JPS604196Y2 - 暗記能率増進学習書 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、教科書や参考書のような学習用の書物に関
するもので、その目的は、学生、生徒がそれらの書物の
内容を暗記するのにあたり、簡便に暗記能率を増進でき
る手段を提供するのにある。

以下、図示の実施例によりこの考案を説明すれば、第１
図において、２は黒色文字（黒色インクによる印刷等）
による文面をあられした多数の紙葉のうちの一枚を示し
ている。

この紙葉２の一つの縁にそう余白部には、その縁にそっ
て長窓３が穿たれている。

つぎに、第２図を参照し、６は一冊の書物を示すが、こ
の書物６は、前記した多数の紙葉２を長窓３にそう紙縁
においてとじたもので、そのとじた背４にそい、長窓３
に基く溝５が形成されている。

そして、この考案は、このような書物６と、溝５に収容
した透明色のマーカーペン７と透明なチェックシート８
とを組合わせてなっている。

ただし、マーカーペン７の色とチェックシート８の色と
の関係は、たとえば、赤と緑、または黄と紫というよう
に、たがいに補色関係にある一組の色とすることが必要
である。

第３図は第１図における文面１の例を示すもので、ここ
で、学生は火山の種類と各種類に属する火山名を暗記し
ようとしている。

そこで、学生は前記した書物の溝５から、マーカーペン
７（たとえば赤）をとり出し、斜線であられした区域ａ
で示すように、所要の用語または語句上に彩色を施す。

彩色下にある用語や語句は、当然そのまま視認できる。

いま、第４図に示す緑のチェックシート８（便宜上、前
記区域ａとは反対向きの斜線で色をあられす）を用い、
第５図のように文面を覆えば、前記マーカーペンの色と
チェックシート８の色は補色関係にあるので、マーカー
ペンによる彩色下にある区域は暗黒化するとともに、そ
の区域内の黒色の文字がその暗黒化した区域に混同し、
視認できなくなる。

そこで、チェックシート８の位置を適当に動かし視認、
暗転をくり返しつつ、所望する事項の暗記につとめれば
よい。

従来、教科書等に記載されている事項を暗記するには、
ノートに抜書きするとか、種紙によって一時的に対象と
なる部分を穏したりして暗記力をためすなどが普通であ
るが、抜書きは手間がかかるし、種紙は目的外のところ
まで穏れる不都合があった。

しかしながら、前記したように、この考案によれば、目
的の事項をマーカーペンで彩色腰チェックシートで覆う
という簡単な作業で暗記力テストができるし、その際、
目的外の事項が穏れる不都合がない。

また、目的の事項を彩色する作業そのものが記憶増進に
役立つ。

そして、この考案で特記すべき点は、上記作業に必要な
マーカーペンが、いつでも書物に付属して存在し、探し
たり、準備するような無駄な労力がない。

マーカーペンを収容する溝５は書物の背にそって穿たれ
ているので、表紙を開き、強いて振り出さない限り、携
帯中自然に脱落する心配もない。

紙葉２に穿った長窓は、紙葉の強度を若干弱めるとして
も、長窓の位置が書物６の背にそって存在するので、書
物としての強度は実質的に失われない。

かくして、この考案によれば、暗記による学習能率の向
上に寄与する新しい有力な学習書も提供することができ
たものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案にかかる学習書の一実施例の紙葉の平
面図、第２図は同じ実施例の表紙を開いた斜視図、第３
図は暗記を目的とする事項にマーカーペンで彩色を施し
た文面の一部、第４図はチェックシートの平面図、第５
図は第３図に示した文面の一部をチェックシートで覆っ
た際の平面図である。 １は文面、２は紙葉、３は長窓、４は書物の背、５は溝
、６は書物、７はマーカーペン、８はチェックシート、
ａは彩色を施した区域である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 黒色文字による文面１をあられした多数の紙葉２の一つ
   の紙縁にそう余白部に、前記の縁にそって長窓３を穿ち
   、前記した紙縁においてとじたことにより、そのとじた
   背４にそう溝５を形成した書物６と、前記の溝５に収容
   した透明色のマーカーペン７と、このマーカーペン７の
   色と補色関係にある色の透明なチェックシートを組合わ
   せてなる暗記能率増進学習具。