JPS6039379Y2 - 梁フレ−ム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は簡素な構成並びに簡便な取扱い手法とをもっ
て提供される耐アルカリ性グラスファイバー強化コンク
リート（以下ＧＲＣとする。

）製のフレームによりなる極めて斬新的且つ実効的な梁
フレームの開示に係わるものである。

而して本考案における目的の一つは種々の素材的特性を
具備すると目されるＧＲＣをフレーム化し、梁構築に於
いて該ＧＲＣの緒特性を有効に引出し得るようにした点
におかれたものである。

斯かる点よりする本考案における他の目的の一つは軽量
にして加工取扱性の良好な粱フレームの提供におかれ、
施工性の向上並びに工期の短縮と施工コストの低廉化を
期したものである。

次いで本考案における他の目的の一つはＧＲＣをもって
直接的に型枠となし従前における型枠工事を不要になす
と共に、之に要する型枠素材をも不要とし以って工期の
短縮化並びに施工コストの低廉化を期したものである。

更に本考案における他の目的の一つは型枠省略より起因
して従前における工事端材その他の廃棄物の発生する余
地なく、之に伴う清掃、廃棄物搬出に要する膨大な費用
の削減を可能ならしめるようにした点におかれたもので
ある。

次いで又、本考案における他の目的の一つは粱打込みに
伴うコンクリートの養生に際し之が期間の短縮と養生手
法の簡素化とを同時に期せしめると共に、斯くして構築
された梁の強度特性を必要且つ充分に約束した点におい
たものである。

更に又、本考案における他の目的の一つは構築物躯体に
おけると同一の素材的特性を有するフレームとし外観審
美性に於ける違和感を有効に吸収せしめるようになすと
共に、必要に応じて付加されるガン吹きその他の表面仕
上げの手法を同一にした点におかれたものである。

而して又、本考案における更に他の種々なる目的は以下
の説明をもって順次明白にされたものであって、本考案
は斯かる緒特性の適切且つ合目的々な奏効を期すべく其
の構成の要旨を樋状の耐アルカリ性グラスファイバー強
化コンクリート製フレーム１であって、このフレーム１
の立上す壁ＩＤ、ＩＤの内側が漸次下方向に向けて肉厚
とされており、該フレーム１の底部長手方向に向けて一
対の係合ＲＩＢ、ＩＢを条設すると共に前記係合ＲＩＢ
、ＩＢ間であって該フレーム１の底部長手方向に亘る任
意幅寸間隔毎に孔ｌＡ’〜ｌＡ’が透設され、且つその
フレーム１の底部長手方向の両側端部に割欠部ＩＡ、Ｉ
Ａが設けられ、該フレーム１の長手方向における一方の
側端面に連続する係合突縁ＩＣが隆設されており、且つ
他側端面に連続する係合凹段部ＩＣ′が設けられている
点に置くと共に之に対陣する相当の設計変更を予定した
ものである。

以下、本考案の詳細を図面に示す典型的な一実施例につ
いて説明するに、１は任意の製作手法によりなる概ね５
〜１唾量％程度のグラスファイバー含有率を有するＧＲ
Ｃ製の梁フレームであって、之が夫々の使用目的に相応
する長さ寸法の断面がし状をなす略樋状のものとされ、
該フレーム１における長手方向の底部中央に任意幅寸間
隔の孔ｌＡ’〜ｌＡ’を透設せしめるようになすと共に
、そのフレーム１の底部長手方向の両側端部に割欠部Ｉ
Ａ、ＩＡを設け、ブロック２構築における粱フレーム１
としたものである。

尚、該フレーム１の両側部の立上り壁ＩＤ、ＩＤの内側
は下方向に向けて漸次肉厚となるものである。

次いで、特殊なブロック２′、就中図示例における係合
雄部２′Ａ１係合雌部２’Ｂを有するブロック積みに対
してフレーム１の底部長手方向に向けて該ブロック雄部
２Ａ’に係合する一対の平行な係合溝ＩＢ、ＩＢを条設
せしめるようにしたものである。

