JPS6039270Y2 - 滑り止めを附した筆記具軸 - Google Patents

滑り止めを附した筆記具軸

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Publication number
JPS6039270Y2
JPS6039270Y2 JP7702882U JP7702882U JPS6039270Y2 JP S6039270 Y2 JPS6039270 Y2 JP S6039270Y2 JP 7702882 U JP7702882 U JP 7702882U JP 7702882 U JP7702882 U JP 7702882U JP S6039270 Y2 JPS6039270 Y2 JP S6039270Y2
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JP
Japan
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vinyl chloride
skin layer
slip
writing instrument
present
Prior art date
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Expired
Application number
JP7702882U
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English (en)
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JPS587683U (ja
Inventor
克夫 翠川
Original Assignee
東洋ポリマ−株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 東洋ポリマ−株式会社 filed Critical 東洋ポリマ−株式会社
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Publication of JPS587683U publication Critical patent/JPS587683U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は滑り止めを附した筆記具軸に関するものである
従来第1図のようにボールペンなどの握りの部分に滑り
止めのためのゴム状の筒aを嵌めることは既に提案され
ている。
このような握りの部分に滑り止めを附することは指の感
触を良くし、手の疲れを少なくする効果を有するもので
ボールペンの使用上望ましいことである。
このような滑り止めaをボールペンbなどの(第1図)
握り部分に嵌め込むためには外軸Cの握り部に凹部dを
設け、この凹部dにゴムなどの弾性リングaを嵌め込む
ものである。
しかし、このように凹部dを設けることは外軸Cの製造
工程が煩雑になるだけでなく、弾性リングaを嵌め込む
に別工程を要し、全体として製作コストの高騰を招くこ
とになる。
本考案はこのような従来のこの筆記具軸の問題点を解決
することを目的とする。
すなわち、本考案の筆記具軸は外軸2を基質部分2aと
その少なくとも横断面方向から見た表面の一部を覆って
全長にわたって連続している。
握るときの滑り止めとなる表皮層2bとからなる一体の
押出成形物とし、かつ、外軸2の基質部分2aの材質は
硬質塩化ビニールを、表皮層2bは軟質塩化ビニールを
用いたものである。
本考案はこのような構成を有することにより、握り心地
が良く、表皮層2bの外軸2の基質部分2aへの接着性
能が高い大量生産可能の筆記具軸を提供しようとするも
のである。
もつとも、滑り止めを設けた鉛筆(1例実開昭49−6
0834号)(前者)、硬質プラスチックの非発泡層、
同じく硬質の発泡層を一体の押出成形物として外軸を形
成した筆記具(1例実開昭51−38067号)(後者
)、はそれぞれ公知に属する。
しかしながら、前者は鉛筆の木軸をゴム状の薄いもので
被ったものであり、後者は硬質プラスチックを積層した
もので、滑り止めを設けたものではなく、次に述べる本
考案のような特徴をもつものではなかった。
本考案者は前記公知の観念を打ち破って、筆記具軸の外
軸2を基質部分2aと、その少なくとも横断面方向から
見た表面の一部を覆って全長にわたって連続している。
握るときの滑り止めとなる表皮層2bとからなる一体の
押出成形物とし、かつ、外軸2の基質部分2aの材質は
硬質塩化ビニールを、表皮層2bは軟質塩化ビニールを
用いたことにより、安価で感触のよい筆記具軸が得られ
ることを発見し、この知見に基づいて本考案は完成され
たものである。
以下図面に記載された本考案の実施例について説明する
(1)第2図は外軸2が多角形をなした場合のボールペ
ン1に本考案を適用した場合を示している。
第2図■其においては外軸2の基質部分2aは透明また
は不透明の硬質塩化ビニールで作られ、一方表皮層2b
は軟質塩化ビニールで作られる。
そして外軸2が六角形とすれば、一辺おきに表皮層2b
が押出成形物として一体に附設されている。
本考案の外軸2を作るには、第2図■のように透明ある
いは不透明の硬質塩化ビニールの基質部分2aに軟質塩
化ビニールの表皮層2bを六角形の一辺置きに積層する
ように押出成形すればよい。
そしてゴム状表皮層2bを含めて外軸2は全体として正
六角形を形成する。
3はインキ収容軸である。(2)第3図は断面円形のボ
