JPS6038543B2 - 高地走行時の信号補正回路を備えた空燃比制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、内燃機関用空燃比制御装置に関し、特に高地
走行時の信号補正回路を備えた空燃比制御装置に関する
。

従来から内燃機関から排出される排気ガス中の有害成分
を最小限に抑制するための方法として、排気ガス成分に
関する情報によって空燃比を制御する帰還方式の空燃比
制御装置が考案されている。

かかる空燃比制御装置は内燃機関から排気される排気ガ
スは排気管に設けられた触媒コンバータを通り外部に出
る。

この内燃機関から出る排気ガス成分の濃度を排気管に配
置された排気ガスセンサで検出し、排気ガスセンサの出
力の所定電圧からの偏差を偏差検出回路で検出し、Ｐ−
１信号発生回路よりこの偏差に応じたＰ−１信号を作り
、このＰ−１信号に基づいて制御信号発生回路では空気
燃料混合気供給装置を制御することによに内燃機関に供
給する混合気の空燃比を設定空燃此に維持する様に構成
されている。また、かかる空燃比制御装置にはエンジン
パラメータの所定条件下、例えば冷却水温が低いとき、
排気ガスセンサの非情性状態時、又は排気ガスセンサの
電圧異常時等の場合、制御系をオープンにする信号を発
生するオーブン信号発生回路が設けられている。

従来装置においては、このオーブン信号によってＰ−１
信号発生回路の入力を入切するスイッチを駆動して通常
のオン常態からオフ状態にし、Ｐ−１信号発生回路では
空気燃料混合気供給装置の空気燃料混合気供給量を一定
にする信号を出力していた。一方、内燃機関用空燃比制
御装置では、車輪の高地走行時には大気の空気密度が薄
くなり平地走行時に比べた内燃機関に供給される酸素量
が十分ではない。このため排気ガスはリッチ状態を維持
し、排気ガスセンサの出力振幅はほとんどなくなる。こ
の様な状態を維持し続けると制御系はやがてオープン状
態となり、空気燃料混合気供給量は一定になるため相対
的に空気量は減少することになり、空燃比はオーバーリ
ッチとなる問題があった。そこで本発明の目的は、上記
問題点を解決するために軍師が高度走行時には制御系を
オーペン状態にしない空燃比制御装置を提供することに
ある。

以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する
。

第１図において内燃機関１から排出される排気ガスは排
気管２に設けられた触媒コンバータ９を通り外部に出る
。

この内燃機関１から出る排気ガス成分の濃度を排気管２
に配置された排気ガスセンサ３で検出し、排気ガスセン
サ３の出力電圧を所定電圧ＶＲＥＦ，からの偏差を偏差
検出回路４で検出する。この偏差出力電圧は切断スイッ
チ回路ＳＷを通りＰ−１信号発生回路５で積分及び分圧
され車畳してＰ−１信号を作り制御信号発生回路６へ出
力して空気燃料混合気供給装置７を制御する。オーブン
信号発生回路８は冷却水温度、又は排気ガスセンサ等の
信号を所定値と比較して制御系をオーブン状態にすべき
である時にはオーブン信号を発生する。オーブン信号は
ゲート回路１１を通り切断スイッチ回路ＳＷとＰ−１信
号発生回路５に駆動して切断スイッチ回路ＳＷはオンか
らオフになり、Ｐ−１信号発生回路５は偏差出力が入力
せず、空気燃料混合気供給装置７の内燃機関１への空気
燃料混合気供給を一定にするような信号を発生する。高
地検出回路１０は車銅が高地走行中であることを排気ガ
スセンサ出力信号または高度センサにより判断して信号
を生じゲート回路１１に作用して、オーブン信号発生回
路８が発生するオーブン信号の流れをオフにする。従っ
て車輪が高地走行時においては制御系はオープン状態と
はならず、帰還制御が行なわれる。第２図及び第３図は
本発明の空燃比制御装置の高地検出回路の実施例を示す
。