更に、フレーム１の接続使用に対し該フレーム１の長手
方向に於ける一方の側端面に、連続する係合突縁ＩＣを
又該フレーム１の長手方向における他方の側端面には連
続する係合凹段部ＩＣ′を隆設ないしは段設せしめるよ
うにしたものである。

尚、斯かる接合手段によることなく任意長さ寸法を以っ
て提供されるフレーム１を適宜切断使用することも当然
予測されたものである。

斯かる構成よりなる本考案に係るフレーム１は通常の現
場打ちはもとよりｐｃ板使用の他、図示例の如くブロッ
ク工法においても有効な使用が予定されたものであって
、積込まれたブロック２の粱位置において該ブロック２
の接合部上に先の割欠部ＩＡを位置せしめる如く之を載
置支承せしめ縦筋３を該割欠部ＩＡに挿通、横筋４を配
した後コンクリート５を打込み養生せしめたものである
。

又、該フレーム１の底部長手方向に向けて一対の係合溝
ＩＢ、ＩＢを条設し、該係合溝１Ｂ、１Ｂ間に前記割欠
部ＩＡを設けたことにより、該割欠部ＩＡと係合１１１
８．ＩＢ夫々の間に立上り壁ＩＥ、ＩＥが構成され、以
って該立上り壁ＩＥ。

ＩＥを縦筋３のガイド線となし、配筋し易くしたもので
ある。

斯かる特長ある構成をもって前記せる緒特性の具体的な
奏効を約束された本考案に対し従来における梁構築は概
ね現場打ないしはＰＣ板の使用が予定されたものである
。

しかるに斯かる現場打にあっては前記せる如く多くの型
枠作成、支保工処理並びに打込養生処理並びに後処理と
表面処理仕上処理等多分な費用並びに手間とを要請され
たものである。

又粱相当のｐｃ板使用においては之が膨大な重量となり
取扱いに格別の重機並びに作業手間とを要請されたもの
である。

本考案は斯かる点に着目し軽量にして充分な強度を有す
る型枠代用フレーム１を用意し成上従来技術の欠陥を有
効の除去せしめるようになすと共に、ＧＲＣの持つ顕著
な曲は強度、耐衝撃性、不燃耐熱耐火性と耐水耐候性と
を有効に引出し、該フレーム１自体の配筋の必要をなか
らしめ、該フレーム１の立上り壁ＩＤ、ＩＤが上方に向
けて漸次肉薄とされたことと関連して鋳込み性を良好と
したものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の典型的な一実施例を示す一部破断斜視
図、第２図は平面図、第３図は使用状態を示す一部破断
正面図、第４図は同断面図である。 尚、図中１・・・・・・フレーム、２・・・・・・ブロ
ック、３・・・・・・縦筋、 ４・・・・・・横筋、 ５・・・・・・コンクリートを示 したものである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 樋状の耐アルカリ性グラスファイバー強化コンクリート
   製フレーム１であって、このフレーム１の立上り壁ＩＤ
   、ＩＤの内側が漸次下方向に向けて肉厚とされており、
   該フレーム１の底部長手方向に向けて一対の係合溝ＩＢ
   、ＩＢを条設すると共に前記係合溝ＩＢ、ＩＢ間であっ
   て該フレーム１の底部長手方向に亘る任意幅寸間隔毎に
   孔１Ａ′〜ｌＡ’が透設され、且つそのフレーム１の底
   部長手方向の両側端部に割欠部ＩＡ、ＩＡが設けられ、 該フレーム１の長手方向における一方の側端面に連続す
   る係合突縁１Ｃが隆設されており、且つ他側端面に連続
   する係合凹段部ＩＣ′が設けられていることを特徴とす
   る梁フレーム。