JPS6041727B2

JPS6041727B2 - 製茶粗揉機への蒸葉計量投入装置

Info

Publication number: JPS6041727B2
Application number: JP6314876A
Authority: JP
Inventors: 勝範宝代
Original assignee: Kawasaki Kiko Co Ltd
Current assignee: Kawasaki Kiko Co Ltd
Priority date: 1976-05-31
Filing date: 1976-05-31
Publication date: 1985-09-18
Also published as: JPS52146269A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、蒸し工程を終えた茶葉をネットコンベヤ面
を貯留面とした貯留槽内に、次工程である粗揉機の一投
入分の重量になるまで計量しながら投入し、計量収容し
た一投入分の蒸葉へ貯留面であるネットコンベヤ下方よ
り通気を与えてムレを防止しつつ、粗揉機の前回の処理
分が終了排出されるまでこれを貯留し、その後、これを
貯留面であるネットコンベヤを駆動して徐々に送出して
粗揉機に投入する蒸葉計量投入装置に関するものである
。

従来の製茶プラットにおいては、蒸機の次に冷却機を
連結し、更に輸送機を介して粗揉機揉乾室天井面の排気
部に配設したプールヘ連結し、この−プールで一投入分
の蒸葉を計量貯留し、その後、プール底を開いて一投
入分の蒸葉を一気にプール直下の揉乾室に投入している
。

このため、プール内に貯留されている蒸葉は、投入時
期が到来する迄の間すつと揉乾室から排気される熱気に
さらされる。

プール内に貯留されている蒸葉は、場合によつては冷却
機を通さない蒸し工程を終えたばかりの末だ熱い状態の
ものもあり、また、たとえ冷却機を通したとしても末た
葉の内部には多量の水分を有しており、しかも、下゜か
ら吹き上げている熱気にはこれ又多くの水分を含んでい
るため、次第にムレを生じ、色は赤黒みになり易く、品
質を著しく低下させる。また、粗揉機自体については
、その排気経路上にプールが設置されているため、排気
が悪く、従つて茶葉の乾燥進行が阻害されている。

また、一投入分の蒸葉全部が一気に投入されるため、揉
手や葉峻いの拝具が過負荷を受けて損傷される危険があ
る。本発明はこれらの点に鑑みてなされたもので、横
長のプール筐の上下中間層の前後両端にわたつてネット
コンベヤを架設して、このネットコンベヤの上面を境に
、上方を、該面を貯留面とした製茶粗揉機に投入すべき
一投入分の蒸葉を収容する貯留槽となし、その下方を、
貯留槽に収容した蒸葉に強制的な通気を行なう送風器と
連通した風圧室となし、このプール筐全体を機枠に計量
機構と連係して上下動自在に支持し、ネットコンベヤの
送出端先方には製茶粗揉機を配して蒸葉計量投入装置を
構成して従来の諸欠点を一掃しようとするものてある。

次に、本発明を図示実施例について説明する。

２は略筐形状のプール筐で、機枠１の側柱４に上下動自
在に枢着３して保持され、一側下方に穿つた冷・熱風の
吹込口９には、送風管６、加熱器７、送風器８を連接し
た送風ダクト５を装着し、他側にはコム片などで形成し
た扉１１を設けた送出口１０を有する。

１２はこのプール筐側面部に金網などで形成した通気面
、１２″はプール筐天井面に形成し、中央部に蒸葉投入
口１３を設けた通気面、１４は該投入口１３に連結され
、他端を蒸機に連結した蒸葉風送管である。

１５は前記吹込口９と送出口１０にかけて張り渡したネ
ットコンベヤ、１６はプール筐の傾斜底板で吹込口９か
ら送出口１０へかけて上昇傾斜させてあり、更にこの傾
斜底板１６に沿つて、多数のブラシ１８を設けた除粉コ
ンベヤ１７が設けてある。

１９は粗揉機に連結したコンベヤである。

２０はプール筐２自体をバランスをとりながら保持する
とともに、プール室２″内に投入された蒸葉の量を計量
して粗揉機の一投入分の量に達すると制御装置が作動し
てプール室への蒸葉投入を停止させる計量機構である。

すなわち、プール筐２の上辺横側には突片２１が固設さ
れ、又機枠１にはリンク桿２３が上下回動自在に枢着２
２され、該突片２１の突端とリンク桿２３の一端を連結
桿２４て連結し、更にリンク桿２３の他端には．比較的
長尺の目盛桿２３″が延設され、これに重垂２５を所定
の目盛位置に移動自在に設けている。又、２６は制御装
置で、リンク桿２３に立設したスイッチ腕２７の一端が
挿入され、該スイッチ腕２７が上方へ押し上げられて所
定の位置へ至、ると、内蔵したリミットスイッチが動作
するものである。２８は電装函、２９は前記コンベヤ１
５，１７を駆動するモータである。

