JPS6039322B2 - 害虫忌避剤 - Google Patents

害虫忌避剤

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Publication number
JPS6039322B2
JPS6039322B2 JP6359581A JP6359581A JPS6039322B2 JP S6039322 B2 JPS6039322 B2 JP S6039322B2 JP 6359581 A JP6359581 A JP 6359581A JP 6359581 A JP6359581 A JP 6359581A JP S6039322 B2 JPS6039322 B2 JP S6039322B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terpinyl acetate
repellent
beetles
longhorn
trees
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Expired
Application number
JP6359581A
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English (en)
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JPS57179103A (en
Inventor
明 上野
健二 永田
通昭 川崎
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Takasago International Corp
Sankei Chemical Co Ltd
Original Assignee
Takasago International Corp
Sankei Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Takasago International Corp, Sankei Chemical Co Ltd filed Critical Takasago International Corp
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Publication of JPS57179103A publication Critical patent/JPS57179103A/ja
Publication of JPS6039322B2 publication Critical patent/JPS6039322B2/ja
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は酢酸テルピニルを有効成分として含有する害虫
忌避剤に関する。
植物に対し、各種の虫が害を及ぼすものであるが、なか
でも、カミキリムシ類は、ブドウ、ミカン等の果樹、松
、杉等の樹木、桑などに加害し、農業、林業、蚕業に大
きな被害を与える害虫である。
カミキリムシ類の加害様式は、主にブドウのブドウトラ
カミキリ、桑のクワカミキリ、キボシカミキリ、杉のス
ギカミキリなどの様に幼虫が木部を加害するものである
が、マツノマダラカミキリの様に成虫が後食時に病原体
を媒介する例もある。カミキリムシ類の防除方法として
は、後食防止あるいは産卵防止を目的とした成虫防除法
と、被害防止を目的とした幼中防除法とがあり、前者に
はフエニトロチオン(M旧P)、カーバリル(NAC)
などの殺虫剤の乳剤、水和剤が、後者にはフエニトロチ
オン(MEP)、フエンチオエート(PAP)、フエン
チオン(MPP)などにエチレンフロマィド(EDB)
を混合した混合殺虫剤の乳剤または油剤が使用されてい
る。
しかし、この様な農薬を効果的に使用するには多くの問
題点がある。
すなわち、成虫を防除するには、一時に広範囲に農薬を
散布しなければならず、またカミキリムシ類は成虫の発
生期間が1〜3ケ月と長いため、その間に数回農薬を散
布しなければならない。この様な広範囲、多数回の農薬
散布は残留農薬による環境汚染、天敵類を含む生物相の
覚乱を引き起すおそれがある。また幼虫防除には通常の
10〜10ぴ音という高濃度の散布液を使用するため、
散布従事者が中毒事故を起こす例も少くない。そこで、
本葬明者らは、この様な問題を回避できる防除法を提供
すべく鋭意研究を行った結果、香料として用いられてい
るオイゲノール、ゲラニオール、アネトール、フヱニル
ェチルブチレール等の化合物がカミキリムシ類成虫に対
し誘引作用を示すのに対し、意外にも、酢酸テルピニル
が強い忌避作用を示し、カミキリムシ類成虫の行動を制
御し、後食防止、産卵防止に箸るしい効果を示すことを
見出し、本発明を完成した。本発明害虫忌避剤の有効成
分である酢酸テルピニルは、天然のカヤプト油、シプレ
ス油、カルダモン油等に存在するが、ピネンを過剰の酢
酸と長時間加熱するか、キシレンで稀釈したテルピネオ
ールを無水酢酸、酢酸ナトリウムとともに煮沸するか、
あるいはテルピネオールに無水酢酸と少量のリン酸を混
合し長時間室温で反応させる方法等により製造すること
ができる。このものはベルガモット、ラベンダー様の香
気のある無色の液体である。本発明の忌避剤は、酢酸テ
ルピニル単独をその構成とすることもできるが、目的に
よって、酢酸テルピニルを適当な溶媒に溶解するか、あ
るいは適当な固体恒体に吸着あるいは混合し、更に必要
なれば、界面活性剤、分散剤等の補助剤を添加して、油
剤、乳剤、水和剤、粉剤、贋霧剤、エアゾールなどの剤
型とすることができる。
上記製剤化に使用する溶剤としては、エチルアルコール
、プロピレングリコール等のアルコール類、アセトン、
メチルエチルケトン等のケトン類、ヘキサン、石油ベン
ジン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、キシレン等の芳
