JPS6042239B2 - 新規なペニシリン誘導体、その医薬品およびその製造法 - Google Patents

新規なペニシリン誘導体、その医薬品およびその製造法

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JPS6042239B2
JPS6042239B2 JP15808176A JP15808176A JPS6042239B2 JP S6042239 B2 JPS6042239 B2 JP S6042239B2 JP 15808176 A JP15808176 A JP 15808176A JP 15808176 A JP15808176 A JP 15808176A JP S6042239 B2 JPS6042239 B2 JP S6042239B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規なペニシリン誘導体及びその非★毒性塩
を提供することを目的とする。
他の目的は新規なペニシリン誘導体又はその非毒性塩を
主成分とする抗菌剤を提供することにある。更に本発明
の他の目的は、新規なペニシリン誘導体又はその非毒性
塩を製造する工業的に有利な方法を提供することにある
。すなわち、本発明は下記式〔1〕、 〔式中、Aは水素原子又はヒドロキシル基を、Xは硫黄
原子,酸素原子又は窒素原子を、nは0又は2を表わす
〕で表わされる新規なペニシリン誘導体又はその非毒性
塩並びに上記新規なペニシリン誘導体又はその非毒性塩
を主成分とする抗菌剤であり、また、下記式〔■〕、〔
式中、Aは水素原子又はヒドロキシル基を、Rは水素原
子,塩形成カチオン又は容易に除去可能な保護基を表わ
す。
〕で表わされるα−アミノベンジルペニシリン類と下記
式〔■〕、〔式中、Xは硫黄原子,酸素原子又は窒素原
子を、nは0又は2を表わす。
〕で表わされる三環式カルボン酸類又はそのカルボキシ
ル基における反応性誘導体とを反応せしめ、必要に応じ
塩形成および/又は保護基を除去せしめることを特徴と
する上記新規なペニシリン誘導体およびその非毒性塩の
製造方法である。
本発明の上記式〔1〕で表わされるペニシリン誘導体お
よびその非毒性塩は新規化合物であり、特にグラム陰性
桿菌に対し極めて有効な化合物である。
上記式〔1〕中、Aは水素原子又はヒドロキシル基を、
Xは硫黄原子,酸素原子又は窒素原子を、またnは0又
は2を表わす。
更に、上記式〔1〕中の硫黄原子及びxを含む三環式基
、すなわち下記式で表わされる基として最適なものを具
体的に例示するならば、例えばチアントレンー2−イル
,フエノキサチンー3−イル,フェノチアジンー3ーイ
ル等が挙げられる。
かかる新規ペニシリン誘導体類は、例えば前記した通り
、本発明者らの見い出した方法により工業的に有利に製
造される。
すなわち、α−アミノベンジルペニシリン類と硫黄原子
を含む三環式カルボン酸類又はそのカルボキシル基にお
ける反応性誘導体を反応せしめることにより行なわれる
原料として用いられるα−アミノベンジルペニシリン類
は、上記式〔■〕で表わされるものである。式中、Aは
水素原子又はヒドロキシル基であり、Rは水素原子又は
例えば、ナトリウム、カリウムの如きアルカリ金属、マ
グネシウム、カルシウムの如きアルカリ土類金属、アン
モニウム等の塩形成カチオン又はトリメチルアミン、ト
リエチルアミン。トリブチルアミン,ピリジン,N−メ
チルピペリジン,N−メチ・ルモルホリン等の有機含窒
素塩基のカチオン、又はトリメチルシリル,t−ブチル
ジメチルシリルの如きトリアルキルシリル基あるいはシ
アノメチル,メトキシメチル,p−ニトロフェニル,ト
リクロルフェニル,ペンタクロルフェニル,p−ニトロ
フェニルチオ,テトラヒドロピラニル,N−ヒドロキシ
