JPS6039166B2 - ロ−ドセル異常検出方法及び装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、秤量機に係り、特にロードセル式秤量機に関
する。

従来のロードセル式秤量機は第１図に示す如くロードセ
ルーに被秤量物２をつり下げ、ロードセル１において得
た測定値をロードセル１に接続されたロードセル用アン
プ３において増幅し、指示計器４において表示するもの
であった。

あるいは、第２図に示す如く２個のロードセルＩＡ，Ｉ
Ｂを並列に用い、この〇ードセルＩＡ，ＩＢによって被
秤量物２Ａを測定し２個のロードセルＩＡ，ＩＢによっ
て得た測定値をロードセルＩＡ，ＩＢに接続される加算
器５において加算し加算器５に後続されるロードセル用
アンプ３Ａにおいて増幅し、指示計器４Ａにおいて表示
するものであつた。しかしながら、この従来の装置にあ
っては、ロードセルや、ロードセル用アンプに何らかの
異常が生じ、秤量値を正確に測定することができなくな
った場合でも、定期検査によってその異常を検出す以外
通常時の異常を検出する方法がなく、定期点検時に発見
されるまで異常の状態のまま使用されることになり、例
えば、秤量機で定量チェックをし一定量高炉内にコーク
スを供給している場合など、秤量機の異常によりコーク
スの過小供給による高炉の冷え込みといった重大な事態
を引き起こしていたものであった。

また、従来のロードセル式秤量機にあっては、ロードセ
ル異常が発見されても、ロードセルやロードセル用アン
プを新しいものと交換するには多大の時間を要し、ロー
ドセル等を交換のため作業を一時停止できないような場
合にはロードセル異常のまま作業を継続しなければなら
ないことがあり、そのような場合ロードセル式秤量機の
機能は全く果さないことになる。本発明目的は、複数個
のロードセルを用いロードセル式秤量機に異常が生じた
場合に、異常を検出し作業をする者に警告することので
きるロ−ドセル式秤量機を提供することにある。

本発明は、複数個のロードセル及びロードセル用アンプ
を用い複数個のロードセルにより検出される検出値を比
較し複数の検出値にあらかじめ設定された差より大きな
差を出力したときにロードセルあるいはロードセル用ア
ンプの異常を検出すると共に、あらかじめ定めた重量を
加えることにより複数個のロードセル及びロードセル用
アンプのどのロードセルあるいはロードセル用アンプに
異常を生じているかを検出しようとするものである。

以下、図示実施例について説明する。

第３図には本発明に係るロードセル式秤量機の一実施例
が示されている。

図において、ロードセル１００は上端を固定され、下部
にはロードセル１１０が取りつけられている。

ロ−ドセル１１０‘こは被秤量物２００がつり下げられ
ている。ロードセル１１川ま被秤量物２００の秤量値に
対応する秤量値信号をロードセル１１０に接続されるロ
ードセル用アンプ１１１に出力する機能を有し、ロード
セル１００は被秤量物２００と、ロードセル１１０とを
加え合せた秤量に相当する秤量値に対応する秤量値信号
をロードセル１０川こ接続されるロードセル用アンプ１
０１に出力する機能を有する。ロードセル１１０の重量
は常に一定であるからあらかじめ測定して知ることがで
き、そのロードセル１１０の重量分だけ補正しておけば
ロードセル１００も、被秤量物２００の秤量値を示すこ
とができる。こうすることにより。ードセル１００とロ
ードセル１１０からの出力値は等しくすることができる
。ロードセル用アンプ１０１からの出力信号はロードセ
ル用アンプ１０１に接続されるスイッチ回路１０２及び
比較器１０３に入力されるように構成されている。

また、。−ドセル用アンプ１１１からの出力信号は、ロ
ードセル用アンプ１１１に接続されるスイッチ回路１０
２及び比較器１０３に入力されるように構成されている
。スイッチ回路１０２はロードセル用アンプ１０１から
の出力信号とロードセル用アンプ１１１からの出力信号
とを外部指令により切換えてスイッチ回路１０２に接続
される表示装置１０４に出力することができるものであ
る。

この表示装置１０４はスイッチ回路１０２より出力され
るロードセル１００あるいはロードセル１１０の検出値
をアナログ量、あるいはデジタル量として作業をする者
に表示する機能を有するものである。比較器１０３はロ
ードセル用アンプ１０１からの出力信号と、ロードセル
用アンプ１１１からの出力信号とを比較し、あらかじめ
定められた範囲を超えた差異を生じた場合に比較器１０
３に接続される警告装置１０５に信号を出力するもので
ある。

