JPS6038885Y2 - 運動靴 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はベルベットファスナーを締付装置として備えた
主としてランニング用に好適な運動靴の改良に係るもの
である。

従来より靴紐による締付装置に代るものとしてベルベッ
トファスナーを締付装置となす運動靴は種々提案されて
いる、この種の靴はその甲被の前部開口部の一側の子片
に複数個の環状金具を装着し、他側の子片にベルベット
ファスナーの雌又は雄の掛止子片をその表面側に備えた
帯状の単−若しくは複数のバンドを装着したものであっ
て、前記環状金具に前記各バンドを挿通して折返し適宜
張力にて各バンドを引張した後、該バンドを子片上に予
め設けたベルベットファスナーの掛止子片に重ね合せて
締付を完了するものであった。

この種のベルベットファスナーを備えた運動靴は単にベ
ルベットファスナーの装着面を互いに押圧する簡単な操
作で靴甲被の締付を自在にして靴の着脱を極めて簡便か
つスムーズにできる利点があった。

然しなからこの種の靴は前部開口部を大きく開口した構
成であるため各バンド装着部の間隙より土砂等の異物の
侵入を許し靴着用者の足甲部に不快感を生じさせるのみ
ならす当該部分に傷害をもたらす恐れもあった、更にこ
れらの欠陥を解消するために、前部開口部の略全域を覆
う広がりに覆片を形成するとともにその一側辺よりベル
ベットファスナーの掛止子片を装着帯片を延長形成した
ものが提案されたが係る構成のものでは、前述した如き
前部開口部からの異物の侵入を除去し得たが、その構造
上、前部開口部を覆う覆片が帯片と一体的（若しくは連
結）に形成されているため殊に足の甲部における緊締の
要である踏ます部への集中的な緊締を行うに際し、踏ま
す部分に対応する帯片を引張しても、引張力が、覆片全
体に分散し、踏まず部における所望の緊締効果を得るこ
とが出来なかった。

本考案は前述した如きベルベットファスナーを備えた運
動靴を有する履物の欠陥を克服するために異物の侵入を
完全に防止する覆片と、足の特に不踏部を集中的に緊締
調節するバンドを備えた考案に係るものである。

前記本考案を図面に従って説明すると、本考案は第１図
及び第２図に示すとおり、前部開口部を有する靴主体Ａ
と、該前部開口部を被覆する覆片主体１の一側縁よりベ
ルベットファスナーの掛止子片２を備えた帯片３を有す
る覆片ａ１と前部開口部の一側の子片イ辺に形成した支
持部ｂ、並びに一端４にベルベットファスナーの掛止子
片５を装着した締付バンドＣからなり、前記締付パンＦ
Ｃの他端６を前部開口部における他側の子片口の側縁７
に結合し、該締付バンドＣの自由端８を前記支持部すに
設けた孔９等内に挿通して係合しこれを折返し引張した
後、他側の平井口上のベルベットファスナーの掛止子片
１０上に帯片３とともに押圧結合し締付けした構成要旨
とする考案である。

従って前述した構成であるため例えば靴着用者が踏まず
部を緊締しようと思えば単に締付バンドＣを引張しベル
ベットファスナーの掛止子片５を他側の平井口上のベル
ベットファスナーの掛止子片１０上に重ね合せするのみ
で自由に緊締操作を行うことができる、前述した如く殊
に踏まず部の適当な緊締は、踏まず部周辺に存在する多
数の淋巴線や筋組織並びに静脈に刺激を与え、当該部分
の血行を良好にして該部分の活力をうながしランニング
スピードの向上に大きく寄与できるとともに足の中心部
分が締付パンＦＣにより固定されるため、靴甲内での足
に安定性を付与し、ランニングの安定感を保持すること
ができる、更に第３図■に示す如く覆片ａは靴開口部全
面を完全に覆う形状であるため該部分からの異物の侵入
を回避し得るものである。