コハク酸イミド,N−ヒドロキシフタロイミド基の如き
活性エステルを形成する基等の保護基である。かかる活
性エステルは、例えば、Rが水素原子である上記式〔■
〕で表わされるαノーアミノベンジルペニシリン類を、
相当するアルコール又はチオアルコールと、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド等の縮合剤の存在下に反応せしめ
ることにより製造される。又、硫黄原子を含む三環式カ
ルボン酸又はその門カルボキシル基における反応性誘導
体とは、上記式〔■〕で表わされる化合物又は例えば、
その酸クロライドの如き酸ハライド,炭酸モノエチルエ
ステル,ピバリン酸の如きカルボン酸との混合酸無水物
又はその活性エステル又は、例えば、N−)アシルサッ
カリン,N−アシルイミダゾール,N−アシルベンゾイ
ルアミド,N,N″ージシクロヘキシルーN−アシル尿
素,N−アシルスルホンアミドの如き活性酸アミドある
いは活性シアニド等のカルボキシル基における反応性誘
導体である。
これらのα−アミノベンジルペニシリン類と硫黄原子を
含む三環式カルボン酸類とは、不活性溶媒中、塩基性化
合物の存在下又は非存在下に、一50℃〜80℃、好ま
しくは−400C〜30℃の温度にて反応せしめるのが
好適である。
反応時間は長くても3時間程度で十分である。不活性溶
媒としては、例えば、水,アセトン,テトラヒドロフラ
ン,ジオキサン,アセトニトリル,ジメチルホルムアミ
ド,メタノール,エタノール,メトキシエタノール,ジ
エチルエーテル,イソプロピルエーテル,ベンゼン,ト
ルエン,塩化メチレン,クロロホルム,酢酸エチル,メ
チルイソブチルケトンの如きものが1種又は2種以上混
合して用いられる。塩基性化合物としては、例えば、苛
性ソーダの如き水酸化アルカリ、炭酸水素カリウムの如
き炭酸水素アルカリ、炭素ソーダの如き炭酸アルカリ、
酢酸ソーダの如き酢酸アルカリ等の塩基性アルカリ金属
化合物、又はトリメチルアミン,トリエチルアミン,ト
リブチルアミン,ピリジン,N−メチルピリジン,N−
メチルモルホリン,ルチジン,コリシンの如き第3級ア
ミン,ジシクロヘキシルアミンの如き第2級アミンが好
ましく用いられる。反応は上記の如くして行なわれるが
、硫黄原子を含む三環式カルボン酸類(カルボキシル基
が遊離のもの)を用いる場合には、例えば、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド,N−シクロヘキシルーN″−モ
ルホリノエチルカルボジイミド,N,N″−ジエチルカ
ルボジイミド,亜リン酸トリアルキルエステル,ポリリ
ン酸エチルエステル,オキシ塩化リン,3塩化リン,オ
キザリルクロライドの如き脱水縮合剤の存在下に反応を
行うのが好ましい。かくして、本発明方法によれば、α
−アミノベンジルペニシリン類のアミノ基が三環式骨格
により置換された新規なペニシリン誘導体若しくはその
塩又はそのカルボキシル基が容易に除去可能な保護基に
より封鎖された保護誘導体が得られる。
反応系から反応生成物を取り出すには、用いた原料の種
類による反応形態の相違あるいは用いた溶8媒の種類を
考慮して常法により行えばよい。又、単離して得られた
生成物が、保護誘導体の場合には、例えば、還元,酸又
はアルカリによる加水分解により保護基を除去して遊離
の酸に変えることができ、又、次いで、常法により非毒
性塩に変換することもできる。かくして、本発明によれ
ば、上記式〔1〕で表わされる新規なペニシリン誘導体
およびその非毒性塩が提供される。しかして、本発明者
の研究によれば、かかる新規なペニシリン誘導体および
その非毒性塩が抗菌剤として極めて優れた活性を示すこ
とが明らかとなつた。すなわち、グラム陽性菌にはもち
ろんのこと、・従来グラム陰性菌に対して活性を示すも
のとして知られ、又、実際によく使用されているアンピ