警告装置１０５は比較器１０３からの出力信号を入力す
ると点灯表示、警報ブザー等適宜方法をもって運転者に
ロードセル１００ーロードセル用アンプ１０１の系統あ
るいはロードセル１１０−ロ−ドセル用アンプ１１１の
系統のいずれかが異常であることを知らせるものである
。次に、本実施例の作用について説明する。

被秤量物２００がロードセル１１川こかけられると、ロ
ードセル１００及びロードセル１１０からそれぞれ秤量
値をロードセル用アンプ１０１及びロードセル用アンプ
１１１に出力する。

ロードセル用アンプ１０１，１１１において同一の増幅
率で増幅された信号がスイッチ回路１０２及び比較器１
０３に入力する。スイッチ回路１０２では指定したロー
ドセルからの秤量値が表示装置１０４に出力され表示さ
れる。比較器１０３ではロードセル１００，１１０、。
ードセル用アンプ１０１，１１１が正常であれば出力信
号を出力しないが、ロードセル１００かロードセル１１
０のいずれかに異常が生じた場合、ロードセル用アンプ
１０１かロードセル用アンプ１１１のいずれかに異常が
生じた場合には、ロードセルからの出力値に差を生じ、
比較器１０３から信号が出力され、警告装置１０５を作
動させる。したがって本実施例によれば２個のロードセ
ルあるし、はロ−ドセル用アンプの異常を定期的に既知
の分銅による秤量値をチェックするいわゆる分銅検査を
することなく、異常発生と同時に自動的に知ることがで
きる。

第４図には、本発明の他の実施例が示されている。

本実施例において、第３図実施例と同一符号は同一のも
のを示す。

本実施例は第３図図示実施例に次のものを付加したもの
である。比較器１０３には自動懸鍵制御回路１２０が接
続されている。この自動懸錘制御回路１２川ま自動、手
動の切換えスイッチが設けられており、自動懸錘制御回
路１２０に比較器１０３からの出力信号の入力があると
、自動懸鐘制御回路１２０のスイッチが自動のときはそ
のまま、手動のときは外部からの自動懸鐘制御回路１２
０への手動信号入力あったときに作動するもので、自動
懸錘制御回路１２０１こ接続される減圧器１２１に減圧
信号指令を出力する機能を有する。ロードセル１１０を
被秤量物との中間に、衡刃１２２を設け、衡刃１２２の
上方には支点Ａを中心に上下に回動するアーム１２３が
設けられている。

このアーム１２３の先端にはシリンダ１２４が装備され
ており、このシリンダー２４に接続される減圧器１２１
によって増圧、減圧されることによりァ−ム１２３が上
下に支点Ａを中心に回動するように設けられている。こ
のアーム１２３には適宜個所に既知の重量を有するおも
り１２５が取りつけられている。このアーム１２３は常
時はシリンダー２４によって上部に押し上げられており
、シリンダー２４の減圧器１２１によって減圧されると
衡刃１２２に接触しおもり１２５の重量がロードセル１
００，１１川こ加わるように構成されている。次に本実
施例の作用について説明する。

被秤量物２００がロードセル１１川こかけられると、ロ
ードセル１００及びロードセル１１０か．らそれぞれ秤
量値をロードセル用アンプ１０１及びロードセル用アン
プ１１１に出力する。

ロードセル用アンプ１０１，１１１において同一の増幅
率で増幅された信号がスイッチ回路１０２及び比鮫器１
０３に入力する。スイッチ回路１０２では指定したロー
ドセルからの秤量値が表示装置１０４に出力し表示装置
においてアナログあるいはデジタル表示される。比較器
１０３ではロードセル１００，１１０、。ードセル用ア
ンプ１０１，１１１が正常であれば出力信号を出力しな
いが、ロードセル１００かロードセル１１０のいずれか
に異常を生じた場合、あるいはロードセル用アンプ１０
１かロードセル用アンプ１１１のいずれかに異常が生じ
た場合には、ロードセルからの出力値に差を生じ、比較
器１０３から信号が出力され、警告装置１０５を作動さ
せ、運転者に計測値に異常があることを知らせる。これ
と同時に比較器１０３から自動懸錘制御回路１２０‘こ
信号が出力され、自動懸錘制御回路１２０のスイッチが
自動になっているときは比較器１０３からの出力信号に
よって自動懸錘制御回路１２０が動作し、減圧器１２１
に減圧指令信号１２０ａを出力し、自動懸錘制御回路１
２０のスイッチが手動になっているとき‘ま、外部から
の自動懸錘制御回路１２０‘こ作動信号を入力すること
により自動懸錘制御回路１２０が動作し、減圧器１２１
に減圧指令信号を出力する。減圧器１２１は自動懸鐘制
御回路１２０からの出力信号１２０ａによってシリンダ
ー２４を減圧し、アーム１２３を下げアームに設けられ
たおもり１２５が下げられる。すると、アーム１２３が
衡刃１２２に接触し、支点Ａ，Ｂを作用点、Ｃ点を重点
としておもり１２６の荷重が被秤量物２０川こ加えられ
る。おもり１２５は既知の重量であるので、ロードセル
あるいはロードセル用アンプが正常であれば表示装置１
０４にはおもり１２５の分加算されて表示される。いず
れのロードセル系統が異常であるかはスイッチ回路１０
２によって切換えることにより行なう。異常検出の後は
外部からの自動懸錘制御回路１２０‘こリセット信号を
入力することにより減圧器１２１はシリンダ１２４の圧
力を増加してもとの状態に復帰させる。なお、自動懸錘
制御回路１２０からは、表示装置１０４に対し、制御信
号１２０ｂを出力し、自動懸錘装置が作動中であるか否
かを与える。