更に第５図に示す如く、前記覆片ａの裏面側に当片ｄを
丁度舌片状となす如く縫着形威し、締付バンドＣ並びに
支持部すが該当片ｄ並びに覆片ａとの間に介在する構成
となすことにより、靴着用者の足の甲部は、当該当片ｄ
によって保護され、しかも該当片ｄが足甲に柔かくフィ
ツトして、極めて良好な着用感を付与することかできる
、この際、締付バンドＣは第６図及び第７図に示す如く
、前部開口部における他側の子片口に複数本結合し、他
方当該締付バンドＣに係合する支持部すは前記締付バン
ドＣと同数の孔９を設けることができる。

該孔９は第６図Ｉ及び■等で示すように前部開口部沿い
の子片イの一部若しくは、前記子片イとは別に設けた支
持部すに透孔として設けたり或いはこれら子片イ若しく
は支持部すに環状鳩目９′におきかえすることができる
、また前述の複数本の締付バンドＣ等は靴着用者の主と
して踏まず部の部分的な締付けが可能となり微細な部分
まて緊締が行きわたり、それぞれの締付バンドの引張力
をコントロールすることにより更に有効な緊締効果を得
ることができる。

従って前述した如く、本考案は従来品の欠陥をことごと
く解消ししかも、運動靴本来の機能であるランニングス
ピードを更に向上させることが出来、かつまた従来にな
い漸新なデザイン意匠のものが提供し得て極めて実用的
価値が高いものであります。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の運動靴の一実施例を示す、第１図はその
側面図を示し、第２図は第１図Ｘ−Ｘ線に沿う断面略図
、第３図は平面略図を示し、第４図１及び■は支持部及
び締付バンドとこれを装着せる運動靴を示し、■は支持
部及び締付バンドの一部欠截平面略図、■はこれを装着
した状態を示す運動靴の要部欠截平面略図である。 第５図は修正型の運動靴の要部断面略図であり、第６図
Ｉ乃至■は同じく修正型の支持部並びに締付バンドの実
施例であり、■は支持部の、■は締付パンｌ〜の■は支
持部のそれぞれ一部欠截平面略図である。 第７図■及び■は同じく修正型の運動靴を示し■はその
平面図略図、■は同じくその側面図略図である。 図面の符号、Ａ・・・・・・靴主体、ａ・・・・・・覆
片、ｂ・・・・・・支持部、Ｃ・・・・・・締付バンド
、ｄ・・・・・・当片、１・・・・・・］Ｊ＝ｉ主体、
２． ５． １０・・・・・・ベルベットのファスナー
の掛止子片、３・・・・・・帯片、４・・・・・・一端
、６・・・・・・他端、７・・・・・・側縁、８・・・
・・・自由端、９・・・・・・孔、９′・・・・・・環
状鳩目、１９口・・・・・・平井。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 前部開口部を有する靴主体Ａと、該前部開口部を被
   覆する覆片主体１及びその一側縁よりベルベットファス
   ナーの如き掛止子２を備えた帯片３を有する覆片ａ、及
   び前記前部開口部の一側の子片イ辺に形成した支持部す
   並びに、一端４にベルベットファスナーの掛止子片５を
   装着した締付バンドＣ等からなり、前記締付バンドＣの
   他端６を前部開口部における他側の子片口の側縁７に結
   合し、該締付バンドＣの自由端８を前記支持部すに係合
   しかつ折返し引張しこれを前記帯片３と共に他側の子片
   口上のベルベットファスナーの掛止子片１０上に、押圧
   結合し締付けすることを特徴とする運動靴。 ２ 前記覆片ａはその裏面側に当片ｄを縫着形成し締付
   バンドＣ１並びに支持部すを該当片ｄと覆片ａとの間に
   介在せしめたこととを特徴とする、実用新案登録請求の
   範囲１項記載の運動靴。