香族炭化水素類等が適当である。
固体担体としては、木粉、活性炭、カオリン、ベントナ
ィト、酸性白土、タルク、アルミナ等が用いられる。乳
化剤、分散剤としては、ポリオキシヱチレン、アルキル
エーナル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーナル
、ポリオキシェチレン脂肪酸ェステル、脂肪酸モノグリ
セリド、脂肪酸グIJコールェステル、ソルビタン脂肪
酸ェステル、ポリオキシェチレンソルビタン脂肪酸ェス
テル、ヒマシ油硫酸塩のほか、カゼイン、アラビアガム
等の植物性天然樹脂等がひろく使用しうる。本発明の忌
避剤を使用して、カミキリムシの防除を行うには、保護
しようとする果樹、樹木等のまわりに酢酸テルピニルの
におし、を漂わせ、後食、産卵のために飛釆するカミキ
リムシを忌避させる。
その具体的方法としては、酢酸テルピニルそれ自体、ま
たは適当な溶媒で希釈した液を、ファイバーボード、ロ
ールコットン、脱脂綿のごとき担体にしみこませるか、
または適当な穴をあげた容器に封入したものを、保護し
ようとする果樹、樹木の回りに適宜配置し、徐々に酢酸
テルピニルのにおし、を輝散させる方法、あるいは、施
行状況に応じて、液状、粉状、粒状にしたものを果樹、
樹木の周囲に、あるいは場合によっては直接その果樹、
樹木に散布する方法等が例示される。本発明の忌避剤は
、他のカミキリムシ防除剤として併用することもできる
。次に本発明を実施例および試験例によって詳しく説明
する。
実施例 1 酢酸テルピニル25夕を、縦6伽、横6伽、厚さ1弧の
ファイバーボード1枚に含浸させ、忌避剤含浸のファイ
バーボードをつくった。
実施例 2 酢酸テルピニルとナキネ白絞油を重量比で1:1に混合
した液8夕を、直径1肌、長さ10cmのロールコット
ンに含浸させ、忌避剤舎浸ロールコットンをつくった。
実施例 3酢酸テルピニル5碇部、乳化剤として「ハィ
マール36班」(松本油脂製薬株式会社製品)5部、流
動パラフィン45部を混合燈拝して忌避剤の乳剤をつく
った。
試験例 1 実実施例1によって得た酢酸テルピニル含浸ファイバー
ボードを、松林の中に、松1本当り3枚の割合で、高さ
2〜4肌の位置に吊し、マッノマダラカミキリ成虫に対
する後食防止効果を試験した。
処置1ケ月後に、各試験区より赤松5本につき新梢部の
後食個所数、後食長を調査したところ次の第1表に示す
結果を得た。第1表 ※対照区には市販のフェニトロチオン乳剤(サンケィ化
学株式会社製「スミチオン乳剤」)の100倍水希釈剤
を櫨冠全体に散布した。
上の表より、酢酸テルピニル含浸ファイバーボードが、
マッノマダラカミキリに対し強い忌避作用を有すること
を示し、顕著な後食防止効果がみられた。
試験例 2 実施例2によって得た酢酸テルピニル含浸ロールコット
ンを、桑1株当り2本の割合で桑株の基部近くに吊し、
キボシカミキリ成虫に対する忌避作用、産卵防止効果を
試験した。
処置10日後に、1処置区より桑株5株を抽出し、キボ
シカミキIJの産卵個所数を調査し、次の第2表に示す
結果を得た。第2表 ※対照区には市販のフェニトロチオン白色塗布剤(山本
農薬株式会社製「ガットサイド」)を原液のまま桑株に
塗布した。
上ノ表ョリ、酢酸テルピニル含浸ロールコットンがキボ
シカミキ川こ対し、強い忌避作用を有することを示し、
顕著な産卵防止効果がみられた。
試験例 3実施例3によって得た酢酸テルピニルの乳剤
を、水にて5倍に希釈し、ミカンの主幹部に散布するこ
とによってゴマダラカミキリ成虫に対する忌避作用、産
卵防止効果を検討した。
乳剤を調製し、ミカンの主幹部に散布後、10日後に試
験区中に生息するゴマダラカミキリ成虫数及び試験区中
のミカン5本につき産卵個所数を調査したところ次の第
3表に示す結果を得た。第3表 ※対照区には市販のフェニトロチオン白色塗布剤(山本
農薬株式会社製「ガットサイド」)を使用した。
上の表より、酢酸テルピニル乳剤が、ゴマダラカミキリ
に対し、強い忌避作用を有することを示し、顕著な産卵
防止効果がみられた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酢酸テルピニルを有効成分として含有することを特
    徴とする害虫忌避剤。
JP6359581A 1981-04-27 1981-04-27 害虫忌避剤 Expired JPS6039322B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6359581A JPS6039322B2 (ja) 1981-04-27 1981-04-27 害虫忌避剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6359581A JPS6039322B2 (ja) 1981-04-27 1981-04-27 害虫忌避剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57179103A JPS57179103A (en) 1982-11-04
JPS6039322B2 true JPS6039322B2 (ja) 1985-09-05

Family

ID=13233773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6359581A Expired JPS6039322B2 (ja) 1981-04-27 1981-04-27 害虫忌避剤

Country Status (1)

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JP (1) JPS6039322B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57179103A (en) 1982-11-04

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