JPS6038809Y2 - 調理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は熱風により被調理物を加熱調理する調理装置の
改良に係る。

従来より一度に大量の食品を調理することができ、しか
も加熱ムラを少なくするために熱風を加熱室内に循環さ
せる調理装置が知られている。

しかし従来構造によれば、調理食品を好みにより任意の
部分に焦げ目を付けることができないこと、調理食品に
よっては乾燥させて調理した方がよいものとそうでない
ものがあるが、その乾燥度合の調節ができないことの欠
点があった。

本考案はこのような点に鑑みなされたもので、熱風の風
量または風速を可変自在とした調理装置を提供する。

図は本考案の一実施例である熱風式のオーブンレンジを
示す側方縦断面図であり、マイクロ波を発振出力するマ
グネトロンはこの図から省略されている。

これによれば、オーブンレンジ本体に内蔵された直方体
の加熱箱１の前面開口部にはその開口を開閉自在なドア
２が設けられ、閉位置にあって加熱箱１と加熱室１０を
構成する。

３は加熱箱１の外壁側にあって加熱箱１の天板と後板そ
れぞれに設けられた多数のパンチング孔からなる吸入口
６と吹出し口８に連通ずる熱風循環用ダクトであり、そ
の内部には加熱箱１の吸入口６上に発熱体のヒータ４が
設けられいる。

５は熱風循環用ダクト３内に設けられさファンであり、
モータ９により回転駆動される。

１１はモータ９の回転速度を調節する回転制御手段であ
り、例えば電流制御回路であればよく、ファン５の回転
速度を任意に調節しうる。

また、被調理物は加熱室内底部のトレイ７に載置される
。

このような構成の熱風式のオーブンレンジによれば、ヒ
ータ４を発熱させ且つファン５を回転させると、破線矢
印の如く加熱室内の空気が吸入口６より吸入され、ヒー
タ４に加熱されつつ循環式に流されるので、トレイ７上
の被調理物は吹出し口８から吹き出す熱風に晒されて外
部表面より加熱調理される。

他方、ヒータ４の輻射熱および赤外線が実線矢印の如く
吸入口６のそれぞれのパンチング孔から加熱室内に照射
され、被調理物を加熱する。

ここで、回転制御手段１１によりモータ９換言すればフ
ァン５の回転を低速に設定すると熱風の風速あるいは風
量がダウンするので、ヒータ４の表面温度が上昇してヒ
ータ４から輻射熱が強くなり、低温の熱風になる。

そのため被調理物上面の温度が下面よりも高く加熱され
るようになる。

逆にモータ９の回転を高速に設定すると熱風の風速ある
いは風量がアップするので、ヒータ４の表面温度が低下
して輻射熱が弱くなり、高温の熱風になる。

そのため、被調理物の下面側の温度が上面側より高く加
熱されるようになる。

このように、ファン５の回転を調節することにより被調
理物の任意の部分が高温加熱され、焦げ目を付けること
ができる。

更に、クツキー等、内部まで乾燥させる必要のある被調
理物の場合、風量を大にしてヒータ４による輻射を少な
くし、熱風による内部乾燥を促進することができ、逆に
トースト等にように内部乾燥を行なわないで表面のみ加
熱する被調理物の場合、風量を小にしてヒータ４による
輻射を大にし、表面にすばやく焦げ目を付けることがで
きる等、風量あるいは風速の調節に応じて被調理物から
の水分蒸発量を調節できる。

以上のように、本考案の調理装置によれば循環風量を変
化させることにより被調理物の上面あるいは下面の如く
任意面の加熱具合を変えることができ、例えばその面に
焦げ目を付けることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例である熱風式のオーブンレンジを
示す概略な側方縦断面図である。 １・・・・・・加熱箱、２・・・・・・ドア、３・・・
・・・熱風循環用ダクト、４・・・・・・ヒータ、５・
・・・・・ファン、６・間・吸入口、７・・・・・・ト
レイ、訃・・・・・吹出し口、９・・・・・・モータ、
１０・・・・・・加熱室、１１・・・・・・回転制御手
段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 加熱室内に少なくとも熱風を循環させることにより加熱
   調理を行うようになった調理装置に於いて、加熱室の上
   部には吸入口或いは吹出し口のどちらか一方を、下部に
   はどちらか他方を設けると共に、この吸入口及び吹出し
   口を連通ずる熱風循環用ダクトを設け、さらに、このダ
   クト内には被調理物に輻射熱が照射されるように上記吸
   入口部分にヒータを設けると共に、回転制御手段により
   回転数が可変されるようになったファンとを設けてなる
   調理装置。