JPS6042148Y2 - ア−スオ−ガ等における駆動部支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、マストに昇降自在に支持された駆動部の出
力軸にオーガスクリユー、攪拌ロンド等掘削ロンドを接
続してなるアースオーガ等における上記駆動部の支持装
置に関する。

従来アースオーガとして、リーグマストの下端部をキャ
ツチホークによりベースマシンに支持させると共にリー
グマストの中間部をブームによってベースマシンい連結
腰該リーグマストにオーガスクリユーの駆動部を昇降自
在に支持させた構造のももの等が知られている。

しかして、これらアースオーガを使用し、そのオーガス
クリユーにシートパイルを添接して地中への建込みを行
った場合、オーガスクリユーの回転に基因してシートパ
イルが順次連設方向へ傾斜する傾向があり、従って次の
シートパイルを垂直に建込もうとすると、既設のシート
パイルとのジヨイント部における摩擦抵抗が増大し、シ
ートパイル建込みが困難となることがしばしばある。

一方、これらアースオーガの使用において作業現場の地
面が水平でない場合リーグマストを垂直に修正する必要
があるが、上記アースオーガにおいてはマストの前後の
傾きはキャツチホークの伸縮により容易に修正できるが
、左右の傾きはベースマシンの下に鉄板等をさしこむ等
極めて煩雑で危険性のある方法にたよっていた。

本案のアースオーガ等における駆動部支持装置は従来の
欠点を除くことができるように構成したもので、以下シ
ートパイル建込み用アースオーガに実施した図面を参照
してその詳細を説明する。

第１図において、ベースマシン１の前端に設けた伸縮自
在のキャツチホーク２にリーグマスト３の下端部を連結
すると共に該リーグマスト３の上部をブーム４によりベ
ースマシン１に連結し、それによりリーグマスト３を起
立状態に支持している。

上記マスト３の前面に設けられた２本のガイドレール５
にはホルダー６がスライド金具７・・・・・・を介して
マスト３に沿って摺動自在に支持されると共にトップシ
ーブブロック８から垂下したワイヤ９により昇降自在に
吊支され、このホルダー６に、モータ１０及び減速機１
１をフレーム１２に内装してなる駆動部１３を本案支持
装置によって支持させ、該駆動部１３の下端面から突出
する出力軸にオーガスクリユー１４の上端を接続しであ
る。

１５はシートパイル保持装置で、オーガスクリユー１４
を囲んだ状態で駆動部１３の下面に連結されており、シ
ートパイルＰの上端をチャックにより着脱自在に把持す
る。

駆動部支持装置の構造は次のようである。

第２．３図において、まず、ホルダー６は背板１６の一
端に上板１７を直角に連結したもので、該背板１６が、
その後面に固定されたスライド金具７・・・・・・をガ
イドレール５に係することによりマスト３と平行に支持
されている。

一方、駆動部１３の上端面中心部にブラケット１８を突
設し、該ブラケット１８を軸１９によりホルダー上板１
７に連結して駆動部１３を左右揺動自在に吊下しである
。

又、上記駆動部１３の揺動をホルダー背板１６と平行の
面（マストと平行の面）での左右揺動のみに制御する手
段として、駆動部１３の後面下部にアリ状のスライド駒
２０，２０を突設すると共に、ホルダー背板１６の前面
に上記スライド駒２０．２０が摺特自在に係合するアリ
溝状の溝レール２１を固定してあり、該溝レール２１の
溝は上記駆動部１３の左右揺動時におけるスライド駒２
０．２０の揺動輝道と合致するように弧状に形成されて
いる。

本装置の作用をシートパイル建込み作業と共に説明する
。

シートパイル保持装置１５にシートパイルＰ上端を把持
させて該シートパイルＰをオーガスクリユー１４に添接
すると、駆動部１３、オーガスクリユー１４及びシート
パイルＰがその自重により自動的に垂直状態となる。

そこで、モータ１０の始動によりオーガスクリユー１４
を回転させ、ワイヤ９をゆるめて該オーガスクリユー１
４により地盤を掘削しつつシートパイルＰを地中に挿入
し、ついで新なシートパイルＰを既設のシートパイルＰ
′とジヨイント部を連結しつつ並列に建込んでいく。

こ場合、第４図示のように既設のシートパイルＰ′がオ
ーガスクリユー１４の回転に基因してシートパイル連設
方向へ傾斜していても、新なシートパイルＰを軸１９を
中心として左右に適宜揺動変位させて既設シートパイル
Ｐ′と平行の傾斜状態におくことができ、従って新なシ
ートパイルＰを既設シートパイルＰ′とジヨイント部で
円滑に連結しつつ建込むことができる。

