JPS6040993Y2 - ガイドポストの調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 放送用ヘリカルＶＴＲのうち、ＳＭＰＴＥタイプＣフォ
ーマットのＶＴＲは第１図のように構成される。

図において、１は供給側リール台、２は巻取側リール台
、３〜５はガイドローラであり、また６は供給側のテー
プテンション調整装置で、テンションアーム７とその先
端に取付けられたこの例では固定ポスト８を有する。

テンションアーム７は最小のテープテンションＯｇｒの
とき、７ａの位置（供給側リール台１とガイドローラ３
の各接線を結んだ方向より若干内側）に、最大のテープ
テンション（４００ｇｒ程度）のとき、７ｂの位ｆｔ
（一対（７）ガイドローラ３，４の各接線を結んだ方向
より若干外側）にあるように調整される。

１０は回転磁気ヘッド装置を備えた回転ドラムで、磁気
テープ１１は進入側に設けられたテーパーガイドポスト
１２と、巻付角を規制するための一対の傾斜ガイドポス
ト１３．１４とによりΩ状に巻回される。

なお、この実施例では一対のガイドポスト１３．１４、
ガイドローラ５、テーパーガイドポスト１２及び全幅用
の消去ヘッド１６は夫々１点鎖線の位置まで移動できる
ように構成され、これによって、回転ドラム１０に対す
るテープ１１の装填を容易にしている。

１５はインピーダンスローラであり、そして、１６は全
幅消去用のヘッド、１７はオーディオ信号に対する消去
ヘッド、１８はオーディオ信号用の記録再生用ヘッド、
１９は同じくモニター用ヘッドである。

また、２０はガイドポスト、２１はキャプスタン、２２
はピンチローラ、２３はタイマーローラ、２５は巻取側
のテープテンションの調整装置で、２６はテンションア
ーム、２７は固定ポストである。

そして、最小テンションのときには２６ａの位置に、最
大テンションのときには２６ｂの位置にあるように調整
しである。

さて、上述の構成において、回転ドラム１０の近傍に設
けられた一対のガイドポスト１３．１４には、夫々その
高さ及び傾きを調整するための調整装置３０が設けられ
ている。

第２図は従来から使用されている調整装置３０の一例で
あって、図はテープ退出側のガイドポスト１４に関する
ものである。

ガイドポスト１４はネジなどの周知の取付手段を用いて
ガイドホルダ３１に取付けられ、ガイドホルダ３１は傾
き台３２に固定される。

その固定は第４図に示す一対の固定ネジ（六角穴付き固
定ネジ）３３ａ、３３ｂにより行なわれる。

傾き台３２はＬ字状をなす取付部材すなわちガイド基板
３４に固定される。

３５ａ、３５ｂはそのための固定ネジである。

ガイドホルダ３１は高さ調整ネジ３６によってその高さ
、従ってガイドポスト１４の高さが調整される。

そのため、傾き台３２とガイドホルダ３１との間には押
圧バネ３７が取付けられ、ガイドホルダ３１を常時下側
に押圧している。

固定ネジ３３ ａ、 ３３ ｂの差し込まれる傾き台
３１にはバカ穴が形成され、従って、ガイトポトス１４
の高さを調整するにはこの固定ネジ３３ａ、３３ｂをゆ
るめ、ネジ３６を進退させれば、ガイドホルダ３１は傾
き台３２上を上下に移動するので、ガイドポスト１４の
テープ１１に対する高さを調整することができ、調整後
は固定ネジ３３ａ、３３ｂを締めつけることによってそ
の高さが固定される。

また、傾き台３２の上端部とガイド基板３４との間には
第２図及び第３図に示すように押圧バネ３８が押圧力調
整ネジ３９を介して取付けられ、そしてその下端部には
傾き調整ネジ４０が取付けられる。

一対の固定ネジ３５ａ、３５ｂの差し込まれるガイド基
板３４に形成される穴はバカ穴になされる。

そして、ガイド基板３４には傾き台３２の支点となる支
軸用ピン４１が圧入され、従って、ガイドポスト１４の
傾きを調整するには、一対の固定ネジ３５ａｓ３５ｂを
ゆるめ、ネジ４０を進退させて行なう。

ネジ４０の進退に伴ない傾き台３２は軸４１を中心にし
て回動するので、この傾き台３２にガイドホルダ３１を
介して取付けられているガイドポスト１４は軸４１を中
心にして回動するので、ネジ４０でガイドポスト１４の
傾きを調整できる。

調整後はネジ４０を締めつける。さて、このような従来
の調整装置では、４本の固定ネジ３３ａ、３３ｂ、３５
ａ、３５ｂと一対のネジ３６．４０によりガイドポスト
１４の高さ及び傾きを調整するものであるから、その調
整が非常に面倒である。

さらに、この調整装置では軸４１がガイドポスト１４の
中心から離れて設けられているので、第５図のようにガ
イドポスト１４の傾きを調整すると、その高さが変るか
ら、高さと傾きとを相互に影響し合うことなく独立に調
整することができない。

そこで、この考案は調整の煩雑さを回避すると共に、高
さと傾きを相互に影響し合うことなく独立に調整するこ
とができるようにしたガイドポスト調整装置を提案する
ものである。

第６図以下を参照してこの考案の一例を詳細に説明する
。

但し、この実施例は進入側に設けられたガイドポスト１
３に対する調整装置の例である。

第７図においてガイドポスト１３に対するガイドホルダ
５１は図のようにＬ字状をなし、その−半部５１Ａから
この一半部５１Ａより幅狭の固定部５２が延長して設け
られる。