そこで、計量機構２０の重垂２５を例えば１２０ｋ９の
目盛位置に設定し、送風器８、加熱器７、を・始動すれ
ぱプール筐２は機枠１に対して若干上方へ持ち上げられ
た位置にて緩衝的に保持され、又、プール室２″内には
吹込口９から圧風が流れ込み、送出口へ向つて上昇傾斜
しているコンベヤ１７の斜面に沿つて、上向きに流通し
て各通気面１２，１２″を経て筐外へ排気されてゆく。

次に電装ボックス２８を操作して蒸葉投入の指令を発す
れば、蒸機から出た蒸葉は風送管１４、投入口１３を経
てプール室２″へ投入されて、ネットコンベヤ１５上に
次々と堆積され、蒸葉の堆積に伴つてプール筐には重量
がかかるから次第に下降する。一方、リンク桿２３は次
第に上方へ回動（図示矢印の方向）し、やがてスイッチ
腕２７が制御ノ装置内のリミットスイッチを操作し、そ
の指令を電装ボックス２８へ伝え、更にそれを受けて電
装ボックスは蒸葉の投入動作を停止させる。このように
して、１２０ｋｇの蒸葉が計量されながら投入され、粗
揉機一投入分の蒸葉がしばし貯留され、その間、風送管
８の強制通気によつて適度な冷却処理が施され、所定の
時間が到来すると、すなわち粗揉機内の茶葉が次工程へ
搬出され揉乾室内が空になると電装ボックス２８の指令
によりモータ２９が始動してコンベヤ１５，１７を循環
駆動させるから、プール室２″内の蒸葉は送出口１０か
ら、扉１１を押し開けるようにしてコンベヤ１９上へ徐
々に落下し、次の行程たる粗揉機の揉乾室へ次々と投入
されてゆくのである。

なお、このコンベヤは風送手段による輸送体でも良いし
、又、茶葉投入のための風送管１４もこれに限らず、コ
ンベヤを用いてもよいし、更にそのコンベヤをプール室
において縦横に移動可能なものを用いれば、プール室１
″への茶葉投入は均一にまんべんなく行なえる。

又、計量機構２０も前述のものに限らず、プール室内の
投入量が計量てきるものであれは何でもよい。また、加
熱器７は必ずしも設ける必要はないが、温風で冷却した
方が冷却効率がよいので好ましくは、加熱器７を付設し
、適時、温風と冷風を使い分けるようにしておくのが好
ましい。

また、除粉コンベヤ１７もすしも設ける必要はないが、
品質低下が激しい蒸葉であるので、一投入毎残留させる
ことなく完全に送出するのが好ましいので、冷却機能や
計量機能を損なわない限りは設けておくのがよい。

以上述べた本発明によれば、プール筺の貯留面たるネッ
トコンベヤ上に蒸葉を拡げながら、粗揉機に投入すべき
一投入分の蒸葉を計量収容し、ネットコンベヤ下方より
強制的に通気を与えて蒸葉を冷却しつつ、粗揉機の前回
の処理分が終了排出されるまでこれを貯留し、その後、
貯留面であるネットコンベヤを駆動して、貯留した蒸葉
をプール筺一側より徐々に送出して粗揉機へ投入するこ
とができるので、従来のプールにおけるようなムレは生
じることがなく、良質な蒸葉の状態で粗揉機へ投入する
ことがてきる。

また、１つの装置で貯留槽、冷却装置、計量装置、投入
時過負荷防止構造の４者を兼ね備え得るので、コストダ
ウンが図れ、据付位置も限定されず、据付面積の減少が
図れる。

また、粗揉機については、プールを取り除くことができ
るから、揉乾室の排気が良好となり粗揉操作も向上する
。

この粗揉操作の向上は、蒸葉を良質な状態に貯留し得た
ことと合いまつて、相乗的に作用し、高品質な製品茶が
望める。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一部切欠した斜視図、第２図は同
縦断側面図である。１・・・機枠、２・・・プール筐、２″・・・プール筐
、５・・・送風ダクト、８・・・風送管、９・・・吹込
口、１０・・送出口、１１・・・扉、１２，１２″・・
・通気面、１５・・・ネットコンベヤ、２０・・・計量
機構。

Claims

【特許請求の範囲】

１横長のプール筐の上下中間層の前後両端にわたつて
ネットコンベヤを架設して、このネットコンベヤの上面
を境に、上方を、該面を貯留面とした製茶粗揉機に投入
すべき一投入分の蒸葉を収容する貯留槽となし、その下
方を、貯留槽に収容した蒸葉に強制的な通気を行なう送
風器と連通した風圧室となし、このプール筐全体を機枠
に計量機構と連係して上下動自在に支持し、ネットコン
ベヤの送出端先方に製茶粗揉機を配した、製茶粗揉機へ
の蒸葉計量投入装置。