シリン,カルペニシリンあるいはアモキシシリンよりも
、より優れた活性を示すことが明らかとなつた。
就ずく、腸内細菌のグラム陰性桿菌に対して極めてすぐ
れた著効を示すことが明らかにされた。本発明の抗菌剤
は、例えば静圧により用いられ、例えば本発明の化合物
の凍練乾燥品をバイアルに充填し、投与前に注射用液に
溶解して用い゛る、通常の注射剤として用いることがで
き、この場合、通常成人1日当り0.1〜5q程度でよ
い。
毒性は極めて低くマウスに対し6y/K9あて静注して
も死亡は認められなかつた。以下、実施例により本発明
を詳述する。
本発明は如何なる意味においても実施例により限定され
るものではない。実施例1 D−(−)一α−(チアントレンー2−カルボアミド)
ベンジルペニシリン;チアントレンー2−カルボン酸(
イ).52q)と塩化チオニル(2mL)を1時間加熱
還流した。
過剰の塩化チオニルを減圧留去した後、得られた生成物
をアセトン(5m1)に溶し、アンビシリンナトリウム
塩(4).74y)を氷冷下水(5m1)とアセトン(
5m1)に溶かし攪拌しながら上記の酸塩化物のアセト
ン溶液を滴下した。この時反応液をIN苛性ソーダ溶液
でPH7〜9に調節した。酸塩化物のアセトン溶液を滴
下終了後更に3吟間撹拌を続け、次にIN塩酸溶液で酸
性(PH2)にした。室温に加温後酢酸エチル(50m
t)て抽出し、得られた有機層を飽和食塩水(50m1
)で4回洗浄し、無水硫酸ナトリウムて乾燥後溶媒を減
圧留去すると油状生成物が得られた。この油状生成物に
エーテル(50m1)を加え結晶化すると0.84gの
D一(−)−α−(チアントレンー3−カルボアミド)
ベンジルペニシリンの結晶が得られた。収率B%、M.
p.l62〜16TC(分解)。このもののスベクトル
デーダは下記の通りであつた。赤外線吸収スペクトル(
ν孟品); 3350,1775,1725,1630,1505,
1450,核磁気共鳴スペクトル(δCDOl3−D6
DM3O)1.50(3H,s),1.53(31(,
s),4.32(1H,s),5.30〜6.03(3
H,m),7.03〜8.30(14H,m)実施例2 D−(−)−α−(フエノキサチンー3−カルボアミド
)ベンジルペニシリン;実施例1と同様にフエノキサチ
ンー3−カルボン酸(4).24y)と塩化チオニル0
』L)から得られる酸塩化物とアンピシリンナトリウム
塩(0.37y)を反応させD−(−)−α−(フエノ
キサチンー3−カルボアミド)ベンジルペニシリン(イ
).47y)を得た。
収率79%,M.p.l7O〜174℃(分解)このも
ののスペクトルデータは下記の通りであつた。
赤外線吸収スペクトル(ν謁−。
1,) 3300,1775,1726,1635,1515,
1454,核磁気共鳴スペクトル(δCDCl3−DM
3O?D6)1.51(31(,s),1.58(31
1,s),4.32(1H,s),5.5(?,m),
5.90(1H,d),6.9〜7.7(12H,m)
,7.9(1H,d),9.0(1H,d)実施例3 D−(−)−α−(フェノチアジンー3−カルボアミド
)ベンジルペニシリンニ実施例1と同様にフェノチアジ
ンー3−カルボン酸(イ).27y)と塩化チオニル(
1mL)から得られた酸塩化物とアンビシリンナトリウ
ム塩(4).37y)を反応させ、D−(一)−α−(
フェノチアジンー3−カルボアミド)ベンジルペニシリ
ンを0.35y得た。
収率55%,M.p.l9l〜195このもののスペク
トルデータは下記の通りであつた。赤外線吸収スペクト
ル(νれ島) 3310,1777,1725,1637,1467
,1375,核磁気共鳴スペクトル(δCOCl3−0
M30d6) ; 1.52(3H,s),1.58(
3H,s), 4.35(1H,s),5.37〜5.
