JPS6039746Y2 - 断熱箱体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は上下又は左右に２室を区画形成する冷蔵庫や温
蔵庫等に使用する断熱箱体に関するものである。

従来、冷蔵庫に使用する断熱箱体は、内箱に一対の窪を
形成し、この産肉に区画壁を挿入して上下又は左右に２
室を形成上で、一方を冷凍室、他方を冷蔵室として利用
しているものであった。

しかし、このような断熱箱体においては、冷凍室と冷蔵
室の間の温度差や、断熱箱体の設置室内と断熱箱体内（
冷凍室、冷蔵室）との温度差により、区画壁が挿入され
る窪のコーナ部等に応力が集中して断熱箱体の内箱に割
れが発生することがあった。

本考案は上記欠点を改良することを目的とするものであ
る。

以下、本考案を図に示す実施例にもとすいて説明する。

図に於て、１は冷蔵庫本体で、鉄板製の外箱２と合成樹
脂製で、真空成型により形成した内箱３と、両者２，３
間に現場発泡等により充填した断熱材４とまり形成され
ている。

５は、内箱３の左右一対の窪部３ａ間に挿入される区画
壁で、内箱３を上下２室７，８に区画し、各室と区画壁
５間の間隙にポリスチレンフオーム等のシール材６を介
在している。

そして上室７は図示しないが冷却システムにて冷凍室温
度とされている。

また下室８は図示しないが、冷却システムにて冷蔵室の
温度に冷やされている。

３ｂは内箱の窪部３ａに設けられた、５Ｒ以下の小さな
区画壁５側に突出した突起であり、窪部３ａに沿って設
けられている。

９は断熱性のあるフオームテープ或いはエラストマーテ
ープよりなる断熱テープであり、粘着層９ａを介して、
突起３ｂの庫内側に設けられている。

突起３ｂは内箱３を真空成型時に成型するものであり、
成型後、断熱テープ９を内箱３に接着したのち、外箱２
と内箱３を組みこみ、断熱材４を注入している。

かかる構成に於て、断熱材４の膨張、収縮あるいは、温
度差または使用者の取扱い等により、内箱に応力がかか
ると、応力は突起３ｂに集中し、白化又は割れが発生す
る。

即ち従来、割れが発生していた内箱３のコーナ部３ｃや
、窪部３ａの段差部３ｄ、網棚リブの先端部３ｅには応
力はかからず、すべて突起３ｂに集中する。

しかも突起３ｂにはフオームテープ或いはエラストマー
テープ等の断熱テープ９が設けられており、外観上、割
れが発生しても、隠ぺいでき、しかも断熱性が優れてい
るため内箱３と断熱材４の間の熱り−クを押えることが
できる。

また、割れを区画壁５でかくされた部分に発生させるの
で外観上見ばえがよく、しかも断熱性能が低下すること
もないものである。

このように本考案は内箱の窪部に小さな突起を形成して
応力を集中させ、この突起にフオームテープ或いはエラ
ストマーテープ等の断熱テーフヲ貼付してなるものであ
るから、この突起へ始めに断熱材の膨張、収縮あるいは
、使用者の取り扱い等により発生していた応力を集中す
るので内箱各所での割れをなくし、かつ突起に割れが発
生した場合も、テープにより隠ぺいができ、またこのフ
オーム或いはエラストマーテープ等の断熱テープにより
内箱と断熱材の間の熱リークを押えることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す冷蔵庫などの断熱箱
体の斜視図、第２図は第１図の真空成型された内箱の斜
視図、第３図は、第１図のｍ−■′線における断面図で
ある。 ３・・・・・・内箱、３ａ・・・・・・窪部、３ｂ・・
・・・・突起、５・・・・・・区画壁、９・・・・・・
断熱テープ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内箱の相対向する面に窪部を形成し、この窪部間に区画
   壁を挿入して２室に区画形成した断熱箱体において、前
   記内箱の窪部に小さな半径を有する突起を形成し、この
   突起にフオーム或いはエラストマーテープ等の断熱テー
   プを貼付したことを特徴とする断熱箱体。