ールペンに本考案を用いた場合を示す。
この場合外軸2の基質部分2aと表皮層2bとは一体の
押出成形物として形成されている。
この場合表皮層2bは基質部分2aの全周を完全に覆う
第3図は第2図と同一部材に同一符号を用いている。
以上の実施例は本考案をボールペンに用いた場合につい
て説明したが、本考案はボールペン以外のサインペンな
どにも適用できるものである。
(3) 本考案においては外軸2の基質部分2aには
硬質塩化ビニールを用いている。
硬質塩化ビニールは成型し易く、耐溶剤性、気密性、そ
の他の性能が優れ、かつ安価である特徴を有するからで
ある。
すなわち基質部分2aに硬質塩化ビニールを用いた理由
は具体的には次の通りである。
■ 押出成形し易いこと、 ■ ネジ切り加工性がよいこと、 他に基質部分に用いる樹脂としてオレフィン系樹脂など
が考えられるが、特にネジ切り加工性において、これら
の樹脂は硬質ポリ塩化ビニールに劣る。
つぎに、本考案において表皮層2bとして、軟質塩化ビ
ニールを選択した理由は次の通りである。
■ 軟質塩化ビニールは他の樹脂に比べ、広い範囲の弾
性率を持つことができるので、持ち易く指先が痛くなら
ない滑り止めを形成できる。
■ 軟質塩化ビニールは基質部分2aの硬質塩化ビニー
ルと同系統の樹脂であるため押出成形したとき完全に一
体化し、表皮層2bと基質部分2aとは長時間使用して
も従来の滑り止めのように層間剥離を起すことがなく握
り心地が良い。
■ スチロールなどのようにトレーに入れたとき、くっ
ついたりしない。
〔本考案の効果〕
以上の理由から本考案筆記具軸は外軸の基質部分2aと
表皮層2bの材質を選択したが、本考案は両者を結合し
た点にその特徴を有するもので、その効果を要約すれば
次の通りである。
■ 表皮層2bには軟質塩化ビニールを、基質部分2a
にはこれと同系統の硬質塩化ビニールを用いて、一体の
押出成形物とするので、大量生産が可能になり、かつ、
表皮層2bと基質部分2aの接着一体性が良好である。
■ 従来の押出成形物でない滑り止めでは、基質部分と
滑り止めとの間の接着が充分でないため、長時間使用す
ると、両者の間に層間剥離を起す。
この結果握った指先と滑り止めとが基質部分から剥離し
である程度の移動を起すので、握り心地が不安定となる
これに対し、本考案では同系統の樹脂である硬質塩化ビ
ニールと軟質塩化ビニールとを一体の押出成形物として
いるので、軟質塩化ビニールの裏面は完全に硬質塩化ビ
ニールに固定される。
したがって指先で表皮層を握ったとき、軟質塩化ビニー
ルは裏面を固定面として表面が軟質塩化ビニールの弾性
の範囲で指先に押圧されるので、表皮層の基質部分に対
する滑りは全く生ぜず、軟質塩化ビニールの弾性、歎か
さばフルに活用される。
換言すれば、押出成形物でない表皮層に比べて握り心地
が安定する。
【図面の簡単な説明】
第1図:従来のボールペンの一部を切欠いた正面図、第
2図■:本考案をボールペンに用いた場合の斜視図、第
2図■:第2図■のb−b断面図、第2図■:第2図の
ボールペンの成形部の状態の断面図、第3図二本考案を
断面円形のボールペンに用いた場合の断面図。 1:ボールペン、2:外軸、2a:基質部分、2b=表
皮層、3:インキ収容軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外軸2を基質部分2aとその少なくとも横断面方向から
    見た表面の一部を覆って全長にわたって連続している、
    握るときの滑り止めとなる表皮層2bとからなる一体の
    押出成形物とし、かつ、外軸2の基質部分2aの材質は
    硬質塩化ビニルを、表皮層2bは軟質塩化ビニールを用
    いた、ことを特徴とする滑り止めを附した筆記具軸。
JP7702882U 1982-05-27 1982-05-27 滑り止めを附した筆記具軸 Expired JPS6039270Y2 (ja)

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JP7702882U JPS6039270Y2 (ja) 1982-05-27 1982-05-27 滑り止めを附した筆記具軸

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JP7702882U JPS6039270Y2 (ja) 1982-05-27 1982-05-27 滑り止めを附した筆記具軸

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Publication Number Publication Date
JPS587683U JPS587683U (ja) 1983-01-18
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ID=29872689

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60149494A (ja) * 1984-01-18 1985-08-06 東洋ポリマ−株式会社 滑り止めを附した筆記具軸の製造装置

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Publication number Publication date
JPS587683U (ja) 1983-01-18

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