99(3H,m), 6.75〜8.32(14H,m
)実施例4 D−(−)−α−(チアントレンー2−カルボアミド)
ベンジルペニシリン;チアントレンー2−カルボン酸(
4).26y)とオキザリルクロリド(1y)を3紛間
加熱還流し、過剰のオキサザリルクロリドを減圧留去し
た後、得られた生成物をアセトンに溶かした。
一方、アンピシリンナトリウム塩(イ).37y)を氷
冷下、水(2.5m1)とアセトン(2.5m1)に溶
かし攪拌しながら、上記の酸塩化物のアセトン溶液を滴
下した。。この時、反応液を1規定の苛性ソーダ溶液て
PH7〜9に調節した。酸塩化物のアセトン溶液を滴下
終了後更に同温度で3吟間攪拌を続け、次”いで反応溶
液を1規定の塩酸溶液でPH2とし、酢酸エチル(30
TL1)て抽出した。有機層を飽和食塩水(30m1)
で4回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減
圧留去すると油状物か得られた。この油状物にエーテル
(30m1)を加え結晶化すると0.34gの目的物が
得られた。収率56%。この生成物は実施例1の生成物
と同様のスペクトルデータを示した。実施例5 D−(−)−α−(フエノキサチンー3−カル〔ボアミ
ド)ベンジルペニシリン;アンピシリンー3水和物(イ
).40y),トリエチルアミン(4)泪V)及び無水
硫酸マグネシュウム(3.0y)を無水塩化メチレン(
20m1)に懸濁した溶液を1時間室温で攪拌した。
口過して硫酸マグ.ネシウムを除去するとアンピシリン
トリエチルアミン塩塩化メチレン溶液が得られた。一方
、フエノキサチンー3−カルボン酸(4).24q),
クロル蟻酸エチル(イ).12ダ)を無水テトラヒドロ
フラン(30m1)に溶かし、ドライアイスーノアセト
ンバスで−20〜−30′Cに冷却し、攪拌しながらト
リエチルアミン(4).11y)を滴下し、反応液を−
20〜−30℃で更に1時間攪拌し続け混合酸無水物を
得た。
この混合物無水物溶液に上記のアンピシリントりエチル
アミン塩の塩化メチレン溶液を−20〜−30゜Cに冷
却し、攪拌しながら滴下し、同温度で更に3紛間攪拌後
、室温に加温した。
反応混合物を室温で濃縮し、得られた粉末を水(50m
1)に溶かし、1規定塩酸溶液でPH2とした後、酢酸
エチル(50m1)で抽出した。有機層を飽和食塩水(
30m1)で5回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
溶媒を減圧留去すると、油状生成物が得られた。この生
成物をエーテル(50m1)を加えて結晶化すると0.
32yの目的物が得られた。収率52%。このもののス
ペクトルデータは実施例2の生成物と同一であつた。実
施例6 D−(−)−p−ヒドロキシーα一(チアントンー2−
カルボアミド)ベンジルペニシリンニチアントレンー2
−カルボン酸(4).52y)と塩化チオニル(2m1
)から得られる酸塩化物をアセトン(5m1)に溶かし
た。
アモキシシリンー3一水和物(4).80ダ)と炭酸水
素ナトリウム(0.20y)を氷冷下、水(5m1)と
アセトン(5m1)に溶かし、攪拌しながら上記の酸塩
化物のアセトン溶液を滴下した。この時反応物は1規定
の苛性ソーダ溶液てPH7〜9に保つた。酸塩化物のア
セトン溶液を滴下終了後更に3紛間攪拌を続け、次に1
規定の塩酸溶液てPH2とし室温に加温した。反応溶液
に酢酸エチル(50m1)を加え抽出し、有機層を飽和
食塩水(50m1)で5回洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を減圧留去すると油状生成物が得られた
。この油状生成物にエーテル(50m1)を加え結晶化
すると目的のD−(−)一p−ヒドロキシーα一(チア
ントレンー3−カルボアミド)ベンジルペニシリンの結
晶が0.79y得られた。収率60%,M.p.l92
〜196゜C(分解)。このもののスペクトルデータは
以下の通りであつた。赤外線吸収スペクトル(νれTl
l) 3250,1775,1730,1635,1510,
1455,核磁気共鳴スペクトル(δCDCl3−DM
SO−D6)1.53(31(,s),1.60(狙,
s),4.31(1H,s),5.0〜5.8(M,3
H),6.8〜8.2(1狙,m)実施例7 D−(−)−p−ヒドロキシーα−(フエノキサチンー
