JPS6038724Y2 - 工事用バリケ−ドのスタンド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、土木、建築の工事現場などにおいて工事現場
内に作業関係以外の人又は物が侵入するのを防ぐために
設置される工事用バリケートのスタンドに関するもので
ある。

現在、工事用バリケートを設置するのに用いるスタンド
は、コンクリートの円柱状ブロックの中央部にバリケー
トの柱を挿入して支持する縦孔を設けた構造である。

このような構造のスタンドでは使用時にバリケートより
道路側に大きく突出して、道路の有効雨具をせばめる欠
点があった。

また、重くて持ち運びに不便であるばかりでなく、積み
重ねて保管することが困難であった。

本考案は上記のような欠点を鑑み提案されたもので、使
用時においてバリケートより道路側へ突出する部分がご
くわずかで、かつ互いに隣接するバリケートを整然とし
た方向性をもって設置させ易く、しかも運び、保管に便
利な工事用バリケートのスタンドを提供するものである
。

以下、本考案を図面に示す実施例について説明する。

第１図に示すように、スタンド１は、鉄骨のコラム材を
適当長さに切断して構成した四角断面の短い筒状枠体２
内に、相対する側壁３，３から一定距離離間し、かつ平
行に配設した一対の仕切板４，４が溶接により固着され
、側壁３と仕切板４との間にバリケート１０の柱１１を
挿入して支持する案内溝５が形成されている。

該案内溝５の幅、すなわち側壁３と仕切板４との間隔は
バリケート１０の柱１１ががた付きの少ない状態で支持
されるように柱１１の直径より若干大きい程度にしであ
る。

仕切板４は、下半部分６が枠体２内にあって、下端１ｆ
＋ｔ６ａが枠体２の高さの約１／２のところに位置して
おり、上半部分７は枠体２より突出し、両側縁７ａが先
すぼまりのテーパになっている。

また、両性切板４，４の間には把手と仕切板４の補強を
兼ねる棒材８が配設されている。

上記のような構造からなるスタンド１は、第３図、第４
図に示すように、隣接する２つのバリケート１０の柱１
１を片側の案内溝５に並列状態に挿入して支持し、バリ
ケート１０を立設状態に設置するのに使用する。

この場合、図面からも明らかなように、バリケート１０
より道路側に突出するのは枠体２の側壁３だけでごく僅
かであり、道路の内置を有効に利用できるものである。

また、案内溝５に柱１１だけではなくバリケート１０の
横部材も嵌め込むようにすれば、仕切板４を案内面とし
て隣接する２つのバリケート１０を容易に直線状に配列
して設置させることが可能である。

また、上記スタンド１は、第２図の仮想線に示すように
、仕切板４の突出部分７を重ねた別のスタンド１の枠体
２に係合させることにより、くずれ落ちることなく積み
重ねて保管することができる。

更に、使用に際してスタンド１の上部に土のうその他の
補強おもりが置き易い特徴を有している。

また、第５図及び第６図に示すように、枠体１内の一部
分にコンクリート１２を充填して重量の増大を図るよう
にしてもよい。

第７図及び第８図は、枠体２を円形断面の円筒状に構成
した例を示す。

枠体２はパイプ材を適当長さに切断してつくられ、その
周側壁に近接した該枠体２内に相対向して平行に延びる
一対の側壁板１４．１４を固設し、この側壁板１４．１
４によって側壁３，３に対応する壁体が形成されている
。

そして、側壁板１４の内側に一定間隔をおいて前記一対
の仕切板４，４を平行に配設することにより、仕切板４
と側壁板１４との間にバリケート１０の柱１１をがた付
きの少ない状態で支持する案内溝５が形成される。

この実施例のスタンド１は、先の実施例のものに比べて
円筒枠体２の周側壁部分だけ余分に道路側へ突出するが
、従来品に比べれば道路側へ突出する部分はごく僅かで
ある。

なお、上記の実施例では枠体２をコラム材又はパイプ材
の切断して構成したが、金属板を曲げ加工して形成して
もよく、また、プラスチック材料、木材などで構成する
ことも可能である。

本考案のスタンドは上述のような構成を有しているから
、使用に際しては、バリケートより道路側へ突出する部
分がごく僅かで道路中具を有効に使用することができ、
かつ隣接するバリケートを直線状に配列して設置し易い
効果がある。

また、多数のスタンド１を積み重ねて保管することがで
きる。

更に、把手を備えているので持ち運びに便利であるなど
実用上多大な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るスタンドの斜視図、第２図は同縦
断正面図、第３図は同使用状態の正面図、第４図は同平
面図、第５図は別の実施例の平面図、第６図は第５図の
６−６′線に沿う断面図、第７図は更に別の実施例を示
す平面図、第８図は第７図の８−８′線に沿う断面図で
ある。 １・・・・・・スタンド、２・・・・・・枠体、３・・
・・・・側壁、４・・・・・・仕切板、５・・・・・・
案内溝、７・・・・・・仕切板４の突出部分、８・・・
・・・棒材（把手）、１０・・・・・・バリケート、１
１・・・・・・柱、１２−−−−−−コンクリート。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 相対向して平行に延びる一対の側壁を有する短い筒
   状の枠体内に、該枠体より上方へ実行する一対の仕切板
   を前記側壁の内側に一定間隔をおいて平行に配設して、
   前記仕切板と前記側壁との間にバリケートの柱をがた付
   きの少ない状態で支持する案内溝が形成され、かつ相対
   する前記両性切板の間に把手兼補強用の棒材が設けられ
   ている工事用バリケートのスタンド。 ２ 前記仕切板の両側縁が先すぼまりのテーパに形成さ
   れている特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の工事用バリケートのスタンド。 ３ 前記枠体が四角筒状に形成されている特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項又は第２項記載の工事用バ
   リケートのスタンド。 ４ 前記枠体が円筒状をなし、その周側壁に近接した前
   記枠体内に相対向して平行に延びる一対の側壁板を固設
   して前記側壁を形成すると共に、該側壁板の内側に一定
   間隔をおいて前記一対の仕切板を平行に配設することに
   より、前記仕切板と前記側壁板との間にバリケートの柱
   をがた付きの少ない状態で支持する案内溝が形成されて
   いる実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項記載の工
   事用バリケートのスタンド。 ５ 前記枠体内の一部分にコンクリートが埋設されてい
   る特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項ないし第４
   項のいずれか１項に記載の工事用バリケートのスタンド
   。