JPS6040453Y2 - 蚊取マツト収納ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気蚊取器に使用する蚊取マットを収納する
ケースに関するものであり、さらに詳しくは電気蚊取器
の発熱板へ蚊取マットを供給する手段も備えた蚊取マッ
ト収納ケースに関するものである。

従来、蚊取マットの収納は１枚づつ包装され、かつ１枚
づつの包装を連続的にシート状フィルムでつなげ、これ
を折り畳んで紙箱へ収納していた。

したがって、使用に際しては、まず紙箱をあけてシート
状物を取出し、取出したシート状物からマット１枚分を
破り取り、この１枚分の包装も破り捨てて裸のマット手
指で取出し、そのまま手指でつまんで電気蚊取器の発熱
板へ装着していた。

このような使用方法は、第１に蚊取マットの殺虫成分が
手指に付着し使用者が不快感を感じさせ、第２に発熱板
への装着の手間が面倒であり、第３にマットの使用の度
包装を破り捨てるのでゴミが出、第４に未使用の蚊取マ
ットと紙箱とが別々なって蚊取マットを散逸するおそれ
があった。

そこで、裸の蚊取マットを積層して箱体に詰め、この箱
体に繰り出し口を開口し、この繰り出し口から板材で１
枚づつ蚊取マットを突き出して電気蚊取器の発熱板へ蚊
取マットを繰り出す手段を備えた収納ケースもいくつか
考案された。

しかしながら、このような収納ケースでは密封性がない
ので蚊取マットの薬効成分や香料等を揮散させてしまっ
たり、板材で蚊取マットに損傷を与えてしまう等の欠点
があった。

本考案は、上記従来の欠点を解消するために考案された
ものであり、収納された蚊取マットの密封性も保持し、
かつ電気蚊取器への供給手段も備え、さらに、この供給
手段はケースの一部を構成して余分な出っ張り等を無く
し外観も良好にし、蚊取マットの供給時に手指で直接つ
まむことなく容易に操作できる構造の簡単な蚊取マット
収納ケースを提供することを目的とするものである。

以下、本考案のいくつかの実施例を図面を参照しながら
説明すると、先ず第１図ないし第３図に示す実施例では
収納部２の側部にヒンジ９を介して蓋部３が開閉可能に
取付けられてケース本体１が形威されている。

そして、挾持用具４の挾持片６．６′は蓋部３と収納部
２とを上下から挾むように凹部８に嵌合される。

′もちろん収納部２の底面には図示省略の凹部８が形威
され、蓋部３の凹部８に連成される。

傾斜面１２及び収納部２一端の凹部８には基端部７が容
易に嵌合して蓋部３のロックを図るようにしている。

このような実施例によると挾持片６，６′の長さを短小
にして頑丈なものにすることができると共に凹部８の形
状もシンプルにすることができる。

また、蓋部３と収納部２とを挟持用具４が上下から挾む
ようにしているので蓋部３のロックはより強力となる。

収納部２の上面が開口され、挟持用具４にすべり止めの
凹凸１１．１１’が形成されている。

更に第４図は別の実施例を示すものでケース本体１は収
納部２とその上面開口の案内部１６にスライドさせて開
閉する蓋部３とから構成され挾持用具４は略コ字状に形
威して蓋部３及び収納部２に形成される凹部８に嵌合さ
せる。

かかる実施例によると挾持用具４は蓋部３をロックする
と共に形状を略コ字状にできるのできわめてシンプルな
ものとなり、ケース本体１と挾持用具４との一体化がさ
らにすっきりしたものとなる。

なお、ケース本体１の外表面に形成される凹部８の形状
や形成個所は上記各実施例に限定されるものではなく、
要するに収納部２の蚊取マットＭの収納スペースを何ら
犠牲にすることなく凹部８が形威されれば良い。