一方、ガイド基板取付部材６０は第９図に示すようにＬ
字状をなすと共に、第７図のようにガイドホルダ５１の
固定部５２側に延長して取付部６１が設けられ、その端
面６１ａに所定の厚みと長さをもった押え板６３の一端
が取付けられる。

この押え板６３て固定部５２を挾持することによりガイ
ドホルダ５１がガイド基板６０に固定される。

すなわち、第８図に示すように固定部５２には透孔５３
が設けられ、この透孔５３を貫通してガイド基板６０と
押え板６３との間に固定ネジ６４が取付けられ、この固
定ネジ６４を締め付けることによってガイドホルダ５１
をガイド基板６０に固定している。

なお、透孔５３はガイドポスト１３の高さ及び傾きの調
整時に支障のないようにバカ穴とされる。

また第６図のように固定部５２の下側に位置する一半部
５１Ａと取付部６１との間には傾き調整用として使用さ
れる押圧バネ６５が取付けられ、これとは反対に固定部
５２の上側に位置する取付部６１には傾き調整ネジ５４
が一半部５１Ａの側面と対接するように螺合される。

一方、ガイドホルダ５１の他学部５１Ｂには支軸用ピン
５５が圧入して取付けられる。

すなわち、ガイドポスト１３の軸心を通る線上にあって
、しかも第９図に示すようにガイドポスト１３の長さの
ほぼ真中の位置に透孔５６が設けられ、ここに支軸５５
が圧入して取付けられるものである。

支軸５５はガイドホルダ５１より所定長だけ突出してお
り、先端はガイド基板６０に設けられた長穴６７に挿入
される。

この長穴６７は第９図に示すように横長穴６７Ａと、そ
の中央部に形成された縦長穴６７Ｂからなり、縦長穴６
７Ｂと支軸５５との間には押圧バネ６８が介在され、そ
の反対側にはこの支軸５５と接するように高さ調整ネジ
７０が螺入される。

続いて、この調整装置３０によるガイドポスト１３の高
さ及び傾きの調整について述べる。

ます、固定ネジ６４をゆるめる。

そうすると、ガイドホルタ５１はガイド基板６０に対し
フリーな状態になるから、ネジ７０を進退させれば第９
図に示すように押圧バネ６８の作用でガイドポスト１３
の高さを調整できる。

また、第６図に示すようにネジ５４を進退させれば、ガ
イドホルダ５１は支軸５５を中心にその傾きが変るから
、これによってガイドポスト１３の傾きを変えることが
できる。

この場合、支軸５５はガイドポスト１３の軸心を通る線
上で、しかもガイドポスト１３の長さのほぼ真中に位置
するガイドホルダ５１に取付けられているので、ガイド
ポスト１３の傾きを変えても、その高さは殆んど変らな
い。

従って、相互に影響されることなく、高さと傾きとを独
立に調整できる。

調整後は固定ネジ６４を締付けることにより、調整した
高さと傾きのままガイドポスト１３をガイド基板６０に
固定できる。

以上説明したように、この考案の構成によれば、少ない
部品点数でガイドポスト１３の高さ及び傾きを調整でき
るので、装置の小型化を図りうる。

そして、この考案ではさらに、１本の固定ネジ６４だけ
でガイドポスト１３のガイド基板６０に対する固定及び
その解除を行なうことができるので高さ及び傾きの調整
が非常に簡単になる。

しかも、この考案の構成によれば、ガイドポスト１３の
略中間部に設けられたピン５５の存在で、傾き調整の際
はこの中間部を中心としてガイドポスト１３が回動する
。

そのため、傾き調整時に、ガイドポスト１３の高さが殆
んど変らないので、高さと傾きとを相互に影響されるこ
となく独立に調整することができる。

従って、高さ及び傾きの調整は夫々１回で済む。

従来では傾きによる高さの変動を見込んで調整するため
、調整が極めて煩雑になってしまう。

なお、この調整装置３０はテープ進入側のガイドポスト
１４側にも用いられる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の説明に供するＶＴＲの一例を示す構
成国、第２図は従来装置の平面図、第３図はその上面図
、第４図はその背面図、第５図は高さ調整の説明図、第
６図はこの考案に係る調整装置の平面図、第７図はその
上面図、第８図は第６図のＩ−■線上断面図、第９図は
第７図のｎ−■線上断面図である。 １０は回転ドラム、１３．１４はガイドポスト、３０は
調整装置、５１はガイドホルダ、５４は傾き調整ネジ、
６０はガイド基板、６３は押え板、６４は固定ネジ、５
５は支軸用ピン、７０は高さ調整ネジ、６５，６８は押
圧バネである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テープガイドポストを支持するガイドホルダと、このガ
   イドホルダの前記テープガイドポストの略中間部に相当
   する部分に植立されたピンと、このピンがその中で移動
   可能な孔を有する取付部材と、この取付部材に設けられ
   、上記ピンを上記孔内で上下方向に調整する第１のバネ
   部材及び高さ調整ネジと、上記取付部材に設けられ、上
   記ピンを回動中心として上記ガイドホルダの傾斜を調整
   する第２のバネ部材及び傾き調整ネジと、上記ガイドホ
   ルダを上記取付部材に固定するロック部材を有すること
   を特徴とするガイドポストの調整装置。