すなわち、表示装置１０４は、制御信号１２０ｂを受け
とることにより、分銅１２５がロードセルに付加される
前の秤量値を記憶し、さらに表示装置の出力信号が制御
に用いられている場合には、その信号も保持する。分銅
付加後の秤量は表示装置１０４の内部にのみ表示され上
記記憶値との差をとることにより、分銅の重量表記値に
対応する秤量機の出力信号を得る。

自動懸錘装置がリセットされた時点に上記信号１２０ｂ
もリセットされ、通常の表示方法に戻る。したがって本
実施例によれば、２個のロードセルあるいはロードセル
用アンプの異常を定期的に既知の分銅によって秤量値を
チェックする分銅検査をする必要がなく、異常発生と同
時に自動的に検出することができる。

また、いずれかのロードセル系統に異常が生じた場合い
ずれのロードセル系統に異常が生じているのか簡単に検
出することができ、秤量機を停止することができないよ
うな場合、異常のあるロードセルあるし、はロ−ドセル
用アンプの交換をすることなく、スイッチ回路ｌ０２に
よって正常のロードセル系統を使用することができる。
以上説明したように、本発明によればロードセル式秤量
機に異常が生じた場合に異常を容易に検出することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のロ−ドセル１個を用いた秤量機のブロッ
ク線図、第２図は従来のロードセルを並列に用いた秤量
機のブロック線図、第３図は本発明に係るロードセル式
秤量機のブ。 ック線図、第４図は本発明の他の実施例を示すブロック
線図である。１００，１１０……ロードセル、１０１，
１１１・・・・・・ロードセル用アンプ、１０２…・・
・スイッチ回路、１０３・…・・比較器、１０４・・・
・・・表示装置、１０５・・・・・・警告装置、１２０
・・・・・・目動懸錘制御回路、１２１・・・・・・減
圧器、１２２・・・・・・衡刃、１２３……アーム、１
２４……シリンダ。 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ロードセルからの出力信号をロードセル用アンプに
   おいて増幅して秤量値を表示するロードセル式秤量機に
   おいて、荷重方向直列に複数個のロードセルを設け、該
   複数個のロードセルによつて検出される秤量値を比較し
   、あらかじめ設定された範囲を超えた差を有するときに
   ロードセルの異常を検出するロードセル異常検出方法。 ２ ロードセルからの出力信号をロードセル用アンプに
   おいて増幅して秤量値を表示するロードセル式秤量機に
   おいて、荷重方向直列に設けられ秤量値を出力する複数
   個のロードセルと、該複数個のロードセルからの出力に
   もとづく秤量値を比較し、あらかじめ定められた設定値
   の範囲を超えたときに信号を出力する比較手段とを備え
   、該比較手段からの出力の有無によつてロードセルの異
   常を検出することを特徴とするロードセル異常検出装置
   。３ ロードセルからの出力信号をロードセル用アンプ
   において増幅して秤量値を表示するロードセル式秤量機
   において、荷重方向直列に設けられ秤量値を出力する複
   数個のロードセルと、該複数個のロードセルから各ロー
   ドセルに接続されるロードセル用アンプを介し出力され
   る秤量値を比較し、あらかじめ定められた設定値の範囲
   を超えると信号を出力する比較手段と、該比較手段から
   の出力信号によつて手動により、あるいは自動的に被秤
   量物に一定の荷重を加える加重手段とを備えることを特
   徴とするロードセル異常検出装置。