3−カルボアミド)ベンジルペニシリン;実施例6と同
様にフエノキシチンー3−カルボン酸(4).24y)
と塩化チオニル(1m1)から得られる酸塩化物とアモ
キシシリンー3水和物(0.40y)とを反応させ、D
−(−)−p−ヒドロキシーα一(フエノキサチンー3
−カルボアミド)ベンジルペニシリン(492mg)を
得た。
収率88%,M.p.l85〜19(代)(分解)。こ
のもののスペクトルデータは以下の通りであつた。
赤外線吸収スペクトル(ν孟品) 3300,1780,1730,1640,750,核
磁気共鳴スペクトル(δCDCl3−DMSOd6)1
.51(3H,s),(1.59(3H,s),4.3
1(1H,s),5.40〜6.25(3H,m),6
.69〜8.40(1311,m)実施例8 D−(一)−p−ヒドロキシーα−(フェノチアジンー
3−カルボアミド)ベンジルペニシリン;実施例6と同
様にフェノチアジンー3−カルボン酸(イ).25y)
と塩化チオニル(1Tn1)から得られる酸塩化物とア
モキシシリン3水和物(イ).40y)とを反応させ、
D−(−)−p−ヒドロキシーα−(フェノチアジンー
3−カルボアミド)ベンジルペニシリン(4).379
)を得た。
収率61%,M.p.2lO〜215.C(分解)。こ
のもののスペクトルデータは以下の通りであつた。
赤外線吸収スペクトル(ν鳥]Δ) 3300,1775,1640,750 核磁気共鳴7s4クド,ぃ(δCDCl3−DMSOd
6)1.51(311,s),1.59(311,s)
,4.33(1H,s),5.30〜5.99(.3F
I,m),6.66〜8.35(13H,m)実施例9 D−(−)−α(フエノキサチンー10,10ージオキ
シドー3−カルボアミド)ベンジルペニシリン;実施例
1と同様にフエノキサチンー10,10−オキシドー3
−カルボン酸(イ).27g)と塩化チオニル(1m1
)から得られる酸塩化物とアンピシリンナトリウム塩(
4).37y)を反応させ、D−(−)一α−(フエノ
キサチンー10,10ージオキシドー3−カルボアミド
)ベンジルペニシリン(0.43y)を得た。
収率67%,M.p.l72〜17TC(分解)。この
もののスペクトルデータは以下の通りであつた。
赤外線吸収スペクトル(νれ一。
1,) 3300,1780,1730,1640,1510,
1455,核磁気共鳴スペクトル(δCDCl3−DM
3Od6) ;1.48(3H,s),1.56(3H
,s),4.31(1H,s),5.50(2H,m)
,5.92(1H,d),6.7〜8.3(12H,m
),8.80(2H,m)実施例10 D−(一)−p−ヒドロキシーα−(フエノキサチンー
10,10ージオキシドー3−カルボアミド)ベンジル
ペニシリン;実施例6と同様にフエノキサチンー10,
10ージオキシドー3−カルホン酸(4).27y)と
塩化チオニル(1m1)から得られる酸塩化物とアモキ
シシリンー3水和物(イ).42y)とを反応させ、D
一(一)−p−ヒドロキシーα−(フエノキサチンー1
0,10ージオキシドー3−カルボアミド)ベンジルペ
ニシリン(4).30y)を得た。
収率72%,M.p.2O6〜211)C(分解)。こ
のもののスペクトルデータは以下の通りであつた。
赤外線吸収スペクトル(ν謁島) 3300,1775,1730,1640,1460,
1372核磁気共鳴スペクトル(δCDCl3−0MS
0d6)1.48(3FI,s),1.58(3FI,
s)4.31(1H,s),5.4〜5.8(3H,m
),6.7〜8.4(11H,m),8.8−9.0(
2H,m)実施例11D−(一)−α−(フエノキサチ
ンー10,10ージオキシドー3−カルボアミド)ベン
ジルペニシリンナトリウム;3.5yのD−(一)−α
−(フエノキサチンー10,10ージオキシドー3−カ
ルボアミド)ベンジルペニシリンを酢酸エチル80mt
に懸濁しごく少量のメタノールを加えて溶かした。
室温で攪拌しつつ、2−エチルヘキサン酸ナトリウムの
ブタノール溶液を加えた。析出した無色の結晶を口取し
、酢酸エチル,エーテルでよく洗浄して、1.2yの粗
精製物を得た。口液にさらに2−エチルヘキサン酸ナト
リウムを加えて同様に処理し、上記化合物を800Tn