第２図において、高地検出回路１０は比較回路１２と、
振幅判定回路１３と、論理積回路１４とからなる。

比較回路１２は排気ガスセンサ３の出力電圧Ｖｅと所定
電圧ＶＲＥＦ３とを比較してＶｅ＞ＶＲ８Ｆ３であれば
比較信号として出力を生ずる。振幅判定回路１３は排気
ガスセンサ３の出力波形の振幅電圧Ｖａと所定電圧ＶＲ
ｏＦ４を比較してＶａ＜ＶＲ８Ｆ４であれば判定信号を
生ずる。比較回路１２と振幅判定回路１３と共に出力が
ある時には、車輪は高地走行中であるとみなして、論理
債回路１４で論理積をとり高地信号として出力を生ずる
。また簡単な例として振幅判定回路１３と論理積回路１
４を省略して日＆鮫回路１２の出力のみで車鋼が高地走
行中か否かを判定することが実用上考えられる。第３図
において、高地検出回路１０は高度センサと、比較器１
６と、駆動回路１７と、高度スイッチ回路１８と、分圧
回路１９とからなる。

高度センサ１５の出力電圧Ｖｈと所定電圧ＶＲＥＰ５と
を比較してＶｈ＞ＶＲＥＦ５のとき車軸は高地走行中に
なり、その時、比較器１６は出力信号を出す。駆動回路
１７は高度スイッチ回路１８を働かせる駆動信号を生ず
る。比較器１６から車鋼が高地走行中である出力信号を
出した時、高度スイッチ回路１８はオフ状態からオン状
態となり、電圧Ｖｃが分圧回路１９に印加され分圧され
た電圧が高地信号となって出力を生ずる。このように第
２図及び第３図のような構成で生じた信号がゲート回路
１１に作用してオーブン信号を切断し車輪が高地走行中
においても空燃比制御を行なうようにしたものである。

また本発明による空燃比制御装置を用いれば高地走行時
における燃料週濃化によって起きるエンジン不調やエン
ストを回避することができ、運転性等の性能向上が図れ
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による空燃比制御装置を含む内燃機関の
システムを示すブロック図、第２図及び第３図は本発明
の高度検出回路の実施例を示すブロック図である。 主要部分の符号の説明 １・・・内燃機関、２・・・８
Ｅ気管、３・・・排気センサ、４・・・偏差検出回路、
５・・・Ｐ−１信号発生回路、６・・・制御信号発生回
路、７・・・空気燃料混合気供給装置、８・・・オーブ
ン信号発生回路、９・・・触媒コンバータ、１０・・・
高地検出回路、１１・・・ゲート回路。 弟ノ図 第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車輌に搭載された内燃機関の排気ガスセンサと、前
   記排気ガスセンサの出力の所定値からの偏差に応じた偏
   差電圧を出力する偏差検出回路と、前記偏差電圧に応じ
   たＰ−Ｉ信号を発生するＰ−Ｉ信号発生回路と、前記内
   燃機関に空気燃料混合気を供給する空気燃料混合気供給
   装置に前記Ｐ−Ｉ信号に応じた制御信号を供給する制御
   信号発生回路と、エンジンパラメータが所定条件を充足
   するときオーブン信号を発生するオーブン信号発生回路
   と、前記オーブン信号に応じて前記排気ガスセンサの出
   力と前記Ｐ−Ｉ信号発生回路の入力との間を切断する切
   断スイツチ回路と、車輌が所定高度にあることを検出し
   て信号を発生する高地検出回路と、前記オーブン信号発
   生回路の出力を前記高地検出回路の出力信号に応じて切
   断するゲート回路とからなることを特徴とする空燃比制
   御装置。 ２ 前記高地検出回路は、前記排気ガスセンサの出力電
   圧と所定電圧とを比較する比較回路からなることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の空燃比制御装置。 ３ 前記高地検出回路は、前記比較回路と、前記排気ガ
   スセンサの出力信号の振幅が所定値以下になると信号を
   発生する振幅判定回路と、前記比較回路の出力と前記振
   幅判定回路の出力との論理積を作る論理積回路とからな
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の空燃比
   制御装置。 ４ 前記高地検出回路は、車輌の高度に応じて信号を発
   生する高度センサと、前記センサの出力電圧とを彼較す
   る比較器と、前記比較器の出力を駆動信号にする駆動回
   路と、前記駆動信号に応じて所定電圧を導通させる高度
   スイツチ回路と、前記高度スイツチ回路からの電圧を分
   圧する分圧回路とからなることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の空燃比制御装置。