JPS6040060Y2 - テレビジヨン受像機の把手構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジョン受像機の把手構造に関するもので
ある。

従来の把手構造は第１図に示すようにキャビネット１の
側面の内側に箱状の把手２を取り付ける場合に第２図に
示す如く把手２の上部に設けた弾性爪片３をキャビネッ
ト１の孔４に点線３′で示す如く曲げた状態で挿入し、
挿入終了後、第１鍔６と係合爪３とで孔４の上方壁５に
係合せしめ、把手２の下部に設けた第２鍔７と突条８と
により孔４の下方壁９に係合せしめて取り付けるように
しているが、これではキャビネット１の外側（第１図で
いえば左側）に把手２の第１、第２鍔６，７がそれぞれ
突出するので外観上適切でない。

このため第３図に示す如く把手２を形成し、この把手２
をキャビネット１に接着剤１０で貼着することも提案さ
れている。

しかし、この場合には、接着剤の溶剤による表面の波う
ち等の問題が発生し、適当でない。

本考案はこれらの欠点を解消するように工夫した把手構
造を提案するものである。

第４図〜第７図に示すように本考案ではテレビジョン受
像機１２のキャビネット側面１１．に前後方向に長く形
成された矩形状の透孔１３〔第５図参照〕の近くでキャ
ビネット側面１ｈの内側に第１係合片１４．１４と、第
２係合片１５．１５を図示の如く設けている。

これら係合片は、いずれも後方側に切欠き１６．１７を
有している。

一方把手１８は箱状部１９と、その開口側に設けられた
鍔２０を有している。

前記鍔２０の第１部２０□は前記一対の第１保合片１４
．１４間に挿入され、第２部２０ｂは一対の第２係合片
１５，１５間に位置せしめられ、且つ第２部２０．の前
方端２１，２１は前記第１係合片１４．１４の切欠き１
６，１６に嵌入される。

同様に第３部２０．の前方端２２．２２は第２係合片１
５．１５の切欠き１７゜１７に嵌入される。

鍔２０の後方に形成された第４部２０ｄはテレビジョン
受像機１２の後部函体２３によって押しつけられる。

また第５部２０８は後部函体２３の突片２４，２４内に
位置せしめられる。

第４図において、２５は後部函体２３を爪片２６と共に
キャビネット１１に取り付ける取り付は具である。

把手１８の開口側には第７図に示すように鍔２０よりも
少許突き出たリブ２７が開口に沿って設けられており、
このリブ２７はキヤビネット側面１ｈの矩形孔１３に嵌
合する。

把手１８の取り付けは第５図において、把手１８を後方
より前方に向けて矢印Ａ方向に押し込むと鍔２０の第２
部２０．の前方端２１，２１が第１係合片１４．１４の
後方に係合し、第３部２０゜の前方端２２．２２が第２
係合片１５．１５に係合すると共に箱状部１９の開口が
前記キャビネット側面１ｈの透孔１３に合致する状態と
なる。

一応、この状態で把手１８は堅固に取り付けられている
が、把手の使用中に後方への外力が働いて脱れるような
危険を防止するために更に後部函体２３をキャビネット
１１に取り付けたとき後部函体２３によって把手１８の
後方への脱れを全く生じえないようにしている。

以上の通り本考案によれば従来例に比しキャビネットの
外観を損なうことがなく、取り付けも簡単である等の効
果を有し、極めて有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の把手構造を示す断面図であり、第２図は
そこに使用される把手の一部切欠き斜視図である。 第３図は他の従来例の斜視図である。第４図は本考案の
把手構造を示すテレビジョン受像機の概略断面図であり
、第５図はその把手構造の分解斜視図、第６図はその組
立て状態の要部斜視図、第７図はその構成部品の斜視図
である。 １ｈ・・・・・・キャビネット側面、１２・・・・・・
テレビジョン受像機、１３・・・・・・透孔、１４・・
・・・・第１係合片、１５・・・・・・第２係合片、１
８・・・・・・把手、２０・・・・・・鍔、２３・・・
・・・後部函体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テレビジョン受像機のキャビネット側面に前後方向に長
   い矩形状の透孔を設けると共にキャビネットの内側に前
   記透孔に近接して保合片を設け、一方前記透孔に対応し
   た大きさの箱状の把手を設けると共に、その箱状部の開
   口側に鍔を一体に形成し、箱状部の開口が前記透孔に一
   致するように前記把手をその鍔が前記係合片に係合する
   如く後方から嵌め込み且つ鍔の後方部を前記キャビネッ
   トの後部に取り付けられる後部函体によって前方向に押
   しつけるようにしたことを特徴とするテレビジョン受像
   機の把手構造。