なお、上記の建込みに伴い駆動部１３がその軸１９をマ
スト３の中心線１上において降下していくと、第４図に
おいて新なシートパイルＰが既設シートパイルＰ′に対
し次第に非平行の傾斜状態即ちシートパイル連設方向（
右方）への傾斜を強めていく。

そこで、ベースマシン１を上記新なシートパイルＰの傾
斜強化に合わせて適宜旋回させて、これを調整する。

次に本装置を装備した一般のアースオーガを使用して、
第５図示のように地面Ｇが傾斜している現場で垂直整孔
を掘削する場合について説明する。

まず、キャツチホーク２の伸縮によりリーグマスト３の
前後の傾きを修正すると、駆動部１３、オーガスクリユ
ー１４がその自重で自動的に垂直状態をとる。

次に、モータ１０の始動によりオーガスクリユー１４を
回転させ、ワイヤ９をゆるめつつ該オーガスクリユー１
４により地盤を掘削していく。

上記建込に伴い、駆動部１３は第５図においてマスト３
と一定の傾斜角度αを保ちつつ該マスト３の中心線１上
を降下していくため、オーガスクリユー１４が掘削開始
時の接地位置から徐々にマスト３と合致する位置まで横
移動する。

そこでベースマシン１を上記オーガスクリユー１４の横
移動に合わせて適宜旋回させて、これを調整する。

第６図に示す他の実施例は、駆動部１３を揺動及び固定
する手段としてホルダー背板１６の前面下端部の一側に
突設したブラケット２２に油圧シリンダ２３の一端を回
転自在に連結すると共にそのラム２４の先端を駆動部１
３の後面に突設したブラケット２５に回転自在に連結し
た例である。

本例においては、ベースマシン１を次の建込位置に移動
させる時、駆動部１３及びオーガスクリユー１４がみだ
りに揺動しないように油圧シリンダ２３により固定した
り、第４図の使用例においてシートパイルＰを油圧シリ
ンダ２３の駆動により適宜角度傾斜させ、傾斜後は油圧
シリンダ２３をフリー状態におく等の作用を行うことが
できる。

上記駆動部１３を左右揺動自在に支持する他の例として
、駆動部１３の後面に軸を突設腰該軸をホルダー背板１
６の前面に回転自在に支承させる構造をとることもでき
る。

第７図に示す他の実施例は、第６図の駆動部揺動及び固
定用油圧シリンダ２３に代え、溝レール２１の底板及び
ホルダー背板１６に該溝レールと合致する長孔２６を貫
通すると共にスライド駒２０の後面に突設したネジ棒２
７を上記長孔２６に貫通してナツト２８を螺合してなる
駆動部固定手段を装備し、他の構造は第２，３図と実質
的に同一とした例である。

なお、本案の駆動部支持装置を、駆動部の下端に中空杭
建込み用のキャップを装着した中空杭建込み用アースオ
ーガや、下端に攪拌刃を有する攪拌ロッドを駆動部の出
力軸に接続した地盤改良等の攪拌機等に実施する場合は
、上側に準じ適宜設計すればよい。

この考案のアースオーガ等における駆動部支持装置によ
れば、例えばこれをシートパイル建込用アースオーガに
使用した場合、既設シートパイルが傾斜して建込まれて
いても駆動部の揺動変位によりオーガスクリユーに添接
した新なシートパイルを上記既設シートパイルと平行に
傾斜させることができ、それにより、ベースマシンの旋
回等の協力の下、新なシートパイルを既設シートパイル
と円滑に連結しつつ容易に建込むことができるものであ
る。

さらに、本案駆動支持装置を例えば一般のアースオーガ
に使用して傾斜地面に垂直整孔を掘削する場合、駆動部
の揺動変位によりオーガスクリユーが自動的に垂直状態
をとることができ、それにより、ベースマシンの旋回等
の協力の下、垂直整孔を容易に掘削することができるも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図はシートパイル
建込み用アースオーガの側面図、第２図は駆動部支持装
置部分の拡大側面図、第３図は同上正面図、第４図は使
用例の路線正面図、第５図は他の使用例の路線正面図、
第６図は他の実施例の一部拡大正面図、第７図はさらに
他の実施例の一部切欠拡大側面図である。 ３・・・・・・リーグマスト、６・・・・・・ホルダー
１３・・・・・・駆動部、１４・・・・・・オーガス
クリユー、１８・・・・・・ブラケット、１９・・・・
・・軸、２０・・・・・・スライド駒、２１・・・・・
・溝レール。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 マストにホルダーを昇降自在に支持し、 下端の出力軸に掘削ロッドを接続垂下された駆動部が、
   上記ホルダーに上記マストと平行の面で左右に揺動自在
   に支持された、 ことを特徴とするアースオーガ等における駆動部支持装
   置。