g得た。収率55.1% Mp,24l〜24(代)(分解) このもののスペクトルデータは以下の通りであつた。
赤外線吸収スペクトル(ν烏′。
11) 3300,1765,1645,1600,755,
715,690実施例12D−(−)−α−(フエノキ
サチンー3−カルボアミド)ベンジルペニシリンナトリ
ウム;5.0y(7)D−(−)−α一(フエノキサチ
ンー3−カルボアミド)ベンジルペニシリンを酢酸エチ
ル150m1に懸濁し、少量のメタノールを加えてとか
した。
室温で攪拌しつつ、2−エチルヘキサン酸ナトリウムの
ブタノール溶液を加えた。析出した結晶を口取し、酢酸
エチル,エーテルでよく洗浄し、D−(α)一(フエノ
キサチンー3−カルボアミド)ベンジルペニシリンナト
リウム2.5ダ得た。収率48%M.p.2l8〜22
4ニC(分解) このもののスペクトルデータは以下の通りであつた。
赤外線吸収スペクトル(νれ楕) 3300,1775,1640,750,715,6
90実施例13D−(−)−α−(チアントレンー3−
カルボアミド)ベンジルペニシリンナトリウム;500
m9のD−(−)一α−(チアントレンー3−カルボア
ミド)ベンジルペニシリンを酢酸エチル10Tt1に懸
濁し、メタノールをとけるまで加えた。
室温で攪拌しつつ2−エチルヘキサン酸ナトリウムのブ
タノール溶液を少量ずつ加えた。析出した結晶を口取し
、酢酸エチルエーテルでよく洗浄し無色のD−(α)−
(チアントレンー3−カルボアミド)ベンジルペニシリ
ンナトリウムを300mg得た。収率57.85%,M
.p.2O7〜209℃(分〔解)このもののスペクト
ルデータは以下の通りであつた。
赤外線吸収スペクトル(νれ島) 3280,1765,1640,750,720,6
95上記実施例により得られた本発明のペニシリン化合
物を例とし、その抗菌試験結果(MIC(γ/ML))
を次の表に示す。
アンピシリン,カルペニシリンのデータも併せて記載し
た。実施例14 実施例1て得られたD−(−)一α−(チアントレンー
2−カルボアミド)ベンジルペニシリン0.5f1を凍
結乾燥し、得られた凍結乾燥品を無菌下バイアルに充填
し、注射剤を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式〔 I 〕、 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・〔 I
    〕〔式中、Aは水素原子又はヒドロキシル基を、Xは硫
    黄原子、酸素原子又は窒素原子を、nは0又は2を表わ
    す〕。 で表わされる新規なペニシリン誘導体又はその非毒性塩
    。 2 下記式〔II〕、 ▲数式、化学式、表等があります▼ ・・・・・・〔II〕 〔式中、Aは水素原子又はヒドロキシル基を、Rは水素
    原子、塩形成カチオン、又は容易に除去可能な保護基を
    表わす。 〕で表わされるα−アミノベンジルペニシリン類と下記
    式〔III〕、▲数式、化学式、表等があります▼・・・
    ・・・〔III〕〔式中、Xは硫黄原子、酸素原子又は窒
    素原子を、nは0又は2を表わす。 〕で表わされる三環式カルボン酸類又はそのカルボキシ
    ル基における反応性誘導体とを反応せしめ、必要に応じ
    塩形成および/又は保護基を除去せしめることを特徴と
    する下記式〔 I 〕、▲数式、化学式、表等があります
    ▼・・・・・・〔 I 〕〔式中、A、X及びnは前記定
    義に同じである。 〕で表わされる新規なペニシリン誘導体又はその非毒性
    塩の製造方法。 3 下記式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・〔 I
    〕〔式中、Aは水素原子又はヒドロキシ基を、Xは硫黄
    原子、酸素原子又は窒素原子を、nは0又は2を表わす
    。 〕で表わされる新規なペニシリン誘導体又はその非毒性
    塩を主成分とする抗菌剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6337528A (ja) * 1986-07-31 1988-02-18 松下電器産業株式会社 ボタン装置

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