(4)耐腐敗性が優れている、等の優れた効果が
得られたことがわかる。
られたカルボキシメチルセルローズエーテルアルカリ塩
は同量のアルカリ及びエーテル化剤を使用した従来法で
得られたカルボキシメチルセルローズエーテルアルカリ
塩と比較して(1)モノクロル酢酸有効利用率が高い、
(2)透明性が高い、(3)セルラーゼの加水分解によ
るグリコース生成量が極めて少なく置換基分布が均一で
ある、(4)耐腐敗性が優れている、等の優れた効果が
得られたことがわかる。
第1図は実施例及び比較例で得られたCMCの性状を示
すグラフである。
すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 含水有機溶媒系でセルローズ質原料にアルカリの存
在下エーテル化剤を作用させてカルボキシメチルセルロ
ーズエーテルアルカリ塩を製造するに当り、エーテル化
剤は全量初期添加し又アルカリは次式の〔アルカリ〕/
〔エーテル化剤〕のモル比が0.10〜0.90となる
様エーテル化剤過剰の系中でエーテル化反応を開始し、
その後、アルカリは分割添加して最終段階での〔アルカ
リ〕/〔エーテル化剤〕のモル比1.00以上となる様
エーテル化反応を行わせることを特徴とするカルボキシ
メチルセルローズエーテルアルカリ塩の製法。 〔アルカリ〕/〔エーテル化剤〕=各段階での仕込みア
ルカリモル数−エーテル化剤で中和されたアルカリのモ
ル数/仕込みエーテル化剤モル数
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56142731A JPS6042241B2 (ja) | 1981-09-10 | 1981-09-10 | カルボキシメチルセルロ−ズエ−テルアルカリ塩の製法 |
FI822987A FI71750C (fi) | 1981-09-10 | 1982-08-30 | Process foer tillverkning av ett alkalisalt av karboximetylcellulosaeter. |
DE8282108340T DE3278786D1 (en) | 1981-09-10 | 1982-09-09 | Process for producing an alkali salt of a carboxymethylcellulose ether |
EP82108340A EP0074631B2 (en) | 1981-09-10 | 1982-09-09 | Process for producing an alkali salt of a carboxymethylcellulose ether |
US06/416,751 US4426518A (en) | 1981-09-10 | 1982-09-10 | Process for producing an alkali salt of a carboxymethylcellulose ether |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56142731A JPS6042241B2 (ja) | 1981-09-10 | 1981-09-10 | カルボキシメチルセルロ−ズエ−テルアルカリ塩の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5845201A JPS5845201A (ja) | 1983-03-16 |
JPS6042241B2 true JPS6042241B2 (ja) | 1985-09-20 |
Family
ID=15322263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56142731A Expired JPS6042241B2 (ja) | 1981-09-10 | 1981-09-10 | カルボキシメチルセルロ−ズエ−テルアルカリ塩の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6042241B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61103969A (ja) * | 1984-10-26 | 1986-05-22 | Daicel Chem Ind Ltd | 水溶性糊料 |
JPS61157567A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-17 | Daicel Chem Ind Ltd | 合板用接着剤 |
JP2001114801A (ja) * | 1999-10-19 | 2001-04-24 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | 耐塩水性に優れたカルボキシメチルセルロースアルカリ金属塩の製造法 |
CN106573991B (zh) * | 2014-08-28 | 2019-06-04 | 第一工业制药株式会社 | 羧甲基纤维素盐的制造方法、非水系电解液二次电池用电极、及非水系电解液二次电池 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2131733A (en) * | 1935-02-01 | 1938-10-04 | Du Pont | Cellulose derivatives |
US2524024A (en) * | 1947-10-16 | 1950-09-26 | Dow Chemical Co | Method of making carboxymethyl cellulose |
JPS4928272A (ja) * | 1972-07-10 | 1974-03-13 | ||
JPS5329357A (en) * | 1976-08-31 | 1978-03-18 | Matsushita Electric Works Ltd | Preparation of melamine resin compositions |
JPS54935A (en) * | 1977-06-06 | 1979-01-06 | Hitachi Ltd | Pattern detector |
JPS55152701A (en) * | 1979-04-18 | 1980-11-28 | Adachi Koriyou Kk | Preparation of printing paste for reactive dye |
-
1981
- 1981-09-10 JP JP56142731A patent/JPS6042241B2/ja not_active Expired
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2131733A (en) * | 1935-02-01 | 1938-10-04 | Du Pont | Cellulose derivatives |
US2524024A (en) * | 1947-10-16 | 1950-09-26 | Dow Chemical Co | Method of making carboxymethyl cellulose |
JPS4928272A (ja) * | 1972-07-10 | 1974-03-13 | ||
JPS5329357A (en) * | 1976-08-31 | 1978-03-18 | Matsushita Electric Works Ltd | Preparation of melamine resin compositions |
JPS54935A (en) * | 1977-06-06 | 1979-01-06 | Hitachi Ltd | Pattern detector |
JPS55152701A (en) * | 1979-04-18 | 1980-11-28 | Adachi Koriyou Kk | Preparation of printing paste for reactive dye |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5845201A (ja) | 1983-03-16 |
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