また、蓋部３の開閉の態様も上記実施例以外にたえば観
音開き構造の如くしても良く、収納部２の開口も上面に
限らず側面の一面であっても良い。

本考案では、挟持用具４の厚みは、嵌合すべき凹部８の
深さにほぼ等しく形威し、これら凹部８に収納部２ど蓋
部３とにまたがるように挾持用具４を嵌合させ、挟持用
具４の存在が外観上異和感を与えることがないようにし
である。

以上説明したように、本考案によれば、蚊取マットの電
気蚊取器への供給手段として、基端部とこの基端部から
延出して蚊取マットを挾持する一対の可撓性挾持片とか
ら戒る挾持用具が、ケース本体の外表面に形成された凹
部に取外し可能に嵌合し、しかも嵌合状態では挟持用具
が外観上異和感を感じさせずケース本体に一体になって
いるので、まず第１にケース本体の蚊取マット収納スペ
ースを犠牲にしない。

何故ならば、挟持用具の形状がピンセットと同様の形状
であり、しかもケース本体の外表面の凹部に嵌合される
ので、ケース本体内のスペースは最大限に活用できるか
らである。

また、第２に本考案の蚊取マット供給手段は、従来の繰
出機構のようにケース本体とは別個にケース本体に取付
けて余分な出っ張り等を生ぜしめる体裁を悪くすること
はない。

すなわち、本考案における蚊取マット供給手段である挟
持用具は、ケース本体と一体化するようにケース本体の
凹部、すなわち収納部と蓋部の各外表面に形威された夫
々の凹部に嵌合しているので、供給手段を設けたことに
よる余分な出っ張りや体裁の悪さは無くなり、材料費の
削減や製作上のコストダウンも図ることが可能となった
。

第３に当然のことながら、蚊取マットを手指でつかまず
に挟持用具でつまんで電気蚊取器へ供給するので、使用
者に不快感を感じさせない。

第４に挾持用具を使用した後に挟持用具をケース本体と
別個にしておき、散失してしまうおそれも少なくなる。

何故ならば、ケース本体の収納部と蓋部の各外表面に挟
持用具の厚みにほぼ等しい深さの凹部を形威しであるの
で、これら凹部に挟持用具が嵌合していないと、見る者
は異和感を感じるとともに、蓋部のロックができないの
で、挟持用具を使用した後は心理的にもケース本体の凹
部へ嵌合しておきたくなるからである。

さらに、第５として、ケース本体は収納部と蓋部とを備
え、蓋部が収納部の一面開口を密封するとともに、この
密封状態を解除することなく挟持用具が設けられている
ので、収納部内へ収納される蚊取マットは裸のままでも
薬効成分や香料を揮散させてしまうことがない。

また、裸のまま蚊取マットを収納しておくこともできる
ので包装紙を破り捨てゴミを出すこともなくなる。

特に、ケース本体外表面の凹部を収納部と蓋部とに形成
し、挟持用具をこの凹部に嵌合させ蓋部のロックを図る
ようにしであるため、蓋部と収納部との間に特別なロッ
ク手段を設ける必要がなくなる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の好適な実施例を示す斜視図、第２図は
第１図に示す挾持用具の斜視図、第３図は第１図に示す
ケース本体の蓋部を開いた状態の斜視図、第４図は他の
実施例を示す部分的斜視図である。 １・・・・・・ケース本体、２・・・・・・収納部、３
・・・・・・蓋部、４・・・・・・挾持用具、６，６′
・・・・・・挾持片、７・・・・・・基端部、８・・・
・・・凹部、Ｍ・・・・・・蚊取マット。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 蚊取マットを収納する一面開口の収納部とこの収納部の
   一面開口を覆って密封する開閉可能な蓋部とからケース
   本体を形成腰 基端部とこの基端部から延出して蚊取マットを挾持する
   一対の可撓性挾持片とから挾持用具を形威し、 前記ケース本体の収納部と蓋部の各外表面に前記挟持用
   具の厚みにほぼ等しい深さの凹部を形成し、 これら凹部に収納部と蓋部とにまたがるように前記挟持
   用具を取外し可能に嵌合して蓋部のロックを図るように
   構成したことを特徴とする蚊取マット収納ケース。